***************** <FBI XF課オフィス> この数週間、色々な事件にかり出されたものだからモルダーのデスクは 様々なファイル、資料、書きかけの報告書であふれかえっていた。 3日前から、モルダーはそれらの整理におわれているみたいだけど スカリーが見た限り、どこがどう片づいていっているのかわからない。 5日前にビデオ鑑賞会の約束をしていたけれど、どう考えても無理そうだ。 今日中に提出しなければならない報告書が最低でも3つはあったはずだ。 「ねぇ、モルダー。今日約束していたビデオ鑑賞会。延期にしない?」 スカリーが声をかけると今にもくずれそうな書類の山の中からモルダーの 顔がでてくる。その顔には赤く紙のあとがついている。 「・・・どうしてだい?スカリー?君だって楽しみにしてたじゃないか?」 「ええ。楽しみにしてるわ。でも、あなたの顔を見る限り、報告書を終業時間までに 書き上げれないでしょ?だから、その書類の山が片づくまで延期にしない?」 モルダーは顔といわれて何のことだかわかっていなかった様子だった。 「絶対終わらせてみせるよ。だから、ランチは君一人で食べにいってくれ。」 そういうとすぐモルダーの頭は書類の山に隠れて、スカリーからは見えなくなり キーボードをうつ音だけがオフィスに響きだした。 - お昼休み - スカリーは自分の分の報告書が一段落ついたので、ランチに行くことにした。 「ねぇ、モルダー。ランチに・・・」 「僕はいいよ。報告書を絶対今日中に終わらせるから・・・」 「そう。じゃ、行ってくるわね」 モルダーを一人残して近くのカフェにランチに行く。 久々に一人でのんびりランチを楽しんでから帰り道に モルダーのために彼のお気に入りの紅茶とクロワッサンサンドを買い オフィスに戻る。 モルダーはさっきと同じようにデスクのPCにむかって報告書をうっていた。 朝と比べると少しは書類の山が片づいているようだ。 「はい、これ。朝もどうせ食べてないんでしょ?少しは食べないと頭が働かないわよ。 それに何か食べてないと眠くなっちゃうでしょ?」 モルダーはにっこり微笑むと、早速食べ始めた。 モルダーの子供のような食べ方を見ていると、自然と笑顔がこぼれてくる。 そのまま食べている姿を見ておきたいけどスカリーは我慢して自分の報告書に 取りかかった。 - PM 4:30 - あと30分で提出期限の時間がくるって所で、スカリーは報告書を仕上げた。 “この報告書ならスキナーに再提出なんて言われなくてすむわね” と思い、安心したのもつかのま。モルダーの事を思い出す。 自分のに夢中で彼のことを気にかけてなかった! 「モルダー、報告書できた?」 ・・・・・・・・・。返事がない。キーボードを打つ音もプリントアウトする音も なにも聞こえない。かすかに響いているのは・・・・。 タブン、信じたくないけど寝息・・・・。 確か、2:30頃までは会話していたから、そこまでは起きていたはず・・・。 でも、その直後急に静かになった・・・・・・・・。 嫌な予感を覚えつつ、モルダーの所に行く。 そこには、ファイルを枕がわりに眠っているモルダーの姿があった・・・・・ ・。 スカリーは怒りを覚えつつも、あまりにも気持ちよさそうに眠っている彼の顔を 見るとなんだか、幸せな気分になってきた。普段めったに見ることの出来ない 天使のような熟睡顔。起こす気が全くしなくなってくる。 しばらく、気のすむまで彼の寝顔を見つめて幸せな気分になったスカリーは 自分の分だけ報告書をスキナーにもって行く。 - PM 5:00 - スカリーは駐車場からモルダーの携帯に電話をかける。 『・・・ふぁい。』 彼の寝ぼけた声が聞こえてくる。 「あ、モルダー。私よ。」 『スカリー?なんでわざわざ携帯・・・ってスカリーどこにいるんだ?』 ようやくオフィスに一人きりということに気が付いたようだ。 「車の中よ。悪いけど、先に帰るわね」 『帰るって?スカリー。え?どういう事だい?』 まだ状況が飲み込めていないようだ。あわてている姿が目に浮かぶ。 「あなた、また眠っていたでしょ?だから、ビデオ鑑賞会はまたの機会にって事。」 『ちょっと待てよ。スカリー。君も楽しみにしていたじゃないか』 「えぇ。でも、もういいの。今すごく幸せな気分だから」 『は?』 モルダーはますます混乱してきているようだ。 「じゃ、切るわね。  あ、そうそう。私の代わりにスキナーがあなたに今日これからつきあってくれる そうよ。ビデオ鑑賞会はむりだろうけど、報告書かきの監督をしてくれるそうよ。 じゃぁね。」 『ちょっと、待て!スカリー、スカリー!!!』 彼の声を聞くと少し罪悪感を覚える。 でも、やっぱり寝顔を見れたっていう満足感でその罪悪感も飛んでいってしまう。 “ま、たまには、こういうことも必要よね。いつも甘やかしてるんだから” そう自分を納得させてスカリーは車を発進させた。 - End -  ******************** ははは、なに書きたかったんだ、私??書いてる途中でわけわかんなくなってき ちゃった。 なんか情けなすぎモル。ひよさま、モル好きなのにごめんなさいm(_ _)m とにかく、10万Hit!おめでとうございます! これからもたまにしかチャットにでませんけど、よろしくお願いしますね。 以上、Canonでした。