この作品はフィクションです。 またX-FILEはFOX・1013に帰属します。 注意書き:この作品はいわゆる続きものです。 その上スキXキムです。 そんでもってめちゃくちゃひっぱってしまいました。 というわけでパート1で話をおさらいしてから読まれる方がよいかもしれません。 それから話が噛み合わないんじゃ・・とおもわれる点があると思いますがそこは かなり期間をおいて作品のこの続編がかかれているためです。ごめんなさい・・。 ちなみに。パート1ではシリアスだったのにいきなりコメディー調に変化してい るところも期間をおいて続編をかいているせいです。 title:SAVE ME2 written by:響子 エレベーターが地下へとつくとキムはそのまままっすぐあの二人のいるオフィス へ向かった。 流れる涙もそのままに。 「(馬鹿ね・・自分で平和な一日を壊しちゃった。)」 わかってた。たぶん。 そうだよね、副長官が私なんかのこと相手にしてくれるわけないじゃない。 上司が部下のことを心配するのは仕事の内で。 副長官はやさしいから。 それなのに私は妙に期待しちゃったんだわ。 もしかしたらって。 キムは例の二人のオフィスの前で立ち止まるとノックしようとした・・・が。 一瞬躊躇する。 なんでここにきてしまったのかもわからない。 「なにか用でもあるのかい?」 キムはおどろいて後ろを振り替えると例の二人のうちの片割れモルダーがたって いた。 「モルダー捜査官・・・」 「あのさ・・はいれないんだけど・・・と・・泣いてるのか?」 モルダーがそういいながらキムの肩に手を落として顔をのぞき込むとそのままも たれかかるようにキムはモルダーの胸に泣き崩れた。 「あ・・ちょっ・・・まずいなぁ・・・。」 「う・・・うわ〜〜〜〜〜ん!!!!」 オフィスにはスカリーがいて、そのドアの前で僕の腕の中にはキンバリーがいて 、この鳴き声にスカリーが気づいてでてきて目撃されて誤解されてまたつまらな いヤキモチをやかれると・・・。 「こまったなぁ・・・。」 といいつつ顔がにやけるモルダーである。 なんでキムが好きこのんでこんな変人の胸の中で子供のような大声でなきすがっ ているのか、その理由もきかずへらへらしている。 まったく平和な奴である。 案の定。もう一人のかたわれ、スカリーがでてきた。 「モルダーいるの・・・!!!?」 「ス・・スカリー!!!」 「うわ〜〜ん!!!!」 「ふぅん。お邪魔さま。」 そういってもどろうとするスカリー。 「え・・あの!!誤解だって!!」 「なにが誤解なのかしら?顔がにやけてるわよ?モルダー?女の子を泣かせてな にがうれしいの?」 きついお言葉である。 嫉妬とは恐ろしいものだ。 「君がヤキモチやくのがうれしくてにやけてるん・・じゃなくってキムがいきな り抱きついてきて・・。」 モルダーが必死にいいわけをしている頃やっとキムのほうは涙がかわいてきたよ うだ。 「だから〜〜スカリー誤解だって・・・。」 「?誤解??私に誤解されるようなこと別にしてないじゃない。」 「そんな〜〜!!!」 「ごめんなさい!!!」 「へ??」 モルダーとスカリーが同時にキムの顔をみる。 「モルダー捜査官、胸かしてもらってありがとうございました!おかげですっき りしました!!」 「ああ・・・いや・・・そりゃどうも。」 「胸を借りる???」 モルダーもスカリーもわけのわからないと顔をみあわせている。 「スカリー捜査官、モルダー捜査官の胸板ってけっこう厚いんですね、たまには よりかかってもいいんじゃないですか?」 キムはにっこりと微笑むともと来た道をもどっていった。 「なんなんだ、・・アレ。」 「なんなの・・アレ。」 二人で同時に同じことを発してしまい思わずわらう。 「なぁスカリー。」 「なあに?」 「僕の胸板って厚いかな?」 「そうね、スキナー副長官の方が好みだわ。」 ふふっとわらってモルダーをふりかえる。 「え!?それって・・ど〜ゆ〜〜!!!」 「でも残念・・副長官の胸は先約があるみたい。」 「・・??へ?どういうこと?」 「なんでもないの!さ、仕事しましょ!!」 そのころスキナー副長官は自分で入れたまずいコーヒーをすすっていた。 彼女のことを想いながら。 想いながらというか・・ 「私・・心配なんです。」 「私・・・。」 さっきから頭の中をくるくるとキムの言葉がまわっている。忘れようとするほど によみがえり目をつぶればキムの顔をうかんでくる。 今までそんなことなかったはず・・・なのに。 彼女のことを想わずにはいられなくなっている。 「クソ・・!!」 副長官らしからぬ台詞である。 「たしかに彼女は美人で、よく気がきいて、明るくて。いい・・部下だから・・ ・・ずっとそばにおいて置きたい・・・ずっと側に居て欲しい・・・。だがその 気持ちは彼女がそれほど優秀だからということで・・・別にそれが恋というわけ では・・この歳で・・・。」 ブツブツ独り言を語りはじめる。 これじゃほんとうにおじさんである。 と。 部屋にノック音が響く。 「はいれ。・・!!!キンバリー」 「さきほどはすみませんでした、Sir」 「きにするな。」 いつものようににっこりと微笑むキムにスキナーは急に胸が苦しくなる。ぎゅう 〜っとつかまれたかんじ。 「今からでも遅くないだろうか?」 「はぁ?なんでしょう?Sir。」 「いや・・いいんだ、キム、それよりコーヒーを入れ直してくれないか?自分で いれてみたんだが・・まずくてのめん。」 にがにがしく顔をしかめるスキナーにくすくすと笑みをかえす。 そしてこう想う。 なんだ・・このままでもいいんだ。いつもと同じ。いつもと同じ風景に私と貴方 がいる。それだけで私は満足。 「いつも君がコーヒーをいれてるのをみているはずだからいれかた間違えたつも りはないんだが・・・。」 「うふふふ・・私のコーヒーには秘密があるんですよ。」 「秘密か、教えてはもらないのかね?」 「企業秘密ですから。あえていうなら・・そうだな。」 キムは指をあごにあててちょっと考えてみた。 「愛をプラス・・なんちゃって!!あは・寒〜いですね。」 「そうか、では愛をプラスしておいてくれ。」 「はい!・・って・ええ???」 そのあと二人がどうなったかは副長官の胸に赤い口紅がのこっていたということ で皆様のご想像にお・ま・か・せ!! さて副長官の台詞「今からでも遅くないんだろうか?」 なにが遅くないのでしょう?選択してください。 1・今から恋をしても遅くない。 2・今から恋をしても遅くない。 3・今から恋をしても遅くない。 恋愛に年齢は関係ありません!というわけで THE END