本作の登場人物・設定等の著作権は、 全てクリス・カーター、1013、20世紀フォックス社に帰属します。 かなりのご都合主義Ficとなっております。 それでも読んでやろうという方のみ、お進みください。       『 Alicia 』                   by indy ――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…まったくもう…」 ダナ・スカリーは、手の中でなっている携帯電話をじっとにらんで 出ようかどうしようか考えていた。 彼女は今、週末と休暇を利用して旅行に来ている。 楽しいはずの休暇を邪魔しているもの、それは相棒からの電話攻撃だった。 朝から何度もかかってきている。 大した用もないのに、暇つぶしにかけてきているのだ。 はじめのうちは、軽くあしらいながらも相手をしていたのだが、 いいかげん面倒になってきた。 ふうっとため息をつくと、電源を切った。 「スカリー様。テラスのほうで、ケーキをおだししますが、どうなさいますか?」 このホテルのオーナーが彼女に声をかけた。 「あ、ありがとう。いただくわ」 スカリーはにこっとオーナーに微笑むと、 携帯電話をポケットに入れてテラスのほうへ行った。 その頃、フォックス・モルダーは無常にも切られた電話をみつめていた。 「何だよ…何も切らなくても…」 ぶつぶついいながら、電話を置いた。 モルダーは何かを思い出すと、あるファイルを取り出して中身を見た。 口の端を上げてニヤッと笑うと、勢い良く椅子から立ちあがり、 上着を持ってオフィスから出ていった。 朝から悩まされていた電話に解放されて、気持ちのいい午後を過ごすことが出来た。 ホテルの近くに小さな湖があり、そのあたりを散歩して帰ってきたスカリーを オーナーが呼び止めた。  「何か?」 「さきほど、お仕事の同僚だとおっしゃる方が、いらっしゃいまして、 緊急の用だというので、お部屋にお通ししましたけど…」 スカリーは唖然とした。 「あの、申し訳ありません。その…FBIのバッジをみせられたもので…」 「いいえ、気にしないでください。では」 おろおろといいわけをしているオーナーを半分無視して、スカリーは部屋に急いだ。 スカリーが部屋のドアを開けると、ベッドにモルダーが寝っ転がっていた。 スカリーが部屋に入ってきたのに気づくと、起き上がり、いつもの笑顔を見せた。 その笑顔につられて、スカリーも笑顔になるのをこらえて、わざと睨んでみる。 「やあ、スカリー。1時間も待ったぞ。携帯に電話しても出ないし。 なにも電源切ることないだろ?」 腰に手を当てて、ドアの前に立っているスカリーを見ながら、 モルダーは嬉しそうに話している。 「何しに来たの?」 「君に会いに来たんだよ」 「この週末は離れて過ごしましょうって、言ったでしょ? まったく、職権乱用して人の部屋に勝手に入るなんて…」 モルダーはいつのまにかスカリーの前まで来ていて、愛しい人のよく動く口を楽しそうに 見つめていた。 その視線に気づいたスカリーは眉間にしわを寄せた。 「ちょっと聞いてるの?モルダー…」 彼女の言葉が終わるかおわらないところで、彼女の手をとって ベッドまでひっぱっていった。 そして彼女をベッドに押し倒し、唇を合わせた。 モルダーの手がブラウスのボタンをはずそうとしたとき、 スカリーの手によって邪魔された。 「何するんだよ」という表情のモルダーの下から抜け出し、ベッドから立ちあがった。 「ただ会いにきただけ?」 モルダーはベッドの上にあぐらをかいて座ると、腕を組んでこちらを見ている、 彼女を見上げて机の上に置いてあるファイルを取るように促した。 「…失踪事件?」 「そう、このホテルの利用客がこの1年半で5人も失踪してるんだ」 「消息は依然不明で、遺体も見つかってないのね」 スカリーはモルダーの隣に腰掛けた。 「そうだ。失踪したのは全員男性で、年齢は20歳から24歳。 まあ、共通点といえば全員がブロンドなんだな」 「ただの失踪?……それともエイリアンにでも誘拐されたのかしら」 大げさに目を見開いてみせたスカリーに、モルダーは苦笑した。 「その意見も捨てがたいんだが、今回は違うと思う。 多分、ブロンドの男性に恨みを持ってるか、逆にブロンドの男性が好きな人間か… どっちかの連続殺人だと思う」 「でも、遺体は見つかってないんでしょ?どうして殺人だと?」 「ただの、勘だよ」 「勘、ね…まあいいわ、それよりどうして失踪事件にあなたが?」 「実は、第1の失踪者が出た頃から、頻繁に幽霊の目撃情報があるそうなんだ」 モルダーはそう言うと、スカリーを見て首を少し傾げてにこっと笑った。 スカリーは大げさにため息をつくと、「仕方ないわね」と微笑んだ。 「ところでモルダー、幽霊探しが目的とはいっても一応は事件の捜査で来たのよね。 私は休暇、あなたは失踪事件の捜査。きっちり線をひかないとね」 スカリーはニコッと笑うと、反対にモルダーは、顔をしかめた。 「それはどういう意味だい?」 「あなたどこに泊まるの?まさか、この部屋に泊まるなんて言わないわよね」 「もちろんこの部屋だよ」 けろっとした顔でそう言ってのけたモルダーに、スカリーは呆れた顔をした。 「それじゃあ、仕事にならないわよ」 その言葉にモルダーはニヤニヤして、スカリーに顔を近づけた。 「どうして?別に一緒の部屋に泊まったからって仕事にならないことはないだろ? それかもしかして、君は何か期待してる?それに残念ながら、泊り客いっぱいで部屋、 あいてないそうだよ。必然的にこの部屋に泊まることになるんだな。僕は」 なんてむちゃくちゃな……、そう思いながらもどこか浮き立つような思いを感じた スカリーは、それを悟られないように、立ち上がりベランダに行って、 モルダーに背を向けた。 その後姿をモルダーは眩しそうな目で見つめている。 窓の外には湖が広がっていた。 湖と森と彼女の姿がすごくきれいに溶け合って、絵になる。 しばらく、見つめていたが、やがて立ちあがると、彼女を後ろからそっと抱きしめた。 「スカリー、怒ってる?」 スカリーはそれには答えないで、後ろから回されたモルダーの腕を触った。 「会いたかったんだ、すごく。会いたくて仕方なかった」 モルダーの思いが、腕から伝わってきた。スカリーは少し微笑んだ。 何気なく視線を湖の方に移すと、何か物体が岸に横たわっているのが目に入った。 すぐに、スカリーにはそれが何かわかった。 「モルダー…」 「んー?」 「あそこ…見て」 スカリーは、湖のほうに指をむけた。 モルダーは隣に移動し、彼女の指差すほうを見ると、顔が強張った。   二人は、すぐに湖まで行き、死体だということを確認して警察に連絡した。 身元はすぐ判明した。 一番最近失踪した男性で、友人3人と旅行に来ていた学生だった。 死因は頚部圧迫による窒息死。首をしめられて死んでいた。 しかし、一番最初といっても、1ヶ月前のことである。 それがなぜ、今、岸で発見されたのか、不思議であった。 スカリーは第1発見者ということで簡単な事情聴取を受けた後、モルダーと別れて、 湖が見える庭に来ていた。 モルダーは地元の警察と、事件のことを話し合っいいる。 庭には花壇があって、いろんな花が植わっている。ボーっと見ていると、視線を感じた。 後ろを振り返ると、一人の女性がこちらをじっと見ている。 長く伸ばした黒髪が、白い肌によく映えて美しい。 24、5歳といったところか。よく見ると、女性は泣いていた。 スカリーは、おそるおそる声をかけてみた。 「あの…どうかしました?」 女性は何か話しているのだが、声が聞こえないので、 スカリーは女性に近づきながら、言った。 「あ、聞こえないから、もう一度…」 『…・を、止めて…』 「え?何を?」 女性が、その問いに答えようとしたとき、後ろから呼びかけられた。 振り向くとモルダーがこっちに向かってきている。 そして、もう一度女性のほうを見ると、そこにはもういなかった。 あたりを見まわしたが、どこにもいない。 「どうしたんだ?スカリー」 モルダーは不思議そうに尋ねた。 しかし、スカリーは女性のことをモルダーには言わなかった。 「いいえ、なんでもないわ。もう、終わったの?」 「ああ、死体が見つかった周辺をくまなく捜索したんだが、 なにも手がかりになるようなものは見つからなかったよ。他の被害者の死体もね」 「そう」 モルダーは、心配そうにスカリーの顔を覗き込んだ。 「気分でも悪いのか?幽霊でも見たような顔してるぞ」 スカリーはモルダーをひと睨みすると、腕を取った。 「ちょっと、疲れただけよ。さ、部屋に戻りましょ」 モルダーが、スカリーに引っ張られながら、花壇を何気なく見ると、 花が植わってないところがあった。 朝日のまぶしい光と爽やかな風に起こされたスカリーは、 隣に寝ているはずのモルダーがいないことに気づいた。 のろのろとベッドから起き上がると、伸びをした。 シャワーを浴びに行こうと、立ちあがろうとしたとき、また窓のほうから あの視線を感じた。 その方向を振り向くが、今度はその女性はいなかった。 スカリーは、あの女性の悲しげな表情が忘れられなかった。  彼女…何を止めてって言ったのかしら………でも、あれは幻覚よね…きっと… スカリーはふっと、自嘲気味に笑うと首を振って、シャワールームに向かった。   シャワールームから出ると、モルダーが戻ってきていて、PCに向かっている。 スカリーに気づくと、「おはよう」と言った。 「どこ行ってたの?」 「ちょっと調べものをね。幽霊の正体が分かったよ。 えーと、2年前にこのホテルで、ある事件が起こってるんだ。 最初の失踪者が出る2ヶ月くらい前の話なんだが」 スカリーはモルダーに近づくと、タオルを手渡した。 モルダーはそれを受け取って、自分の座っていた椅子にスカリーを座らせると、 後ろから彼女の濡れた髪の毛をふきはじめた。 「このホテルの裏の森で、一人の女性が絞殺体で発見されたんだ。 えっと、名前はアリシア・フォールズ。 一人でこのホテルに泊まってたそうだ。乱暴されたあと、首をしめられたらしいい。 犯人はやっぱりここに泊まっていた3人組の大学生だった」 スカリーは気持ちよさそうに目を閉じている。 「全員、捕まったの?」 「ああ、すぐにね。3人のうち一人は、見張り役で直接は女性に手はだしてなかった。 まあ、実行犯と呼べるあとの二人だな。で、その二人はブロンドだった」 「その事件が今回の事件の引き金になったのかしら」 「そうだろうな。その女性には身内は一人もいなかったみたいだから、 恋人が復讐してるのかもしれない」 「でも、犯人は全員捕まってるのよ?」 「多分、その事件から、同年代のブロンドの男性を見ると、 異常な殺意をかんじてしまうのかもしれないな。 ああ、それと、その殺害された女性の写真を見たんだが、きれいな女性だったよ。 長い黒髪が印象的で、25歳だったんだって。もったいない…」 スカリーはハッとした。 …25歳、長い黒髪…まさか…。モルダーはスカリーの反応に興味を覚えた。 彼女の髪の毛をふいていた手を止め、机をはさんで彼女の前に座った。 「スカリー?…やっぱり、昨日庭で何かあったんだろう?あれから、ちょっと変だぞ」 モルダーのその何事も見透かしてしまいそうな瞳にじっと見られて、 少し視線をずらすとスカリーは昨日の出来事を話しだした。 「実は…あなたに声をかけられる前に、女性を見たの。 泣いていて、私がどうしましたって聞くと、止めて…って言ったの」 「何をとめるんだ?」 「彼女がそれに答えようとした時に、あなたに呼ばれたのよ。 それで、あなたのほうを振り向いて、次に彼女がいたほうを見たら、 もういなくなってたわ」 「どんな女性だった?」 「それが…黒髪を黒く伸ばしていて、きれいな女性だったの…」 2人はしばらく沈黙した。その沈黙を破ったのは、モルダーの笑い声だった。 スカリーは、怪訝そうな顔をして、「なぜ、笑うのよ」と言った。 「だってさ、それって…幽霊の正体、アリシア・フォールズだろ? 君は本物を見たわけだ。ということは、幽霊の存在を認めざるを得ないことになる。 ちがうかい?」 モルダーは勝ち誇った笑顔をしている。 スカリーは信じられない、という表情でモルダーを見つめた。 「こんな時に、そんな話しないでよ。まったく…で、今度の事件の犯人はどうなのよ」 ニヤニヤ笑いをしながら、モルダーはその問いに答えた。 「今、アリシア・フォールズと付き合ってた男を調べてる。名前はジェイ・クルーズ。 多分、この近くにいるだろうから、すぐ見つかるさ。 …そんなことより、えらい休暇になったな」 「本当に」 「そうだ。腹減ってないか?朝食を抜いたんだ。下へ行って、何か食おう」 「ええ、そうね。じゃ、着替えてくるわ」   スカリーは一人で、庭に来ていた。 モルダーは、アリシア・フォールズと付き合っていたという男の身元が 判明したという連絡を警察から受けたので、スカリーを置いて、さっさと一人で 行ってしまった。 のんびりと朝食を取ってから、部屋に戻らずになんとなくこの庭にきてみた。 ここにくれば、またアリシアに会えると思ったから。 幽霊という存在を信じていないとはいえ、彼女は自分自身の目で見たものを 否定する気にはならなかった。 アリシアの恋人だった男性は、犯人はすでに捕まっているのに、 まだ過去の事件にとらわれて、しかも無関係な男性を5人も、 犯人と同じブロンドの髪を持つというだけで、殺害している。 アリシアにしてみれば、自分のせいで恋人は殺人を重ねていると思うだろう。 そうなれば、彼を止めたくなるにちがいない。 もし、自分だって… そんなことを考えていたスカリーをある声が現実に引き戻した。 その声の持ち主は、ホテルのオーナーであった。 「どうかなさいましたか?」 人懐こい笑顔を見せて、こちらに寄ってくるオーナーに、スカリーも笑顔を見せた。 「いいえ、ただボーっと考えてごとをしていただけです」 「そうですか。ところで…お客様はFBI捜査官でしたね」 「ええ」 「あの、失踪事件のことを調べてられるんですか?」 「…私は休暇なので」 「モルダー様は?」 「ええ、彼はその捜査を…」 「…連続殺人だという話を聞きましたが、犯人は捕まりそうですかね。 なんせ、被害者が全員このホテルのお客様ばかりですので、気になって」 「そう、ですね…犯人の見当はついたよう…」 そう言いながら、オーナーの顔を見ると、その顔は醜く歪んでいた。 そして、手には拳銃が握られている。 スカリーは驚くと、声を振り絞って一言だけ言った。 「まさか、あなたが…?」 彼女の方に拳銃を向け、表情は先ほどの人懐こい笑顔に戻っている。 「ああ、そうだ。5人とも俺が殺した…」 「どうして……アリシアを殺した犯人はもう捕まっているのよ」 「はじめのうちは、ブロンドの男を見るたびにアリシアを思い出して、 気がつくと殺していたんだ。でも、3人目の時かな。 その時は、アリシアを思い出してじゃなくて、ただ殺したいってそう思ったんだ。 それからは、ただの快感になっていった」 オーナーの顔は、そのときのことを思い出したのか、楽しそうに笑いながら話している。 スカリーは、その表情に恐怖を覚えた。 しかし、大きく息を吸い込んで気を落ち着かせると、ゆっくりと説得にかかった。 「ねえ、お願い。その銃を私に渡して。 そして、自首するのよ。アリシアが悲しんでる。 それに、…今ごろ、犯人はあなただって警察は知ってるはずよ、逃げられないわ…」 ふんっと鼻で笑って、安全装置を解除した。 その音に、スカリーはごくりと喉を鳴らした。 「アリシアが悲しんでる?彼女は死んだんだ。 それに、あんたを殺してから逃げるからあんたが心配することじゃないよ」 そう言って、トリガーを引こうとしたとき、オーナーの目の前にアリシアが現れた。 『もう、やめて…』 「アリシア…?」 驚いたオーナーが躊躇したその瞬間、持っていた銃が弾き飛ばされた。 その衝撃と、思いがけないものを見た動揺とで、オーナーはヘナヘナと 座り込んでしまった。 モルダーが銃を構えてこっちへ走ってくる。 何人かの警官が、オーナーを立たせて、手錠をかけ半ばひきずるようにして、 連れていった。 「スカリー?」 モルダーの大きな手が、頬に当てられた。心配そうな顔でスカリーを見ている。 「大丈夫かい?」 スカリーは思わず抱きついた。モルダーは思いがけない反応に驚いたが、 腕を背中に回すと、優しく抱きしめた。 「スカリー、もう大丈夫だ」 「彼女が守ってくれたの…」 「え?」 「アリシアが……」 「やっぱり幽霊は存在するだろ?」 スカリーが見上げると、モルダーは少し悪戯っぽい笑みを浮かべていた。 だが、すぐに真剣な表情になると、辛そうな声で言った。 抱きしめている腕にも少し力がこもった。 「君が無事でよかった。警察で男の写真を見て心臓が止まるかと思ったよ」 スカリーも、モルダーの胸に顔を再びうずめると、思いっきり抱きしめた。   オーナー、ジェイ・クルーズは取り調べに素直に応じていて、 残りの4人の遺体の場所も白状した。 花壇の花の植わっていないところに、5人とも埋めたと。 しかし、一人は離れた湖の岸で見つかっている。 それは、クルーズにも謎だった。 今、目の前で、遺体の掘り返し作業が行われている。 残りの4人の遺体が見つかるのも時間の問題だろう。 2人は、帰り支度をすませ、その作業を黙ってみていた。 ふと、スカリーが口を開いた。 「モルダー、もし…」 モルダーはスカリーの顔をちらっと見ると、彼女の言葉の続きを遮って、 真っ直ぐ前を見てはっきり言った。 「僕たちは大丈夫さ。君は死なせない。君は嫌かもしれないけど、 僕が守るよ、絶対にね」 その言葉にスカリーは微笑んで、モルダーの腕に自分の腕を絡ませた。 「じゃあ、あなたのことは私が守るわ」   「それは心強いな」 2人は顔を見合わせくすっと笑うと、どちらからともなく車に向かって、歩き出した。                                               The end                              ______________________________ 最後まで読んでくださってありがとうございました。 自分の未熟さを省みず、事件モノを書いてみたいと思い、書いてみたものの…(涙) 最後の方はかなり強引に終わらせてしまいました。やっぱり難しいですね。 『FAKE』(真東砂波、青磁ビブロス)から事件の設定を拝借しました。 感想、アドバイス等していただけるとうれしいです。 '00,5,14   indy_am@hotmail.com