THE X-FILESの著作権は全て、FOX,1013,CHRIS.CARTERに帰属します    お読みになる前に。。。    本編とはまったく異なりますが個人の楽しみの為に書かれたものです    一部に「アダルト」な場面も含んでいますので    18才未満の方や、そういう関係の二人を好ましく思わない方は    お読みになられませんようお願い致します             モル・スカ 業務請負課シリーズ     ***** 「  捜   索 ( 後編 ) 」  *****  By  きらら☆。                                                 モルダー。。。  モルダーったらぁ。。。  助けてよ   どうして黙ってるのよっ くっ くるしい〜っ  モルダー 助けて。。。  もうっ  たかが食事の為にどうしてこんな目に遭わなきゃならないのよ   それにしても 口惜しいのは余裕たっぷりで畳にねころがっているモルダーだ 「はい その紐をしっかりもっていて下さいね ちょっと締めますから。。。。」  えっ まだ締めるの? うそっ。。。。 「いきますっ 。。。」  ぐぇっ。。と口から出そうになった息を飲み込んだ  思えば ここに案内されて来たときから 妙な感じがしていた  回りの木々の緑がまばゆいばかりでここが 本当にホテルの最上階だとは思えないくらい  静かで 異次元に迷い込んだような気になった  どうぞ と言われて 入ろうとしたときにハイヒールをお脱ぎになって。。  そう 言われたことが ことのはじまりだった   畳だとかお座敷だとか 聞いたことの無い言葉を言われてもなんのことやら。。。  二人で部屋に通されて身ぐるみ剥がれ モルダーはサムライみたいな格好をして  縦縞模様の はかまとか言うらしい 長いスカートのようなものを履いて    畳の上で寝転がりながら 私が気付けをされている間 にこにこして 見ている 「向こうに行って!!」そう言っても動く気配もない  「いいじゃないか 見たって減るもんじゃなし。。。滅多に見られないよ」  鼻の下をこすりながら笑い出す    お食事の用意が出来ましたらお呼びしますので お庭でもお散歩なさったら。。。  行きたくもないのに ほとんど強制されるように部屋から追い出された  そう言われても。。。  足に 靴下のお化けみたいものを履かされてどうやってハイヒールを履くのよっ  ハイヒールを見ながら呆然としていると  どうぞ。。。と言って差し出されたのは 草履というものだった    先の方の 真ん中から太い紐状のものが二本出ている  ここに 足の親指を掛けるんですよ。。。と説明された  紐が足の指に食い込んで痛くて歩けないし 着物の裾がうまくさばけないので  いつもみたいに大股で歩けないし 走るなんて とんでもない  モルダーに手を引かれてぎこちなく歩き出す  手を引いてもらうなんて。。。今までになかった事だ  自分の身は自分で守る。。。よほどの事が無い限りモルダーが手をさしのべるなんて  なかった。。。   そんなことを思ったら 着物もいいかも。。  でも。。。腰の回りに締め付けられた  帯とやらが。。。苦しい。。  こんなんで 食事なんかできるわけないわ。。。  芝生の上を歩いたら 草履がぽろりと抜けてしまった    自分で履こうと 難儀していたらモルダーが黙って肩を貸してくれた  しゃがんだモルダーの肩に顎をのせわざと全体重をかける 「ねぇ。。。」 「なんだよ」 「どうして何にも言ってくれないの?」 「。。。。。」綺麗だった 絵の中から抜け出てきたように綺麗だったスカリー  息を飲んで言葉を忘れるくらいだったが 今さら。。。照れくさくて言えない。。。 「馬子にも衣装だな」心にも無いことを言うモルダー  「あ そっ」もっと違う言葉を期待していたのに。。。  草履を履いてさっさと先に行くスカリーの後ろを 目を細めながらモルダーがついていく  時折 獅子脅しが一定のリズムで カッコ〜ンと言う音を立てる他は 時が止まったようである   静かな佇まいの中 小さな滝とキラキラ水面が反射する池の中では大きな鯉がゆったりと泳いでいる   「わぁ〜〜」と言うスカリーの隣で「おいしそ〜〜」と言うモルダー 「観賞用よ 食べられないのよ バカなこと言わないでっ」 「わかってるよ 言って見ただけなのに。。さっきから何を怒ってるんだ?」 「べつに。。。」「ぜったい 怒ってる。。。」「どうしてそう思うの?」 「なんとなくさ。。。言いたいことがあれば言えよ」 「ないわ。。。な〜〜んにもねっ。。。。」語尾を強く言い捨ててモルダーを見るスカリー  せっかく着物を着てるのに。。。初めて着るのに。。。もう二度と着ることなんか無いのに。。。  なんか言ってくれてもよさそうなのに〜〜と心の中で思うスカリーだった  食事の用意が出来て 通された部屋の真ん中に 低いテーブルが一つ  どうしてテーブルがこんなに低いの?  椅子は。。。?  椅子は無いの? どうやって 座るの?  椅子でしか食事したこと無いのに。。。。  異常なまでに盛り上がった大きな座布団に座ると 躰が後ろにひっくり返りそうになり慌てて    モルダーが押さえてくれた  正座をすると帯が食い込んでくるしい。。。  横を見るとあぐらをかいたモルダーが涼しそうな顔をしている  ああ にくらしい。。。  料理が運ばれてきた さすがに 食事にふさわしい装いと言うほどあって 日本料理だった  なんと。。。ナイフも スプーンも そうよ フォークも無くてどうやって食べるの?  この 2本の細い棒で突き刺してたべるの? 「ばかだなあ こうやって持つんだよ」  2本をまとめて握りしめていると笑いながらモルダーが持ち方を教えてくれた  「こうして。。。持って。。。先で こう。。。挟むようにして。。。ほら 口開けて。。」  いわれるまま 口を開けると器用に持った箸で料理を食べさせてくれた 「おいしいっ!!」  「だろ? すごい日本贔屓なんだそうだこのホテルのオーナーは。。。  」    「だから 最上階にこんなところまで作ってしまったのね 夕べ泊まった同じホテルの中とは思えないわ」 ゆったりと流れる時間の中で静かに食事が進んでいった  どれくらい時間が過ぎたのだろう。。  足が。。  足が。。私の足じゃ無いみたい。。。  あっ。。。痛い。。。 痛い?  痛いとは違う感触。。。  両脚の親指を少し重ねて楽にお座り下さいって 確かに言ってた でも     もう どれが親指なのか??? う〜〜ん。。。  ちらっと横を見ると。。。モルダーの顔も歪んでいる  自分の足の痛みも忘れて可笑しくなってきた  不意に いたずら心がスカリーに沸き上がってきた   横目でモルダーを見ながら隙を見てちょっとつついたら   やはり足が痺れていたらしい 思った以上に簡単に どた〜っと モルダーが 倒れた  倒れるときスカリーの袖を掴んだものだから なだれ込むようにスカリーもモルダーの上に倒れた  寝転がりながら「ついてるよ。。ここ。。」スカリーの口元を指さすモルダー  笑いながら「とって。。。」くっと顎を上げてスカリーが身をよせる  広い胸に肩を抱いて引き寄せ 顔を近づけた  舌先で口元についた汚れをかすめ取ったあとそのまま唇を重ねてきた  食事の間に 不謹慎ね。。。そう思いながらも 舌を絡め合った   「うふふ。。。お魚の匂いがするわ」モルダーの上にのったままスカリーが囁く  モルダーの手がスカリー頬に触れ 唇から 首筋をたどり  きっちりと着付けされた着物の胸元に滑り込もうとしたとき     廊下を歩く音がかすかに聞こえ 咳払いがした   次の料理が運ばれてくる。。。    なにも無かったように あわてて 座り直した 「おじゃまします。。。」 色合いが美しく食欲をそそるような料理が次々と並べられていく  料理を並べ終わり 説明をして給仕が部屋をでると同時に二人は目を合わせた 「絶対聞いてたわね。。間違い無いわ」「どうしてそう思う?」 「だって 一度も顔を上げなかったもの。。。きっと 想像してたのよ。。。。」 「想像に応えるかい?」「今? ここで?冗談でしょ? 脱いだら最後一人じゃ着られないわ」 「別に脱がなくたって。。。」「だあめっ。。。。絶対だめっ!!帯が壊れるもの」 「ちょうどいい高さのテーブルもあるし。。ほら」モルダーが手をついて見せた 「。。。。。」想像しただけで胸がどきどきして一瞬息を飲んだスカリーをモルダーは見逃さなかった  手をついて後ろから愛される。。。頬がほんのりとバラ色になるスカリーを見て素早く押し倒した  乱れた裾を割ってモルダーの指が太股に触れ 更に濡れた深みを目指して滑り込もうとした 「スカリー。。。。」触ったモルダーもびっくりしたらしい。。。「はいてないの??」  黙って うなずくスカリー 「ショーツをはくと 着物を着たときにラインがうつって見えるから綺麗じゃ無いんですって だから。。。  はかないの。。これが日本式だそうよ 」 「いつでも O.K ってわけ?」     「。。。。 だからって。。。誘ってるわけじゃないわ 」「僕は誘われたいね。。。。」 「でも。。。ここじゃ嫌よ いつ誰が入ってくるかわからないのに。。。」 「じゃ 今晩ゆっくりね」約束のキスを軽く交わしてまた食事に戻る  いつもなら 今日は何もしないでゆっくり寝るのっ!!と言うくせに雰囲気のせいなのかそう言わずに  頬を赤らめるスカリーをこの場でもう一度押し倒し 思いを遂げたいと思うモルダーだったが   楽しみは後に取っておくのも またいいかな? そう思い直し食事に集中する事にした  箸の持ち方に慣れないスカリーを見かねてモルダーがスカリーの口へと料理を運ぶ 「小鳥になったきぶんよ。。。」「親鳥の心境だな。。。」  微笑み合っておいしいものを食べる。。。これ以上の幸せは無いと思うくらい幸せだ。。。  感情が高ぶって 涙が こぼれだしたスカリーをそっと抱き寄せて瞼にキスした  食事が終盤にさしかかった頃 依頼人が現れた 「夕べは 楽しんでいただけましたかな?  贅沢の限りを尽くして出来たこのホテル 気に入っていただけましたか?」 「特にバスルームが。。。ね」笑いながらスカリーに同調を求めるモルダーをそっとつつくスカリー  なんて事言いだすのよ。。。夕べの失態を思い出して俯き加減になるスカリー  飲み過ぎて 吐きそうになりバスルームになだれ込み そのまま愛し合った事を思い出し  頬が熱くなるのを押さえきれなくなってしまった  あわてて 頬に手を当てたことで 私たちが夕べ バスルームで 何をしていたか。。。  きっと わかってしまったわね  ああもう。。。なんてこと。。。     そんなスカリーを見ない振りをして依頼人の話はつづいた 「今回お願いしたいことはこの子のお相手を捜して欲しいと思いましてね。。。  日本生まれでね 可愛くてしょうがないんですよ 目に入れても痛くないくらいと言いますか。。  私は日本が大好きでこのホテルの最上階に私専用の日本庭園も造った。。。  あなた方は最初のお客人と言うことになりますね   この子も日本料理が大好きでね  今日あなた方に食べて頂いた食事も当然日本料理だし  最高級の魚や肉もふんだんに用意いたしました  この子の好みを知って頂きたかったし  この容姿に見合うような相手を探し出して欲しいと。。。  受けて頂けますか?」 話しながら依頼人は彼女のなめらかなくびれをなで回していた 「当然です そのつもりで ここに来てるんですから。。。」すわり直し正座をしたモルダーが答えた  彼女が上目使いにスカリーを見たので スカリーも見返すと フンっ と言う風にそっぽを向いた  大事な話をしているのに。。。じぶんの将来の話をしてるのに。。。  まったく興味なさそうなその彼女は 私たちの目の前で くわ〜〜っ と大きなあくびを一つして  依頼人の膝にしなだれ掛かった  今夜は こちらでおやすみになって頂きます。。。。  なんとも。。。。二人とも息を飲んでしまった。。。  畳の上に敷かれた二つの蒲団。。。ベッドでは感じられない 何とも言えない 背筋からゾクゾクするような  言葉には出来ない けだるい そして甘い密やかな感情が沸き上がってきた。。。  それはモルダーも同じだったらしい。。    着慣れない着物や帯を脱ぎ去って薄明かりの中に佇む 薄い襦袢姿のスカリーはなまめかしく  モルダーもどうしようか感情を持て余していた   スッと 肩を抱かれ 唇が重ねられた  ゆっくり蒲団に横たえられて 赤い髪が広がり スカリーが目を閉じると モルダーが足の指を静かに  揉みしだいてくれた  「あ。。。気持ちいい。。。」  「だろ? 履き慣れないもの履いて痛いんじゃないかと」 「そうなの。。。うれしい。。。すごく痛かったの」    指と足の裏をマッサージされて 躰がとろけそうになったとき スカリーは一瞬硬直した  ショーツを付けていなかった事を思い出しておもわず躰をよじった  足の先にあった筈のモルダーの指がいつの間にか襦袢を割って太股を這い上がってきていた  肩を押さえられ 両脚をひろげるようにモルダーの膝がねじ込まれた    妖しくなまめかしい雰囲気に誘われるように やさしい愛撫を繰り返す    脱がせる楽しみもあったのになあ。。。そう思いながら。。。。   モルダーの指がスカリーの茂みの奥の敏感で柔らかいところを攻め始めた  胸元は合わさったまま 腰ひもから下だけが広げられ  スカリーが声を殺してのけぞると モルダーの熱い舌先が茂みを割って入り込んだ   すでに潤って濡れたスカリーの泉が甘い誘惑をもたらし 舌先に絡み合って静かな部屋に淫らな音が響いた  開いた両脚に軽い痙攣がきて     もうだめ。。。。  そう 言おうとしたとき モルダーの舌から解放され そっと裾が合わされた  おなじ目の高さにモルダーが静かに横になってスカリーをじっと見つめる  モルダーが添い寝をして抱きしめてくれた 「どうしたの?」  「だめだ。。。」 「なにが だめなの?」 「この部屋が いけないんだ あまりにも君が。。。その。。。なんだか。。。」 「なに?」 「なんだか 不思議な感じがして。。。君を犯しているような気分になってしまうんだ 」 「。。。。。」「今日はこのまま 眠ろう。。こうして抱いたまま。。。物足りないかい?」 「とんでもないわっ 望むところよっ!!」 「ちぇっ そんなに嬉しそうな顔するなよ」 「あら たまにはこういう夜もあっていいわね」 「明日 倍にして返すからね」 「やだ 明日から 仕事よ 」笑いながらモルダーの首に腕をまわした   モルダーが抱きしめかえしてキスをしようと思ったとたんスカリーが突然躰を起こした 「あっ!!」   「どうしたんだ」  「そうよっ どうしたも こうしたも無いわよ さっきはほろ酔い加減で聞いていたけど  酔いが醒めたら はっきり思い出したわ 何で私たちがあんな奴の結婚相手を捜さなくちゃならないの?」 「それが仕事だろ?」 「だって 言葉も通じないのにどうやってあなたの好みは??って聞くのよっ」 「そのまま 言えば?」「100歩譲って たとえ答えられたりしても意味がわかんないわっ」 「ムキになるなよ。。。。ジョークなんだからさ」 「自分の結婚さえ まだだってのに。。なんで あんな三毛猫の。。。」  小さくつぶやいて 腹立ち紛れにモルダーに ボスッと枕をぶつけると  軽く握った両手をあたまの上に持っていったモルダーが  おどけてみせながらスカリーに襲いかかるように言った         「にゃ〜〜ご。。。。」                                    おわり。。。                                      dskms42@p2332.nsk.ne.jp