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スノードロップ(下)
コギト=エラムス/文


 「たのむ! このとーり! お前とヤリたい!」

 両手をあわせて角刈り頭を下げる両津。

 両津がこのお願いの仕方をするのは、金を借りる時と麗子とSEXする時だけだ。

 

 あまりにストレートで、あまりに正直すぎる両津の懇願。

 

 「もぅ...両ちゃんたら...」

 ビンビンにそそり立った男根ごしに見える麗子の顔が...ほんのわずかに桜色に染まった。

 

 麗子はゆっくりと立ちあがると、フェラチオの前の時のように、窓越しに外の様子を伺い、問題ないとわかると、

 「ん...」

 腰のあたりに手をあてがい、器用にショーツを降ろしはじめた。

 

 うすいピンクのセクシーショーツが、麗子のキレイなナマ足をすべり落ちていく様はそれだけでもうたまらないものがある。

 するするとその小さめのショーツは足元まで降り、麗子はちょっとだけ脚をあげて、スカートの中が見えないようにしながらショーツを抜き取った。

 

 手際よく準備を整えた麗子は、

 「してもいいけど...早くイッてね」

 一応注意をしながら、椅子に座る両津の腰のあたりに跨る。

 

 「ん...」

 そのままゆっくりと腰を降ろし、天を突かんばかりにそそり立つ極太アンテナめがけて膣穴の入り口をあてがう。

 

 くちゅ...

 

 「んっ...!」

 先端が触れた瞬間、その細い眉をしかめる麗子。

 

 先のフェラチオ奉仕で麗子自身も官能を感じていたのか...柔らかくほぐれた膣穴から蜜があふれ、接合しようとしている肉棒を伝った。

 

 そのイヤらしすぎる光景は、タイトなミニスカートに隠れてわからないが...中では男女の交わりが確実に行われようとしているのだ。

 

 そのまま思い切って腰を沈める麗子。

 ずぷ...ずぷぷぷっ...

 「ん....んんっ!」

 突きたてられた肉棒が、秘唇が押し広げ、蜜によってほぐれた膣中にずぶずぶと埋没していく。

 

 両津の首に手を回して身体を支えながら、少しづつ中枢めざして体重を傾けていく麗子。

 

 麗子の母性に包み込まれ、重なり合うひだにきゅうきゅうと淫棒がしめつけられる。

 「う...ヒダヒダが絡みついて...たまらんっ」

 フェラチオによって敏感になった淫棒に絡み、まとわりつく膣肉。

 

 そして腰を沈めるうちに...ちょうど麗子の美巨乳が両津の顔の前に来る。

 

 「あっ...!」

 両津はたまらず麗子を抱き寄せ、眼前の巨大マシュマロに顔を埋める。

 

 ばふっ

 

 窒息死しそうなほどの量感が顔全体を包み込む。

 両津は顔を摺り寄せて弾力のある母性の柔塊の感触を楽しんでいる。

 顔を振るのにあわせて、ぽよぽよと形を変える豊乳は、制服の上からでも柔軟で柔らかいことがわかる。

 

 「両ちゃんっ...たら...」

 自らの乳房に夢中になって顔をうずめる両津を、まるで子供をあやす母親の視線で見つめながら、角刈りの頭を撫でる麗子。

 

 麗子自身もずっとこうしていたかったが、もうじき部長が出勤する時間だ。

 沈めた腰をゆっくりと浮かせ、包み込んだモノへの刺激を開始する。

 

 じゅぷ...

 

 一度腰を浮かせ、また沈めると、

 「おおっ...」

 乳房を押し分けるようにして顔をくっつけていた両津が吐息を漏らす。

 

 麗子が腰を浮かせると...窓ごしに人が行き来しているのが見える。

 時折その人たちと視線が合うが、こちらを気にとめる様子はない。

 

 ここはこの世の治安を守る派出所。

 そこでこれほどまで淫らで破廉恥な行為が行われていようとは...市民たちも気付かないのだ。

 

 「んっ...あ...あっ...ど、どう? 両ちゃんっ...気持ち...いいっ?」

 跨ったまま上下に動きながら、麗子が聞く。

 

 腰を上下させる速度を少しづつ早めていくと押し広げるモノによってこすりあげられ、自分も気持ちいい。

 そのセリフは嬌声交じりだった。

 

 「おお...最高だぜ麗子...ぐちゅぐちゅになったオマンコがきゅうきゅうチンポを締めつけてくるぜ...」

 何の衒いもなく放送禁止用語を口にする両津。

 

 まあ、麗子の非の打ち所のないナイスバディにここまで奉仕されて、気持ちよくない男はいない。

 両津のデリカシーのない感想に少し幻滅してしまう麗子だったが、最高だと言ってくれたのは何よりも嬉しかった。

 首に回した手で両津の頭を抱き寄せ、ぎゅーっとバストに密着させてあげながら、さらに熱心に腰を動かしはじめる麗子。

 

 「あんっ...あ...あんっ...両...ちゃん...」

 「麗子...おっ...おおっ...麗子ぉ...」

 ぐちゅ...ぐちゅ...ぐちゅ...

 派出所内には、ふたりの男女の吐息と、膣とペニスが絡み合ってたてる淫らな性交音が響きわたる。

 

 熱く焼ける鉄の塊のような怒張に跨り、幾重にも折り込まれたヒダで包みこみ、鎮める麗子。

 身体を揺らすたびに、「男」の存在感が、熟れきった肉体に強烈な存在感を刻みこんでいく。

 ふくよかながらも、むだな贅肉ひとつない熟れた肢体を味わう両津。

 前に垂れたサラサラの髪のいいニオイを嗅ぎつつ、たわわな双乳を顔全体で感じる。

 包み込むトロトロの膣肉はやわらかいもののきつい締めつけで分身をキュッと咥えこんで離さない。

 

 「あっ...あんっ」

 時折、麗子の身体が官能によってしなかやにのけぞる。

 「おっ...おおっ...」

 座ったまま器用に腰をバウンドさせ、より奥深くまで突き込もうとする両津。

 

 両津と麗子はお互いの身体を貪りあうように、積極的に律動を送りあっていた。

 

 .....が、ふたりの甘い愛の交わりに、突如邪魔者が入った。

 「!!」

 何度目かの上下運動の途中、麗子は窓の外に出勤してくる部長を発見した。

 まだこちらには気付いておらず、いつものように派出所内に入ろうとしている。

 

 「りょ、両ちゃんっ!」

 あわてて両津に声をかける。

 

 両津は爆乳クッションのに顔を埋めて感触を堪能していたため部長の姿は見えないのだが、

 麗子のあわてたような声で何が起こったのかをいち早く察知し、椅子の上からそのまま前に倒れ、麗子を床に押し倒す。

 

 どさっ

 

 「きゃあ!?」

 いきなり床に押し倒され、何事かと驚く麗子。

 

 押し倒された衝撃で麗子の長い金髪が床に広がり、金糸のようにキラキラと輝いた。

 

 「おはよう...何をやっとるんだ?」

 派出所に入ってきた部長の第一声。

 

 足元でふたりの部下が組みあっているのではそう言われてしまうのも無理はない。

 

 部長から見下ろされ、麗子の頬がわずかに上気する。

 

 「じゅ、柔道の寝技を麗子に教えてやってたとこです」

 麗子を床に押し倒したのはこの言い訳をするためだったのだ。

 言いながらすでに上半身は袈裟固めの体勢をとっている両津。

 

 「なっ、麗子」

 そしてしきりにアイコンタクトする。

 

 「え、ええ、そうです部長さんっ...きゃんっ!」

 同調する麗子の言葉の最後がしゃっくりのような悲鳴に変わる。我慢できなくなった両津が腰を動かしはじめたからだ。

 

 「ほら、麗子、犯人を押さえたときはこうやって絞めあげるんだ、わかったな?」

 袈裟固めで軽く絞めあげながら、小刻みに腰を振ってひそかに穴突きを再開する両津。

 

 口を開くと声が出てしまいそうなので、顔をしかめたまま何度も首を縦に振ってコクコクと頷く麗子。

 なんとか押して両津を突き放そうとしているが、奥を突かれると全身の力が抜け、全く抵抗できなくなる。

 両津はそれを知ってか、麗子の抵抗力を奪う腰づかいで、上司のいる前でそのオマンコをじっくりと堪能していた。

 

 「まったく...熱心なのはいいがほどほどにしとけよ」

 部長は疑う様子もなくふたりの前を通りすぎると、そのまま資料棚まで歩いていってファイルを取り出す。

 

 さすが仕事一徹の男。来てカバンもおろさずに報告書のチェックを始めている。

 が、その背後で部下たちが性交していることにはまったく気付いていない。

 

 「ほら、ここを、こうするんだ」

 ぐちゅ...

 「あん! んっんっんっんっ」

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ

 「ここを強くしてやると...!」

 ぐちゅん!

 「んあふぅぅ!」

 ぐちゅぐちゅぐちゅ

 「ほら、抵抗できなくなるだろ? わかったか? ん? ん?」

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ...ぐちゅん! ぐちゅん! ぐちゅん!

 

 背後では制服でもつれあう布ずれの音と、両津の「袈裟固め」のアドバイスの声、

 そして「袈裟固め」が苦しいのか、悶えるような麗子の声、そしてなぜか、粘質系の液が絡みつくような音が。

 

 一瞬不審に思う部長だったが、

 「ん...?」

 報告書に気になるところを見つけ、思考は全てそちらに行ってしまう。

 

 「おい麗子くん、この赤い自転車の盗難届だが、以前にも同じものが提出されてなかったかね?」

 袈裟固めの練習をしているふたりの方へ向いて訪ねる。

 

 「あっ...あ、きゃ...んっ!」

 なんとか部長の問いに答えようとするが、口を開くと恥かしい声が出てしまう。

 

 両津はわざと声の出るところに肉棒をあてがい、こすりあげる。

 「ほら、ほら、ほら、早く部長殿にお答えしないか」

 弱点を責められて覿面に反応する麗子を楽しそうに見ながら、ふざけたように言う両津。

 

 自分の腕の中で、美女がその端正な顔を歪める様はなんともいえない征服感がある。

 

 「あっあっあっあっあっ...あ! は、はいっ、その件は2件ありまし...て...」

 そんな状況でも麗子はなんとか答えようとするが、淫らな声が混じる。

 モロに喘ぎ声が聞かれてしまい、麗子の顔が純朴な少女のようにかあっと赤くなる。

 

 「赤い自転車の盗難届けを」

 ぐちゅ

 「あんんんっ...だ、出されたのは2人いまして」

 ぐちゅ

 「あくんっ! その報告書にあるのは裏の公園で」

 ぐちゅ

 「あひっ...あ...ひんっ...盗難されたものでして」

 

 両津の腰が動き、ぐちゅ、という音がすると麗子の身体が上にずりあがり、麗子の説明が途切れ、悲鳴のような喘ぎ声が混じる。

 

 「それが先日見つかったとの報告があったので、それをまとめたのがその報告書ですっ...きゃ! やっ!」

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ

 

 かきまわす音が断続的になり、麗子の声が詰まる。

 

 「あくっ! あ...! あ...! あ...!」

 言い終わった後、麗子のしなやかな身体が大きく仰け反り、びくんびくんと痙攣しはじめた。

 

 「?????」

 報告の内容はよくわかったが、麗子の妙な反応に部長の頭は?マークでいっぱいになった。

 「うおっ、麗子、いっぱい出るっ...」

 見ると...両津は両津で顔をしかめている。

 

 部長はわからなかったが、ふたりとも絶頂に達していたのだ。

 両津はプルプル震えながら、麗子の膣内に無遠慮に精液を注入する。

 さすが野生児といわれただけあって、生命の象徴である精液は半端ではなかった。

 どくん、と膣内にあるペニスが膨張するたびに鈴口から精液が射出され、子宮壁にべちょりと付着し、

 麗子の腹部にあたたかい感覚を与える。

 

 まさか両津に組み敷かれた麗子が、たった今目の前で授精させられているなどとは夢にも思わない部長。

 「ふん...」

 鼻を鳴らし、再び書類に目を戻す。

 

 上司のいる前で、すっかりオマンコを堪能され、そのうえ膣内射精までされてしまった麗子。

 

 「(まったく...両ちゃんったら...いっつも乱暴で自分勝手なんだから...)」

 心の中でむくれてみせる。

 

 「はぁぁ〜」

 が、そんな麗子の様子には気付かず、射精の気持ちよさに顔をほころばせる両津。

 

 そんな子供みたいに無邪気に笑う両津を見ていると、生まれた不満もすぐにどこかへ飛んでいってしまう。

 「(もぅ...しょうがない人ね...)」

 

 いつも自分勝手で、わがままで...でも子供みたいに無邪気で、自由気ままな男...。

 そんな両津が麗子は大好きだった。

 

 「おいっ! 両津!」

 だが、愛しい人の笑顔が、部長のカミナリを予感させる怒声に一気に引きつった。

 

 「この駐車違反の取締りで威嚇射撃というのは一体なんだ!?」

 見にくい字でかかれた報告書を向けながら詰問する部長。

 

 その目を三角にして睨んでくる部長に、射精の快感は一気に吹き飛んだ。

 

 「え...えーっと、本官が注意したらいきなりトランクからショットガンを取り出してきてですね...」

 苦しまぎれの言い訳をしながら、立ちあがろうとする両津。

 

 「ウソをつけ!! どうして駐車違反でショットガンが出てくるんだ!!」

 言い訳は怒鳴り声で一蹴された。

 

 「ほ、ほんとですって部長! パトロールに行ってきま〜す!!」

 ひょいと麗子を抱きかかえると、そのまま脱兎の如く外に逃げ出す両津。

 

 都合が悪い時のいつもの脱出パターンである。

 

 「えっ!?」

 抱え上げられて、抱っこの形のまま一緒に外に連れ出された麗子は仰天する。

 

 まだ繋がったままなのだ。

 

 「おい! 待てっ! 話は終わっとらんぞ!!」

 すぐさま追いかけようとする部長だが、このまま追いかけると派出所の中に誰もいなくなってしまうことを思いだし、途中で足を止める。

 

 駅弁ファックの体位のまま白昼の往来を爆走する両津と麗子。

 

 一応、ふたりとも服は着ているので道行く人にはバレないが、なにごとかと視線が集中する。

 両津の肩に顔を載せている麗子は、ふりかえってこっちを見る人と視線が合ってしまう。

 人々の好奇の視線が...人前で性交をしていることを強く認識させ、美人婦警の羞恥を煽っていく。

 

 走る衝撃で麗子の中に嵌まったモノが激しく動きだし、ズンズンと突き上げられてしまい、

 「あんっ、ちょ、ちょっと待ってよ両ちゃんっ! あ! ぬ、抜いてっ! あっ、あんっ!」

 必死になって両津を止めようとする麗子だったが、嬌声まじりの声では説得力がない。

 

 両津の走る足取りにあわせて、麗子のナイスバディがゆさゆさと揺さぶられる。

 

 最深部まで届いた暴れん棒は、ここぞとばかりに激しい振動を中枢にお見舞いする。

 ズンズンズンズンズンッ

 「あんっ! ん! ん! ん! んんっ! いやっ! あっ! あ!」

 もう両津を止めるどころか、振り落とされないようにしがみついているだけで精一杯の麗子。

 両津の首の後ろに回した手でぎゅっと抱きつき、しなやかに伸びた足を腰のあたりにしっかりと絡める。

 

 まるでダッコチャンのようであった。

 

 しがみつく美人婦警のナイスバディのやわらかい感触、相棒に絡みつく濡れそぼった膣の気持ちよさ...。

 走りながらのSEXの気持ちよさを初めて知り、どんどんハイになってくる両津。

 

 「よぉーし、このまま隅田川まで走るぞ! しっかりつかまってろよ麗子!!」

 

 型破りな警察官、両津勘吉は少年のような腕白笑顔で言った。

 

 終

 


解説

 「スノードロップ(上)」の続きです。

 書かなきゃならん続編がいっぱいあるのに何やってんだか...。

 

 今筆頭にあがっているのは、

 「出臍委員(中編)」

 「Melting Point(後編)」

 「姉妹行脚7」

 「歯車7」

 あたりです。

 

 あともうひとつ書きたいのがあるんですが、どっちからすべきか...。

 


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