この作品は作者の想像で書かれており、THEX-FILESの著作権はすべてFOX,1013 に帰属します。 Title:SAVE ME written by 響子  (注)これはスキXキムです。  なぜ貴方は私に心を開いてくれないのですか? 私は・・・ずっと貴方をみてました。 だから、あの二人よりも、貴方のことをわかっているつもりです。 でも心配の対象はいつもあの二人なんですね。 それがなんだか悔しいな。 貴方が笑うと私はうれしい。 だから貴方がつらいとき、悲しいとき、私はその痛みをわかってあげられないけ れど、でも・・・そばにいてもいいですか? ・・・私は貴方をいつのまにか、愛してしまいました。 秋特有の高気圧に恵まれて美しい青空が広がるDCの空。 「昨日まであんなにひどい雨だったのに・・。」 出勤途中のスキナーの秘書、キンバリーは足元のみずたまりをヒールをはいた足 でかるがる飛び越えると、彼女の職場のビルの中へとはいっていった。 「(今日も一日、平和でありますように・・。)」 心の中でそう願うといつもの秘書室へ足を踏み入れた。 >ため息がでる。 部屋にはいった早々、スキナーが不機嫌なおももちで振り返った。 「(原因はきっと・・・。)」 彼の不機嫌のモトはきっとあの二人だろうと思ったが、とりあえずいわないこと にした。朝はさわやかにいきたい。 「おはようございます。Sir。」 キムは笑顔であいさつをした。 彼女の笑顔は周りを明るくする。 「おはよう。ところで頼みたいことがあるのだが・・。」 「なんでしょう?」 「すまんが、あの二人を呼んでくれないか?午前中は・・・。」 「午前中が会議がはいってますわ。午後の2時ぐらいなら すこしあいてますから、その時間では・・・。」 「2時?もっと早くできないか?」 「・・・なにか急ぐことなのですか?」 「いや、そうじゃないんだが・・。」 「あいてることはあいてるんですが・・・。」 「キム?」  キムは心配そうな顔で手元にある手帳を閉じた。 「Sir、このあいだから風邪気味で、最近疲れているようですし、すこし休まれ たほうが・・。」 「・・・ありがとう。でも大丈夫だ。」 スキナーはキムの肩に手をおいて軽くわらってみせた。 その笑顔はとてもやさしく、やわらかい。 こんな顔、別れた妻とキムにしかみせたことがないのだが そんなことキムはしらない。 それに、彼女をみると自然にやさしい笑顔になってしまうのをスキナー自身も気 づいていなかった。 「私・・・。」 自室のもどろうとするスキナーに背中に向かってなにかをいおうとしている自分 がいた。 呼び止めてしまっただけで、自分が何が言いたいのかもはっきり考えてなかった のに。 「どうした?」 「私・・・心配なんです。」 「心配?」 「いつもあの二人のことで頭を抱えているのはしっています。それに、私にはと うてい考え付かないというか、入り込めない問題を抱えいらっしゃるのもなんと なく気づいていました。そのせいで、Sirが一人で苦しんでいるのは私、つらく て・・・。」 「・・・・・すまなかったな、キム。」 私をみる貴方の目はあの二人をみる時の、部下をみる時の目と一緒なのだろうか ? 自然とキムはスキナーの胸の中に抱きついた。 「!!キムッ???」 「私では支えになれませんか?心を開いてくれませんか? 私は、もっと貴方の側にいたいと・・おもって・・います・・。秘書ではなくて ・・・一人の女として・・みて頂けないのでしょうか?」 スキナーはキムの体を優しくひきはなすとキムの額に優しく口づけた。 「すまないが、二人を2時にここにくるよう呼んでくれ。 ・・・それから・・君には私は部下以上の感情は持っていない。だが君は私の最 高の秘書だよ。それに君はまだ若いし、美人だ。私のようなおじさんに君はつり あわんよ。」 スキナーが自分をみつめる目が最後までやさしくて、それがつらくて目から涙が あふれだしそうだった。 「・・わかってました。でも、大丈夫です!!私、まだ若いし、きっと、父をは やく亡くしてるし、ちょっと、sirににてたかな〜なんて。」 無理して笑顔をつくってる。 死んだ父になんて全然にてないわ。 性格だって、顔だって。 今日は私がいままで生きてきた中で最高に最悪な日だわ! 「じゃ、私、二人のとこにいってきますね!!2時でいいんですよね。sirも会 議の時間ですよ!それでは後程!」 「キム!!」 私は涙をこらえきれなくなって秘書室から飛び出した。 走ってエレベーターに飛び乗った。 エレベーターにのるまでに何人の捜査官たちにぶつかったんだろう。涙で前がみ えなかったんだもの。 しょうがないじゃない。 エレベーターには幸いだれものってなく私はやっと一人になれた。私は声をあげ て泣いた。 流れる涙もぬぐわず、ただ泣いた。 だれも私のことみてないんだもの、大声でないったっていいじゃない。 そして私は地下行きのボタンを押した。 to be contenued.... 後書き スキキムっす!! しかもつづくっす!! ただそれだけっす・・。 あははははは。(オイ!!) ちなみにタイトルは私の大好きなQUEENの 曲からいただきましたぁ。 ロジャー・テイラーと結婚したいです。 本気で!!(笑) 76年の頃のロジャー希望。(大笑)