この作品は作者の想像で書かれており、 X−FILEの著作権はすべてFOX、1013に帰属します。 title:Hold on me written by sakura モルダー、貴方が私と彼の関係にきづいだら・・・貴方はどうおもう? 何とも思わない?・・・それとも・・・。 「っん・・・あ・・。」 「は・・・。」 ホテルの一室。キングサイズのベッドの上。2人の男女の声が響く。 二人は恋人同士じゃない。だって愛し合ってないから。 一人は妻子持ちの男。 一人は独身の女。 彼は今ではすれちがいばかりの妻を愛している。 彼女は仕事の相棒を・・愛している? なぜ二人は体を重ねているのか。 愛してるものから愛されない、愛することを許されないことからの逃避行為とで もいうのだろうか? ただお互いに慰めあうだけのSEX。 ただ2人に共通しているのは職場が同じということぐらいなもので・・。 「もう一ヶ月だな。」 「えっ・・?」 「僕たちがこういう関係になって。」 「そう・・・だったかしら。 「もしかして、後悔してる?」 「・・・まだわからないわ。」 スカリーが彼とはじめてであったのはアカデミーのころ。 同期だった。 久しぶりにというか、偶然にというか、もしかしたら必然というかもしれなく局 の近くのカフェテリアであってから しばしば局内でもあうことがなぜか多くなり、最初は「ひさしぶり、げんきだっ た?」の会話が、「またあったね、調子はどう?」になって、こういう関係になっ てからは目配せで「今夜どう?」の合図にかわっていた。ただなぜかこ偶然なの だろうか、彼とあうときはいつも隣に彼女の相棒の姿はなかった。 「ただなぐさめあってるだけ。傷のなめあいだわ・・。」 そうおもいつつも一時的な快楽に溺れる。 こうして愛してもいない男の体に身を沈めて・・・。 これがモルダーだったら・・。 (なに考えてるの・・私・・。) 私の体に触れるこの手が・・その指先が・・唇が・・・絡まる足が・・モルダー なら・・。 快感によいしれて瞼が閉じそうになるのをむりやり開いて自分の秘部をまさぐる 男の手の指の行く末をただみつめていた。 「っつ!!」 愛液が太股までも濡らす。 「モルダーがこんな君の姿をみたらどうおもうかな?」 「!!」 その瞬間、私の中に快感の痛みが走った。 彼が私の中に入ってきたのだ。 「はぁっ・・・ん・・。」 彼の腰の動きをまた閉じそうになる瞼をひらいて見る。 「FBIの局員の男どもみんなが君をこうして自分のいいようにしたいとおもって るんだろうな。」 腰の動きがはやくなる。 「あっ・・・もっと奥・・・。」 体中にじっとりと汗が吹き出るのをかんじる。相手の体からもだ。やがて快感の 波が頂点にのぼりつめると彼がさけんだ。 「・・サリー!!」 彼が彼の妻の名を呼んだ。いつものことだ。 すべてがおわる瞬間。むなしいとき。 愛することを許されない気持ちをただ慰めるために、忘れるために抱かれている のに一時的な快楽から脱するとただのむなしさしかおそってこない。 愛され、愛し合うもの同士ならむなしさなんて残らないわよね・・・。 でも私に場合ならそれでも後悔なら残るかもしれないけどね・・。 「ダナ・・・なぜ告白しない?子供じゃあるまいに・・モルダーもモルダーだが 。」 「だまって!!」 > (ただ一時でいいのよ。彼を愛してしまっている私の心を忘れていたいの。それ だけ・・・ただそれだけなのに。) 「シャワー浴びてくる。」 ___忘れたことなんてない・・。一度も。 モルダーに抱かれたいとおもってる。他の男と寝ていても。一度でいい。相棒と しての壁を破ってあの人に抱かれてみたい。 (むりよ、そんなこと・・・いくらなぞんだって・・。) 満たされない想い。 その想いから逃れるように男と寝るの。 でもいくら体を重ねても満たされなかった。 それでもだかれずにはいられない・・・。 降り注ぐ湯にただあたりたちつくす。 「サリーか・・・。」 彼はサリーを本当に愛してるのね。今はすれちがってはいるけれど。私を抱いて いるとき彼女を感じているのかしら?私とにてるとこでもあるのかしら。 ・・・私はモルダーの名をベッドの上でもらすことはできないでしょうね。 私は彼をしらないんだもの。 バスルームをでてまだほてってる濡れた体をタオルでつつんでゆく。ふと目の前 の鏡で自分の姿をみた。 首筋、鎖骨、胸・・・。体中のいたるところのあるキスマーク。 (お互い愛してもいないのにね。愛し合う真似ごとはできるんだわ。) そのときふとある考えが頭をよぎった。 もし私が明日、今日とおなじスーツをきていたら・・・モルダーは・・少しは同 様してくれるかしら・・・? 少しは嫉妬してくれるのかしら? それから数時間後、昨日と同じスーツで、少し時間をずらして彼女はモルダーの 前に現れた。 To be cotenued,,,, 後書き こんにちはー。Sakuraです。 初のアダルトficですよー!!わーい!! なのになーんかシリアスになってしまいましたぁー。 どうなるんでしょうね。はたしてモルダーの反応は? ってとこでしょうか? よろしかったらこちらのBBSに感想えお頂けるとうれしいです。