青森を離れるヴェガ号の窓からは、明るい街のネオンが飛び込んでくる。
その個室で部屋の明かりもつけず、ひとり行き過ぎるネオンを見つめるみらい。
今日の青森での撮影も終わり、自室に戻ったもののなかなか寝付かれないでいた。
まるでいけない事をしているかのような緊張した面持ちで、
スカートの裾にゆっくりと手をかける。
そしてゆっくりと、本当にゆっくりと、わずかにショーツが見えるくらいまでスカートをたくし上げ、
ひっそりと覗いたショーツに、ためらいがちに指を這わせる。
「んっ...」
おそるおそる繊維の上から、細い指先でその中に包まれたものを刺激するべく撫であげる。
こんな所を指で触るなんて、今までは考えもしなかったのに...。
あの男の指で弄ばれて以来、みらいの身体は純潔であるにもかかわらず、
まるで未亡人のように官能に飢えるようになってしまった。
男の指づかいによって、あの時みらいは数えきれないほどの絶頂を味あわされた。
それは忘れようにも、染みついてしまったかのように身体に刻まれてしまったのだ。
だが、経験のまるでないみらいにとって、自らの性器に触れるという行為はある種の恐怖を伴った。
なので、自分では軽く触れるだけという、自慰というにはあまりにも可愛いらしすぎる程度のことしかできなかった。
もちろんそんな触れるだけの指づかいでは、男の与えてくれたような官能を引き出すことはできない。
「ふぅ...」
なんともいえないじれったさを感じ、ため息をつくみらい。
ガタン!
いきなり部屋の扉が開かれた。
「きゃっ!?」
部屋の鍵は確かにかけていたはずなのに...戸惑ったような悲鳴をあげるみらい。
あわててたくしあげていたスカートをおろす。
開いた扉にはシルエットしかわからないが、何者かが立っていた。
「だ...誰ですか?」
先ほどの行為を見られてしまったのではないかという不安から、声がかすれてしまう。
「ふふふ...オナニーしてたの?」
その声を聞いてみらいはハッとなった。
あの男だ。
言いながらじりじりと近寄ってくる男に、咄嗟に両手で胸を覆い隠す。
「こ、来ないでください! 大声を出しますよ!」
みらいの言葉に、男はぴたりと止まる。
「また、あの時みたいに気持よくしてあげようかと思ってるのに...」
「えっ...」
男の一言に、みらいの身体の緊張が緩む。
まるで魔法をかけるように、囁き続ける男。
あの時の快感が脳裏に甦り、身体の芯がずきん! と疼きだす。
男はわずかに朱の差したみらいの表情の変化を見逃さない。
いつの間にかみらいの側まで近寄った男は、やさしくみらいの頬に手を当てる。
「あ...」
みらいは一瞬身体を震わせるが、その手を振りほどこうとはしない。
「気持よくなろうね...」
その一言は、みらいの心に魔法をかけた。
トロンとした目で、僅かに頷くみらい。
まだ羞恥心と恐怖心の方が勝っているのか、その頷きは見逃してしまいそうなほど何気ないものだった。
その僅かな首の傾きを承諾と判断し、手をとって半ば強引にみらいを立ちあがらせる。
「あ...」
みらいは戸惑いながらもそれに従う。
先ほどからみらいは男の正体を知るべくシルエットをずっと見つめているのだが、
まだ目が慣れていないせいか顔もよく見えないでいた。
そのみらいの気持をかわすように、男は背後に回り込み、
「腕を...後ろで組んでみて」
耳元で囁く。
みらいは芸能界という生き馬の目を抜く業界にいるにも関わらず、
人を疑うということをあまり知らなかった。
こんな状況で「後ろ手に組め」と言われたらされることはひとつしかないのだが、
みらいは不思議そうな顔で男の言われるままに両手を背中で組む。
しゅるんっ
「えっ!?」
みらいが気づいたときにはもう遅かった。
案の定、組んだ両手に紐のようなものが巻きつけられ、拘束されてしまう。
「な、何をするんですか!?」
今更になって抗議するみらい。
ふにゅっ...
「ん...!」
だが、男はワイシャツ越しに乳房をひと揉みするだけでみらいを黙らせてしまう。
「んっ...ん...」
胸をなでさするように動かし、少しづつ官能を引き出していく。
愛撫を送りながらワイシャツを引き上げ、フリルのついた純白のブラを露わにする。
「アイドルだから派手な下着かと思ってたけど...清純なんだね...」
囁きながらぺろり、と耳の穴の入り口をひと舐めする。
「ん!」
じぃん、と染み出るような快感が全身を包む。
男の手はみらいの予測のつかない動きでどんどんと官能を引き出し、服を脱がしていく。
男の一挙一動に抵抗する猶予も与えられないまま、みらいはされるがままとなってしまう。
男はブラの端をつかむと、ぐっ、とブラをめくるよにたくし上げる。
「あ...!」
咄嗟にその手に手を重ねようとするが、両手は拘束されてしまっている。
ぷる...んっ
ブラの抵抗が外れ、ぷるんと跳ねるようにしてかわいらしい乳房がこぼれた。
「あっ、やっ、やだっ!」
恥かしそうに身を縮こまらせるみらい。
おそらくこれで少しでも見られないようにと思っているのだろうが、その効果は全くない。
その健気な仕草はかえって男を楽しませるだけであった。
男の手が自分の乳房に伸びてくるだろうと思い、瞼を閉じ、身を固くするみらい。
きゅっ...と縛られた後ろ手を握りしめる。
ぐいっ
だが、またしてもみらいの予想は外れた。
男はみらいの背中を押して部屋から連れて出ようとしていた。
この格好で外に出るわけにはいかない。
いくら夜中とはいえまだ起きている人がいるかもしれないからだ。
「えっ!? あ、ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
あわてて足をふんばりながら男に言うが、
みらいの小さな身体でふんばっても男の力の前には僅かな抵抗でしかない。
ずるずると押し出されるようにして部屋の入り口まで押されてしまう。
「しーっ...そんな大声だすとみんな起きてきちゃうよ...」
男の囁きかけに、
「えっ...あっ」
思わず素直に口をつぐんでしまうみらい。
大人しくなったみらいを一気に廊下まで押し出す。
「あっ、きゃっ!」
男の力のかかるままに簡単に押し出されてしまう。
男はこの少女の純粋さを徹底的に利用していた。
個室の扉の並ぶ廊下に出たふたり。
外を行き過ぎるネオンは相変わらず明るく、ふたりを七色に照らしていた。
「ほら...みてごらん、キレイだよ...みらいちゃん」
窓ガラスごしにネオンを指さす男。
「あっ...や...やめてくださいっ」
だが、それどころではないみらい。
恥かしそうに顔を伏せたまま小声で懇願する。
予想通りの少女の反応に、男は更に追い討ちをかける。
「...いま、みらいちゃんは、いつ誰がくるかもわからない車両の廊下でおっぱいを丸だしにしてるんだよ...」
確かに、ストライプのワイシャツとフリルのついたブラをたくしあげられ、かわいらしい乳房を晒している。
ワイシャツの襟に巻いた赤いリボンが白い乳房に垂れ、妙なエロティシズムを出している。
ヴェガ号の揺れが大きくなると、その揺れにあわせて小刻みにぷるぷると震えている。
「やっ...や...やぁ...」
男の囁きかけに羞恥心を煽られ、自由のきかない体をもじもじと動かす。
「それだけならまだしも...ほらっ、こうやって揉まれてる...」
更に追い討ちをかけるように、男は囁きを続けながら白い乳房に手を這わせる。
「ん...!」
自分が触れたときには起こらなかった心地よい波紋が発生し、ゾクッと身体を震わせるみらい。
「ほら...自分のおっぱいが揉まれてるところを見て...」
男は乳房ごしに、みらいの心臓がドキドキと高鳴っていることを確認しながら、ほぐすように揉みはじめる。
その様を、男の言われるままにじっと見つめるみらい。
男の手によって少女の乳房は、面白いように形を変えられていく。
「(あっ...あ...わ、私の胸が...こんなになってる...)」
自分の胸が、男の人の大きな手によって揉みこまれている...!
そう考えるだけで、みらいの頬はどんどんと赤みを増していく。
男は乳首を指ではさみこんで、きゅっ、と摘みあげる。
「ん!」
身体の芯に、なんともむず痒い感覚が湧き起こる。
「ピンク色の乳首も...こんなに引っ張られてるよ...」
きゅっ、きゅっ、と摘みあげられる乳首をじっと見つめるみらい。
「(あっ...あっ...あんなに...あんなに摘まれてる...)」
摘みあげにあわせて、ぞくっ、ぞくっ、と身体を震わせる。
愛撫を受けるに従い、だんだんと少女の呼吸が乱れてくる。
「外からも見られてるかもしれないよ?」
男は言いながら、みらいのあごをくいっと上に向かせる。
窓ガラスにうつりこむ、自分の恥ずかしい姿...。
自分の胸に、男の手がまさぐるように這っている.....。
こうして客観的に見ると冷静になり、逆に今の自分の置かれている状況を再認識して余計に羞恥心が煽られる。
こんな...人の往来のある所で...こんなはしたない格好をさせられている...!
かっ、と急激に体温が上がるのが自分でもわかる。
男は目をそらせないように、あごに手をまわして窓ガラスに向かせると、再び愛撫を送りこむ。
乳房を搾るようにして揉みしだく。
揉みこまれるたびにみらいの乳房は釣り鐘のような形になり、視覚的に羞恥を与えていく。
「ほら...いやらしく揉まれてこんな形になっちゃったおっぱいを、街行く人に見られてるかもよ?」
「あっ...あ...あんっ...や...やあっ」
いやらしく変形した乳房...その姿を窓ガラスごしに見せつけられる。
「じゃ...見てるみんなにサービスしちゃおっか」
男は言うが早いが、素早くみらいのスカートをたくし上げた。
「えっ!? あっ!? やっ!?」
戸惑うスキも、抵抗するスキも与えられず、めくりあげたスカートからはブラ同様、フリルのついたショーツが露わになる。
「あっ...やっ...やだあぁぁ...」
身体をよじらせて抵抗するみらい。
だが拘束されたままでは、男の腕の中でもがくだけで終わってしまう。
「ほら...こうやって、オマンコも見せちゃおっか」
あっさり言うと、男はたて続けにショーツをずり降ろす。
するっ
布擦れの音がして、わずかに翳る若草が晒される。
「えっ、やっ、やっ、やっ、やっ! やめて、やめてくださいっ!」
いいように服を脱がされ、抵抗しようと思うのだがショーツを脱がされるという行為に対してどう抵抗していいのかわからず、
ただ戸惑うような悲鳴をあげるみらい。
この抗う術をしらない少女の秘所を晒すのは、男にとっては造作もないことだった。
すとんと足元にショーツを落とすと、みらいの両足を持ち上げるようにして抱え上げた。
「えっ!? やっ!! いやあっ!!」
ちょうど、子供に小便をさせるような格好だ。
これには声をこらえていたみらいも、大声で悲鳴をあげてしまう。
がばっ、と股を開くように持ち上げられ、女性の最も大事な箇所が隠すことなく晒される。
窓ガラスには、自分でもよく見たことがない秘所がありありと写りこんでいる。
「あっ...や...や....やぁ...」
あまりの羞恥。力なく震えながら、哀願するみらい。
「よく見える? みらいちゃんのピンク色のオマンコ...かわいいよね」
羞恥に震える少女にムチ打つように追い討ちをかける。
「うすい陰唇に...以外とクリちゃんは大きいんだね...あっ、ほら、股をひらいているから奥まで見えるよ...
ほら、あれがみらいちゃんの処女膜だね...」
男は窓ガラスをのぞきこむようにしながら、みらいの女性器を克明にレポートする。
「お...降ろしてぇ...降ろしてくだ...さいっ...」
涙声のみらい。少女にとっては極限と思われるほどの羞恥。
「恥ずかしい処女膜見られて感じちゃったの? どんどん蜜があふれてるよ」
確かに、男の言う通り、抱え上げられた時点で女性器は僅かに湿っていたのだが、
男のレポートが終わるころには潤んだようになり、こんこんと涌き出るように秘穴から蜜をあふれさせていた。
「やっ...やぁ...違うぅ...違いますうぅ...」
力なく顔をふるふると振って否定する。
限界を超えた羞恥は少女の思考を著しく低下させ、まるで子供のような反応になっていた。
「よし、じゃあこのままオマンコ丸出しで処女膜を皆に見てもらいながら車内を散歩しようか...」
わざと淫猥な言葉づかいで、少女の極限まで達した羞恥を煽る。
「やっ...やっ...やぁ...やあんっ」
ぐずる子供のように、目を伏せたままいやいやをするみらい。
抱えあげられ、男が歩くたびに振動で尻がぷりぷりと震える。
その勢いでぴゅっ、ぴゅっ、と愛液をあふれさせ、床に雫を落としていく。
「ははは、まるでお漏らししてる子供みたいだね」
「くぅ...」
などとからかわれるが、今のみらいはただ羞恥にうめく事しか出来なかった。
「アイドル・エクスプレス 札幌」の続編です。
意外と反響があったので続きを書かせていただきました。
あんまりいやらしくないなぁ...今回。