THE X-FILESの著作権は全て、FOX,1013,CHRIS.CARTERに帰属します       お読みになる前に。。。       本編とはまったく異なりますが個人の楽しみの為に書かれたものです       一部に「アダルト」な場面も含んでいますので       18才未満の方や、そういう関係の二人を好ましく思わない方は       お読みになられませんようお願い致します                 ******  「  異 動 発 令 」 *************************                                     By  きらら☆。                                        毎日が平和なある日    それは 一枚の薄い紙切れからはじまった   下記の二名 フォックス・モルダー 及び  ダナ・スカリー   本日を以て 業務請負課勤務 を命ずる   なに これ? 業務請負課って。。。怪訝な顔をしたスカリーがムッとして言うと   依頼された仕事を遂行する  早い話が 何でも屋みたいだな。。。   横から覗き込んだモルダーが答える どう言うことなの? いくら 平和で仕事が無いからって 何でも屋だなんて。。。   私はともかくあなたのような優秀な捜査官をこんなわけのわからない課に異動だなんて   怒るなよ 僕はともかく君の方がもっと立派な捜査官さ  笑いながらモルダーが言う   じゃあ 何? どう言うこと? わかるように説明してちょうだいっ   よく考えてごらん これはスキナーなりのジョークさ   ジョーク?   僕たちに休めって言ったって聞くわけないだろ?    我々二人の為に特別に作られた新しい部署さ    そう大きな事件も無い今 ゆっくり羽根を伸ばせってことだろうよ   見ろよ依頼人からの任務を遂行したら報酬もでるんだぞ 普段の給与の他にだぞ   躰を張る危険なこともなく 報酬もある こんな うまい仕事は他にないぞスカリー   でも のんびりしてたら躰が鈍ってしまうわ    事件があれば すぐ戻されるさ 紙きれ一枚でね 下記の者 異動ってね スカリーの目の前で紙切れをヒラヒラさせて見せた   つかの間の自由を楽しもうじゃないか     ほら依頼人から早速仕事が来ているぞ   男は黒のタキシード 女はマリンブルーのドレス着用のこと   何ですって? そんなドレスなんてもってないわよっ   待て あわてるな 指定店も書いてあるぞ   普段我々一般市民が入れないような高級店にすでに予約してあるらしい   指定時間までに遅れず来いってさ   依頼業務遂行の為に要したすべての費用は当方が一切持つ となっている   あたりまえよっ  でも そんなの着てどんな仕事が出来るっていうのよっ   花を届けるだけだってさ     何故 私たちが?  花屋が配達すればいいじゃないの   さあ 依頼人が 僕たちでなきゃだめだってさ 心を込めて丁重に。。。      くれぐれも 先方様に失礼の無いようにだと。。。   訪問先は僕たちにも深い関係があるそうだよ      どんな関係?   さあ  後から説明があるらしい   依頼人の大切な人だからご無礼のないようにだってさ       いちいちうるさい依頼人ねぇ   依頼人から受けた仕事は完璧に遂行しないとまた違う部署に異動させられるぞ   **********************************************   ねえ 似合う? 私だけの為にデザインされたドレスよ   マリンブルーのドレスを着てスカリーはくるっと回って見せた      さすがオートクチュール でもそれを難なく着こなすスカリーもさすがだな。。。      と モルダーは思った     キスを浴びせて抱き上げて振り回したいと思ったが場違いな行為であると思い直し      紳士らしく振る舞って スカリーにそっと耳打ちした              それを着た君も素敵だけど。。。なにも着ていない君も。。。   モルダー。。。それ以上言ったら怒るわよ   斜に構えて睨むスカリー   わかった?  おどけて目を丸くするモルダー   わかるわよ 脱がせたいっていうんでしょ   御明解。。。さすが相棒だな     こんな事でもなきゃ 高級ブティックなんて来ることも無かったわね   あなたのタキシードもとってもステキよ   惚れ直したかい?   ちょっとね   ちぇっ ちょっとだけとはね。。。。肩を竦ませてモルダーは文句を言った   ほんとはすっごく素敵なんだけど言ったらつけ上がるから言わないわ。。。。   スカリーは心の中でそう思った      私たちは初めての仕事を難なくこなし充分すぎる報酬を受け取った   しかし 調子に乗った私たちは二度目の仕事でとんでもない醜態を晒し    スキナーからこっぴどく小言を受けるはめになってしまった   依頼人と接触を持つことは禁じられているので   依頼人が私たちの仕事ぶりをどう思っているかはわからなかったが      君たちがなにをやってきたのかだいたい察しがつくよ    と スキナーから ため息混じりに言われたことを見ると   私たちの行動のすべては依頼人に筒抜けだったらしい         そう。。。。   あれは 誕生日に花束を届ける。。。只それだけの単純きわまりない仕事だったのだ   なのに。。。。      *********************************************                           予定通りの時間に依頼人が指定した家の玄関に二人そろって立つ   モルダーのずれたタイをきちんと直すスカリー   スカリーのちょっと乱れた髪をモルダーがやさしく撫でつける   背筋をしゃんと伸ばしてチャイムを押そうとしたときモルダーが待ったをかけ   人差し指でスカリーの唇にそっと触れた   スカリー 口紅がずれているよ。。。      やだ。。。あなたのせいよ。。。。    半分は私のせいでもあるけれど。。。                                                              ここまで来る間に何度キスを交わしただろう   信号待ちの度に唇を重ね 夢中になって 後ろの車からクラクションを鳴らされたりもした     直さなきゃ。。。。。コンパクトを出してあわててルージュを引き直すと   モルダーはスカリーを指さして笑い始めた   今度は はみでているよ。。。。   直してやるよ そう言って あなたは その指で私の唇をそっとなぞり始めた   その指がふと止まったかと思ったら今度は額を寄せて覗き込んできた   やめてよ また キスするつもりなの?   意味が無いじゃない せっかくなおしたのにっ!   いきなり肩を抱き寄せられて唇が重なったとたん ドアが開いた   いらっしゃい。。。。あっ    息を飲み込むような小さな驚きの声   見も知らぬ 訪問者が自宅の玄関でキスをしていたら誰だってびっくりするだろう   初めて訪ねた家の前でキスを交わしているところを見られてしまった   罰の悪さもあって思わず愛想笑いをしてしまった   女主人はとてもよくできた方でなにも見なかったように    どうぞ。。。と家の中に招き入れてくださった   玄関先で起こったことなんかは無かったかのようにお互い微笑みあい   胸に抱えたバラの花束と依頼人からのメッセージを渡しながら和やかに話が弾んでいく   身体中が沈みそうなソファに並んで腰掛けるとあなたはすかさず腰に手を回して来た   女主人がお茶のお代わりを。。。そう言ってキッチンに姿を消すと   ふんわりと広がったドレスの下からあなたの指が入り込み私の太股を撫で   ぴったりと閉じた両脚を割ろうと力を入れてくる   あんな事があったばかりなのに。。。 これ以上恥をかかせないでよっ   思わずひじ鉄を食らわした      うち解けて話し合ううちに 話題は私たちの事にすり替わってきた   こちらの方とても可愛い方ね  素敵なドレスをちゃんと着こなしていらっしゃるわ   あなた方 とてもお似合いよ。。。   不意を憑かれてお互い顔を見合わせてしまった   結婚していらっしゃるの?   更に核心をついてきた   即座に いいえ と答える私  あなたはゆっくりと いいえまだ。。そう言ったわね   まだ。。。今はまだだけど これからそうなるって意味?   私たちの想いを見透かしたように女主人が言葉を続ける   でも とてもいい雰囲気だったわね  ウィンクしながらそう言われて   急に先ほどの玄関での失態を思い出して恥ずかしくなり頬が熱くなった   それなのに開き直ったあなたは耳を疑うような事を言いだしたのだ   すみませんが 寝室を貸して頂けないでしょうか?   あなたが そう言ったとき 唖然としたのを今もはっきり覚えている   こいつ。。何をいいだすんだぁ???   私たち 今日は 依頼人の仕事に来たのよ お誕生日のお祝いのお花を届けにきたのに   なんて事 言いだすの?   キッチンから戻っていらした時真っ赤になって俯いていた私を見て   スカートの下に潜ったあなたの指が私の何処をまさぐっていたのかを   きっと 気づいていらしたのに 知らんぷりをしてくださったのね   ええ どうぞ どうぞって微笑んでいらしたけど 呆れ果てられたと思うわ   どうして家に帰ってくるまで待てないの?   それもあろう事か他人の家の客室のベッドを借りるなんて。。。   初めて訪問した依頼人の大切な人のおうちで。。。   今さらながらに身体中が火照って来そうだった   あなたったら。。。。どうしようもないひとね でも 私もはしたなかったわ バラの香りがあまりに素晴らしくて    甘い香りに魅せられてしまったのだわ     どうかしてしまったのね   むせ返るような花の香りで身体中とろけそうになったんだもの   きっと あなたもそうだったんだわ    場所をわきまえないなんて事今までに なかったのに   さっきからあなたの指が触れていたところが熱くなってやがてはその熱が身体中に広がって   行くような気がした 躰の奥深いところがあなたを求めて疼きだし   しばらくは顔も上げられなくなってしまった    そんな私を促すようにあなたは手をとり 案内して下さる女主人の後を歩く   どうぞ ご自由にお使いになってね。。。。   ドアを閉めたとたん 性急にお互いの身に付けたものを 剥ぎ取り奪い合った   今日の為に用意された水色のドレスももみくちゃになって うち捨てられている   ベッドに飛び込むように二人でなだれ込むと 私が腰を浮かせるのももどかしく   あなたはパンティストッキングとショーツを同時に引き下ろす   剥き出しになった下半身に荒々しく指が入り込み 私がすでに潤っていることを   確認したあなたが私の脚を恥じらう間もなく開かせ      いきなり堅くそそり立った熱いものが入り込んできたときは思わずのけぞってしまった   いつものような優しい愛撫も無く 只欲望のままに突き立てる激しいSEXだった   スプリングが悲鳴を上げるくらい激しく揺すり続けられ そのたびに首がガクガクと   折れるくらいにベッドにたたきつけられた  貪るように口づけを交わし 息が出来ないくらい求めあって互いの舌を絡め合った   静かに唇が離れたとき互いの口からねっとりとした唾液が白い糸を引いていた   太股が痙攣をはじめ ほとばしるようにあなたの分身が躰の中に温かな流れとなって   来た頃には 頭の中が真っ白になるくらいの絶頂を感じていた    今までにこんなに興奮した事は無かったような気がする   他人の目を気にしながらするスリリングなSEXは異常なくらいに私たちを煽りたてていた   心臓の鼓動が静まるのを待って 躰を起こそうとすると あなたはそっと耳元で囁いた   私をまたベッドに押し倒し      もう一回 いい?    さっきとは打って変わったような優しい愛撫が身体中に浴びせられ始めた   その唇で確かめるように首筋から 胸元へ そして 脚の間へとゆっくりと移っていき      あなたの舌先が私をいたぶるように責め続け 耐えられなくなった喘ぎが細く漏れはじめ   声を殺そうとするのを許さないかのように執拗なまでに追いつめる     ゆっくり目を閉じて失神する一歩手前を見計らって 静かにあなたが私の中に   入り込んでくる頃には 二度目のエクスタシーを感じていた      あなたが 熱くなった私の体の上でその汗ばんだ身をぐったりさせて果てたとき   現実に引き戻され 初めてとんでもないことをしでかしたことに気がついた    愛しあっている間は ここが何処なのかそんなことすっかり頭から忘れ去られていた      ねえ 私たち これから どうするの?  この事態をどうやって説明するのよ。。。   でも もう出ないと。。。小一時間が過ぎようとしている     あわてて身なりを整えて 壁に掛かった鏡に向かい 乱れた髪を指で直す   ああ  また  口紅がずれて はみ出してる 直さなきゃ。。。      恥ずかしいくらいに乱れたベッドを横目でちらりと見て大きくため息をつく   どうして こんな事になってしまったんだろう  考えてもきりがない      何も無かったような顔をして部屋を出る。。。   落ちつけ 落ちつけ。。心で思えば思うほど顔が火照ってくるのがわかる       火照った顔で部屋から 出てきた私たちを にこやかに迎えて下さったけど   あんなに間の悪い事は無いわね   なんて 挨拶すればいいの?    終わりました って言う??   それじゃあまりにも あからさまよね      身も蓋も無いってこういう時に使う言葉なのかしら?   すっきりさせて頂きました。。。って言う??   ああ  もう。。。でも   そうよね   私たちが 何をしていたのか ご存じなんだもの いまさら 隠す必要も無いんだけど。。。   私がこんなに悩んだのにあなたったら たったの一言で片づけてしまったわね   あ どうもぉ。。。。       あ  どうもぉ  ですって?     ああ 今思い出しても 情けなくなるくらい。。。       それなのにあなたのあの 落ち着き払った態度はなんだったの?       私だけがおろおろしていたなんて ちょっと癪に さわっちゃうわ           あれだけ愛し合ったのにまだ足りなくて 今夜また私はあなたの下に組み敷かれている       この人はどうしてこんなに元気なのだろう。。       でも  でも        疲れを知らないあなたに応えている私もまた 元気なのだということなのらしい。。。       こんな私たちに次の仕事がくるのかしら??                                                   依頼任務    無事??  終了                 依頼の任務があるまでは       いちゃいちゃしてぼ〜っとしてますから次の出動はいつかはわかりません                                                          依頼先  x-kilala@excite.co.jp