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醜作 ひなた荘 第2話
井川 正寿/文


  ひなた荘の地下室の一室で一人の青年が天井まで届く機材に囲まれ、薄暗い部屋でモニターに見入っていた。画面には裸の女性達の入浴シーンが流れている。

  青年の名は浦島 景太郎・・・。その名の精神は醜作という男に乗っ取られ深い眠りについてしまった。醜作は、50年前に、まだここが女子寮になる前の旅館の女将、景太郎の祖母に夜這いを掛けて事故で死んだ男だ。

  肉体すら滅んだ醜作は執念となって地下で苦しみ続けていた。そこに景太郎が飛び込んできたのだ。景太郎の身体を乗っ取った醜作は、景太郎の知識と経験を手に入れ、手始めに叔母の浦島はるかの高価な着物を売り飛ばし、まとまった金で盗撮の

 道具を手に入れ、住人のあられもない姿を写しまくった。

  その写真はインターネットの世界を経由して大金が転がり込んできた。なんせネタは抜群の美少女や金髪の小学生だ。値はいくらでもついた。システムを構築した醜作は、様々な淫具を買い求め、各部屋を監視するケーブル網を設置し、地下の隠し部屋に山となる編集機材を用意した。

  醜作は便宜状、ここを盗撮室と呼んでいる。

  盗撮室はむせるようなよどんだ空気が充満し、人間のものとは思えない熱気が景太郎の身体から噴出していた。モニターを見る眼鏡の下のギラつく目。口元からはご馳走を前にした獣のようにヨダレを流していた。それは狂った野獣そのものだった。

  青い果実、それも極上の果実を前にして醜作の我慢は限界に来ていた。

  耐えているのは景太郎が今だ童貞であったためだった。浦島 景太郎として生まれ変わった醜作は最高の初体験を経験するつもりだ。

  至高の食材を究極の調理で味わう・・・。

  景太郎は我慢を見ながら口元を歪める。かつての面影はすでに無く、伺えるのは邪悪そのものだった。

 景太郎「むつみ・・・・ぎょべへべうぶへぼうぼびゃ」

  我慢しすぎて可笑しくなっている様だ・・・・・。

  そして話はちょっと前にもどる。

 

  さわやかな朝だ。

  目の前には小鳥が戯れて愛を歌っている。空を見上げれば雄大な空には果てしなく青い空が広がり、雲が緩やかに万の形を作り、どれ一つ同じ形が無い。ああ、自然とはかくも望遠なり・・。

  オレ様って何て詩人なんだろう。

  胸一杯にさわやかな空気を吸いこむ。なにせ、夜を徹して編集作業をしてたからフラフラだぜ、そんな心地好い疲労感も入金残高を見ると吹っ飛んじてしまうんだけどよ。

  安息を土足で蹴破るやかましい音が廊下の奥から聞こえて来る。

  ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ

  が、ガキ共だ・・・。廊下は走らないっていう常識を知らないのかねぇ。

 スゥ「おはよー、けいたろー」

 サラ「オーッス」

  加速のついた体重の良く乗った蹴りが、仰角75度、俯角15度の角度でオレ様の後頭部にヒットした。「こうとうぶ」ってワープロで変換出来ないんだな。殴られる瞬間そう思った・・・。

 景太郎「はんぎょろも」

  身体が覚えているのだろう。避ける事も出来なかった。

  一回転、ニ回転、三回転っと、暴れ狂う魚のように廊下を転がって壁に激突するかに見えたオレ様に奇跡がが起こった。

  朝練に向う剣道馬鹿が角を曲がって来たのだ。

  何て不幸なんだ・・・。

  ヤツの手にはもちろん木刀が握られていた。フッ・・・。

  ガッ(木刀が景太郎の腹部にめり込んだ音)

  そしてオレ様は小鳥のように空を飛んだ。高く高く・・・。落ちたら死ぬぜ。

  数十秒の空中散歩の後、温泉に落下、朝風呂を楽しんでいた女(はるかかなる)に無言でアッパーカットされ、吹っ飛んだ先の脱衣所にしのぶがいた。

  その後はよく思い出せない・・・。しのぶの悲鳴を薄れいく意識で聞いた。おそらく暴力女に止めを指されたのだろう。気づけば波間に浮かんでいた。

 景太郎「殺す・・・。今日という今日はゆるせん。ガキどもにオレ様の怖さを教えてやる」

 

 

  温泉から上がった時には時間は9時を少し回った所だった。軽く1時間は気絶していたようだ。台所でしのぶの用意した朝食をかき込んで、地下の盗撮室に引きこもり盗撮テープを拝んで気を落ちつけた。

  醜作の最初のターゲットは決っていた。

  サラ・マクドゥガル10歳。小生意気なクソガキだ。他の住人は大なり小なり、景太郎を異性として意識しているので醜作には悪い気もしなくも無かったが、金髪の小娘だけは違っていた。

  醜作が最初に選んだ理由はそれだけだった。どうせ全部食っちまう気でいたからだ。

  小学生の帰宅は早い。

  特に大人びた性格のサラは同級生との仲も良いとは言えず、寄り道もしないで帰ってくる。スゥが帰ってくるまで亀のタマと遊ぶか喫茶ひなたではるかと話すぐらいだ。

  モニターにランドセルを背負ったサラが階段を駆け上がってくる。さっそくのチャンスに景太郎は無造作に転がっているガラスの小瓶を持って部屋を出て行った。

 サラ「なんだ、けいたろーいたのか? 急に後ろに立ったからビックリしたぜ」

 景太郎「ごめんごめんサラちゃん。さっき、温泉に入りに来ていたお婆さんからケーキ貰ったんだ食べる?」

 サラ「うん」

  元気に返事をしてサラは手を洗いに洗面所に走っていった。

  手を振って水を切りながら台所にサラが戻ってくると、机にイチゴのショートケーキが置いてある。

 景太郎「どうぞ」

 サラ「ジロジロ見んなよ」

  景太郎のコメカミに青筋が出来たのをサラは見落としていた。そのままフォークを進めて綺麗に平らげた。込み上がってくる笑いに顔を歪めながら景太郎は自分の腰下にも届かないサラの手を掴む。

  動作は王女に仕える従僕のようなうやうやしさだ。何の警戒もしないで手首を握られてしまった。

  その瞬間、猛烈な便意がサラの下腹を突き上げた。急に襲ってくる便意は強烈で、サラは立つことも出来なくなる程で、その場に空いた手で腹を押さえながら顔をしかめて蹲った。

 景太郎「あれー、サラちゃんも女の子なんでねー、ガサツだけどちゃんと内股で座って可愛いよ」

  口調こそ丁寧だが、表情はさも楽しそうで残忍な笑顔を浮かべている。

 サラ「は、うああ、うぐぅ」

  サラは思春期を迎えたばかりの多感な年頃の少女だ。いくら情けない男と思っている景太郎でも、トイレに行きたいなど言うには恥かしかった。

  何とかして手を振り解きたいが、手はしっかりと握られている。

 景太郎「まだたくさんあるんだ。もう一つ食べる?」

 サラ「う、い、いらない・・・・ぐっ!」

 景太郎「遠慮なんかしないで」

  見上げれば景太郎の口元は薄ら笑いを浮かべて自分の苦しんでいる姿を見下していた。サラは全身から脂汗が吹き出てくるのを自覚しながら、ケーキに一服盛られたのを悟った。

 サラ「お前・・・いぐぅうう・・何・・・」

  景太郎が手を離す。サラが感づいたの察したのだ。こうなればサラは景太郎を詰問するよりもトイレに向ってヨタヨタと動き出した。

  腹痛で小走りでトイレに飛びこむ。

  慌ててオーバーオールの肩の止めボタンを外し、膝まで降ろした。しかし、上下一体の造りの服は脱ぐのが困難で簡単には脱げない。腸の煽動がサラの括約筋の限界を超えて、肛門から割るような音を上げ噴出し、勢いよくひり出された。

  脱げなかったパンツにみるみるタマっていく。慌ててパンツを下ろせば便器やタイル、壁にまで飛び散って個室をクソまみれに汚していった。

  力無く便器に座る。お尻に自分の出した物がつく気色悪い感触がする。その後も断続的に排出が続く。サラは泣き出したい気分になった。

  排出が止まり、落ち着くとおもらしをしたという羞恥に襲われた。

 サラ「とにかく拭いて、バレ無いように綺麗に・・」

  トイレットペーパーのホルダーに手を掛けて、サラは絶望的な気分になった。紙が無いのだ。それどころか水も流れない。

  景太郎の陰湿な手段に怒りを覚えてもどうする事も出来ない。

 景太郎「サラちゃん大丈夫?」

  甘く優しい声。よけい惨めな気持になる。

  サラは黙って答えない。

 景太郎「紙が無いし、水も出ないでしょ。掃除したいから出てくれないかな? 早くしないとスゥちゃんが帰ってきちゃうよ。見られたらみんなに言うだろうなー」

  恐ろしい想像がめぐる。あの褐色娘はそれこそ、そこら中に言いふらすに違いなかった。住人に、クラスメートに、パパにも、それに一生いわれる・・・。

 景太郎「僕は誰にも言わないよ」

  しかたなかった屈辱だがスゥに見られるという展開だけは避けなければならなかった。

 景太郎「開けるよ」

  心臓が凍りついた。鍵を掛け忘れたのだ。ドアノブの回す音、扉が開かれた。

 サラ「見るな、見るなよ」

  洋式トイレなので、サラは座ったまま景太郎に見下ろされた格好になる。足首にはパンツが引っかかって茶色の軟便が小

 山を作っている。何か投げつけたくても当然だが何も無い、せめて顔だけ隠したくても手は排出物が付着して隠す所ではない。ただ悔しさと恥かしさで下を向くばかりだ。

 景太郎「うわー、汚い。それに臭いなー」

 サラ「う、う」

  すでに目に涙を溜めていた。

 景太郎「綺麗にしてあげるよ」

  そう言って、サラの上着の淵を持ってバンザイの格好で脱がしてしまう。

 サラ「うわ」

 景太郎「ほら、下も脱がないと」

  手を掴んで軽々と立ちあがらせると、足首を掴んで一本、一本、汚物まみれの足を抜いていく。サラは恥かしさで景太郎のしゃがみこんでいる頭を離そうとしても体力差でどうしょうもなく、なすすべもなく裸にされてしまった。

  お尻のアザを隠すために後ろに手を回す。

  景太郎の前には少女の裸が目に前に合った。股間を胸も隠さないで、見せつけるようなポーズだ。

  やや膨らんだ胸は蕾のように可憐で、股間は恥毛など生えているわけも無く、見事な一本線で形成されていた。

 サラ「どこ見てんだ! 子供の裸なんて・・」

  いい終わる前に景太郎はサラの背中に腕を回して、うつ伏せのままの状態で横に抱えてしまった。サラは両足をバタつかせ、抗議の声を上げる。

 サラ「コラ、降ろせよ。離せー」

  空いている手を振り上げて少し力を込めてサラのお尻を叩く。

 サラ「きゃう!」

 景太郎「フフ、おもらししたお仕置きだよ」

  冷たい声でサラは思わず息を呑んだ。

 景太郎「とりあえずお風呂に入ろう。温泉はお客さんがいるから使えないから、僕の部屋のを使うといい。その間にトイレを綺麗にして、着替えを持ってくるよ」

  言いながら、景太郎は全裸のままのサラを脇に抱えて、ひなた荘の廊下を歩いて行った。

  サラは裸で家の中にいる事にドキドキした。

 

 

 


解説

 好きな人は好きななロリータ、スカトロもの。

 スカトロの語源は「スカトロジスト」訳は食便家の意。真のスカトロ小説とは食便シーンを・・・。

 それはいやだなぁの井川 正寿です。

 どうですかドキドキしました?

 排便におけるスリルの後の敗北感を感じました?

 まだまだ実力が足らないな・・・。精進せねば。

 次回は排便のそそうを理由に景太郎からお仕置きを受けるサラ。

 監禁ともども、よろしくね。

 ではでは。

 


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