DISCLAIMER// The characters and situations of the television program "The X-Files" are the creations and property of Chris Carter, Fox Broadcasting, and Ten-Thirteen Productions. No copyright infringement is intended. ----------------------------------------------------------------------------------------------------- −前書き− まだ続くんかい!? の第2弾。 自分がいつサジを投げるか心配です(笑) ----------------------------------------------------------------------------------------------------- Title: がらすのかめん −XF Version− (2/X) Category: XF / ガラスの仮面 Crossover Spoiler: None Date: 02/07/00 By Amanda ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「えっ、Dana Scullyが『尽き果て』に?」 「劇団尽き果て」が本格的に運営を開始して、数週間が経った。どうやら「尽き果て」に Danaが特待生として入団したらしいと、マリタ・姫川は、Fox・真澄・Mulderから 話を聞いた。 マリタの両親、シーラとホーマン夫妻は、言ってみればCC芸能に所属する女優と 映画監督のようなもので、CC芸能配給の作品で度々出演や制作を手掛け、活躍している。 カーシュ・小野寺がこの夫妻と公私共に「良き仲」であり、そのためMulderも たまにこの姫川邸に足を運ぶ事があるのだ。 「そう、あの子が...」 しかし、マリタはなぜか驚かなかった。むしろ、やはりそうか、という思いの方が 強かったようだ。「劇団ロンパールーム」でDanaが『逃げた小鳥』を演じて以来、 彼女の存在がマリタの中で大きなウェイトを占めていたのだ。 「マリタ、顔色が悪いですよ。どこか具合でも?」 「いいえ、Mulderさん。特待生って事は、ファウリー先生はあの子に才能があると  認めたって事かしら?」 「そこまではわかりませんが...しかし、何かを彼女の中に見出したのでしょうね」 「そうね」 あのダイアナ・月影・ファウリーが、Danaの才能を見過ごす筈がない。 マリタは、Danaが今後どのようにして自分の前に姿を見せるのか、内心楽しみにしていた。 事実、今の演劇界に、マリタと対等に張り合えるほどの演技力を持つ同年代の俳優は 存在しない。そんな環境に彼女自身がウンザリしているのも事実だ。 「ライバルの存在」 この言葉に、マリタはかすかな興奮を覚えていた。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- ある日、「劇団尽き果て」の第一回演劇発表会開催の知らせが、劇団中を駆けめぐった。 しかも、これまでの演劇経験を問わず、各レベルの団員達が舞台を踏めるらしい。 演目は「若草物語」 Danaは、どういう経緯でそうなったのか、三女ベスの役を与えられた。 「私がベス!?」 当然、演劇経験のある団員達からは不平不満が続出。 しかしダイアナは頑として譲らなかった。 「Dana、経験がないから他の人に気兼ねしてるの? そんな生半可な気持ちなんだったら  演劇なんて辞めてしまいなさい!!」 こうして、Danaの辛い練習の日々が始まったのだ。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- この「劇団尽き果て」オープン公演の話は、Mulderや「劇団ロンパールーム」にも 伝わった。 「あの子、ベスを演るんですってよ、ペンドレル君」 「あの子って...もしかしてDanaちゃんの事?」 「そうそう。あんな子にできるのかしらねえ?」 「そうか...彼女もとうとう舞台に...」 初めて会った日から、ペンドレルの心には常にDanaの姿があった。マリタから、 Danaが「尽き果て」に入団した事は聞いていたし、彼女の入団後、何度か一緒に舞台を 見に行ったりもしていた。が、まさかこんなにも早く、しかもベスという大役を手中に 収めるとは、実際のところペンドレルにも想像がつかなかったようだ。 Danaちゃん...頑張れよ... ----------------------------------------------------------------------------------------------------- ベスという役どころは、Danaにとって予想以上に難しいものだった。 ベスは、その内気さのあまり、めったに外出はしない。家の中でピアノを弾いたり 猫と遊んだり、とにかくDanaとは似ても似つかない人物なのである。 ピアノは、ペンドレルから猛練習を受け、なんとか初歩的な曲は弾けるようになった ものの、もう一つの大きな問題が彼女を待ちかまえていた。 クライマックスのシーンで、ベスは猩紅熱にかかるのである。 病気など、ほとんどかかったことのないDanaにはその辛さがわからず、毎日のように 演技指導の先生からお叱りを受けていた。 そんな彼女の相談相手は、一番仲の良い団員のエミリーである。 幼少の頃から演劇と親しんできた彼女は、いつもDanaに的確なアドバイスを与えるのだった。 「転んだ事のない人間にはね、Dana、転んだ人の気持ちなんて分からないんだ」 本番2日前になってもそのシーンを満足に演じられないDanaは、とうとう泣き出したうえに 「私、できません!!」と、飛び出してしまった。 帰ってこないまま夜が更け、雨まで降り出す始末。 さすがに心配になり、エミリーは彼女を捜し始めた。 その頃Danaは... 大雨の中、傘もささずに、ずぶぬれのまま公園のブランコに腰掛けていた。 「そうよ、もっと降って...もっと降り続けて...ベスの気持ちがわかるまで....」 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「もう少し発見が遅かったら、肺炎になっていたところですよ!!」 公園でうつ伏せに倒れていたところを団員に発見されたDana。 なんとか劇団にかつぎ込まれたものの、高熱で意識はもうろうとした状態だった。 「Dana、Dana!! しっかりして!!」 エミリー達が必死で彼女の名前を呼び続ける。 そんな中、Danaはこう答えたのだ。 「だ....だいじょうぶ....だいじょうぶよジョー...おとうさまは....どこ?」 Danaの中に、ベスが住んでいた。 「きょうは....クリスマス......こどもたち..の.....ために.....うたを...うたってあげるの」 布団の上で、Danaの指が動き出した。 じぇれまいあ...は......うしが...える..... ぼくの......ともだ....ち.........さ........ 「この子...こんなに辛いのに....」 「ピアノを弾いてる....?」 まるでベスに魂を操られているかのように、Danaはいつまでもピアノを弾き続けた。    ......Amanda? ちょっとこれ、どーゆーことよ?    え、そのー、あまりにも真面目に語ってるんで、ちょっとハズシてみようかと...    あんたさぁ、この曲しか知らないの!?    だってぇ、スカリーの歌のレパートリーって、これだけなんですよ!!    バカの一つ覚えじゃあるまいし、まったく...あんたに脚本任せたの、間違いだったかな。    うっちょーっ!! あずさ監督、今更何を...    ああ、わかったわかった、好きにしなさい。今から千夏とランチに行くから、頑張んなさいよ!!    (注:千夏→「ショムニ」で江角マキコが演じてた人物)    ちぇーっ、ムカツクの、あずさ監督ってば!!    ...じぇれまいあがダメなら...「まりーあーまりーあーまりーあー」にしようかな?    (↑S5のEpi「カビ」をご参照ください) ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 公演当日 結局、Danaの熱はそのまま下がらなかった。 しかし、ダイアナはそんなDanaにも厳しかった。 「Dana、どうしますか? 舞台に出ますか? それとも逃げますか?」 「いいえ....いいえ先生、私、ベスになります...」 「そ、そんな!! こんな体では最後まで持ちませんよ、先生!!」 エミリー達が限りなくアブナい(!?)二人を止めようとするが、もはやこの二人の頭には、 ベスの事にしか頭になかった。 「最後までやりきる自信がありますか、Dana?」 「はい」 「もし途中で倒れたらどうしますか?」 「起きあがります」 「...よろしい。Dana、出番です」 「はい」 高熱を出したまま、Danaは初めての舞台を踏んだ。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 奇跡と言うべきなのだろうか。 何度か足もとがふらついたものの、Danaは最後までベスを演じきった。 会場からも暖かい拍手がキャスト達に送られ、「劇団尽き果て」の初公演は なんとか成功のうちに幕を閉じた。 案の定、Danaは幕が下りた瞬間、その場に倒れ込んでしまった。 客席は、演劇評論家やプレス関係者でにぎわっていた。設立時には「往年の大女優、 ダイアナ・月影・ファウリー主宰」と騒がれた、なり物入りの劇団である。 マスコミ関係の人間が大きく動くのも当然の事だ。 そして偵察のつもりだろうか、CC芸能や劇団ロンパールームの関係者達も多数訪れていた。 その中にはMulderやマリタ、ペンドレルの姿もあった。 「初めての公演にしちゃ、まあまあの出来だわね」 などと、敵対関係にある彼らにしては好意的なコメントを発しながら、マリタ達はロビーに出た。 意識して聞いていたわけではないが、たまたま近くにいた人間の会話が聞こえてきた時、 彼らは驚きを隠すことが出来なかった。 「ねえねえ、あのベスを演じてた子、40度の熱を出してたんですって」 特にMulderにとってその事実は、非常に強い衝撃であった。 なんだって!? あの小さな体のどこにそんなパワーがあるというのだ!? Dana、なぜ君はそこまでして... しかし、同時に彼女の強い情熱が羨ましかった。親元を離れ、高熱を押して舞台に立つ 彼女の姿は、Mulderの中に形容しようのない何かを残したのだ。 「さぁ社長、お車の準備ができましたので...」 秘書のカサンドラ・水城に急かされ、わずかに後ろ髪を引かれる思いで、 Mulderはその場を後にした。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- Dana....Dana!! .......私? 遠くの方で私をぶ声が聞こえるんだけど... え? 私、もしかして横になってる? 突然意識がハッキリしたDanaは、飛び起きるようにガバッと身を起こした。 看病していたエミリーの腕をつかみ、激しく問いつめる。 「なんで私、横になってるの!? 舞台は....舞台は!?」 「落ち着いて、Dana。無事に終わったわ」 「え....?」 「そう、あなたは最後までやりとげたのよ」 「本当に?」 「ええ、よくやったわね。ちょっとハラハラしたけど」 良かった..... 「Danaちゃん!!」 聞き覚えのある声がした。 「あ、ペンドレル君...」 「大丈夫かい? 君が熱を出してるって聞いたから来てみたんだ」 「うん、ありがとう。もう大丈夫」 「あんまり無理しちゃだめだよ」 「ペンドレル君、見に来てくれてたんだ」 「...とっても良かったよ」 「ホント? 嬉しいな...」 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「車を停めてくれ」 Mulderが言ったのは、車が走り始めて3分ほど経った時だった。 「Mulder社長、どうなさいました?」 「カサンドラ、少し時間をくれないか?」 「...かしこまりました」 そう言ってMulderが降りたのは、花屋の前だった。 花屋に目が向く事など、全然ないと言っていいほどなのだが、 店先に出ていたヒマワリに目を奪われたのだ。 「いらっしゃい、何になさいますか?」 「...紫のヒマワリか....」 「ああ、それは品種改良で作ったものなんです。数はあまりありませんけど」 「いい色だな...全部包んでくれ」(←ホントにいい色なのか、Mulder!?・笑) 「え、全部ですか?」 「そうだ。それを送ってもらいたい所があるんだが...」 この私が他人に花を贈るとはな... Mulderは、かすかに苦笑いを浮かべた。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「Dana Scullyさんはいらっしゃいますか?」 楽屋前で、両手一杯にヒマワリの花を抱えた青年が、Danaの名前を呼んだ。 「あ、彼女、ちょっと今体調が悪くて...」 「Scullyさん宛に、花束をお持ちしたんですけど...」 え、私に? 青年の口から自分の名前が出たのを聞いて、Danaはおぼつかない足どりで歩み寄った。 「Scullyさんですか?」 「ええ、そうです」 「お花を預かりましたので、ここにサインを」 サインを受け取ると、青年は去っていった。 「うわぁ、初舞台でもうファンがついたんだ、Danaちゃん!! すごいじゃないか!!」 「ウソみたい...」 両手一杯の紫のヒマワリ(←個人的見解としては、ちょっと見たくない色だ・笑)と一緒に メッセージカードがはさんであった。   今日のベス、とても良かったです。   これからも頑張って下さい。   あなたのファンより 「ペンドレル君...嬉しい、私」 「良かったね、Danaちゃん」 ニッコリと微笑みあう二人。 ありがとう、紫のヒマワリさん。 私、これからも頑張ります。    あめぇぇんだぁぁぁぁぁっっっっっっ!!    ひ〜〜〜〜〜っっっ!! な、なんですか!? あずさ監督、ランチに行ったんじゃ...    「紫のヒマワリさん」って...語呂が悪すぎるわよ!!    だってぇ...    いっそのこと「紫のヒマちゃん」とかにしたら?    ....あ、あずさ監督....ベタすぎるよ、「遠山の金さん」じゃあるまいし.... ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「ダイアナ・ファウリーの失態」 「『劇団尽き果て』が尽き果てた日」 あれだけの暖かい拍手にもかかわらず、次の日付のマスコミ各紙には、こんな辛辣なタイトルが 踊っていた。 「これはどういう事ですか!?」 「これはこれはファウリー先生...そう興奮なさらずに」 この事態がCC芸能の差し金だとふんだダイアナは烈火の如く怒り、Mulderの元へと赴いた。 「これが怒らずにいられますか!! 評論家達の間では、評判は良かったはずです。  さしずめあなた達が彼らを買収でもしたのでしょう!?」 「人聞きの悪い...私達がなぜそんな...」 「カーシュさん、あなたも随分かわいそうな方ですわね。こんな卑怯な真似をしないと、  私に勝てないのですか!?」 「なんと失礼な....」 「だいたいあなたがたは....ウッ!!」 「フ、ファウリー先生....ファウリー先生!? しっかりして下さい!!」 ダイアナが倒れた。 CC芸能から連絡を受けたDana達は、急いで病院へ駆けつけた。 「もともと心臓が悪かったようですね」 救急チームのドクター・カーターが、X線写真を光にかざしながらDana達に言う。 「それに...試しに顔面のX線も撮ってみたんですが...ここ、分かりますか?  (↑ドクター・カーター、なぜ試しに顔面のX線を?・笑)鼻咽頭塊という増殖細胞  なんですが、これが上甲介と蝶形骨洞の間にあるんです」 「増殖細胞?」 「いわゆる腫瘍です」 「治るんですか?」 「...残念ながら、腫瘍の発生場所と種類が、治療を難しくしています。申し上げにくいんですが...  これは鼻咽頭ガンと呼ばれるガンです。もし病巣が増殖を続けて脳まで達すれば、  生存はほとんど不可能です」 ガーン(←こんな寒いギャグ、今時はオヤジさえ使わない・笑) ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「ファウリー先生、大丈夫なのかしら...しかもガンなんて...」 日頃のストレスと疲労がたまったのだろう。 しばらくの間、ダイアナは絶対安静を言い渡された。 その間、派手に書き立てられたバッシング記事の影響で、ダイアナやDana達の周りでは 大きな変化が起こった。他の多くの団員達が「尽き果て」を退団し、出資関係者達も 運営支援を断ってきたのだ。 一瞬にして、全てが壊れた。 資金繰りの悪化で、ダイアナは「尽き果て」の建物を手放さざるをえなくなり、 演技の練習をする場所さえ失った。わずかに残った団員達は、善意で貸してくれることになった 某ビルの地下の一室を借りて、細々と活動を続ける事となった。 (結局、Danaはどんな立場でも地下室とは離れられないらしい・笑) そして、Danaの中学卒業の日が近づいてきた。 そんな彼女に、思いがけない大きなプレゼントが用意されていた。 「紫のヒマちゃん」が、高校進学の資金を出してくれるというのだ。 しかも進学先は、芸能活動も盛んな「五つ星学園」である。(←レストランみたい・笑) 「そんな...顔さえ見たこともない、どんな人なのかも知らないのに、どうして私をそこまでして...」 「あんただけじゃないよ。ファウリー先生の治療代も持ってくれるっておっしゃってるんだ。  何者なのかわからないけど、あんたやファウリー先生をここまで良くしてくださるなんて...」 わずかながらに残った団員の一人、エミリーがニッコリ笑って、Danaにカードを差し出した。    Dana Scully様    五つ星学園は、きっとあなたにとって最高の演技練習の場となるでしょう    しっかりと勉強して、その成果を舞台で発揮してください    ファウリー先生のお体が、早く良くなりますように    あなたのファンより 紫のヒマちゃん.... 私、きっと大女優になってみせます。 そして、あなたの前で「つれない天女」を演じてみせます!! 決意も新たに、情熱の炎がDanaの心で再び鮮やかに燃え始めた。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 桜の花が咲き乱れる4月。 Danaは、五つ星学園のピッカピカの一年生になった。 ダイアナも、紫のヒマちゃんが送ってくれた謎のチップを首元に埋めたおかげで、 体調が少しづつ回復していた。なんでもそのチップは、どこかから盗んできたとかなんとか。 あくまで噂だが。 しかし、劇団の経営状況は相変わらずだった。 Danaは、演劇がしたい一心で、自らオーディションを受けに行くようになった。そんな中、 彼女が手にしたのは『嵐が丘』のキャサリン役。子供時代のキャサリンとはいえ、彼女に とっては演技ができるという事自体が幸せな事だった。 『嵐が丘』キャストの初顔合わせの日。 Danaは、後に激しく愛し合うようになる相手、ヒースクリフを演じる男性と挨拶を交わした。 「Dana Scullyです。よろしくお願いします」 「ドニー・ファスターです、どうぞよろしく。君、その髪は染めてるの?」 (↑子供時代のヒース役なのに、なぜこんなおっちゃんなんだろう?・笑) ヒースクリフはジプシーの子で、ある日キャサリンの家に拾われてくるのだ。 家族は彼をさげすむような目で見る。しかしキャシーだけは違った。そのうち彼らは恋に 落ちて...という、愛と憎しみの物語である。 なぜかはわからないが、このドニー、異様にDanaの髪の毛が気になるらしい。途中で彼らが 抱き合うシーンがあるのだが、その度に彼はうっとりした顔でDanaを見つめるのだった。 「君ってドライ髪? それならあのシャンプーがオススメだよ」 「君の髪って、すごく柔らかいね。スタイリングしやすそうだ」 「ドレッドヘアーにしてみる気、ない?」 なんだかよくわからないが、そんな彼とコンビを組んだ『嵐が丘』がいよいよ初日を迎えた。 連日超満員の中、Danaは少女時代のキャシーを熱演し、暖かい拍手を受けた。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 『嵐が丘』の千秋楽公演を終えたその日、Danaはひとり、寒々とした舞台に立ってみた。 さっきまで、ここに『嵐が丘』の世界があったんだわ そして私は、キャシーとして生きていた... パンパンパン!! 振り返ると、ホールのドアの近くでDanaに大きな拍手を贈るMulderが立っていた。 「おめでとう、おチビちゃん。君があの情熱的なキャシーだったなんて驚いたよ」 「おチビちゃんって...」 「いや失礼。実に情熱的なキャシーだったよ。まるで子供がおもちゃを取り上げられた 時に駄々をこねるような情熱だったけどね」 子供がおもちゃを...それって「恋」じゃないって事かしら? 「Dana、君、歳はいくつだ?」 「15です」 「高校生?」 「はい、1年です」 それを聞いて、Mulderはフッと優しい笑顔をもらした。 「そうか...早く大人になるんだな、おチビちゃん」 その笑顔をDanaの心に残して、Mulderは去っていった。 Dana まだ君は、本当の恋を知らない... ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「Danaちゃん」 「ん? なあに?」 Danaとペンドレル。 互いに忙しいながらも、つかず離れずの関係を続けていた。 しかし、今日はなぜか彼の表情がこわばっている。 「どうしたの?」 「今日は....君の気持ちが聞きたくって」 「私の気持ち?」 「僕の事、どう思ってる?」 その瞬間、二人の間、少なくともDanaの中にはこれまで存在しなかった 「男と女」としての緊張感が生まれた。 「どうって...」 「正直に答えてくれないか?」 「あなたは....とてもいい友達よ」 「友達か...僕は、君にとってそれ以上の存在にはなれないんだね」 「突然どうしたの? 今日のペンドレル君、なんか変よ?」 「ねえDanaちゃん...僕が『嵐が丘』を毎日見に行ってたの、知ってた?」 「え、そうだったの? 楽屋に寄ってくれれば良かったのに」 「でも、いつも途中までしか見れなかった」 「どういう事?」 「君が...ヒースクリフと抱き合っているのを見るのが...辛かったんだよ」 「....何言ってるのよ、あれは演技でしょ?」 「演技でもイヤなんだよ、Danaちゃん。僕は君のことが...」 「ペンドレル君...私....あなたの事....友達だって...」 明らかに動揺した素振りを見せるDanaを目の当たりにして、ペンドレルは「やれやれ」という 表情を見せた。 「やっぱり、君は僕よりも演劇に夢中なんだ...」 「.....」 「君と遊園地に行ったり、映画を見たり、ラボで試験管を振ったり... そんな普通のデートをしてみたかったんだけどな...」 (↑ペンドレール!! 「普通のデート」で試験管は振らんぞ!!・笑) 彼は努めて笑顔を作ったが、その笑顔もどこか寂しそうな雰囲気だ。 「でも、これで決心がついたよ。僕も演劇を頑張る。いつか、君に負けないぐらいの  俳優になってみせるよ」 「ペンドレル君、私...」 「僕はそろそろ帰るよ。最後に握手してくれないかな?」 そう言って、ペンドレルは右手を差し出した。 Danaはどうしていいかわからず、おずおずと右手を出す。 その瞬間、ペンドレルに引っ張られ、彼の胸の中に飛び込むような恰好になった。 ペンドレルの、Danaを抱きしめる力はとても力強かった。 そして、彼の胸の中はとても暖かかった。 「さようなら、Danaちゃん」 そのまま目を合わすこともなく、彼女を放すと彼はDanaに背を向けて走り去って行った。 「ペンドレル君!!」 ごめんなさい... あんなにいい人を、私、傷つけてしまったんだ。 ごめんなさい、ペンドレル君....    .......クサい。    は?    .......クサいって言ったんだよ。    え、分かります? ゆうべ餃子食べたから....    そーじゃないっっっっ!! あんたの脚本がクサいんだって!!    だぁっってぇぇぇぇ〜〜〜〜、じゃ、あずさ監督が書いて下さいよぉ。    アタシが? なぁんでよ?    私だって苦しんでるんですよ。それなのになんで私ばっか怒られなきゃいけないんっすか?    あんた作る人、アタシ楽しむ人。    ちぇ〜〜〜〜っ、そんなんだから「気の強いオンナ」なんてイメージがつくんじゃんか。    ...あ・ま・ん・だ・ちゅわ〜〜〜ん♪ 何か言った?(ギロッ)    あ・ず・さ・ちゅわ〜〜〜ん♪ .......なんでもないっす......        あずさ監督のオニ!! ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 劇団尽き果てのメンバー達の中で、妙な噂が流れた。 各雑誌に掲載された『若草物語』の酷評は、尽き果てを追い込むための策略だったたしい、と。 しかもその首謀者はCC芸能だという、妙な尾ひれまでついてきた。 「そんなバカな。Mulder社長はいい人だもの、そんな事しないわ」 Danaは最初、この噂に全く取り合おうとしなかったが、ある日、この考えが一気に覆される 場面に出くわした。 まだダイアナが床にふせっている頃、Mulderとカーシュ・小野寺がダイアナの元へやってきた。 「ファウリー先生、お加減はいかがですか?」 「あなた方の顔を見ると、余計に気分が悪くなります」 「これはこれはお言葉ですな、ファウリーさん」 「私には分かっているんですよ、あなた方が卑劣な方法で私を潰そうとしているのを」 「潰すだなんて人聞きの悪い。私達はプレスの方々に、ありのままを書いて下さいと  お願いしただけですよ。まあ何はともあれ、我々も競争相手は少ない方がいい...」 ガシャン!! 背後でガラスの割れる音がした。 Mulderが振り返ると、そこには人が立っていた...一番立っていてほしくなかった人が。 Danaだった。 「Dana、そんなところで何を!?」 「あの、先生のお薬の時間だったので...お水をと思って...」 言葉が最後まで発せられないまま、Danaはその場を駆け出した。 「待つんだ、待つんだDana!!」 追いかけるMulder。 Danaは必死に走ったにのもかかわらず、あっと言う間にMulderに追いつかれてしまった。 腕をつかまれた感触で、Danaが振り返る。 「放してよ!!」 「ダメだ、落ち着いて話を聞いてくれ」 「イヤよ意地悪!! あなたなんて嫌いだわ!! 私達をこんな目に遭わせてそんなに楽しい!?」 「Dana...」 「放してってば!!」 無理やり腕を振りほどいたDanaは、目に涙をためてMulderを見据えた。 ゾッとするほど怖い目だ。 「Fox Mulder、あなたなんかに負けやしないわ!! あなたに負けるぐらいなら、  ウズムシと結婚してエイリアンに誘拐される方がましよ!!」 そう言って、泣きながら去っていった。 聞かれたくなかった あんな醜い会話、聞かれたくなかった、あの子にだけは... ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「CC芸能の新たなる挑戦」 そんなコンセプトのもと、Mulderを筆頭としたCC芸能は、次のステップへと歩を進めつつあった。 ある日の戦略会議で、新しくオープンさせる劇場についての議題が持ち上がった。 「半年後、CC芸能が100%出資する新しい劇場をオープンさせます。客席数、舞台装置、 内装など、全ての面において、これまでの劇場とは違う画期的なものにさせる予定です」 「それで、柿落としの演目は?」 「何か話題になる物をと思いまして、『奇跡の人』に決定しました」 演目が発表された瞬間、会議の出席者からザワザワと声が上がった。 Mulderがすかさず尋ねる。 「ほう、『奇跡の人』か...配役はどうするんだ?」 「脇役は決まっております。アニー・サリバンには、シーラ姫川がキャスティング済みです」 「マリタの母親か...で、ヘレン・ケラー役は?」 「めぼしい人材をリストアップしている最中で、最終的にはオーディションで決定します」 「そうか。よし、このまま話を進めてくれ」 「かしこまりました、Mulder社長」 快進撃とも言えるCC芸能の積極的な行動は、Fox Mulderの名をますます有名に、かつ やり手の人物として印象を与えていく。しかし、彼の心は暗かった。 Dana... 君に憎まれるのは構わない しかし、僕は君に嫌われる事を恐れているんだ 君に嫌われる事を... ----------------------------------------------------------------------------------------------------- その頃Dana達は、以前同じ演劇コンクールに出場して仲良くなった「劇団麻酔銃」の メンバーと共に『医師の微笑』という舞台に取り掛かっていた。舞台とは言っても、 資金もない弱小劇団である。尽き果てが練習用に使っている地下の一室を舞台にした、 いわゆる「アングラ劇場」だ。 『医師の微笑』は、外科医に憧れる青年ピーターの話である。彼は度々勝手に病院へ 潜り込んでは白衣を拝借し、「なりきりドクター」として院内を歩き回る事に幸せを感じていた。 ところがある日、ひょんな事から本当のドクターと間違われてオペを執刀する事になり、 適当に切ってみたところ、これが見事なメス裁きだと絶賛を受けてしまって...という、 患者にとってはなんともはた迷惑な話である。 Danaはこの劇で「ドール」という役を演じた。 そう、主人公ピーターが、ガールフレンドのようにしてこよなく愛する、文字どおり 「人形」の役である。彼は親しい友達がいないため、人間サイズの人形を友達代わりに しているのだ。この人形、背中にヒモがついていて、引っ張ると目をパチッと開けて喋る。 「あ・そ・ぼ!!」 もちろん人形なので、セリフはこれだけ。動きなし、表情なし、と実に妙な役である。 ダイアナは、これも『つれない天女』の修行のうちだと言って、Danaに人形役をやらせたのだ。 Danaは期待通り、ピクリと動く事もなく「ドール」を演じきり、その役作りの完成度に対して 観客から絶賛の拍手を受けた。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 『医師の微笑』の千秋楽公演の後、一人の男が「ドール」の衣装を身につけたままの Danaの元へやってきた。小柄な体に黒ずくめのスリーピース姿。いや、「着ている」 というよりは「着られている」という表現の方が適切かもしれない。落ち着きのない、 神経質そうな表情の男は、Danaに名刺を差し出した。 「Dana Scullyさんですね? わたくし、こういうモノです」 「ドュエイン・バリーさん...『UFOにアブダクトされようの会コネチカット支部長』?」 「おっと、それはライフワークの名刺だ」 ドュエインは、ジャケットの内ポケットから別の名刺を差し出した。 「CC芸能...首都圏営業本部営業三課係長?」 「今日はあなたの評判を聞きつけて来たんです。人形の役...実に素晴らしい。あなたにも  是非、オーディションを受けていただきたいと思いまして」 「オーディションですか?」 「当グループが、新しい劇場を今秋オープンさせるんです。柿落とし公演として 『奇跡の人』を上演する予定でして、今、ヘレン役候補を探しているんです」 「ヘレン!?」 「ええ、どうでしょう?」 三重苦のヘレン・ケラー。 もしこの役をものにできれば、大きなステップアップとなるのは間違いない。 しかし、こんな大きなチャンスさえも、自分自身の気持ちを負かす事はできなかった。 「...お断りします」 「なんですって?」 「私、CC芸能の舞台には立ちたくありません」 そうよ、 Fox Mulderの舞台になんか頼まれたって出ないわ!! 「いいえ、あなたはきっと挑戦なさいますよ」 「あなたになぜわかるの?」 「私にはわかるんです、お待ちしていますよ。それからこれを...」 ニッコリと笑って一枚のチラシをDanaに手渡し、ドュエインは去っていった。 彼女はチラシをチラリと見て思った。 「CC芸能って...入社試験の時に一芸一能制度でも採ってるのかしら?」 『君もアブダクトされよう!! −2泊3日スカイランドマウンテンへの旅・19,800円より』      ----------------------------------------------------------------------------------------------------- 「すごいじゃないDana! スカウトだよ、あのCC芸能から!!  当然オーディション受けるんでしょ?」 エミリーはまるで自分がスカウトされたかのように興奮して、Danaに尋ねる。 しかし、そんな興奮もDanaの答えで一気に冷めてしまった。 「ううん、受けない」 「どうしてよ!? こんな大きなチャンス、めったにないよ。弱小劇団にまで目をかけて  くれたんじゃない。Danaだったら絶対に大丈夫だって」 エミリーによる必死の説得が続く。 そんな時、またもや「花屋からの使者」がやって来た。(←タイミング良すぎ・笑) 「Dana Scullyさんはいらっしゃいますか?」 紫のヒマワリの花束の中に、一枚のカードが挟まっていた。    Dana Scully様    「ドール」役、お疲れ様でした。 「奇跡の人」のオーディションを受けられるのですか?    合格するといいですね。    差し出がましいとは思いましたが、    私が所有する別荘にご招待したいと思います。    もしあなたさえ良ければ、    ヘレンの役作りの研究も兼ねて      ひと夏、ここでゆっくり過ごしていただければ、と思います。       あなたのファンより 「ほらDana、あんたのファンも楽しみにしてるってさ」 ニヤニヤしてエミリーがこづく。 「.......」 紫のヒマちゃんが楽しみにしてくれてるんだ... Danaの気持ちが揺れる。 同時に彼女の中では、舞台の上でヘレンを演ずる自分自身を思い浮かべていた。 Danaの「更なる挑戦」が始まろうとしていた。 続く(...かどうかは未定・笑) 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜 〜おまけ・「がらすのかめん」誕生秘話〜 それは、2000年1月2日の夜の事。 私は「ショムニ」の2時間スペシャルをボーっと見ていた。今や完璧に私の「オニ上司(笑)」と 化しているあずさ監督のモデルとなった「徳永あずさ」の勇姿(!?)に圧倒されていると、 携帯電話にアイーマ女史からスカイメールが届いたのだ。以下はその時の交信記録である。 便宜上「アイーマ=Ay / Amanda=Am」の表記となっています。 始めに申し上げておきますが、以下の記録では、戸田恵子さんに対する敬称が省略されて います。しかし私達はScullyの吹き替えをなさっている戸田さんを決してからかったり、 けなしている訳ではありません。あの張りのある素敵な声は、Scully役にピッタリだと思って います。また、以下の内容は、この場に出す目的で交わした会話ではなく、まったく個人的な 会話です。インターネットという公の場に出すには、一部失礼な表現があるかと思いますが、 以上の点をご理解の上、お読みいただきますようお願い申し上げます。 (交信開始 21:22) Ay:「はろー、何やってんのん?」 Am:「今ショムニ見てる。クックッ・・・頼む戸田リー、その声で「大掃除とネズミ駆除!!」 とか言うなぁ!!」 Ay:「モルダー!大掃除とキツネ駆除、頼むわよ!!、ってか(笑)」 Am:「フッフッフッ・・・ネズミでもフォックスでもいいけど、あの下品な話し具合が オカシすぎるぜいっ!!」 Ay:「恐るべし戸田恵子・・・FBI捜査官とお局サマとアンパンマンを演じわける女」 Am:「戸田恵子・・『戸田リーと24人の人格達』!?そんな本あったら・・・買うか?」 Ay:「『千の仮面を持つAmanda』やったら買うデ(笑)」 Am:「『戸田先生!私、紅天女のスカリー目指して頑張りマス』『そうよ北島アマンダ、 アナタには千の声がある!』」 Ay:「おチビちゃん、大きくなるのを待ってるよ(ハートマーク) By 紫のバラのCSM」 Am:「ええっ!?紫のバラのヒトはアナタだったんですか!?どおりでバラがタバコ臭いと 思ったわ。」 Ay:「失礼な。オトナの薫りと言いたまえ By バラ」 Am:「・・・となると・・・モルは『桜小路モル』になるのか?」 Ay:「・・・『袋小路モル』やろ」 Am:「うはははははははははははははははははははははははははははははははははは ははははははははははははははははははははっ!確かに!」 Ay:「また画面一面に・・・!!おねがいやめて、笑い死にしてまう〜!(爆笑)」 Am:「気に入ったみたいね、ありがとんとんとん。」 Ay:「ありがton2?やめて〜(笑)」 Am:「あらーん、そんなにウケたんたんたん?」 Ay:「・・・これ、ficにできるんとちゃう???書いてや(←垂れ流し再び・笑)」 Am:「ああああアアアぁぁぁぁっっっっ!!!何でわたしと同じこと考えてんのさ!!??」 Ay:「こっちが聞きたいわ(笑)さすがペガサス同士やな(笑)」 Am:「『戸田先生・・・』のセリフを書いた瞬間、これイケルかなって思ったっちゅうねん。」 Ay:「・・・モル電してもいい?」 Am:「ショムニ終わるまで待ってぇん。」 Ay:「じゃー1時にEveさまのBarで相談しよーや」 Am:「おっけい。」 (交信終了 23:11) (注:モル電→ 夜中であるにもかかわらず電話する事。「モルダー電話」の略称) この後、私達は、たまたまBarにいらっしゃった某御方を加え、チャットを通じて 3人で「がらすのかめん」キャスティング作業に取り掛かったのである。まさか これが本当にFicになるとは、この時の3人を始め、どこの誰が予想したであろうか(笑) 最後に...ton2さん、すみません。私達、ton2さんの知らないところでこんな会話してました。 突然名前が出て驚かれたでしょう? 申し訳ないです...(懺悔) ----------------------------------------------------------------------------------------------------- −後書き− 第一弾のアップ後、たくさんの方々から好意的なコメントをいただき、とても驚きました。 こんな壊れたFicなのに...みなさん、なんて優しいのだろう(感涙) すっかり嬉しくなった私は、調子に乗って第二弾なんぞを書いてしまいました。 「イメージ壊れた!!」というお怒りの言葉も、多少は覚悟していたので、正直ホッとしています。 しかしながら、今回のシリーズで「パロディの難しさ」を実感した私。これも、こんな無謀な Ficを書こうと試みた私への試練なのだろーか? では前回に引き続き、キャスト及びその他固有名詞のご紹介(登場順)です。 今回初登場分のみ、記載しております。 シーラ:姫川監督 ホーマン:姫川歌子 エミリー:「劇団つきかげ」団員(強いて言うなら...青木麗か!?) カサンドラ・スペンダー:水城(真澄の秘書、なぜか名前は不明・笑) ドニー・ファスター:真島良 「劇団麻酔銃」:「劇団一角獣」 『医師の微笑』:『石の微笑』 ドュエイン・バリー:長谷川栄一(CC芸能スカウトマン) Special Appearance Dr. ジョン・カーター:本人(ERキャラ) −補足− なぜ姫川夫妻=シーラとホーマンなのか? それは...XFに登場する「夫婦」で、最もインパクトが強く、一番よく覚えられていると 思われたからです。他にもっといい夫婦がいれば良かったんですが...。 あの二人の子どもがマリタって、なんか釣り合わんような気が...(^^;) くだらないお話しなのに、ここまでおつき合い下さった全ての方に感謝します。 そして、スカイメール交信記録の作成を引き受けてくれたアイーマ女史に...Thanx A LOT!! Amanda aiko@mti.biglobe.ne.jp