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蛇蝎
コギト=エラムス/文


 「ザ・キング・オブ・ファイターズ」大会の前日。

 最後の調整を終え、大会会場近くのホテルに戻ってきた不知火舞。

 

 「ふぅ...明日はアテナちゃん、大丈夫かしら...?」

 部屋の扉も閉めずに、独り言をつぶやく舞。

 今日の最終調整で同じチームの麻宮アテナのサイコパワーの調子が良くなかったのだ。

 

 シャワーを浴びようと、浴室に向かう舞の足に、ぐにゃりとした感覚が。

 「.....?」

 

 足元を見ると、なにやらぬらぬらと光る蛇のような、触手のような物体が横たわっていた。

 「なに? これ?」

 気持ち悪さに足をどけて、しげしげとその触手を眺める。

 

 しゅるるるる...

 

 不意に、その触手が舞の足首にからみつこうとする。

 「な、なにっ!?」

 足首にからみつくぬるっとした感触、急いで足を引こうとし、異変に気づく。

 

 「!!」

 触手は1本だけではなかった。開けっぱなしの扉から、おびただしい数の触手が入りこみ、

 いまにも舞の身体に襲いかからんとしていた。

 

 「きゃあああああっ! ア、アンデ...むぐうっ!」

 舞の助けを呼ぶ声は、口の中に入りこんできた触手によって遮られた。

 

 「むぐう...んむう! んむうっ! (何これっ!? アンディ!! アンディーっ!!)」

 触手は口を塞いだかと思うと、舞の両手首と両足首にからみつき、身体を大の字に開かせるような形で宙に持ち上げた。

 ぬるぬるとして掴みどころのない触手だったがその力はものすごく、

 抵抗をまるでないものとするかのように舞の身体を開いた。

 

 宙に浮かされ、手足を大きく開いたまま、必死にもがく舞。

 「んぐう! んむう! (なによこれっ!!)」

 

 口の中に入りこんだ触手はずるずると蠢き、舞の喉元深くに達した。

 そして、先端の口のような所から液体を分泌しはじめた。

 どぷっ...どぷっ...

 

 「んむううっ!? んぐう!?」

 どぷどぷと触手が脈動するたびに、触手の先端の口のような所から、ほろ苦い液体が吐き出される。

 そんな得体の知れない液体など飲みたいわけもなく、舞は必死に吐き出そうとするが、

 喉の奥深くに挿入された触手はそれを許さない。

 液体は舞の意思とは関係なく、胃袋に直接送りこまれるような形となる。

 「んぐ...こく...こく...」

 まるでブロイラーの鶏のように、謎の液体を飲まされてしまう舞。

 

 やがて舞の腹部から、じんじんと痺れるような感覚が全身に広がりはじめる。

 

 舞の身体は火照り、顔はすっかり赤く上気している。

 「ん...ふううううっ (いやあ...どうして? 体が熱い...)」

 鼻腔から、うっとりとした息をもらす。

 

 それを合図にするかのように別の触手が舞の身体にまとわりつき、

 張りのある乳房を覆う布にからみついて、その布を両脇にひっぱった。

 ぷるんっ

 わずかに力を加えるだけでその布は外れ、たわわに実ったふたつの果実を晒す。

 大きいものの形は良く、つやつやと張りのある舞の乳房。

 大きな乳房とは対照的な、ピンク色でつつましやかな乳首。

 男なら誰しもが見とれるのは間違いないが、触手には何の変化も見られなかった。

 

 布を引っ張ったふたつの触手の先端が、舞の小粒な乳首に蛭のように吸い付き、まるで乳輪を咥えこむように覆った。

 ぱくっ、と舞のピンク色の乳輪に吸いつく触手。

 「んぅ!」

 その瞬間、ぴくんとあごをあげる舞。

 

 そして、吸いついた触手はずずずずと吸引をはじめる。

 乳首が吸引され、乳房全体がぷるぷると小刻みに波打つ。

 「んくぅ! (な、なんなの?)」

 舞の豊かな乳房が、まるで電気でも流されているかのように小刻みに震える。

 まるで、乳房全体を触るか触らないかの僅かな力で揉みほぐされているようなじれったい感覚に、舞の身体は震えた。

 「ん...ふうっ (や...やだぁ...)」

 

 触手は吸い上げを続けながら、先端の口の中にある筆のように密集した柔らかな繊毛を使って、わさわさと乳首をくすぐった。

 「ん! (な、なんだか...くすぐったい...)」

 

 それは例えて言うならば、一人の男が舞の両乳房を揉みしだきながら、

 別の男が2本の筆で乳首をチョイチョイとくすぐるような感覚だった。

 触手は2人がかりの男の責めを、たった2本の触手でやってのけたのだ。

 「ん! うう! んう! (や、やだ...なんか...変...)」

 例えることはできるが、舞は乳房をここまで濃密に責められたことは今までなかった。

 触手より与えられた謎の液体の所為もあるかもしれないが、

 舞の股間からはしとどに官能の証である液体をしたたらせていた。

 

 他の触手たちは宙に浮いた舞の下で待ち構え、

 汗、そして愛液をまるで自らの身体に染み込ませているようであった。

 

 触手の責めはそれだけでは終わらない。

 乳首をくすぐっていた繊毛の数本が、乳頭に差しこまれ、ゆっくりと入りこんだ。

 つぷ...

 乳頭の穴から、髪の毛よりも細い繊毛が差しこまれ、入りこんでいく。

 「んくうっ!!」

 舞の身体は一瞬大きくわなないた。

 本来は母乳が分泌される乳管に、繊毛が入りこんだのだ。

 いまだ母乳を出したことのない舞にとって、それは未知の快感だった。

 

 入りこんだ繊毛は、蛇行しながら乳管を通り、乳腺にまでたどり着く。

 「んふう、んふっ!」

 乳房の内部をまさぐられる不思議な感覚に、舞は上半身をくねくねとよじらせた。

 容赦なく与えられる、どうにかなってしまいそうなほどの快感に逃げ出したかった。

 だが、触手は舞の乳房にぴったりと張りつき、それを許さない。

 

 乳腺にたどりついた繊毛たちは、その場でうねうねと蛇行をはじめる。

 「んう!」

 舞のやわらかな乳房が、繊毛の蛇行によってぽつぽつと膨らみ、波打つ。

 入りこんだ繊毛の動きにあわせて、乳房はひとりでにぷるぷると形を変えた。

 それはいままでのどの乳房の愛撫よりも強烈な快感を舞の身体に刻みこんでいく。

 言い表すならばまるで乳房の内部を揉まれているような感覚。

 外側の皮膚で感じる愛撫とは異なり、神経が直接感じとるような快感。

 

 ふたつの触手によって、乳房、乳首、そして、内部までを同時に愛撫される。

 「んふうううっ! (やだあああああっ!)」

 たまらずむせび泣く舞。

 

 「んう! んうっ! (やだ、やだ、やだっ! イクっ! イクっ!)」

 やがて舞の身体がびくびくと小刻みに震えだす。

 

 そして、その白い背中をこれ以上ないくらい弓なりに反らしたかと思うと、

 「んうううううっ!! (イッちゃううううううっ!!)」

 ひときわ大きなうめき声の後、背中を反らしたままでびくんびくんと痙攣した。

 

 ぶしゅ...

 それと同時に、鈍い音をたてて舞の下半身からおもらしのように大量の愛液が分泌され、

 床をはいずる触手たちにぽたぽたとこぼれた。

 その液を浴びた触手たちは、まるでうれしそうにうねうねとその濡れ光る体を動かした。

 

 乳房の愛撫だけだというのに、舞にとっては最愛のアンディとのSEX以上の絶頂を味わっていた。

 触手を口に入れられたまま、ふぅふぅと大きく息をする舞。

 触手が張りついたままの胸が、大きく上下する。

 

 まだ視点の定まらない瞳で宙を見つめる舞。

 もう完全に気をやっていたが、触手たちはまだまだこれからだといわんばかりにうねり続ける。

 

 別の触手が舞の引き締まった腰にくるくると数回巻きつくと、

 綺麗な丸みを帯びたヘソに先端がずぶりと入りこむ。

 「んふぅ...」

 放心状態であるものの、ぴくんと僅かに舞の身体が反応する。

 まるでうなぎのようにくねくねと蛇行しながら、より舞のヘソの奥深くに入りこもうとする。

 「ん...く...」

 

 また別の触手が、舞のふとももに絡みついたかと思うと、器用に前にたれ下がる布をめくりあげた。

 遂に触手は、舞の女の中心をも蹂躙しようというのだ。

 それには舞も気づいたようで、まだ快感に痺れる体をなんとか動かして逃れようとする。

 だが、柔らかくも力強い触手たちはそれを許さず、ただ腰をくねらせるだけの結果に終わる。

 舞のレオタードのような股あての部分に、触手がつるんと入り込む。

 先ほど気をやったときに分泌した愛液により、股あての部分はぐっしょりと濡れている。

 「ん..うう...ん...うう...」

 無駄であるにも関わらず舞は触手から逃れようと、色っぽい吐息をもらしながらもじもじと腰をくねらせる。

 

 男であるならば、舞ほどの女が身をよじらせるという痴態を十分に楽しむのだろうが、

 触手は無感情に股あての部分を引きちぎった。

 

 ぶちっ.....

 

 薄い布の奥からあらわれたみずみずしいピンク色の花びらはもうぱっくりと開き、秘穴からはこんこんと愛液をたたえていた。

 わずかに生えたアンダーヘアにも愛液が水滴となってしたたっている。

 

 舞は望んではいないものの、その女性器の準備は万端に整い、新たな刺激を待つかのようにふるふると震えていた。

 

 濡れ光る秘穴に、太い触手の先があてがわれる。

 くちゅ...

 触れた瞬間、愛液の水っぽい音がした。

 

 「んうう! んううう!」

 舞は触手を咥えたまま、ぎこちなく首を左右に振っていやいやをする。

 

 だが、触手が容赦などするわけもない。

 「んう!」

 じゅぷぷぷぷぷぷ...

 あふれた愛液と、触手自身のぬめりによって、舞の膣にはきついほどの太さの触手も、わずかな抵抗だけで入りこんでいく。

 

 舞の肉壁を押し広げるようにして突き進んでいく触手。

 その度に舞の脊髄からぞくぞくとわきおこる快感のさざ波。

 膣内にあった愛液は、ぶぴゅっ、ぶぴゅっと音をたてて外に押し出される。

 

 つん...

 

 「んく!」

 やがて触手は舞の子宮にまで到達する。

 だが触手はそれ以上は動こうとはせず、今度は別の触手が、舞の菊座に触れた。

 

 触手はちゅるちゅると動きながら、先端から分泌された液を舞の菊座のしわに染みこませた。

 「ん..... (な、なに?)」

 尻穴に触れる未知の感覚に、舞は怯えた。

 

 じゅぷ...っ!

 

 舞の菊座のしわを伸ばすように押し広げて、触手がその中に入りこんできた。

 「んぐうう! (い、いやああ!! そこはダメッ!!)」

 眉間にしわを寄せる舞。お尻に力をこめる。

 だが、触手はそれをものともせずに、ずるずると音をたてながら奥深くに入りこんでくる。

 

 つぷっ...

 「!?」

 今まで尻穴に入り込む触手に気をとられ、前面に張りついた触手の存在に気がつかなかった舞。

 「!!」

 見ると、更に別の触手が陰核と尿道の入り口に、それぞれ蛭のように張りついている。

 膣内に入りこんだ触手、陰核に張りついた触手、尿道に張りついた触手、尻穴に入り込んだ触手、

 合計4本もの触手が舞の下半身に張りつき、今まさに蹂躙しようとしているのだ。

 

 まず、尿道に張りついた触手が行動を開始する。

 さきほど乳管に繊毛が入りこんだ時のように、わさわさと尿道の入り口をくすぐったかと思うと、

 繊毛が尿道の中に入りこんできた。

 

 「んう! んうーっ!! (いやあ! そんなとこっ!!)」

 最後の力を振り絞ってばたばたと暴れる舞。

 だが、触手は舞を黙らせるかのように、一回だけ子宮を小突く。

 

 こつん...

 

 「ん.....う!」

 子宮を突かれた瞬間、暴れていた舞の身体がびくん! と痙攣しておとなしくなる。

 子宮の入り口は舞の最も感じるところのひとつで、

 アンディとのSEXで攻勢を取っていても、ここを突かれるだけであっという間に形勢が逆転するという箇所でもあった。

 繊毛は大人しくなった舞の尿道を、ゆうゆうと入りこんでくる。

 

 尿道に入りこんだ繊毛は、ついに膀胱まで到達する。

 そして、膀胱の中の尿に漂いながら、繊毛はその肉壁をわさわさとくすぐった。

 その瞬間、まるで不意打ちのような強烈な尿意が舞を襲った。

 「んう、んう、んうっ! (やだっ、やだっ! おしっこ、おしっこ出ちゃう!)」

 びくん! びくん! と腰を痙攣させて必死に尿意をこらえる舞。

 だが、わさわさと動く繊毛の愛撫に、あっさりと打ち崩される。

 

 「んふう、んふう、んふううっ! (いやあ! おしっこ出ちゃうううっ!!)」

 ぶじゅっ! と音をたてて、舞の尿道から勢いよく金色に輝く液体があふれ出した。

 その液体は光に反射してきらきらと輝きながら、床で蠢く触手たちに降りそそぐ。

 

 「んう! んうーっ! (も、もういやあああっ!!)」

 降り注いだ舞の尿により、触手たちの動きがより活発になったようだった。

 

 ずるずるずると這いずる音をたてて、触手たちが一斉に動きはじめる。

 その地響きのような音が、舞の不安をより一層かきたてる。

 

 舞の膣内に入りこんだ触手は小刻みに震えて子宮口をノックしはじめた。

 ノックされるたび、舞の身体はびくん! びくん! と大きくわなないた。

 しかも、その突上げは単調なものでなく、舞の心の準備を全てかわすようなタイミングだった。

 触手に数度小突かれるだけで、いとも簡単に絶頂に昇りつめてしまう。

 そのたびにぶじゅっ! ぶじゅっ! と大きな音をたてて洪水のように愛液を膣外にあふれさせる。

 

 ヘソに入りこんだ触手の繊毛はスクリューのように回転し、ヘソのしわの中に入りこむようにくすぐった。

 

 陰核に張りついた触手は、その繊毛で舞の陰核を剥いたり元に戻したりを断続的にくりかえし、

 余った繊毛は核と包皮の間に入りこみ、こちょこちょとくすぐった。

 

 尿道に入った繊毛は先ほどの放尿だけでは許さず、膀胱内の尿にぷかぷかと漂いながら肉壁に愛撫を繰り返した。

 繊毛の愛撫により導尿され、尿道からはだらしなく尿がぼとぼととしたたり落ちている。

 

 先ほどまで手を休めていた乳輪に張りついた触手たちも責めを再開し、

 ぷるぷると舞の乳房を内部から揉みほぐしている。

 

 「んう! んう! んう! んう! んう! んう!」

 ありとあらゆる性感帯を同時に、しかも容赦なく責め続けられ、

 舞は矢も盾もたまらずむせび泣いていた。

 

 いつが絶頂に達したのかもわからないほど断続的に絶頂に達し、それが延々と続く。

 

 触手に持ちあげられたまま白目をむき、しなやかな身体をがくがくと痙攣させる舞。

 きっと、人間の男では与えることのできない、想像を絶する快感に打ちひしがれているのだろう。

 

 直腸を突き進んでいた触手が、ついにはS状結腸にまでたどり着く。

 「んうーっ!!」

 部屋中に響く大きなうめき声をあげる舞。

 その直後、ぶりゅぶりゅと鈍い音をたて、触手の入った尻穴の隙間から糞便を排泄した。

 排泄された糞便の勢いはすさまじく、菊座をめくれあがらせるほどであった。

 糞便はぼとぼととこぼれ落ち、床の触手たちにふりかかる。

 

 「んう! んう! んううううっ!!」

 ぶしゅっ! ぷしゃあああっ!

 ぶりゅっ、ぶりゅっ、ぶりゅりゅりゅっ!

 

 数本の触手によって、人間の尊厳までも奪い取られてしまった舞。

 瞳からは涙、

 口からは涎、

 鼻から鼻水、

 端正な舞の顔は、ありとあらゆる液体でぐちょぐちょになっている。

 

 その下半身も例外ではなかった。

 愛液、小便、糞便.....。

 穴という穴から恥ずべき液体を止めど無く漏らすその姿は、哀れとしか言いようがない。

 だが、触手たちはまだまだ足りないといった様子で舞の身体にぬるぬると絡みついてくる。

 

 

 「ふん.....」

 部屋の入り口に立つ神父のような男。

 触手と舞との異常な性交をじっと見つめている。

 

 その男の足元には、気を失ったふたりの少女が横たわっていた。

 麻宮アテナと、ユリ=サカザキ.....。

 衣服は無残にもむしり取られ、恐らくはぴったりと閉じていたと思われる未熟な花弁はぱっくりと開いたままになっており、

 もう閉じることすら出来なくなっていた。

 触手によって、今の舞と同様の行為をさせられたことが容易に想像できる。

 

 「オロチの...オロチの復活まで...あとわずかだ...」

 男の口元が、嫌らしく歪んだ。

 

 今の舞は、さながら触手という蜘蛛の糸に絡めとられ、もがく蝶のように見えた。

 


解説

 evo様のリクエストの「不知火舞が触手にイヤらしい事をされる」です。

 本当は授精までやろうかと思ったんですが、料理長様がすでにやっているので今回は見合わせました。

 

 触手のウネウネ感といたる所を同時に責められる感じを出したかったんですが、全然ダメですね。

 

 なお、原作に登場するオロチは別に触手じゃありません。

 不知火舞、麻宮アテナ、ユリ=サカザキの組み合わせはエディットチームだと思ってください。

 

 そういえばこの小説で50本目になります。

 早いなあ.....。

 


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