ISCLAIMER// The characters and situations of the television program"The X-Files" are the creations and property of Chris Carter,Fox Broadcasting, and Ten-Thirteen Productions. No copyright infringement is intended. ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ WARNING:このFicは「おとな」向けのものです。     もしあなたが、18歳未満であったり、その種の作品に興味がないという方なら、     すぐにこのウィンドウを閉じてください。     そしてもう一つ!     この話は「MILAGRO」での、スカリーとパジェットのベッドシーンをモチーフに     して出来ています。     あの場面が苦手だという方にもお薦めできません。        ここまでの警告文を読んで「それでもよい」と思い読んで下さる方、本当にあり     がとうございます。     またまた、言い訳はあとがきにて・・・(苦笑)     これだけしつこいくらいに警告してあるのに読んでStellaに怒りを覚えても、     非難や怒りのメールはご容赦ください。     ただ、感想やアドバイスや、読んでくださった方なりの考えを教えていただけ     たらうれしいです。     e-mail : stella@hikoboshi.net            ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 「teethmark」 by Stella  Spoiler:「MILAGRO」  Date 99/12/1 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 僕は彼女をじっと見詰めた。 彼女は僕の視線に対して、見つめ返しはするもののその目には落ち着きが無い。 けれど、僕に興味を持ってくれているというのは、十分に感じられた。 そこで僕は意を決して渡しておいたコーヒーカップをそっと彼女の手から奪い取り、サイドテーブル に置く。 彼女は僕と指が触れた時、わずかに肩を震わせた。 この先の展開を心に既に描いているのだろうか? 僕の頭にも既にあるように… ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― パジェットはサイドテーブルにコーヒーを置いた後、じっと私を見つめた。 やがて、私の肩に彼の手がかかる。 私はまだ自分がどうしてこんな所にきてしまったのか?彼にどうしてこんなに興味を持ってしまった のかわからないまま、流されようとしていた。 肩に掛かった手に力が込められた。 彼の体重がそのままのしかかり、私は呆気なくベッドの上に押し倒されてしまう。 言葉も出ず、見つめ返すしかできない私の顔にすかさず彼の顔が近付いてきて、気がついた時には彼 の唇が私の唇に重なっていた。 私は自然と彼の首に手を廻していた。 彼に抱きしめられながら、自分の中で長い間眠っていた「女」としての喜びが沸き上がってくる。 誰かにこうやって愛される事はどのくらいぶりだろう? 暖かい腕に包まれるのはとても気持ちが良かった。 熱い彼の唇は私に思ったほどの動揺を与えなかったばかりか、甘美な感覚に簡単に引きずり込んだ。 そうやってキスをした後に、彼は体制を整えるがごとく私をベッドの中央へと誘った。 彼は私を見つめながら、その細くてしなやかな指を私のつま先へと移動させた。 そんな彼のすることを見つめるばかりの私。 その指はゆっくりと私の反応を確認するかのようにゆっくりと登ってきた。 つま先、足首、太もも、腰…そして胸元へ。 彼は私に確認を求めるかのように少しだけ微笑んで見せたが、私は相変わらずうまく今の感情を表情 に表すことができなかった。 ただ、手を額に置いて、抵抗はせずに彼のする事の行方を見守っている。 すると、胸元にあった彼の指がゆっくりとブラウスのボタンを下から外して行った。 やがて露わになる私の胸。 彼はそのまま私に重なり、再び長いキスを求めてきた。 もう、なにも見えない…何も見ないつもりだった。 でも、彼とのキスに集中するつもりが…目に入ってしまったのだ。 隣の部屋と繋がっている通気口が… ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 予想通り、僕の天使はなんの抵抗を見せる事もなく、あっさりと僕の腕に収まった。 2度目のキスで、彼女はすっかりと僕を受け入れる体制ができているのだとわかった。 初めて出会ったときから、ずっと触れてみたかった彼女の柔らかな唇は予想通り、僕を興奮させるの に充分なくらい魅力的だった。 僕が耳に、首に口づけるたびに熱い吐息が顔に掛かる。 その唇も今はすっかり僕のもので、どれだけでも何回でもキスをしかけても思い通りに応えてくれる。 僕の頬を寄せれば、やさしくキスをしてくれる。 すっかりと興奮のとりこだった。 ブラウスのはだけられた胸元では、ボリュームのある隆起が彼女の吐息と共に上下していた。 僕は首筋からゆっくりと舌を滑らせながら、彼女の体にときおり走る緊張からの震えを楽しみながら、 背中に指を滑らせて、ホックをそっと外した。 透き通るような白い肌が織り成す、美しいライン。 僕は吸い寄せられるように舌を走らせた。 優しく舐ると、すかさずため息のような小さな声が漏れる。 その反応は簡単に僕をさらなる責めへと駆りたてた。 両手で弾力を楽しみながら、口唇で十分に味わう。 時には口全体で頬張れるだけ頬張ってみたり、時には絶対に芯には触れないように、廻りだけを舐め 上げて彼女のじらされている表情を楽しんだりした。" ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――      私の体はパジェットに良いように翻弄されていた。 彼の唇はねっとりと吸い付くように私の体を捕らえて離さない。 その指は休むことなく私からあらゆる反応を引き出すべく、いろいろな部分を刺激する。 ウエストのラインを辿っていたかと思うと、突然胸先を捏ねくりまわす。 そのたびに私は声をあげそうになりながらも、それを大きな吐息だけで終わらせるようにするのに 必死でいた。 彼の繰り出す甘い刺激に素直には反応できなかった。 視線の先に入ってしまった通気口がつねに私の頭の中でリアルにビジュアルとして残っている… 「ねえ。」 荒い息とともにパジェットが語りかけてきた。 「なに?」 同じ様に息の乱れた私は、かろうじて答える。 「なにを考えている?」 …答えられなかった。 そんな私の様子を見つつ、彼は私が唯一身につけていた最後の布切れをすっと取り払った。 すかさず腿の内側へと伸ばされる手を感じて、思わず声が漏れてしまう。 私は慌てて自分の腕を口元にやって、そのまま強く噛んだ。 「何故、声を聞かせてくれないんだ?」 そう言って、彼はついに芯をまさぐりながら、私の反応の確かめつつ腕をどかせてしまった。 「あっ。」 押さえるものが無くなった口元からは、簡単に声がこぼれた。 彼は私に大きく足を開かせ、両腕を捕らえて離さないまま、私の中心に顔を埋めた。 自分がそんな格好をしているという事が、よりいっそう声のほとばしりを加速させる。 「あっ…くっ…」 必死だった。 ただ声を押さえる事に… でもなぜ、素直に快感に溺れられないんだろう? パジェットの舌は、着実に私の芯を溶かして充分に濡らしている。 もっとも敏感な部分で動かされるたびに、体に電気が走るほど、髪がふわっと逆立つほどの快感 を覚えているのに… 「ねえ、お願い…もう…」 私の言葉はこんなに素直に体の反応を伝えていて、受け入れようとしているのに… ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ねえ、お願い…もう…」 彼女のすべてを耳で、舌先で味わった頃、ようやく素直な言葉が聞こえた。 まだまだ、満足はしていなかったが夜は長い。 そう思うと僕は、体制を整え直し一気に彼女へと侵入した。 「はうっっっ…」 溶けかけたバターにナイフを入れるような感覚。 たまらない快感だった。 彼女の額から吹き出る玉の汗は漏れてくる外灯の明かりに煌いて光っている。 僕は僕自身で彼女の最後の砦を感じるべく、ゆっくりと腰を動かした。 彼女の両腕を万歳の形に押さえ込みながら、僕が繰り出す刺激に相変わらず声を押さえようと努力 している彼女をじっくりと観察した。 その姿は、素直にならない仕草は、僕の中で転じてとても艶かしく映った。 さらに刺激を得るべく、スピードを上げたその時に…彼女の腕にくっきりとついた、歯型を見つけ てしまった。 「何故それほどまでに…」との言葉が口に出かけたが、それを発する前に痺れにも似た感覚が僕の 全身へと広がり始めていた。 「ダナ…!」 僕は彼女をしっかりと抱きしめると、そのまま彼女の中に沈んで行った… ― Chapter2 ― 1度目の交わりを終えてしばらくは動けなかったが、やっと… ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― そこまで読んで、モルダーは耐えきれずに紙を引き破りそうになった。 自分の知らない顔の相棒がそこに描かれている。 気持ちを少しだけ落ち着かせて、ざっと残されたページを繰ってみるとあと3章分ほどあるよう だった。 "売れない作家の妄想の夜はまだまだ続くのか…" もう、その先を読む気はすっかりなくして、カウチの上で自分の膝に腕を置いて額を乗せた。 スカリーはそんな簡単に自分を許す女性ではない。 そう確信しているはずが、心のそこから渦巻いてくるどす黒いような感情があふれ始めるのをと める事ができなかった。 彼のプロファイリングでは…いや、彼の勘ではパジェットの描く小説は、予告小説となりえて いると告げていた。 過去の殺人も状況もすべて予告通りに起こっている。 しかし、こんな展開に本当になるのだろうか…? 「愛の告白をされたわ。」そう言ったスカリーは、関心がないようにみせかけてはいたが、彼女 も奴に惹かれていたとしたら…? 気がつくと立ちあがっていた。 1度とりさったホルスターをもう1度体にかけながら、その足はすでに隣の部屋へと向かっていた。 「事前予告なんだろ?」 とモルダーはついに確認をとるような言葉を口にしてしまい、すぐに後悔した。 「当たり前でしょ。」あくまでも冷静に答えるスカリーは嘘を吐いているのか真実なのか判断が つきかねた。 その腕をとって、歯型があるかどうかを確かめれば…とも思ったがそんな勇気は持ち合わせてい なかった。 それに「読んで見ろ」と言った手前、後に自分がいつまでも疑っていたという事をスカリーに 知られるのが悔しい気もした。 あくまでも、仕事上では彼女の言葉に偽りなど無いと確信できていたのに、分野が違った事に 入ってしまった今、情けないほど狼狽している。 そして、そんな感情を持て余したモルダーはスカリーを残してその場を立ち去った。 しかし、いつまでたっても確かめたいという感情は彼の中でくすぶりつづけた。 彼女のブラウスを決してめくらないという自信はまだつかない… 「パートナーへの信頼感」これはどこまでがその範囲なのだろうか。 スカリーはモルダーに渡された「熱いラブシーンを演じている」という小説を読んでいた。 その小説の行間に「自分がそうなった時」の感情を絡めながら読み進む。 これでモルダーが自分に対して歯に物がはさまったような言い方をしていたのがわかった気がする。 はっきりと自分を疑っているというのを感じた。 モルダーは確認しようとするのだろうか? スカリーはため息をひとつついて、自分の腕のブラウスをめくる。 そして、辺りに誰もいないのを確認して、なにもない真っ白な腕をぐっと噛んで歯型をつけた… (Fin) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ あとがき(言い訳) 手元に「MILAGRO」が無い為に、あんなに何度も見て大好きだった話にも関わらず、作品中の台詞や 流れを確認できないために、間違っていたりする部分があったらごめんなさい。 あとは、「スカリーの想像部分」のシーンでは前後が逆になっていたりもするのですが、話の流れ 上、黙殺することにしました。(笑) 本当はPCを立ち上げた時には「クリスマスに向けモルスカの甘いFicを書くぞー!」と意気込んで いたのに、その時にいただいたメールに「あの小説ってどんな事が書かれてあったんでしょうね?」 というフレーズがあった為に・・・一瞬にして妄想がこんなに広がってしまいました。(苦笑) その上、モルがそれを読んだときどんな気持ちになったのか?も気になり・・・ 気がつけば3時間ほどで書き上げていました。 そして、こんな事を書きながらも心は「モルスカ」な私には(と言っても信じてくださる方がいらっしゃ るかどうか・・・)最後はこんな形でしか〆る事しかできません。 それに「彼女は既に恋をしている」という事が大前提だったので。(苦笑) 次は「モルスカ」な「おとな」を絶対に書くぞ!と心に決めたStellaでした。 お付き合いくださった方、本当にありがとうございます!