>この作品は作者の想像でかかれており、X−Fの著作権はFOX、1013に 帰属します。 > この作品は続きモノなのでなるべく前作からよんでいただいてからお読みになる のがよろしかろうとおもいます。 > title:Hold on me written by Sakura > > モルダーと私は黙ったままオフィスの立ち尽くしていた。 駐車場で彼は乱暴に私の腕をつかみあげると、半ば私を引きずるようにして、オ フィスに帰ってきた。 その間、彼は一度も私の目をみなかった。 でも私は彼の目をみていた。 でも・・・私には彼がなにを考えているのかが読み取れなかった。 その間、彼は一言も喋らなかった。 私が捕まれた腕を「痛い。」といっても「離して」といっってもなにもこたえて くれなかった。 > まさか見ていたのかしら? 私と男がキスしていたのを。 だから怒っているの? > まさかそんなことは・・・ > ようやく彼が私を見た。 なんだか・・・悲しそう。 私のせい?私が他の男とキスしたから? ・・・考え過ぎね。いつからこんな傲慢な女になってしまったの?私は・・。 > いろんな考えが私の中で網の目のように張り巡らされる。 でも、私の求めている答の鍵穴にぴったりとあてはまる鍵が見つからない。 > しばらく見つめあっていると彼がいきなり私の背後にまわり、うしろからだきつ いて耳元で囁いた。 > 「あの男を愛してたのか?」 ストレートな質問に躊躇する。でもはっきりいうわ。 「愛してなかったわ。」 「でもSexはしたんだ?」 私は答えなかった。 でもそれはイエスと同じことだった。 > 「どんなふうにして抱かれたの?」 その言葉は冷たく私の心につき刺さった。 「今日あってた男とねたんだろう?」 モルダーの手が私のスカートをひきあげてく。 「モルダー、やめてっ!!」 私が彼の腕の中から逃れようともがくのも全然なんともないという顔で彼はこう 続ける。 「そうやって男をじらすのか?」 「私は本気で・・・あっつ・・・!」 「愛してもいない男とねたんだ。俺にも抱かせろよ。」 彼の手が私のブラウスを引き裂いた。彼の目が私の胸元に・・・!! 「みないで、おねがいっ!!」 私の胸元にはまだ私の後悔の跡が強くのこってる。 彼はその跡のをみつめるとさっきまでの激しさが嘘のように消え失せ私の体を彼 の束縛から解放した。 > > 「私と彼は愛し合ってなんかいないの。ただ・・なぐさめあてただけ・・。」 僕は淡々と話しはじめたスカリーをただ見つめていた。 「慰めあう?」 しばらくの沈黙。彼女はいうかいうまいか考えていたらしく、ようやく顔をあげ るとまた静かに話し出した。 「私は貴方を愛してしまった。でもそれはもってはいけない感情だから。・・・ でもダメなの。いけないとおもうほどに、貴方のこと好きだと想う気持ちがあふ れてくるの。その気持ちを忘れたくて抱かれているのに、抱かれている腕のなか で、貴方のことかんがえてるの。自分でもわかないのよ・・・抱かれるほどに・ ・貴方が愛しくてたまらないの・・・。」 「スカ・」 「私、もうどうしたらいいのかわからない!!」 彼女ははだけた胸元を隠すとドアのまえにたった。 「私、今日は帰るわ、それから・・・さっき私の言ったことは忘れて。」 それだけを言いのこすと彼女は静かにその場を去った。 > > 彼女を追い詰めたのは僕 もっとはやくお互いの気持ちに正直になっていれば・・・ いまさらおそいのだろうか? いや・・・まだ、大丈夫だ。 明日、この関係に決着をつける。 > > 「私、どうしたらいいのかわからない!!」 ウソ そんなのウソよ。 わかってるでしょ? このまま一緒にいられるわけがない。 忘れてとはいったけど、彼は私の想いをしってる。 彼から離れなきゃ!! でも貴方がいないと、私はいきてる意味などない。 貴方のもとから離れるしかない・・。 「辞表・・・かかなきゃ・・。」 > > > 次の日の朝一番にスキナーのオフィスを訪れたスカリーは辞表を提出するとその 足で自分の荷物をとりにいこうとエレベーターのボタンを押したところだった。 ひょっこり下のロビーをみやるとたくさん出勤してくる捜査官たちの中にモルダ ーを見つけた。 彼の行方を目でおっていると、彼の方もこちらにきずいて 大声でスカリーをよんだ。 > 「スカリー、おりてこいよ。いいたいことがある。」 > 私はいまきたエレベーターののらず、ゆっくりと彼の方向にあるきだした。そし て距離にして役50センチ。 「私にいいたいことって?」 「言う前にちょっとあやまっておくよ」 「?」 > 「僕が規則をまもったことなんてあったかい?」 > 「・・・ないわね。で、なにがいいたいの?」 > > 「スカリー、君を愛してる。」 > > たくさんの捜査官たちでごったがえしているロビーが一瞬にしてしずまりかえり 、ロビーの中央にいる二人に視線が集中する。 > 「・・・君の答えがききたい。」 > > 私は、私は・・・大声で貴方を大好きだっていいたい。 貴方を愛してるって叫びたい。 > > 「私は他の・・」 「ぼくは君の過去も今も未来も、せんぶひっくるめて、君を愛してる。」 > ロビーはまだ静まり返っている。 私の目から涙が溢れてくる。彼は、私のすべてを受け入れてくれる唯一の人・・。 もう・・・貴方しかいない。 > > 「私も・・・貴方を愛してる・・。」 > FBIのロビーのしかも中央で、まわりのたくさんの同僚たちの前で、二人はその 視線をきにすることもなくお互い引かれあうように唇をあわせた。 もうお互いのこと以外はなにも見えない。 ふれあう唇。 お互いの舌が溶けあうほどにからみあう、官能的なキス。 「アイシテル」 回りにいた捜査官たちは彼らのなりゆきの一部始終をみとどけるとまたあわただ しくうごきはじめた。 時間は、世界はうごいてるのだ。 ただ、この二人だけは、まだとまったままのようだが。 > そんな二人をスキナー副長官とその秘書キムが上の階から眺めていた。 > 「Sir」 「なんだね?」 「私、二人のキスをしてるのを見ただけで、なにか・・・体が熱くなりました。 なんというか・・・官能的なものを感じたというか・・。あの二人がどれだけ引 かれあって、愛し合っていたのか、わかる気がしますわ・・。」 > 「私もだよ、キム。」 どんな素晴らしい映画のラブシーンよりも、官能的で、なにか性的なものさえ感 じてしまう二人のキスシーン。 > > 「あの・・・Sir」 「なんだ?」 「あの・・・ダナがさきほど提出した辞表・・・本人に返してもいいでしょうか?」 キムの遠慮がちな声に微笑むと答えた。 「ああ、かえしてやってくれ。」 > 「それから・・あの・・もう一つお願いがあるんですけど・・。」 「?」 「えっと・・・もうあの二人の関係はばれてしまいましたけど・・・その・・あ の二人を引き離したりしませんよね?」 > > 「もちろんだよ、キム。」 キムの顔に笑顔が広がってゆく。 「じゃぁさっそくダナに辞表を・・・。」 「キム」 「?」 > 「今いっても二人の邪魔になりだけだぞ。」 スキナーが指さしたロビーの中央ではまだお熱い二人おのお熱いキスがまだ続い ていた。 キムは呆れ顔でスキナーにつぶやいた。 > 「本当にヤケルわね。ね? sir」 > > > The End > > > 後書き ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!! なんだこれはぁ!!! ほんとーにすみません。まったく、みなさまの期待を ことごとく裏切る展開になってしまいました。(泣) どうしても続きがすらすらかけなくて、3度もかき直しました。なのに・・・これかい!!! ・・・まだまだ修行不足でしゅ。 ラストなんかありがちな展開だし・・。 次、もっとちゃんとかけるように努力します・・。