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「あ〜〜〜〜〜〜!!!!」


慎ましやかな食卓で、一つの声が響いた




テイクアウト



















「どうしたぁ!アンデレッ!!」

「きょっ…局長ぉ〜〜…っ!」




ズシズシと音がなるような大股に歩く主
この厳格な異端審問局局長、ブラザー・ペテロは全員で13人の団体を纏めるリーダーだ。
しかし、実際取り仕切っているのは静かに座ったままのシスター・パウラだが、
ここでは一応伏せておこう。


異端審問官は聖務で居ない限り、一緒に食卓を囲むのが風習なのだ。

しかし、「問題」はそれなりにある

この時、食卓を囲んでいたのはペテロ、パウラ、マタイ、フィリポ、シモンヌ。
ちなみにバルトロマイは食べないので居ない。
ヤコブA.Bに関しては言うまい。他の者は聖務の為居ないことにしよう。
そして忘れてはならない、もう一人、先刻の声の主、アンデレがいた。






彼は空色の大きな目に涙をたくさん溜めている。
しかし局長であるペテロが子供のごとく目に掛けているアンデレには
泣くことは教えられていない。









だが、そんなアンデレでも絶対に泣いてしまうくらいの事が一つだけ在る…







「わぁっ」と涙を流し、ペテロに縋り付く。


「アンデレ!どうしたのだ!?」

涙をナプキンで拭きながら彼にしては優しく問い掛ける





「ふぃっ…フィリポがぁ〜…それがしの……っうあぁ〜ッ!!」




たどたどしく紡がれる言葉からは用意に想像がつかれた。









アンデレが泣く時…





それは大抵子供らしくいつも楽しみにしている
“デザート”をフィリポに盗られた時と決まっている。



「ぬ!またかぁ!フィリポ!!貴様、次は許さぬと某申したであろう!!」

「オレ様関係ないですyo〜☆」



証拠があくまでも無い限り、彼はしらばっくれるのは得意中の得意業だ。
口笛を吹き鳴らして、しらばっくれるフィリポ。
しかし今だに泣きけるアンデレ。
仲裁に入るつもりが、出来てないお馬鹿な局長、ペテロ。







「ぬぅ…!某はどうしたらいいのだ!」



頭の回転が悪い彼は中々打開策を見つけることが出来ない。
しかしアンデレが泣き続けるものなので
親馬鹿に近い彼は馬鹿力が自慢な腕に軽がる抱き上げ、赤ん坊をあやすようにするしかなかった…





やれやれと周りはため息をつく。



何故ならこれがいつもの事だから。



オバカ三人集が食卓をぶち壊しにしている事など決して言えない…

仮にも普段は恐怖で恐れられている集団なのに……










この場は一体なんなのだ








馬鹿親子にお決まりのいじめっ子のような


なんとも間の抜ける光景



静かに食卓についている三人とは大違いだった
特に冷静なパウラやシモンヌは是を解決する気もなく知らん顔で楽しく話している

そしてそこに入れていない一人…

ブラザー・マタイが結局仲裁に入らなければならないのだ。



やれやれ…




ため息をつき、仕様がなく食卓を立ち、馬鹿親子に近づく。




その間、問題の火種に蹴りと脅し文句は忘れない




「言ったでしょう…私を怒らせるとどうなるか…」

ガスッと蹴りを入れた後に耳に囁くと、土下座で何故か仲裁人に謝り始めた





そして抱っこされている被害者に打開策を打ち出す。





「さて、アンデレ君。彼も、あぁ謝っておりますし
いい加減泣き止んでくれませんか?

仮にも異端審問官が情けないですよ?」





鼻水をかませ、視線を合わせる。


「うっ……。マタイ殿ぉ〜…」



指差された場を見て少年はやっと納得した。
甘えているのか、泣きやんだが鼻をすすりながら、マタイの首元に抱きついてきた。







ニヤリ

彼の策謀にまんまと引っ掛かった。
そのままペテロの腕からアンデレを奪い取り
今度はマタイがアンデレを抱っこしていた。









もう食卓の場にはペテロとマタイとアンデレ三人しか居なかった。
何時の間にか他の三人は姿を消していた。

「さて、局長。
食事もおわりましたし、今日はこの辺でお開きにしましょう
アンデレ君には私のデザートをあげますから。
では」
テキパキと取り仕切り、颯爽と部屋を後にした。
そして廊下に出て暫くした所で
「はい、アンデレ君。」
差し出したのは今日のデザート
フォンダンショコラ

「その代わり…私にも“デザート”をくれませんか?」
ぽそりと耳打ちするように言ってみると
少年は不思議そうな顔をして取り敢えず頷く。
少年はきっとデザートのフォンダンショコラの事だと思ったのだろう。
しかし、彼の告げたデザートとは訳が違った。

その日マタイの寝室の明かりは一晩中消えなかったとか・・・。
そしてそれ以来、アンデレがデザートを奪われても泣くことは決して無くなったとか


あまい、甘いチョコレート
その味は、たまにほろ苦い

そして夜のデザートは君の味

キスの味はチョコレート





紫月さんに捧げるマタアン

へっぽこで申し訳ありません;ぐはあ。
駄作ですが、御礼SSです!!どうぞお受け取り下さいませ!!!(土下座)
マタアン布教頑張りますねvV





アンデレ、異端アイドル?<笑
一応、こう甘やされる図があっても良いんじゃないかな〜と思って書いてみました。
マタイさんの甘言にうま〜くいつも乗せられているアンデレとか
もういとおしくてたまりませんね!