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イゾルデの屈辱 第三幕
コギト=エラムス/文


 帝国歌劇団のエントランスは、今だかつてないほど人でごったがえしていた。

 

 エントランスの各所に臨時に設置された売店では、帝国歌劇団きってのスタア、真宮寺さくらの様々なグッズが置かれていた。

 

 そこでは、処女喪失の瞬間をアップのハメ撮りで捉えたブロマイド、

 処女膜の破られる音を録音したテープ、

 激しい突き上げに秘穴から鮮血を飛び散らしている瞬間を撮影した等身大ポスター、

 今回の舞台で大神が事前に書き下ろしていた台本などが売られていた。

 

 なかでも数量限定であっという間に完売したのは、

 さくらが舞台で眠らされている時にむしり取られた陰毛で、

 お守り袋に「真宮寺さくらの処女の陰毛」と銘うたれたもので、主に将校などに人気があった。

 

 本来は秘めるべき出来事である少女が女になった瞬間を、ここでは徹底的に商品として扱っていた。

 まさに狂気としか言いようのない品揃えだったが、人々は売店に殺到した。

 

 そのためかエントランスには異様な熱気が渦巻き、席巻する。

 特に出入り口のあたりには人が密集し、列をなし、さながら熱気の台風の目のようになっていた。

 

 「ん...んぅ...んんっ...んふぅぅ...」

 その人だかりの中央から...女性の吐息のようなものが聞えてくる。

 

 さくらは出入り口に設置された台の上に固定されるように全裸のまま縛りつけられ、

 両手はばんざいの形、両足は挿れられやすいようにMの字型で大股を広げて固定されていた。

 まるで解剖されるカエルのような格好は、大神の狙い通りに客の劣情と、さくらの羞恥を煽ることに成功していた。

 その台の上には...「真宮寺さくら 穴突き会」というのぼりがかかり、さらにさくらの気持ちをみじめなものにしていく。

 

 「うっ、おおっ、しまるっ、いいぞ、いいぞぉ」

 タキシードに身を包んだ品のよい紳士が、さくらの羞恥に染まる顔を覗き込みながら律動を送りつづけていた。

 

 さくらは必死に声を堪えているのでその声はほとんど聞き取れないのだが、

 口元にインカムのマイクのようなものが付けられているため吐息ひとつでもマイクが拾い、

 それが館内放送で大音響に変換されてこのエントランスに流されていた。

 

 「んあっ...はぁあ...あふぅ...」

 従っていくらさくらが声を堪えようとも、その甘い吐息はエントランスにいる人間全員に聞えているのだ。

 

 さくらの吐息を引き出す律動を送りつづけていた紳士は、夢中になって少女の肉の味を堪能していた。

 今までは舞台の上でしか見ることができなかったスタアを、

 それもつい今しがたまで処女だった少女を拘束し、犯すことができる。

 しかもテクニックも何もない腰づかいだというのに、突き上げるたびに少女はよだれのように蜜をしたたらせ、桜色のかわいらしい唇から甘い声をあげる。

 さくらの声を堪える表情と、上半身をのけぞらせてもじもじと身体をよじらせる様はたまらなく官能的だった。

 

 その娘ほども年の離れた少女の痴態に紳士はすぐに昇りつめてしまう。/P>

 「うおっ、出るっ、出るぞおっ! ワシのザーメンをお前のオメコにたっぷり注ぎこんでやるぞおっ!」

 紳士はその上品な姿に似合わない下品な言葉を連発し、カクカクと腰を振り続ける。

 

 不意に紳士の身体が前かがみから一気にのけぞったかと思うと、

 

 びゅくん! どぴゅん! どぴゅ!

 

 さくらの膣内に、本日8人目の子種が注入された。

 

 「はふっ、はふっ、はあっ、はああん...」

 射精された精液の勢いで子宮内をぺちぺちと嬲られ、さくらは自由のきかない身体を限界まで反らす。

 

 「ふぅぅぅ...」

 射精した後、紳士は満足そうにため息をつく。

 そして暖かい膣内で射精の余韻を十分に味わった後、

 秘穴からずるりとペニスを引きぬき、露出させたまま横でスタンバイしている藤井かすみのところまで歩いていく。

 ひざまずいているかすみの目の前に仁王立ちになると、

 「お清めいたします...」

 と三つ指ついてペコリと頭を下げ、さくらの愛液と他の男の精液にまみれたペニスをきれいに舐め清めてくれるのだ。

 中にはかすみの舌技にふたたび硬度を取り戻し、

 かすみの頭を乱暴につかんでイラマチオを強要する客もいる。

 

 「んっ、んふっ、んぅ! んっ!」

 だがかすみは表情を曇らせるものの抵抗せずされるがままとなり、2回目の射精を口の中で受けるのだ。

 

 「んふっ...」

 口の中に出されたものを溜めたまま、かすみは悪戯っぽく上目づかいにその客を見る。

 

 「んっ...こくっ...こく」

 そしてその客の目の前で喉を鳴らして飲み干すのだ。

 

 この至れり尽くせりのサービスに、全ての客は大満足といった表情で帝劇を後にする。

 

 

 大神が人ごみをかきわけて、さくらの元にやってきた。

 「どうだい? さくらくん、気持ちいいかい?」

 大変な目にあっているにも関わらず、大神は何事もないような表情で、さくらの顔をのぞきこむ。

 

 「はっ、はっ、はあっ、はあっ、お...大神さんっ...」

 まるで熱病患者のように息を荒くしながら、さくらは顔を上げる。

 

 「も、もう嫌ですっ...ゆ、許してくださいぃ...」

 うるうると瞳を潤ませながら、息も絶え絶えに大神に哀願する。

 

 「あの媚薬はね、特に子宮によく作用するんだ。

  だから子宮の中に射精されるとかなり気持ちいいだろう?」

 さくらの黒髪をさらさらと撫でながら、大神は言う。

 

 確かに大神の言う通り、射精の瞬間は思わずはっきりと声を出してしまうほどの快感が身体中を駆け巡っていた。

 

 「そうだ、こうするともっと色っぽくなるよ」

 大神はさくらの結った髪を掴んで、はぁはぁと上下する胸の上にぱさっ、と投げた。

 

 玉のような汗が散りばめられた胸の上に髪の毛が張りつくようになり、まさに乱れ髪といった感じになった。

 

 だがさくらはそれどころではない。

 「いや...もういやあぁ...」

 駄々っ子のようにいやいやをしながら、涙声で訴える。

 やさしい大神の笑顔が、今では悪魔の嘲笑に見えた。

 

 だが...あふれた涙で、その大神の顔も滲んで見えなくなる。

 

 「おっと、次のお客さんだ、まだまだいっぱいいるからしっかり頼むよ」

 大粒の涙をぽろぽろとこぼすさくらの肩をぽん、と叩いて、大神は人ごみの中に消えていった。

 

 . . . . .

 

 「さあ、穴突き会はまだ始まったばかりです! あわてず一列に並んでください!」

 さくらの固定されている台のまわりを行ったり来たりしながら、大神はひとごみの整理に追われていた。

 

 「ふんっ! ふんっ! ふんっ!」

 その側では海軍の将校らしき男が、しわがれた顔をさらにくしゃくしゃにしながら穴突きを行っていた。

 

 老齢ながらも逞しい身体つきをした将校は、まるで若人のような力強い突き込みで存分に少女の締めつけを味わっていた。

 

 そのストロークは長く、引きぬいた時には段差のきついカリ首で入り口のあたりをこすり、

 その後いっきに奥まで挿入し、子宮の入り口をこつんと小突く。

 

 「はああん...んきゅっ! んあああん...きゃうん!」

 腰づかいに覿面にさくらは反応していた。

 「はああん...」と満足そうなため息をもらす時はカリ首で刺激されている時で、

 「んきゅっ!」と急ブレーキをかけたような声をあげる時は子宮の入り口を突かれた時だった。

 

 

 「ちょっとすいません」

 一定の人数をこなす度に、大神は並んでいる人を一時止めて台の前に立った。

 

 「気持ちよすぎて漏らしちゃうといけないからね」

 大神は透明の細い管を取り出すと、蜜をあふれさせ肉壷の近くについた小さな穴...

 尿道の入り口にその細い管をあてがった。

 

 「お...おおがみ...さんっ」

 大神が一体何をしているのか、縛りつけられたさくらからは見えない。

 怯えきった声をあげるさくら。

 

 次の瞬間、

 「ひぎいいいいいいいっ!!」

 陸にあげられた魚のように、その身体がびくん! と跳ねた。

 

 大神はさくらの断末魔のような悲鳴を気にも止めず、細い管をぐりぐりと尿道の中に押し入れていく。

 

 「ひぐっ! ひぐうう! ひぐううううっ!」

 本来は「痛い」と叫びたいのだが、想像を絶する激痛に悲鳴以外の声が出ない。

 

 肉を鋭利な刃物でえぐられるような痛みに、さくらは縛られた身体を軋ませて大暴れする。

 勢いのあまりガタガタと台が揺れる。

 

 「ひぐっ! ひぐっ! ひいっ! ひいいいいっ!」

 生まれてこのかた味わったことのない激痛に、まるで焼けた鉄板の上に乗せられたかのように正気を失って暴れるさくらだったが、

 まわりにいる男たちはニヤニヤと下卑た笑いを浮かべながらその様子を見ていた。

 

 じょろっ...

 

 やがて...尿道をこれでもかと刺激され、黄金色に輝く液体が管をつたう。

 その管の先は瓶に繋がっており、液体はキラキラ輝きながら瓶に注がれていく。

 

 予想外のさくらの排尿ショウに、固唾を飲んでみまもる客たち。

 

 「やあ...やあ...やああああああーっ! 見ないで! 見ないでえええええええっ!!」

 いくら止めようと思っても、自らの意思を無視して勝手に漏れていく尿。

 排尿姿を見られるという最大級の恥辱に、半狂乱になって暴れ続けるさくら。

 

 絶叫がスピーカーから大音響で流れ、何事かとさらに人が集まってくる。

 スタアの絶叫と排泄姿に、客は獣欲を更にヒートアップさせていく。

 

 その後...瓶にためられた尿は別の小瓶に詰められ、当然のように売店に並んだ。

 

 

 「よ、よおしっ! そろそろいくぞおおおっ!」

 美食ででっぷりと肥えた腹をゆさゆさと揺らしながら、紋付の中年が切羽つまった声で叫ぶ。

 

 そのまま台の上のさくらを押しつぶすようにしてのしかかり、さくらの頭を掴んで、

 ぐっ、と更にふかく肉棒を埋没させる。

 

 こつんっ!

 亀頭が子宮の入り口に勢いよくぶつかり、子宮内に入らんばかりにぐいぐいとねじこまれる。

 

 「んぎゅふぅぅぅぅぅぅうう...」

 自分の倍以上も体重のある男にのしかかられ、息苦しい声を腹から絞り出すさくら。

 

 「はあっ、はあっ、はあっ...お、奥にたっぷり注いでやるぞおっ」

 禿げて光る額から油汗をぼたぼたとこぼしながら、さくらの頬をべろん、と舐めあげる。

 

 男はさくらの頭を取っ手のように掴んで、脂肪で肥え太った身体をぶよぶよと波打たせながら腰をぐりぐりと回転させる。

 

 子宮の入り口を亀頭でドリルのようにぐりぐりと刺激され、頭の中が真っ白になりそうなさくらだったが、

 「ぎゅ...んぐふぅぅ...ぎゅうううっ...」

 男の身体が波打つたびにまるでプレスされているかのような負担が身体全体にかかり、快感どころではなかった。

 

 

 「お疲れさま、さくら君」

 エントランスが静けさを取り戻したころ、大神はさくらの元へと再びやってきた。

 

 だが...さくらは返事をしない。

 

 さくらは台の上で固定されたまま...白目を剥いて気を失っていた。

 時折、指の先などを、ピクッ、ピクッ、と痙攣させている。

 

 台の上はあふれた精液がぶちまけられており、その下の床は精液の水たまりになっていた。

 そして今もなお、使い古された膣穴からこぽこぽと白い濁液を垂れ流している。

 

 「おっと...せっかく頂いた子種だ...こぼしちゃ駄目じゃないか」

 大神はたしなめるように言い、手にした風呂の栓のようなものを膣穴にあてがう。

 

 そして力まかせにゴム製のそれを膣穴にぐりぐりと押し込む。

 さくらの意識のない身体が、刺激に反応してぴくんと跳ねた。

 

 「よしっ...ちゃんと栓をしておかないとね」

 さくらの膣穴に押し込んだ「栓」を見ながら、大神は誰に言うともなく呟いた。

 

 . . . . .

 

 それから1年後。

 

 とある富豪の家に、1通の葉書が届けられた。

 その葉書を見て、富豪は「ほぅ」と嬉しそうな声をあげた。

 葉書には、こう書かれていた。

 

 「前略、益々ご清栄のことと存じます。

  さて、皆様の度重なる穴突きのおかげで、雌犬真宮寺さくらは立派に子を宿すことができました

  つきましては ”公開出産ショー” を行いたいと思います。

  公開日時は...」

 

 その文の上には一糸纏わぬ姿で犬の首輪で鎖に繋がれ、犬の服従のポーズでころんと寝転がって

 大きく膨らんだ腹とを見せつけている真宮寺さくらの姿が写っていた。

 

 終

 


解説

 「イゾルデの屈辱 第ニ幕」の続きにして完結です。

 

 本当は桃色戦車様のロボットネタをやろうかと思ってたんですが、

 すでに処女でなくなっているのでその面白みがないのでやめておきました。

 ロボットネタは別のキャラクターでやる予定です。

 『サクラ大戦3』のエリカ=フォンティーヌあたり?

 


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