「よし、じゃあそろそろパンツを脱ぐんだ」
自らの放出した子種によって目もあけられない由香を見下ろしながら、男は言った。
「んっ...」
目にしみる精液に堪えながら、指の先で視界を奪う精液を拭う由香。
精液は長く美しい睫毛の間にも膜をはったように残っている。
辛うじて視界を取り戻した由香は、ゆっくりと立ちあがる。
ひざのあたりで止まっていたワンピースも、由香が立ちあがるとぱさりと音をたてて足元に落ちた。
そこには、ショーツ以外何も身につけていない由香の姿が。
「何度見ても...エロい身体してやがる...」
汚れきった部屋に立つ、完璧なボディライン。
精液と唾液にまみれた端正な顔。
その身体は無駄な贅肉は一切なく、華奢でありながらも男を喜ばす箇所においてのみ、豊満。
男は舌なめずりをしながら、その男のためにあるようなしなやかな身体をなめまわすようにカメラにおさめた。
「んっ...」
由香は恥かしそうにうめいた後、両手をショーツの端にかけ、ゆっくりとずり降ろした。
真正面で美女が、身体を覆う最後の布を脱ぎはじめる。
男はその様子を余すとこなくカメラに収める。
やがて、由香の身体を覆う布は一切なくなった。
最後に露になった、由香の花園。
髪の毛と同じくらい柔らかそうなアンダーヘア。豊満な肉体に比べ、あまりにもひっそりとした花園。
「よし...そのエロいマンコを串刺しにしてやるから、またがれ」
由香は黙ってこくりと頷くと、男の肩に手をかけ、椅子に座る男の上にまたがる。
ぎし...っ
由香が男の上に乗ると、古びた籐の椅子が僅かに軋んだ。
「手は使うなよ」
この時の挿入は、手を使って導いてはいけないことになっている。
男は一応、念を押しておく。
「う...んっ」
男の肩に手をかけ、腰を動かしてそそり立った剛直をとらえようとする由香。
本人はそんなつもりはないのだろうが、挿入しようと色っぽく腰をくねらせる様がたまらない。
しかも潤った花弁のせいで、入り口のあたりまでやってきても、つるん、つるんとすべってうまく入らない。
並の男ならそのすべる刺激で射精してしまいそうだ。
そんなじれったい行為を繰り返しているうちに、
ちゅくっ...
ついに、蜜壷は剛直の先端を捉えることができた。
「うんっ! くぅ...」
男の亀頭が入り口に触れただけで、たまらない様子で震えだす由香。
この時だけは、どんなことがあっても男は手を出さない。
「んうぅ...」
苦しそうにうめいた後、由香は蜜壷に突きつけられた男根に体重を乗せ、腰をゆっくりとおろした。
ずぶ...っ!
「ん!」
亀頭の大きさにあわせて花弁も大きく外側に広がったかと思うと、
まさに咥えこむように亀頭が埋没した。
くぷ...っ
亀頭の大きさのあまり、ぬぷりと音をたてて愛液が押し出される。
とろ...っ
「あ! はぁ...ん」
亀頭を咥えこんだ後、身体を縮こませながら色っぽいため息をつく。
「オラ、まだ先っちょしか入ってねえぞ」
先端が挿入されただけでも、由香の膣内の良さがわかるほど気持ちいい。
亀頭をきゅっきゅっと適度な力でつまみあげ、離さない。
「う...んんっ」
小刻みに震える由香の腰。
なんとか力をこめて挿入しようとしているが、ままならない。
眉間にしわを寄せ、押し寄せてくる快感に必死に堪える由香。
その表情は、男なら誰しも震えあがるほど魅惑的なものだった。
震える細い腰を太い腕でつかみ、折れるほどに力をこめ、
悲鳴をあげる女の身体を無視してずぶり、ずぶりと力づくで挿入してやりたくなる。
この美しい身体を、めちゃくちゃに壊れるまで突き嬲ってやりたい。
男はその衝動をこらえ、
「どうした? もうイキそうってツラぁしてるじゃねえか」
言葉で責めた。
だが、由香は首を振りながら吐息をもらすばかりであった。
その頬は桜色に染まり、更に女としての色っぽさを演出していた。
「おら、休んでねえで、続けねぇか」
ふぅふぅと吐息をもらす由香に、容赦なく言う。
「んっ...」
あきらめたように俯くと、由香は再び挿入を開始した。
「んっ、んぅ!」
由香が鳴くと、ずずっ、ずずっと僅かずつだが、蜜壷に肉柱が埋没していく。
まさに、美女を野太い男根で串刺しにしているような光景。
由香の狭い肉壁は、ほおっておくと侵入した男性自身を押し戻してしまう。
だから由香は、力を抜いて男性自身を深く挿入した後、膣壁の力をこめて、きゅっと締めつけ、
男性自身が押し戻されないようにする必要があった。
男の男根は、その由香の膣壁の動きを如実に感じとっていた。
肉壁の力がわずかに抜けたかと思うと、由香の鳴き声と共に、ずずず...と男根がより深く挿入される。
そのあと、肉壁によって男根全体が、きゅっ、としめあげられる。
その運動は、恐ろしいほど気持ちいい。
慣れていない男ならば、ものの数回で射精してしまうであろう。
こつん...
何度目かの運動の後、男根の先端は独特の抵抗感を感じとった。
この感触は、由香の子宮の入り口の感触。
ついに、男性自身は由香の女の中枢まで達したのだ。
ここまで深く入りこめば、もう抜けることはない。
力を抜いて、はぁ、はぁ、と大きく肩で息をする由香。
瞳の端には涙の粒が溜まっている。
「よぉし、ごほうびだ」
男はカメラを持っていない方の手を、由香の乳房にのばした。
形のいい乳房に下側から手を添えると、タプタプと揉み始める。
「ん...あ...」
モミモミと乳房を揉みほぐされ、気持ちよさそうな声をあげる由香。
「さ、続けろ」
片手で乳房を弄びながら、男は言う。
段差の激しいカリ首の男根を抜くのは、これまた由香にとっては大変なことだった。
カリ首の段差ががっちりと肉壁に食いこみ、まさに錨を下ろしたような状態になっているからだ。
「ん...ううぅん...」
わずかに力をこめて、由香は腰を浮かせる。
ず...!
「あ...!」
カリ首で肉壁がこすられ、思わず声をあげてしまう。
まるで、内臓をかきだされるような快感。
「んっ...」
俯いて震える由香。
瞳に溜まった涙の粒が、ぽろりとこぼれた。
「おら、しっかりやれ」
男の一言に、ふんばるような力をこめて、由香は腰を浮かせた。
「ん! んうっ! んうううっ!」
ずずずずずっ...
まるでカリ首が肉壁を引っかくような抵抗感。
「あっ! あ! んあっ!」
浮かせた腰のまま、弓なりに背中を反らしてびくん! びくん!と陸にあがった魚のように震えた。
「ちっ、イッちまいやがったか...」
由香は、軽い絶頂を迎えた。
「んっ、あ...んんっ...あ」
ずぷっ...ずぷ...ずぶっ
由香が腰を動かすたびに、愛液と肉棒がからみつく音、そして由香の嬌声が響く。
ようやく男根の存在感に慣れた由香は、色っぽく腰をくねらせて男性自身を自らの蜜壷でしごきあげていた。
男は黙って、ひたすら由香の乳房の感触を楽しんでいた。
豊満な乳房は揉みほぐされるたびに、別の生き物のように波うち、形を変える。
男が身体を動かしているのは、撮影と乳房を弄ぶ両手のみで、腰は一切動かしていない。
従って今湧き起こっている男性自身からの快感は、すべて由香の力によって生み出されているものということになる。
自らの蜜壷で男の象徴を咥えこませ、肉壁でしごきあげさせる。
男にとってこれ以上征服欲を満たしてくれる奉仕は他にない。
段差の激しいカリ首は、由香の膣壁をかきまわし、愛液をこそぎ取るように動く。
だんだんと、由香の腰の速度が速くなってきた。
男は、乳房を嬲る手は止めず、口を開いた。
「俺様のデカいチンポを咥えこんで離さねえぜ、このエロいマンコがよぉ!」
言いながら、乳房の先にある小粒...乳首をきゅっとひねりあげた。
「んぁ! はああんっ!」
一瞬由香の身体の動きがとまり、びくん! と跳ねた。
それと同時に、男性自身をきゅっきゅっと締めあげる。
言葉責めにより、由香の膣壁の締りが一段と良くなることを男は知っていた。
「イイのか? イイのか? どこがイイのか言ってみろっ!」
うるうると潤んだ瞳を男に向け、由香が言った。
「あっ、ううん... おっ...おまんこが...おまんこが、イイのっ...」
ぐいぐいと締めつけられる男根。
「マンコがイイのか? 俺様のチンポにずっぽり串刺しにされてイイのかっ?」
なおも由香を貶める言葉を投げつける。
「い...いや...言わないで...」
由香はふるふると震えながら、涙で潤んだ瞳を男に向け、いやいやをする。
たまらない女の表情に、男の獣欲が一気に加速する。
「この変態女が!」
男は叫びながら、力まかせに乳房を揉みつぶした。
ぐにゅっ!
「きゃうううんっ!」
乱暴な男の行為も、今の由香の身体は愛撫として受け止めた。
「へへっ、イイ声で鳴きやがる!」
男はより力をこめて、由香の柔らかい乳房を握りしめた。
「んう! んう! んううっ!」
男に乳房を握りつぶされたまま、由香は腰を動かしつづける。
ぬぷっ...ぬぷ...ぬぷっ...
由香の身体が上下するたびに、古びた籐の椅子がギシギシと軋み、ぬぷぬぷと愛液と肉棒がからみあう音が響く。
剛毛に包まれた剛直が蜜壷の中に出入りするスピードが早くなっていく。
由香の肉壁がヒクヒクと震えだしてきた。絶頂が近いことを男に伝える。
「イクときはちゃんと言うんだぞ!」
自分の上で髪を振り乱し、色っぽくあえぐ由香をカメラにおさめながら言う。
「んうっ! あううっ! あっ! んあっ!」
ずぷっ...ずぷ...ずぷぶっ...
「んっ! イクっ! イクっ! イクうううぅっ!」
肉壁の震えが痙攣にも似た感じになってくる。
「よ、よしっ、濃い子種をずぴゅずぴゅってたっぷり注ぎこんでやる!」
最後の最後で、男の腰が動いた。
激しい由香の腰の動きに、男の一層激しい突き上げが加わる。
「いけっ! いけっ! おらっ!」
下からの突き上げに、由香の肉体が波打つ。
豊満な乳房も突き上げにあわせてぷるん、ぷるんと揺れる。
「や、やっ! お、おかしくなっちゃううっ!」
凄まじい快感に、我を忘れて叫ぶ由香。
男の首にまわした両手で男をぎゅっと強く抱きしめる。
男の胸に、由香の豊満な胸が押し当てられ、これ以上ないくらい押しつぶされる。
ゴキブリ以上に忌み嫌っていた男の身体を、強く、強く抱きしめた。
「きゃうんっ! あうんっ! あはっ! ああっ! ああああん!」
男もそれに答えるように、撮影をやめて由香の華奢な身体を力まかせに抱きよせた。
「ん! ぐうっ! おおうう!」
獣のような咆哮をあげる男。
ふたりは椅子の上でしっかりと抱き合ったまま、同時に絶頂を迎えた。
びゅくっ! どくんっ! どくっ!
由香の膣内に奥深くにはまりこんだ剛直の鈴口から、噴水のように勢いよく精液が射出される。
弾丸のような勢いで発射される精液は、由香の子宮の奥の肉壁に当ってべちゃりと音をたてた。
「んぅ! んんっ!」
どくん、どくんと子宮内に注ぎこまれる精液は、絶頂を迎えた由香の身体に更に追い討ちをかけた。
男は射精しながら、トドメとばかりにバスバスと2、3度激しいストロークを打ち込む。
「ん! あぅ...んんぅ」
1度の大きな絶頂の後、由香は軽い絶頂を何度も迎えさせられた。
. . . . .
情事が終わり、身なりを整えて家から出ようとする由香。
「じゃあな」
その背後から、男の声が。
声をかけられた瞬間、由香の動きが止まる。
男がこんな言葉をかけてくれたのは、これが初めてだった。
普段なら何も言ってくれないのに。
「..........」
由香は背を向けたまま、何も言わずに家を出た。
家を出て、前に広がる小道に出ると、
「由香さ〜ん!」
遠くから由香を呼ぶ声が。
数時間ぶりに聞く、自分を送り出してくれた声だ。
その声の主は由香の元に駆けよってくる。
「...あら、どうしたの?」
「いや、流されたスイカを達也と探してて、こんな所まで来ちゃいましたよ」
はぁはぁと肩で息をしながら、続ける。
「しかし、とうもろこし畑ってこんな遠い所の畑だったんですね」
小道のむこうに広がるとうもろこし畑を見ながら言う。
「ええ...」
「あ、そうそう流されたスイカ、この先の川で見つけましたよ」
やってきた小道の遥か向こうを指さしながら言った。
「え...そうなの?」
きょとんとした、由香の表情。
おかしい。スイカはたしかあの男が盗んでいったんじゃ...。
「ええ、でも見つけた場所がおじいちゃんのお墓の近くだったから、そのままお供えしてきました」
「.....え.....」
「おじいちゃん、スイカ大好きだって聞いてたから」
「そ...そう」
由香の腑に落ちない表情に気づかない様子で、由香が出てきた藁葺きの家を見上げながら続ける。
「そういえば、この家、昔おじいちゃんが住んでた家なんですって」
「..........」
「でももう、とり壊されるそうですよ」
「..........」
そういえば、由香は男の家を出てから、再び戻ったことは今までなかった。
由香は踵をかえし、錆びたドアノブに再び手をかける。
かちゃり...
男が座っていたボロボロの籐の椅子の上には、誰もいなかった。
「..........」
家の中を見る由香の背後から、声がした。
「帰りましょうよ、夕食の準備しなきゃ」
振りかえった由香は、なんだかすっきりとした表情をしていた。
「あ...ウン、もう、おなかペコペコ」
. . . . .
由香は、その家がとり壊されるところを見に行った。
何十年もそこに建っていた、過去の中に取り残されたような建造物は、重機たちによってものの数分で瓦礫と化した。
ひょっとしたらあれは、祖父の不器用すぎる愛情表現だったのかもしれない。
由香は、そう思った。
自分をいらない子だとなじった、祖父の...あまりにも遅すぎる愛情。
「じゃあな」
最後にかけてくれた、あの男の言葉。それに返事をしなかったことを、少しだけ後悔していた。
由香の心の隙間が埋まると同時に、その建物は過去の中に帰っていった。
終
「過去の中にあるが如く 其ノ二」の続きにして、完結です。
衛様の残りのリクエストである「またがって挿入」と「乳房を嬲る」と「言葉責め」です。
オチとなったネタは元のゲームやってないとわかりにくいですね。
一応ジャンル分けとしては「強姦」になってますが、なんだかそんな感じがあんまりありません。