咲耶「衛ちゃん、誕生日おめでとう!」
咲耶ちゃんはものすごいコ−フンしながら僕に迫っておめでとうと言ってくれた。
千影「いやぁ、衛ちゃん……誕生日おめでとう…そうそう、知っているかい?10月18日の誕生石は エメラルド、 宝石言葉は“幸福”…らしいよ」
衛「そ、そうなんだ…そ、それで…その箱は?」
千影ちゃんは小さな箱を大事そうに持っていた。
ま、まさか…(汗)
でも、ボクが今日会いたい人は咲耶ちゃんでも千影ちゃんでも花穂ちゃんでも四葉ちゃんでも…ないんだ。
ボクが今すぐ会いたいのは…そう、あにぃなんだ。
あにぃは必ず来るって言ってくれたけど、中間テストが近いから勉強の真っ最中なんだよね…
亞里亞ちゃんと日名子ちゃん以外はボクがあにぃと会うためにって起きててくれた。
実は亞里亞ちゃんのおうちに泊まっていく約束を亞里亞ちゃんとしちゃったんだよね…
そして、花穂ちゃんや白雪ちゃんが寝ちゃって、ボクもうとうとして、咲耶ちゃんの肩を借りて寝ちゃっていたらしい。
あ、あのときの興奮してるような荒い息は咲耶ちゃんだったんだ…
そして、起きるとあにぃがボクを背負って寝室まで送ってくれている途中だったんだ。
なんとなく、このままでいたかったからそのまま寝たふりをして寝室まで送ってもらった。
あにぃはベッドに寝かしてくれて、そっと…「寝たふりなんかしちゃって…もうバレてるよ…」
って、笑ってボクの右手に小さな箱を渡してくれた。
実はこの小さな箱は千影ちゃんが持っていた小さな箱でボクのためにあにぃと千影ちゃんと咲耶ちゃんがエメラルドがついているネックレスをプレゼントしてくれた。
そして、翌日の朝…
ボクはあにぃにもらったネックレスをして朝あにぃに会いに行ったらまだ寝ていた。
そりゃぁ、朝の6時だからね♪でも、こんな朝早く起きてどうしようかなぁ…と思って悩んでいたらあにぃが突然起きて「誕生日おめでとう、そのネックレス似合ってるね…よかった」
なんて…もっ、もう…ボクどうなっちゃってもいいや!!
今日はあにぃが暇だって言うから朝からキャッチボールをしてもらっていた。
なんだか、それだけで疲れちゃって…家に帰ってボクの部屋のベッドにたどり着くとすぐに寝ちゃったよ…
もう…でも、あにぃが試験終わったらどこかに連れて行ってもらおうかなぁ…
ね!いいでしょ…?あにぃ(はぁと)