*本文の著作権は1013、c・カーター氏及び 20thFoxに帰属します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  <新しい朝> by akko 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  〜フーヴァービル内、X−ファイル課オフィス〜  「じゃあ、お先に」  スカリーは荷物をまとめると立ち上がった。  「あれ?今日は早いな。」  モルダーは自分のPCから顔を上げると、不思議そうに言った。  「早いったって、私はいつもこのくらいよ。」  「そだっけ?」  「あなたと違って、私は不規則な生活が出来ない体質なのよ。少なくても、事務職デーはね。」  スカリーはいつものとおりに言い返した。  少なくとも、本人はそのつもりだった。  「もしかして、今日アレに行くつもりなのかい?」  彼の言葉はさりげないものだった。  しかしそれでも、彼女の神経は敏感に引きつった。  ーーーーモルダーだって、あのことを知っててもおかしくないものね・・・いや、知らないはず がないもの・・・。  「ええ、そうよ。同期の子達の顔を見るなんて卒業以来だもの、楽しんでで来るつもりよ。」  彼女は言いながら、動揺を隠す自分の演技が見破られていないことを祈った。  モルダーはふうん,そうかい、といいたげに唇をを尖らすと、うんうんうなずいた。  「楽しむのはいいけど,明日,二日酔いなんかで来るなよ。」  「あなたが言うべき台詞じゃないわね。−−−−じゃあ,また明日。」  スカリーは逃げるように、オフィスを後にした。  〜ダナ・スカリーのアパートメント〜  スカリーは戻るなり,バスルームで服を脱ぎ始めた。  自分が身に纏っていた布きれが、まるで剥がれるようにするすると落ちていく。  緊張のあまり身体が熱を持って,汗を蒸発させてるからだ。彼女は思った。  そしてシャワーを浴び始める。その熱を少しでも取り払うため、かなりお湯をぬるめにして。  あまりの水しぶきの激しさに,肌が痛みを訴えてくる。しかしそれでも彼女は自分への攻撃をやめ めようとはしなかった。  彼女は自分の頬からつま先に流れる雫を,ふと見つめた。  私は一体これから、何をしに出かけるというのだろう・・・  今日はFBIアカデミーの同期会がある。正装厳守ではあるが,共に巣立ってから久しく会ってな い”学友”もしくは”ライバル”たちと、気さくな会話を楽しめるチャンスでもある。  スカリーは今までただの一度も、それに出席したことはなかった。  理由はいくらでもあった。報告書に追われて・・・・出張だから・・・・明日学会で・・・・  そのひとつひとつは事実だった。  悲しいことに,彼女のデスクの脇の書類はたまる一方だし,日に日に起こる事件は彼女の都合にな んか構ってはくれない。  しかし,彼女の中には,それらを全て凌駕した”真の理由”が存在していた。  彼女は今まで、その”真の理由”から目を逸らし続けてきた。自分自身を傷つけないために・・・自 分を守るために。彼女はずっと,自分の中の真実を否定し,殺しつづけてきた。  でも、それももう終わりにしよう。  彼女は今回、それを決心したのだ。  否定することで自分を守ることは簡単だ。  でも、そんな卑怯でつまらない女で、いつまでも在りたくはない・・・。  バスルームから出ると,二日前からそこに掛けてあったドレス目がに入った。  目が覚めるほどに鮮やかなブルーで、まるで南太平洋の海を思わせるほどあでやかなそれを、彼女は ぐっと見つめた。  これが今夜の,私のよろい・・・  彼女は素早く髪を乾かすとそのドレスを身に纏い,髪形を整えて化粧をした。  ヘアスタイルもメイクも、ドレスのそれと合わせて派手めにする。  ”他人の目が気になる場に出るときは、一層目立つほど派手に”ーーーーそれはスカーレット・オハ ラの教えだった。  上から下まで派手に着飾った自分の姿を、彼女は鏡に写した。  準備は万全だ。  彼女は鏡の中の自分ににやっと笑って見せると、心の中で,こうつぶやいた。    大丈夫よ、しっかりして。    そして彼女は一冊の小説を手に取り握り締めると,それをぎゅっと胸に押しつけてから、バックの中 に忍ばせた。  〜D,C,内 パーティー会場〜  大体パーティーというものは、どこのものに顔を出しても,似たような雰囲気だ。  溢れかえる色とりどりのドレスと他愛もない会話。むせかえるほどの熱気と気化したアルコールの 匂い。偽りの太陽のように輝く白銀灯の群れ。露になった胸元にまとわりつく煙草の残り香。  そして微笑みや笑い声の下に隠された人間関係と、それに伴うコード・オブ・サイレンス・・・。  その沈黙の掟を破るものは誰もいない。  少なくとも,そのパーティーの一員で居つづけたいと願う者の中には・・・。  会場に入ったスカリーを始めに迎えたのは、そんなパーティー独特の雰囲気と、奇妙な違和感だっ た。  皆、自分のことなど眼中にもおかず、雑談に夢中になっている。  彼女は自分の派手過ぎる格好を思い出して、赤面した。  やはり、来るべきではなかったのかも・・・  彼女がこの場に自分の居場所を確保できずに途方にくれていると、だれかが声をかけてきた。  「ダナ?ダナでしょ?」  声のするほうに目をやると、淡いグリーンのイヴニングドレスの女が自分に手を振っている。  「アンナ?」  スカリーが同期の中で一番親しくしていたアンナだった。  アンナはスカリーの姿を改めて確認すると、顔を輝かせて駆け寄ってきた。  「まあ、ダナ!まさか来るとは思わなかったわ!」  「ええ、今年はたまたま忙しくなかったから来ちゃったの。」  旧友二人は手を取り合い、再会を喜んだ。  「ねえみんな、ダナよ!今年は来てくれたの!!」  アンナはさっきまで自分が居たグループの連中に声をかけた。  そこには、アカデミーの初期の頃、スカリーが特に親しく付き合っていた面子で溢れかっていた。  「おお、本当だ!!」  「ダナ!信じられないわ!!」  「おまえ、本物のダナか?!」  皆、口々に好き勝手なことを叫んでは、彼女のもとによって来た。  彼女の周りは、たちまち旧友で溢れかえる。  「みんな、来てたのね!!」  彼女の喜びを隠しきれずに、必死になって彼らと握手したり、抱擁を交わしたりした。  「そうとも!そりゃあ僕らだって忙しいけど、こう毎年のようにすっぽかすのなんて、君ぐらい   なんだぜ!!」  「そんなこと言わないの。ダナは私たちと違って、特に優秀だったじゃない!」  「そうだそうだ、ひがむ隙間もないぐらいにな!」  「みんな、やめてってば!!」  スカリーがくすぐったそうに言うと、皆はそれをケラケラと笑い飛ばしてくれた。  彼らはスカリーを、自分たちが囲んでいた席に案内してくれた。  とりあえず、ここに自分の居場所は確保できた。  スカリーは、これから控えている”仕事”に心を重くしながらも、このつかの間だけは、古き友と の再会を、心から喜んだ。  「−−−そうなの?エリオット。大出世じゃない!!」  「大声で言うなよ、ダナ、恥ずかしいよ。」  「恥ずかしがることじゃないでしょ、おめでとう!」  スカリーは言うと、彼の手を握ってぶんぶん振った。  それを見ていた周りの友人たちは、微笑ましそうにくすくす笑った。  「ダナ・・・相変わらずね。」  アンナが言った。  「何が?」  スカリーはきょとんとしてアンナを振りかえる。  「仕事とか勉強に夢中になっちゃうと、ほかのことなんかには目も向けなくなっちゃうってこと   よ。」  「え?」  「エリオットの今回の抜擢は、もう本部中のみーんなが知ってるってことさ。」  アンナの代わりに、別の男友達が答えた。  「まあ、そうなの・・・」  「っても、君は普段、あなぐらに居るからな。情報伝達がその分遅いのは・・・」  途中まで言って、彼ははっと口をつぐんだ。  彼は今、この場の”沈黙の掟”を破りかけたのだ。  スカリーもそのことはすぐに察知した。  凍りつきかけるその場の雰囲気を溶かすため、そして何より彼を助けるため、彼女はこう言って見 せた。    「・・・確か今の私のオフィスには窓がないけど、ただそれだけのことよ。」  そして更に微笑んで、にこう付け加えてみせる。  「飼いならし甲斐のある相棒も居るしね。」  そのとたん、その場の一同がどっと笑い転げた。  スカリーも一緒になって、ゲラゲラと笑う。  「そうだわ、ダナ。あなたがきたら聞こうと思ってたことがあるの。」  「え?なあに?」  「君たち、どうなってるんだ?」  「君たち?」  「あなたとその相棒さんよ!」  「はあ?」  「モルダー捜査官って、背も高くてハンサムでいいじゃない。」  「これも局内で持ちきりの噂なんだよ。」  「ちょっとちょっと、待ってよみんな。」  「一回ぐらいはデートしたんだろ?」  「もう、やめてって。私とモルダーはそんなんじゃーーーー」  −−−−刹那、スカリーの視線が会場内の一点に貼り付けられた。  彼女の瞳から輝きが失せ、愛らしい微笑みはそのまま凍り付いて彼女から剥がれ落ちた。心臓は 鉛のように重くなり、身体中の神経がひきつけをおこす・・・。    「・・・ダナ?」  旧友の異変に始めて気がついたのは、アンナだった。  「みんな、ちょっとごめん・・・」  スカリーはふらっと立ち上ると、何かに操られるようにそこから離れた。  自分の視線のその先へーーーー自分の過去の元へ。  彼女をとり囲んでいた旧友たちは、彼女の突然の行動を、なすすべもなく見守った。  「まさか、あの子・・・」  一人がそう言うと、その場にいた全員の視線が合った。  と同時に、アンナがスカリーの後を追いかけるため、席を立った。  「ダナ、ダナっ」  強引に腕を掴まれ、スカリーは我に帰ったように振りかえった。  「アンナ・・・」  「何を考えてるの? 一体どうする気?!」        「何って・・・お世話になった教官にあいさつを・・・」  「ダメよっ、」   アンナは小声で、しかし叱り飛ばすように言った。  「他の誰とだったら何をしても構わないけど、あのアレイ教官とだけはダメッ。」  彼女は視線で一人の男を指した。  上品な黒いタキシードを着た小柄な初老の男が、数人の若者に囲まれ立っているーーー。   「どうして?」  「どうしてってーーーダナっ!」   アンナはもどがしそうに首を振った。  「あなたと彼のスキャンダルは、当時アカデミーにいた人間なら誰でも知っていることなのよっ」   スカリーとアンナの視線がぶつかり合った。  アンナの瞳には、友を心配するあまり燃える怒りにも似た炎が、スカリーのそれには、懇願をも 込めた強い意思があらわれる。  「−−−−みんな、あなたが傷つくのを見たくはないのよ。」  アンナがそう言って友人たちに目をやると、スカリーもそれに習った。  そこでは、さっきまでスカリーを取り囲んで楽しく笑っていた友人たちが、同じ表情でこちらを伺 ってるーーー  スカリーはしばらくの間、沈黙を守った。  古い友がーーーー自分の事情を知っているみんなが、まなざしで訴えている。  お前自身のコード・オブ・サイレンスを守れーーーーと。    だがスカリーは、視線をそらすことによってそれを拒んだ。  「−−−−ありがとう、アンナ。」  彼女はつぶやくように、しかしはっきりと言った。  「でも私、今夜は傷つくためにここへ来たの。」  そして彼女は、自分の腕を掴んでいたアンナの手をそっと払うと、旧友たちに背を向けた。    スカリーは、初老のアレイ教官への一歩一歩を、能う限り優雅に歩いた。  鮮やかなブルーのドレスを孔雀のの羽のようになびかせて。  その胸の中に、今すぐにでもここから逃げ出したいと思う臆病な気持ちと、弾けんばかりに激しく 脈打つ心臓を隠して・・・。  「アレイ教官。」  今自分が持っている勇気を全てを振り絞って、彼女は男に声をかけた。  男は勿論のことだったが、彼を取り巻いていた若い捜査官たちが一斉に彼女に振りかえった。  そこにいるのは、派手に着飾った、過去の偶像・・・。  彼を取り囲んでいた気さくな会話も、笑い声も、その一瞬で全て吹き飛んでしまった。  「スカリー候補生・・・・今は捜査官か。」  初老のアレイの第一声に、スカリーは苦笑した。  スカリー候補生ーーーーいついかなる時でも、彼は自分に、これ以上の呼び名を与えてはくれなか った。  「お見かけしたので、ご挨拶をと思って・・・」  彼女は精一杯、微笑んで見せた。  その周りでは、声にならないどよめきと、彼女への批判が渦巻き始める。  沈黙の掟を破った女ーーーー。  でもそれは、彼女の望んだことだった。  スカリーがまだアカデミーに入って間もない頃の話だ。  彼女は一人の男と恋に落ちた。  相手は彼女の教官の一人、ウォートン・アレイ。まだジャックとすら知り合う前の話だ。  彼女に声をかけてきたときは、すでに「妻とは別居中」が口癖の中年だったが、、彼女は始めて知 り合った年上の男に、夢中にならない程度に惹かれていった。二人は、一般的には”不倫”と呼ばれ る関係に、3ヶ月ほど甘んじていた。  ”別居中”なら既婚者でも気にすることはないだろう。まだほんの小娘に過ぎなかった当時の彼女 は、そう割り切って彼とのひとときを楽しんだ。そして、二人の関係が表立って噂されるようになっ た頃ーーーー。  お互いのためだ、もう会わないほうが・・・。  そんな、決まりきった台詞をつきつけられた。  結果的に、それは正しい判断となった。それによって、何よりスカリーのキャリアが救われたから だ。彼はそのような形でスカリーを助けたことによって、アカデミー内の影の英雄となった。  しかし、彼女は知っていた。その判断が彼女ではなく、彼自身を助けるためのものであったことを。  わかれて2週間もしないうちに知れたのだ。彼の”別居中”の口癖が、実は彼女に近づくためにつ くられた、巧妙な嘘であったことを・・・。  「・・・紹介しよう。私が持った教え子の中で、一番優秀だった、ダナ・スカリー捜査官だ・・・と   いっても、皆知っているか。」  ”スカリー候補生”とつぶやいたとき、アレイは確かに、亡霊を見るような目つきで彼女を見つめて いた。  しかし一転、今は”ただの教え子”を見るような表情で、回りの若い捜査官たちに紹介している。  「こんばんわ、スカリー捜査官。」  「おうわさはかねがね・・・」  彼らのおなざリ程度のあいさつはしかし、スカリーの耳には届かなかった。  こうしてアレイを目の前にするとあの頃の思い出と共に、あらゆる感情がが胸の中に押し寄せてく る。   知性に富んだ楽しい会話。  一番中、彼からの電話を待った夜。  そして、プライドをずたずたに引き裂かれ、自分の愚かさを思い知らされた、あの事実・・・。  ほんのさっきまで忘れていたと思っていたものが、突然彼女の前に現れ、縫合後すらわからなくなっ ていた傷口をぱっくり開けていく。  しかし彼女は、心が鮮血を流し始めても、ひるむことを知らなかった。  「先生、少しお話でもしません?」   アレイとスカリーを取り囲んでいた捜査官たちは、くものこを散らすかのように、消えていった。  残された二人は、突然まわりの騒がしい景色にポンと放り出されたような錯覚の中で、長いこと、一 言も言葉を交わさずに、立ち尽くした。  「・・・恨み言でも、言いに来たのかね?」  先に口を開いたのはアレイだった。  「いいえ。」  スカリーは言った。  「今更恨み言なんて・・・・そんなもの、とうの昔に消えてなくなりましたわ。」  「では、なぜ私に・・・」  「あなたは私の恩師です。そう言ったのはあなたです。」  君は私の教え子だ。それ以上でも、それ以下でもない。  −−−−あの当時、残酷なまでの響きを持って彼の口から出た言葉が、彼女の中に蘇った。  「ああ、その通りだ。」  「教え子がお世話になった恩師と話がしたいと思うのは、何か不都合でもあるのでしょうか?」  アレイは苦笑した。  「・・・変らないな。そういう頑固で偏屈なところは。」  「おかげで今日まで、生き長らえました。」  「全く・・・君のパ―トナーに同情するよ。」  「皆さん、そうおっしゃいますわ。」  刹那、二人は笑いを共有した。  「−−−−スカリー君、君が何を求めてここへ来たのかは知らないが、君はここへ来るべきではなか   ったよ・・・・私の元へは。」  スカリーはこのアレイの言葉を十分に予測していた。  しかし、実際にそれをつきつけられると、心に新しい傷が疼き始める。  「ええ、判ってます。」  彼女は精一杯虚勢を張ると、こう言って見せた。  「私には守るべきものがあった。そして君にも・・・」  「判ってますわ。その守るべきものが、私ではないということも含めて・・・」 「皮肉が上手いのも相変わらずか・・・・まあ、それも君の魅力の一つといえんこともないがな。」  「あなたこそ、嘘がお上手なの、相変わらずですね。」  二人の視線が、そこで始めて出会った。  スカリーにはそれがぶつかるカチッという鈍い音が、聞こえたような気がした。  アレイはスカリーから視線を外すと、淋しげな笑みを浮かべた。  「・・・恨み言は消えてなくなったんじゃないのかね?」  「あ、いえ、そんなつもりじゃ・・・」  スカリーは喉の奥に、妙な渇きを覚えながら言った。  「まあいいさ、私が君にしたことを考えると、どんな嫌味を言われても、いくつ恨み言を重ねられて   も、仕方がないと思う。」  「アレイ教官・・・」  「恨み言を私にぶつけることで君の気が済むのなら、いくらでもぶつけてくれて構わない。ただ、私   はあのことに関して、必要以上に君に謝るつもりはない。」  そのアレイの言葉は、スカリーの血だらけの心に風穴を開けた。  別に、彼からの謝罪を求めてここへ来たわけではない。それに彼を恨み言の標的にさせるためでも。  にしても、この突き放しようは何だというのだ。  戯言にしろ、一時はベッドを共にした女に対する、これが礼儀だとでもいうのかーーーー。  「それは・・・」  「なぜなら、私が君に抱いていた好意も、君が私に抱いていた好意も、あの時点では純粋な意味にお   いて、本物のだったからだ。」  スカリーはその言葉に青ざめ、視線を落とした。  あの時、私は本当に君のことが好きだったんだーーーー彼の言葉は、表向きはそうとしか言ってなか った。がなされている。  そして、その指摘は正しいものだった。  「さあーーー」  アレイは言葉を続けた。  「それでもいいのなら、恨み言でも皮肉でも、何でもぶつけなさい。私はそんな方法でしか、君に誠   意を示せないのだから・・・」  アレイはそう言うと、スカリーの言葉を待った。  ただ静かに、見守るようにーーー。    しばらくすると、スカリーはうつむいたまま首を横に振った。  「・・・私、これで失礼します。」  「スカリー君。」  踵を返してその場を去ろうとするスカリーを、アレイは呼び止めた。  彼女が振りかえると、アレイは満面に自嘲のような笑みをたたえ、立っていた。  「君の勇気には敬意を表するよ。スカリー・・・・候補生。」  それが皮肉なのか心からの言葉なのか、スカリーは判断しかねた。  しかし彼女はそれにはなんの言葉も返さずに、再び彼に背中を向けた。    スカリーはあでやかな身のこなしを崩さないように努めながら、むせかえる熱気にもまれ、他愛もな い会話をかいくぐって、白銀灯の太陽の外へーーー夜の闇の中へーーー出た。  途中、アンナが呼び止めたような気もしたが、彼女はそれを無視した。  恐らく今の自分の顔は、奇妙な開放感と屈辱感で、真っ青になっているに違いない。  そんなものを親友に見せるのは、彼女のプライドが許さなかった。    彼女は夜の冷気に触れると、そのとき始めて全身の神経を休ませた。  そのとたん、吐き気と立ちくらみが襲う。  彼女はそれに絶えられず、壁にどっともたれかかった。  大した運動をしたわけでもないのに、呼吸が嫌に荒くなっている。  壁に背中を預けたまま、ハアハアと深呼吸をして、彼女は息を整えた。    ふふ・・・・  脂汗でびっしょになった額を掌で拭いながら、彼女は自嘲の笑みを浮かべた。  これが私の・・・限界か・・・。  自分の吐く息が、白い霧の固まりになって闇の中へ消えていくのを、彼女は黙って見つめた。  呼吸が落ち着くと、彼女は夜空を見上げた。  都会の混沌にもまけず、弱弱しくの美しく輝く星が、彼女の瞳に吸い込まれていくーーー。  −−−−これでもう、判ったわよね。    彼女がそう自分に語りかけたときだった。  自分のすぐ傍で、別の息遣いが聞こえてきた。  彼女はぎょっとして、それのするほうに向き直った。  そこには、妙に懐かしい匂いのする、しかし今一番会いたくない顔があった。    「・・・モルダー・・・?」  彼はそこにいた。夜の闇に溶け込み、冷気とすら同化して、まるで数千年も前からそこでそうして いたかのように、立っていた。  「やあ、スカリー。」  「いつから、そこに・・・?」  「さっきから、ずうっと・・・」  スカリーは、彼の微笑みから露骨に顔をそむけた。  彼女とアレイのことは、モルダーも知っていて当然と考えるべきだった。彼は同期でこそないが、 あの時、アカデミーに近く存在していた一人なのだ。  彼の微笑みに、彼女は理不尽にも怒りと憤りを感じた。  「一体何をしにここへ・・・」  ここで、「君が心配で」などと言おうものなら、彼は間違いなく彼女の平手打ちの犠牲になってい ただろう。  しかし彼の口からは、こんな純粋な言葉が出てきた。  「君に会いたくて、だから・・・」  スカリーは目を点にした。  「それだけのために、ずっとこんなところにいたの?!あなた、おかしいわ!」  明日もまた、オフィスで会うのに・・・・と言葉を続けようとしたところを、彼女はモルダーにと められてしまった。  彼のその、捨てられた子犬のような、淋しそうな表情に。  「だって今夜会いたかったんだ。しょうがないだろ。」  モルダーの、心底すねた表情に、スカリーは全ての言葉を失った。  そしてそれと同時に、さっきまで彼に抱いていた怒りや憤りも、全て流されていく・・・・  「ほんと・・・おかしなひと。」  彼女は言って、ふっと微笑んだ。  「ねえスカリー、ちょっとだけ付き合ってよ。」  「”ちょっとだけ”?こんな時間にきて・・・どうせ一晩中つき合わせるつもりなんでしょ?」   彼女の言葉に、モルダーはにやっとした。  「持つべきものは、付き合いのいいパートナーだ。」    二人はメインストリートに背を向けて路地裏に入ると、座るのに適当な場所と、何か燃やすものを求 めた。  スカリーはこんな路地裏には似つかわしくない鮮やかなブルーのドレスを引きずったまま、モルダー についていく。  夜の冷気が、彼女の肩から胸元まで露になった肌に突き刺さり始めると、モルダーが背広を脱いで差し 出してきた。彼女は「相変わらず趣味が悪いのね」と言いながら受け取り、それをはおった。    「あら、知らないの?ウェンドレンなんてまだ現役よ!!」  「あのじじいが?ひん曲がった腰で射撃教えてるのか?!」  二人は古びたアパートの壁と非常階段に腰を落ち着け、転がっていた一斗缶の中で辺りの適当なゴミ 屑や木ぎれを燃やしながら、話に花を咲かせた。  話が盛り上がるにつれ、一斗缶の炎も激しく、暖かくなる。冷たい夜の闇の中で、そこだけが命で溢 れかえっているかのように、炎は輝きを増していった。  二人はこうして長いこと、語り合った。  仕事のこと・・・・家族のこと・・・・超常現象のことや学生時代の思い出・・・・そして、FBI アカデミー時代のことも・・・  アカデミー時代の話に入ってしばらくすると、二人の会話がはたと止まった。  そこに入る、長い沈黙。  それはつかの間、二人を息苦しくした。  スカリーはその時、二人の間のコード・オブ・サイレンスを悟った。  あの話をするならば、切り出すのは自分でなければならないというーーーー    彼女はほんの少しだけ勇気を出して、こう言った。  「ねえモルダー、ひとつ聞くけど・・・あなたも知ってるんでしょう?私と・・・アレイ教官のこ   と。」  モルダーは瞳を伏せ、つぶやくように言った。  「残念ながら・・・ね。」  スカリーは、ファイアーライト越しに見える相棒の表情に、心を痛めた。  「・・・困ったわね。」  「ああ、本当だ。」  「まさか、自分のパートナーが、こんなに男にだらしない女だったなんてね・・・」  「違うよ。」  モルダーは再び顔を上げるとスカリーを見つめ、はっきり言った。  「僕が言ってるのはそういうことじゃないよ。君たちだって所詮は男と女だ。そうなっちまう時だっ   てあるよ。」  スカリーはその彼の意外な言葉に驚いて、彼を見つめ返した。  「じゃあ、一体何が・・・」    「君は今夜、彼に会うためにパーティーに出た。そうだろ?」  「え、ええ・・・」  「僕が困ったって言ってるのはそこだよ。僕にはわざわざ、自分に傷をつけるために行ったとしか思   えない。それとも君、まだ彼に未練があるとでも言うのかい?」  「まさか!」  彼女はとっさにこう叫んだ。  確かにあの時は、心の奥底が見えるほどの負かい傷を負い、治癒までに途方もない時間を要した。  だけど今は違う。  毎年、同期会の知らせが来るごとに傷跡が疼いてはいたものの、それは縫合後すらわからないほどの 遠い過去になっていた。事実、彼女は今夜アレイに会うまで、彼の顔すら忘れていたのだ。  「じゃあ、どうして・・・?」  モルダーが遠慮がちに聞いてきた。  スカリーは、彼のブレザー越しに自分をそっと抱きかかえると、視線を落として語り始めた。  「自分を・・・傷つけてみたかったの。」  「自分を?」  「ええ・・・」  彼女は言うと、最近ベストセラーになった小説のタイトルを告げた。  「知ってるわよね。」  「ああ、名前と大まかな内容ぐらいはね。」  それは、道ならぬ恋に落ちた一人の女の苦悩の日々を綴った、日記小説だった。  「あれ、作者の実話が元になってるんですって。」  モルダーは、うんうんと頷いた。  「始めて読んだ時・・・とても心が痛んだわ。−−−自分の体験とは全く照らし合わせずに、よ。で   も、一番驚いたのは、体験談が元って知った時よ。」  スカリーは一呼吸つくと、ブレサー越しに自分を抱えたまま、目の前の炎をじっと見つめた。  オレンジ色のファイアーライトが、彼女の赤毛を黄金色に染めていた。  「自分の体験を文章にするってことは、それと同じことをもう一度体験するってことだわ。その時に   味わった喜びや苦しみを、もう一度味わうこと。そして、その時に受けた傷を、もう一度自分に負   わせること・・・」  スカリーはうつむいたまま、自嘲の笑みを浮かべた。  「・・・知ったとき、私、この作者をほとんど尊敬してたわ。だって私には、自分の傷だらけの過去   と対面して、それをもう一度味わうなんて勇気ないもの。・・・私はせいぜい、それから逃げるの   が精一杯。・・・・読んでいて、そんな自分がすごく惨めになったのよ。」  「・・・だから、彼に会いにいったのかい?」  「ええ、そうよ。」  「彼女の勇気を真似るため・・・」  「彼女みたいな勇気を身につけたくて・・・」  「つまり、彼女になりたくて・・・」  「ある意味では、そうね・・・」  オレンジ色の炎越しの相棒が、小バカにするように笑うのを、スカリーは見逃さなかった。  彼女がむっとしてにらみ返すと、彼は言ってきた。   「君は馬鹿だなぁ、一体自分を誰だと思ってるんだ?」  そして今度は優しく微笑みかけると、戸惑うスカリーにこう続けた。  「君はダナ・スカリーだ。それ以上でも、それ以下でもない。」    スカリーはその言葉に、目隠しが取り払われるような感覚を覚えた。  それは、彼女を自分自身から解放する、魔法の呪文となった。  彼女の中で、今までよろいのようにまとわりついていたこだわりが、がらがらと心地よい音を立てて 剥がれていくーーー。  彼女は突然、自分が羽のように軽くなったのを感じた。    モルダーは、彼女を襲ったこの変化を、何もいわずに、何もせずに、ただひたすら見守った。  消えかけたファイアーライトに、新しい木ぎれをくべることさえ忘れて。  気がつくと二人は、あまりにも自然に見つめ合っていた。  お互いへの計り知れない愛情を微笑みに、そして心からの抱擁をまなざしに、それぞれさりげなくこ めて。  二人の間が、優しくて暖かな沈黙で、埋められていった。  一斗缶の炎は完全に消えたとき、二人は始めて夜が明け始めていることに気がついた。  白み始める空に、肌にまとわりつく朝独特の湿気。  スカリーの頬をなでていくそれらは、彼女の派手めの化粧をボロボロにくずしていった。  モルダーは大きな欠伸をひとつかみ殺すと、立ち上った。  「スカリー、腹減ったよ。朝飯でもどう?」  「悪くないわね、美味しいコーヒーが飲みたいわ。」  彼女もそれに習って立ち上る。  ・・・と、その時、今の自分の姿が目に入った。  「・・・どうしたんだい?行こうよ。この先にいいスタンドがあるんだ。」  「でも私、この格好じゃ・・・」  彼女が身につけているのは、くるぶしまで裾のある真っ青なイヴニングドレス。そしてその上には、 センスがいいとはとてもいえないモルダーのジャケットを羽織っている。  モルダーはそんな彼女に微笑み、言った。  「気にするな、どんな格好してても君は君だ。」  「でも・・・」  「”いかにも”って感じで悪くないよ。」  そう言うと、さらに頬を紅潮させる彼女に先立って、歩き始めた。  スカリーはつかの間、彼の言葉に呆然としていたが、すぐに我に戻り、彼を追って歩きはじめた。    メイン通りは路地裏より明るくなっていた。  「ねえ、待ってよ、モルダー。」  「ほら、早く、こっちだよー。」  スカリーは、手を振って彼女を待っているモルダーの元へ小走りした。  と、その拍子に、小脇に抱ええていたバッグが落ちてしまった。  その中身が、アスファルトの上に見事に撒かれる。  「あー、何やってるんだよ。」  モルダーは駆け寄ると、スカリーと一緒になってそれらを拾い始めた。  「あなたかせかすからよ。」  「走って来いなんて言わなかったぞ。それに大体、そんな格好で走ろうってのがーーー」  ーーー言ったところで、彼の手が止まった。  それを見たスカリーが、彼のてもとに目を移す。  そこには、一冊の小説が握られていた。  白い表紙に、赤い飾り文字でタイトルが記されているーーーー『カレーニナ・シンドローム』と。  「スカリー、これ・・・」  「ああ、これね。」  スカリーは彼の手からそれを受け取ると、すっくと立ち上った。  「これは、こう・・・!」  彼女はそれを両手で開いたかと思うと、勢いをつけて真っ二つに引き裂いた。  そしてそれをなおびりびりに破くと、両手を高らかに挙げて、それらを宙にばら撒いた。  さっきまで一冊の小説だった白い紙のかけらは、白み始める空に反射して輝きながら、二人の間に 降ってくる・・・。  スカリーはその中で、戸惑いの表情を隠しきれないモルダーにくるっと向き直った。  そして彼に、にっこり微笑んで見せた。  今までにない力強さと、自信に満ちた微笑をーーー。  モルダーは彼女に歩み寄ると、湿気で化粧のはげたその頬を、両手で包み込んだ。  「な、何よ、モルダー・・・」  「いや、ただきれいだなぁ、と思って・・・」  その、飾り気の全くない素直な言葉に、今度はスカリーが戸惑った。  彼はそうして、彼女の視線を自分のほうへ向けさせる。彼女は戸惑い、赤面しながらも、その甘い強 要から逃れることができない。  彼の、真剣で一途なまなざしが、ただひたすら自分を見つめてくる。  彼女は、彼の瞳が次第に近づいてくるのを感じた。そして、それが自分の瞳を写し返してくるのが判 るほど傍に来た瞬間ーーーー。  −−−−彼の唇と、自分の唇が重なった。  始めは、そっと触れるように重なっただけだった。しかし、次第に彼はゆっくりと味わい始め、それ からむさぼるように彼女の唇を奪っていった。  彼女はその激しい接吻に息苦しさすら感じた。が、それでも彼に自分を奪わせ続ける。彼の侵入して くるその感覚、その幸福感に、もっと浸っていたい・・・。  彼はやがて唇を離すと、自分のブレザー越しに彼女をきつく抱きしめた。  スカリーは、その彼の腕の力強さと、むせかえるほどのぬくもりに喘ぎながら、その胸に収まった。  「モルダー・・・」  「ん?」  「・・・少し、痛いわ。」  「ん・・・・」  スカリーの照れ隠しの言葉はしかし、モルダーの耳には入らなかった。彼はその言葉に、一層強く彼 女を抱きしめてきた。  彼の心臓の鼓動が聞こえてくる。彼女はその速くて心地よいリズムに、つかの間酔いしれた。  「スカリー。」  モルダーは彼女を抱きしめたまま、耳元でつぶやいた。  「見てごらん・・・夜明けだ。」  言われて彼女は、彼の腕の中で振りかえった。  −−−−神々しいまでの陽の光。  それが、ビルの谷間から漏れてきている。  スカリーはそのまばゆさに目を細めながらも、視線をそらすことができなかった。  それほどまでに美しい夜明けが、迫っていた。  「・・・・新しい、朝だ。」  スカリーは彼のその言葉に、小さくうなづいた。その新しい朝と、彼のぬくもりに包まれながら。  朝日はやがて、路上で抱き合う二人の姿を、光り輝くシルエットに変えていった。                                                    END                                        *お気づきの読者様もいらっしゃるかと思いますが、このFicのラストシーンは    「SCREEN特別版 TVシリーズ&スターズ Part3」のP51(Eve様HP    のX-Phlies Barのあの写真ね)になります。 ******* 駆け出しレポーター・RIOSAのインタビュー *********************************** RIOSA(以下R):みなさん!私は今、一番熱いスポット、あっこ先生のficの世界に立っています! ここはどうやら朝・・・あの最後の街角らしいセットです。 あっこ先生はどこでしょう。・・・いました!モルスカに演技指導中です! あっこ(以下A):そこ!モル!キスの練習してこいっていったでしょ! R:おお!どうやらラストシーンの執筆中のようです。モル、怒られてしゅんとしていますねえ。 NG続出らしいです。スカの唇がやや腫れているのが見えます。 スカ:あっこ先生、仕方がないですよ。モルはビデオしか持っていないのにキスの練習ができたわけが ありません。 R:これはスカ、優しいお言葉です。ficの世界でもモルを庇うけなげさ! ・・・しかし、あっこ先生は、納得してないようですねえ・・・ A:スカちゃん、前作「最終回前夜」では、あなたたちはベッドまで共にしてるのよ? それを今回あえてキスとまりにしたんだからいい感じでやってくれなきゃ、書きがいってものが ないのよ。分かる? R:さすが先生!ばしっと仰います!スキナーもこれくらい言えたら苦労していないはずだ! モル:あっこ先生、僕なりにがんばってるんですけど・・・(必殺子犬顔炸裂中) R:おっと、モル!ついに必殺技で先生のOKをもらおうとしているぅー! A:・・・モル、スカはだませても、私は作者よ、そんなことで誤魔化せると思ってたの? R:先生、すごいつっこみです。よいモルスカを書くためなら、モルの子犬顔も撥ね付けるその強い意志! これぞfic作家の鏡です! A:・・・さっきから、なんかうるさいと思ったら、レポーターの人? R:はい!あっこ先生、いい感じのficができあがりつつあるようですね! A:そうでもないのよ。 R:先生は理想が高いですねえ、あんな素敵なモルスカなのに、お気にめさないんですか? A:モルがもうすこしがっと口説くキャラならよかったんだけどねえ。 R:・・・そこらへんが、モルらしいと思うのですが・・・ A:そうやってあなたみたいなfic作家がモルを甘やかすからいけないのよ? R:はっ!・・・そうでしゅね・・・(痛いところを突かれてぐうの音もでていない様子) あの、あっこ先生・・・今回の見所は・・・?(あせって話題をかえようとしている) A:あなた、レポーターでしょ?あなたはどう思うわけ? R:え・・・私は、あのスカリーのドレス姿がきれいだなぁ・・・って。 A:あれは、小道具!彼女にとっては、戦いの道具だったの。スカリーの繊細な感情が分からないかな? R:すみません、美しさに見惚れてました(苦笑) あ、でもモルにあいたくないと思いつつ会えて嬉しい スカの感情は、女としてすごくわかりました! A:そう?少しはちゃんと読んできたのね? R:もちろんでしゅ!!私、あっこ先生のFANですもの! A:じゃあ、もちろんSWは見たわよね?(にっこり) R:・・・・(小さくなって)・・・しゅみましぇん・・・・ **あっこ先生、拙いインタビューにお付き合いありがとうございました!! ちゃんと今月中にはSW見るつもりでしゅぅ・・・ *********************** ===あっこ'S WORD=== あーはっはっはーー! RIOSAさん、ありがとうございました! さて、今回はあまりの毒舌にクビになったレポーターの替わりに、Fic界のプリンセス にして委員会副会長兼会長秘書、そしてWDクラブの創造主であられる RIOSA嬢がインタビューしてくださいました(しかもSWオチ)←嬉しがってる。 いや〜、やはり”ウィル・ダナ”の生みの親様だけあって、目の付け所が違いますな〜 また、貴女様のインタビュー、受けてみたいです!! ここまでお付き合いくださいました皆様、RIOSA嬢のレポーターぶりのついでに あっこFicも楽しんでいただけたら幸いです。 感想、ご意見、ご批判(共に好意的なもの)等、お待ちしています。 atreyu@mrj.biglobe.ne.jp