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SG −戦地−
井川 正寿/文


  全国から、東京へと集まって来た兵(つわもの)ども・・・。

  12人の女子高生が目指す、心に秘めた思い。

  苛烈な戦いの果てに彼女達に何が待っているのか、一人の少年の復活をかけて少女達は戦う。

  100年に一度に開催され、優勝者にはどんな願いでも適えると伝承される。『戦巫女舞闘』

  そして敗者は巫女の資格を失われる。

  つまり乙女の証を奪われるのだ!!

 「必ず生き返させて見せる!!」

  少女達の戦いが今、始まる。

 (こんなの真面目に書くといつ終わるか解からないので、早送りいぃぃぃぃぃ)

 

  決勝戦当日・・・。

  沢渡 ほのかVS七瀬 優

 実況「さあ、いよいよ始まります。100年の一度の盛典『戦巫女舞闘』決勝戦。格闘技の聖地、ここ日本武道館では、開始時刻を今や遅しと2万人の大観衆が固唾を飲んで見守っています。場内はあまりの熱気で空調が全く効いていません!!」

  大観衆の殆どは敗者の痴態を見に来ているのだ。これまで10人の少女が、処女を無残にチラシ。会場のボルテージは最高に高まっていた。

  そのころ控え室では・・・。

 妙子「緊張しているの・・・・。」

  パイプ椅子に座って精神を集中しているほのかの肩に手を置く。

 ほのか「・・・・・・」

  一回戦でほのかに敗れた妙子は、それ以来付人のように傍にいた。目的は奇しくも一致していたのだ。

  喇叭流忍術 くのいち安達 妙子。

  先祖伝来の忍術を駆使した技は、ほのかの前に無残に散った。

  (この経緯の説明も長くなるか割愛。とにかく友情が目覚めたの♪)

 妙子「・・・・時間よ」

 実況「運命の時間がやってまいりました。」

  会場が一瞬で静まり返る。

 実況「まずは西の方角から、広島が生んだ人造人間。真っ赤な髪は人血で染め上げたのか? 人の手で生れし感情無き殺人マシーン。七瀬 優ぅぅぅぅぅぅぅぅ」

  ワァァァァァァァァ

  会場が大歓声に包まれ、西の入場門に光の柱が何本も当てられる。

  スポットライトの先端には七瀬優がいた。

  まるで感情が前面にでないマネキンのような無機質な顔。

  微動だにしない挙動。

  彼女は科学者に製造された生物兵器だ。

  遺伝子レベルの改造。骨格、筋肉の質そのものが人間とは違った。脳のロジック、動作シナプスも機械処理され、全力での動きは肉眼で捕らえることは出来ない。

  流れる血が赤いことだけが、彼女が辛うじて生き物である証明であった。

  そんな彼女も、自分の意思で自らを改造した科学者を葬り去っている。

  人間に『擬態』する訓練で学校に通っている時に、彼に出会ったのだ。

  天空に輝く、星たちの海の下で優は自分が人間であることに気づき、人としての心を手に入れた。

  少年と共に見た。シリウスの光は今でも色あせずに優の心に残っていた。

  必ず勝つ。

  優の表情が少し険しくなったように見えた。

 実況「続いて東の方角、最北の大地からやって来た、凍える息吹。その両手から繰り出される気功の奥義。すべてを灰燼とかす白冷の拳は今日も健在だ。 沢渡いぃぃ ほのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

  西の対角にある入場門の証明が舞台へと続く。

  その光の奔流の先に沢渡 ほのかがいた。

  数々の強敵(とも)を打ち倒した身体は既に限界を超えてボロボロになっていた。

  先ほどの準決勝で戦った永倉えみるは地球征服を狙う異星のプリンセスだった。えみるは自らの使命(人類家畜計画の尖兵として地球にやって来た)と彼への思いの狭間で揺れ動き、ほのかの純粋な気持ちに負けた。

 (この戦いも、もちろん割愛だ)

  自縛された怨霊を召還して対戦者に放つ、『霊呼乱舞』(↓↙←↙→ KKK P↑ )によるダメージはほのかが纏っていたアイヌの精霊ボムップップロをも剥ぎ取ってしまい、今、ほのかは普通の女子高生にすぎなかった。

  大会前、呆然となったほのかの意識に語りかけた精霊ボムップップロは100年前にも『戦巫女舞闘』に参加していた。その時は決勝戦で負けて、パートナーの少女は処女を奪われ、悲観して自決してしまった。それ以来、この地で戦巫女を待っていたのだという。

  ほのかは戦いの中、精霊ボムップップロが自決した少女を愛しているのを知り、復讐に協力するように成っていた。100年前に精霊と少女を負かした土地神を滅ぼそうというのだ。

  二人の目的は何時しか同じくしていた。

  だが、土地神は、今度は杉原真奈美という少女に憑依していた。土地神の誤算は真奈美の霊的な強さがケタはずれであったことだろう。土地神は真奈美に能力を乗っ取られたのだ。精神の中で戦う、真奈美の意思と土地神の意思は、真奈美の人格を別人へと変質させていった。

  サイキックソルジャーに変わる真奈美は血に飢えた狂者へと生まれ変わっていった。

  その暴走を辛うじて止めていたのは、真奈美が彼と共に助けた小さな命だった。

  薄れていく意識に辛うじて残る彼との思い出。

  こみ上げて来る殺意・・・・。

  真奈美を止められるのは誰もいなかった。

  ほのかだけが、真奈美の変質した理由を知っていた。二人は100年前の因縁を果たすため決勝戦で戦うはずだった。

  しかし、控え室で妙子と共に見た準決勝第二試合。

  杉原 真奈美VS 七瀬 優

  最後に勝利したのは七瀬 優だった。

  敗れる間際、真奈美は真奈美として負けていた。

  精霊ボムップップロの目的は果たされた。すでに永倉えみるの異星の技術でアストラル体(精神生命体の総称)であった精霊は消滅していた。

  精霊は満足していたのだろうか?

  それを知る手段は誰にもなかった。

  ほのかは生身で優と戦わなければ成らなかった。

 

  最後に残った二人の女子高生が武舞台に上がる。

  会場の誰もが熱戦になるであろうと思っていた。

 

 主審「・・・・はじめ!!」

  号令の元、決勝戦が始まった。

  お互い、一歩も動かないで正対する。

  優の全身にから白い煙が立ち昇り、戦闘モードへと移行し始めている。内蔵されている細かな電子部品が筋骨を変形させているのだ。ほのかの技は大容量の生命エネルギーの放出のみと踏んだ優は身体を作り変える作戦を取ったのだ。

  分厚いタンパク質の鎧を作って、骨格の中に内臓を納める。防御重視の変態である。

  生み出された熱量によって身体の水分が水蒸気となって蒸発している。

  制服の下で何が起こっているかは想像したくなかった。

  脳もいじられている優に取っては一連の変身に痛みすら感じていない。いつのまにか、勝つことの効率化のみを考えている自分がいた。

 優「すぐに終わるから・・」

  予備動作がまったくない動き、一足で間合いを詰める。

  ありえない関節の動きで手刀の斬激を首筋に浴びせた。白い肌に食い込むように決まった。

  ほのかは腕の振り下ろした勢いのまま武舞台を転げまわった。

  会場が一瞬で沸く!! 勝負がついたのか?

 優「っく・・・」

  そう言って身体を丸めて腕を交差させて防御する。

  閃光!!

  炸裂音がしてほのかが吹っ飛んだ。

 妙子「変わり身の術」

  そうなのだ。今、決勝の舞台に立っているのは安達妙子だった。素人のほのかが決勝の舞台で戦うのは身が重すぎた。変わりに戦うのは善意だけではなかった。今のほのかが戦っても勝てない。

  それでは彼は『返ってこない』のだ。

  自分が戦って勝てるとは思ってはいないが、ほのかでは殺されるだけだろう。

  襟元から「飛びくない」を数本取り出して、爆心地に放つ。

 

 

  ほのかが歓声で目を覚ます。

  薄れて行く意識で妙子が謝ったのを聞いた気がした。

 ほのか「・・・妙子の馬鹿」

  おそらく妙子はほのかにもう戦う力が無いのを察して、自ら死地に赴いたのだ。

  急いで控え室を後にした。通路に出れば歓声が高くなっていく。

  決勝戦は既に始まっていた。

  ほのかの目に飛び込んだのは、

  マスクを後ろ前にされ、髪の毛をつかまれ優の片手で吊るされた妙子だった。

 ほのか「いや、いや、いやぁぁ」

  両手で髪の毛を掻き毟りながらうずくまるほのか。

  妙子はピクッとも動かない。

  優の空いた方の手が妙子の胸に狙いを定める。

 ほのか「やめてぇぇぇぇぇ」

  大観衆の喧騒の中でほのかの絶叫は届かない。

  優の手が妙子の胸を刺し貫いて背中へと抜ける。

  妙子の身体が跳ねると、マスクから血がにじみ出て、制服を血で染める。

  優の力が抜かれ、妙子が場外に捨てられた。

  ルール上、妙子はほのかの武器となっているので何をされても問題はなかった。

  強敵(とも)が死に、あの化物と自分が戦う・・・。

  悲しみと恐怖がほのかを支配する。足が竦んで膝が震える。膝だけじゃない全身が震えるのだ。

  血まみれで自分の身代わりで倒れている妙子を見てほのかは怒りを覚えた。

  優に・・・・いや、自分自身に。

  一欠けらの勇気が奇跡を起こす。

  ゆるせない・・・・。

 ポウッ

  ほのかの両の拳が白光する。

 ほのか「何これ・・・もういないのに・・・」

 プップロ「ほのか・・・・ボクはきっかけを与えただけだよ。君の勇気が力になるんだ・・・・」

 ほのか「プップロ?」

  返事は無かった。

 ほのか「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

  全身の気を両手に集中させる。

  『気功掌』

 優「!?」

  エネルギー反応に気づいて客席に視線を向ける。

  両手に巨大な白い塊を造った沢渡ほのかがいた。

 優「来い!!」

  爆発するエネルギーを制御できないままに飛び上がって、ほのかは優に拳を突き立てる。

  それを迎撃するかのように頭突きで飛びこむ優。

  必殺 気功裂激 (ジャンプ中 ↓→+P)両手を拳で組んで叩き込む技。

  必殺 スパー頭突き (タメ←・→←→PPP)頭から飛び込む体当たり技。

 実況「おぉぉぉとっ、優選手の顔面にクリティカルヒットぉぉ!!」

  飛び出した以上の勢いで叩きつけられる。

 ほのか「でいりゃぁぁぁぁ」

  超必殺 舞殺連獄弾 (PP ↑←↓KK) 気功弾を連射する弾幕技 12HIT。

  打ち尽くした後、飛び上がる。

  EX必殺技 刺殺千列脚 (強P中に←←↓P←→↓←Kを連打) 腕を槍に見立てて急所を突いて、蹴りを入れまくって、最後に気功掌を叩き込む 35HIT。

 実況「・・・・・・優選手、立てません、立てません!!」

  ワァァァァァァァァァァァ!!

  ほのかは慌てて妙子を抱き起こしてマスクをめくった。

 妙子「・・・・な、泣いてんの・・・・ごふっ・・・・」

 ほのか「妙子、しゃべっちゃ駄目。直ぐにお医者さんがくるからね」

 妙子「勝った?」

 ほのか「うん、うん勝ったよ。妙子のおかげで勝てた。だから喋らないで・・・」

 妙子「・・・・良かった・・・・」

 ほのか「駄目、駄目、目を開けてぇぇぇぇぇ」

  半壊した武舞台の中央で優がホコリを払いながらゆっくり起き上がる。

 優「・・・・・」

  制服はボロボロに破れて、肩からは白い下着が覗く、だが、肌には傷一つ見当たらない。

  妙子を抱きしめているほのかは優の存在を気づき、ゆっくり後ろを振り向く。

  ドッシュ!!

  飛び上がって爪先蹴りでほのかの顎を蹴り上げる。

  中に舞い上がったほのかを更にオーバヘッドキックで地面に叩きつける。

  横たわったほのかに続いて頭を踏みつける。

 優「・・・・うっうっ・・」

  ギュリギュリ。

  タバコの火を消すようにほのかの頭を踏みにじる。

 ほのか「・・・・気功拳」

  気功拳・・・界王拳と同じ、戦闘能力を一瞬で何倍をも跳ね上げる。

 ほのか「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 優「なに!?」

  足を跳ね上げて、飛び起きて優の顔面に拳を叩きこむ。

  ギリギリでかわす。白い気功エネルギーをまとったほのかの腕は、真紅の髪を巻き上げて頬に一筋の線をつくる。

 優「きさまぁぁぁぁぁ」

 ほのか「はぁぁ」

  間合いを詰めて全力の殴りあい。痛みを意図的にカットできる優は痛覚を断って無表情で迎え撃った。

  気功で防御膜を張ったほのかに戦闘マシーンの拳の弾幕がそれらを削りとっていく。

 ほのか(なんで・・・・効いてないの・・・)

  防御膜の上からでも衝撃が伝わり始めた。すでに優の拳は所々、骨が見えている部分もある。

  ほのかの一撃一撃は優の体力を奪うことなく、直接、骨を砕いた手ごたえを感じても攻撃は止めない。優は倒れない、それどころか手を振り上げ、ほのかの防御膜に続けて攻撃する。

  すでに優の骨は何箇所もほのかの気功掌で砕かれていた。内臓もすでに破裂している。

  倒れる訳にいかない・・・・。

 優「くぅ・・・」

  始めて優の表情に苦痛が浮かぶ。

  ほのかも恐怖していた。防御膜が突き破られれば、一撃でばらばらに肉塊へと飛び散ってしまうだろう。

  優は最後の一撃にかける為に、大きく振り上げる。その隙を見逃さなかった。

 ほのか「スピンホースキック!!」

  スピンホースキック(↓タメ↑ K)コマのように交互に左右の回しげりを叩き込む技。

  ガシッ、ガシッ、ガシッ、ガシッィィィィィィン。

  後ろ回し蹴りがきれいに入って優がゆっくりと倒れた。

  ドスッ

 ほのか「はぁはぁはぁはぁ」

  右腕を大きく突き上げる。

  ワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

  静まりかえった会場中から歓声が巻き起こった。

 実況「決まりました。決まりました!! 優勝は沢渡 ほのかぁぁぁぁぁぁ」

  自分の名前を脳裏に聞きながらほのかは意識を失った・・・・。

  武舞台は光に包まれて全ての人々が光源に融けていった。

 

 

 主人公「沢渡さん・・・沢渡さん」

  耳に打つ、二度とは聞こえないと思った愛しい人の声・・・。

  目を開ければ懐かしい顔があった。

 ほのか「・・・・ああっ」

  抱き起こされた格好のまま、首筋に抱きついた。

  そのまま主人公の胸で泣いた。

  長い長い抱擁の後に、主人公はほのかの肩を引き剥がす。その力強さは決別の決意でもあった。

 主人公「沢渡さん・・・ごめん。ボクは、ボクは、好きな人がいるんだ・・・・」

  絶望と失意が入り混じった気持ちは、どんな表情をしていいか解からなかった。

 ほのか「いや、いや、言わないで・・・・」

 主人公「ボクは、いつも孤独を感じていた。なんでもない日常のある時、ふと一人でいるんだと強く感じていた。どの土地へ行っても、しょせんは他所者だった。そんな時、きみのような女の子の傍にいて自分を慰めようとしていた。卑怯だろ」

  独白は淡々と続いて、ほのかは黙って聞いた。

 主人公「一人でいるのは怖いけど、分かれるのが辛かった。いつのまにか生き方が解からなくなっていたよ」

 ほのか「あなたは、わたしに優しくしてくれたわ。他人に優しくできる人は一人じゃない。あなたは自分が優しいって知らないだけよ。優しさを信じられないから自分を卑下してしまうの」

  見詰め合う二人・・・。

 主人公「・・・・そうかもしれない。ボクは自分が好きじゃないんだ。でも、今は好きな人がいる」

  言葉は胸をついて、頭に響き心を震わす。言い返す元気も無い。

  残酷な独白はいつまでも続いた。

  自分は何の為に『ココ』にいるのか解からなくなる。

 主人公「・・・沢渡さん?」

  怪訝な顔で覗き込む彼と目が合った。肩口に手を回して押し倒した。

  そのまま、ほのかは唇を奪う。

 ほのか「わあぁーあぁーぁーぁーわあぁぁぁ」

  泣きながら強引に口づけし、全身で抱きしめる。

  なにが嫌なのか考えることができない。

  全てがマイナスの感情に彩られ、少年の体温だけを肯定しようとする。頭の何処かで、この温もりが自分の全てを否定しているのを知っていた。なにかも否定される。だからこみ上げてくる感情を拒絶しようと思いっきり少年を抱きした。

  愛しい温もりを感じれば感じるほど、少年の言葉は残酷に胸に響いて、何かも忘れようとする。

  はっきりと感じる。胸の中のぬくもり、これを手に入れるために戦ってきた。

  今はぬくもりが肯定と拒絶を同時に具現し、ほのかの感情を爆発させた。

 主人公「・・・・・ごめん・・・・・」

 ほのか「あやまらないで・・・そのままじっとして・・・」

  ほのかは荒い息を上げながら主人公に馬乗りになって、上着と下着だけ脱ぐ。

  上半身裸で制服のスカートだけになって、しばらく戸惑って少年の顔に胸を押し付けた。

  後頭部に腕を回して胸の谷間で顔を圧迫する。

  荒くなった鼻息がほのかの透き通るような肌に吹いて、少年もほのかを抱きしめる。

 ほのか「忘れさせて・・・」

  少年は無言でうなずいてほのかを力強く抱きしめた。

  ほのかの身体から、次第に力が抜け落ちていく。ゆっくりと足を開いて、艶やかなセミロングの栗毛を波打たせて、うるんだ瞳で少年を見下ろした。

 ほのか「・・・・・・・」

  力を抜いて、少年の頭から身体を離して、両手を広げて受け入れようとする。

 主人公「さわるよ」

  緊張した声をあげ、返事を待たないでほのかのスカートを毟り取って、すべすべした純白のフトモモが露になった。ほのかは両手を胸の前で組んで脱がされるのじっと耐えた。

 ほのか「あなたになら何をされてもいい・・・・」

  ほのかはゆったりと力を抜いて、きつく組んだ両手を下ろし、大きく広げて見せた。

 ほのか「・・・・いいよ」

  少年はほのかを組み伏せ、地面に押さえつけてから自らの股の間に招き入れた。そのまま、お腹の上にほのかをのせた。

  掴んで見て、始めてほのかの軽さと柔らかさを感じた。

  痛いぐらい勃起した少年のモノが下着越しに伝わってくる。

  熱くて固い肉の塊は軽い恐怖を覚えるほどだ。

 ほのか「・・・・熱い・・・」

  ぐにゅぐにゅと腰を押し付けて熱い塊を股間で押す。ほのかの割れ目がしっとりと濡れてきている。子宮の奥がきゅうんとして、ジンジンと痺れてくる。少年はほのかの腰を浮かしてたぎる肉茎を一息にあてがった。

 ほのか「あいっぅう」

  ほのかの桜色の口から悲痛な声が漏れる。自分でいじったことがないほのかの秘唇は肉を巻き込んで自重で奥へと押し広がれていった。避けそうな痛みに思わず少年の背中に爪を立てる。

 ほのか「いぃあぁぁぁ。駄目、深すぎる・・・。裂けちゃう、避けちゃうよ・・。駄目、駄目よ、あぁぁ、動かさないでぇ」

  背中に回ったほのかの手首を掴んで、少年は何度も何度もほのかの胎内をえぐるように注送し続けた。

  少年の腰使いは、未開発のほのかにとっては激しく、腰が浮くたびに頭に響くぐらい衝撃を受けた。それでもほのかはフトモモを締めて少しでも深く少年を受け入れようとする。大粒の涙を流し、悲痛な声を上げても離れようとはしなかった。

 ほのか「ぎひぃぃん。お願い、もっと優しく動かしてぇ・・・」

  腰の動きはどんどん激しく上下に動くようになって、ほのかを壊してしまうかのようだ。

  メリメリと狭い膣道を奥へと突き進んで肉隗は等々、根元まで入りきった。

 ほのか「あはぁ・・・全部入った・・・」

  涙を浮かべながら笑顔で答えると、腰の運動が再開した。

 ほのか「うんはぁ・・・なんか、なんか、変・・・・き、気持ちいいよ・・・」

  膣内を荒れ狂う刺激は徐々にだが官能の波を与えるようになっていった。

  いつしか熱い吐息が重なり合って、密接した肌の柔らかい感触を感じられる余裕が生れた。

  ほのかも少年の腰使いに合わせて腰を動かす。

 ほのか「はぁ、はぁ、はぁ、なんか来る、きちゃう」

  ビクンッ・・・。

  ほのかは少年の胸に顔を埋めて腰をヒクつかせた。熱い精液の濁流が子宮に広がっていくのを感じ、四肢が伸びてビクビクといつまでも痙攣していた。

  二人は抱き合ったまま余韻を楽しむように横たわっていた。

  吐く息が合わせるように静かに整ってく。

 主人公「・・・・沢渡さん、ボクは・・・」

  何かいいかけた少年の唇を桜色の唇が塞いだ。

 ほのか「・・・・大丈夫、大丈夫だから何も言わないで」

  もう一度唇を塞いだ。

  長い長い一方的なキス。

  少年は人形のように固く口を閉じてほのかの思いには答えなかった。

  それでも、ほのかは強く強く少年を抱いて唇を合わせていた。

  ガラッ・・・

  瓦礫が崩れる音。

  音がするほうを見れば全身がボロボロになっている七瀬 優が二人の抱擁をじっと見守っていた。

  ほのかが身体を起こす。真っ白い胸が露になって双房がゆらゆらと揺れている。

 優「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

  まるで壊れた機械のように旺盛の無い渇いた無機質な声が耳から全身を痺れさせる。

 少年「何で優がここに・・・・・・」

  その声がスイッチになったのか優が二人に飛び掛って手刀を突き立てる。

  この時、優は自分でもどうしていいか解からないまま湧き上がる衝動のまま行動を起こしていた。脳の電子部品が考えるよりも早く行動させてしまったのだ。

 優「!!!!!!!」

  声にならない悲鳴を上げて優の右腕は少年の背中に突き刺さった。

  瞬間に少年はほのかを突き飛ばしたのだ。

  ほのかが起き上がって見上げたのは、少年の腕から腕が生えた光景だった。

 ほのか「ああッ」

  優の腕がゆっくりと引き抜かれ、少年は床に倒れていった。

 ほのか「何で、何で・・・・」

  どうして、先ほどの妙子の最後を思い出す。またこいつに・・・。

 ほのか「あぁぁぁぁぁ」

  手先に白い塊を造り殺意に突き動かされる。

  鋭い視線の向こう、優は呆然と立ち尽くして、血だまりで横たわっている少年に取りすがっている。表情はなく涙ひとつ見せない、しかし、肩口を振るわせる姿は痛々しく悲しみに彩られていた。

  ほのかは瞬時に悟った。七瀬 優もまた自分と同じだということを・・・。

 ほのか「何で・・・・」

  さっきと同じ言葉に怒りは混じっていなかった。

  少年の手が宙を掻いて優の足を掴む。

 優「ごめんなさい、ごめんなさい」

  作り物の声。

  しゃがみ込んで少年の手を握る。優の目に涙が流れた。真っ赤な涙。

 優「ごめんなさい、ごめんなさい」

 ほのか「あなた、泣いてるの・・・」

 優「ごめんなさい、ごめんなさい」

  改造人間である優は涙を流せない。今、彼女が流している涙は張り裂けそうな心が破れてしまったからかもしれない。

 少年「ごふっ・・・いいんだ二人とも・・・これでいい。ボクは一度死んだ。死ぬ前に二人に会えて幸せだよ・・・」

  二人の少女は少年の左右の腕を一本づつ掴んで胸に押し付ける。

  涙でしわくちゃになった顔で必死に少年に呼びかける。

 ほのか「いや、いや、死なないで。死んじゃいやよ」

 優「起きて、起きなよ」

  少年は二人の手を強く握り締め最後の言葉を叫んだ。

 少年「ボクは死んでしまう・・・・・。だからボクの命を妙子に・・・・。妙子に使ってくれ。まだ間に合う。強く願えば・・・」

  最後の方の声は聞き取れなかった。

  二人は妙子の顔を思い浮かべた。

  光が3人を包み込んだ。

 少年「・・・・・・・・さようなら・・・」

 

 

  プルルルルルルルルルルルルルルル。

  あれから、どうしたのか覚えていない。気づけば3人で武舞台の上で倒れていた。

 優「・・・・それじゃぁ」

  ドアが閉まって広島行きの特急がゆっくりと動き出した。ほのかと妙子は手を振って見送った。優は笑っていたかもしれない。二人はそんな気がした。

 妙子「青森まで一緒だね」

 ほのか「そうね」

  なんだか少し寂しかった。

  3人は、他の9人と一晩宿をとって語り明かした。

  それぞれの少年との思い出を朝まで話した。

  すごく切なく、懐かしい思い出。

  少年はもはや、彼女達の胸の中にしか住んでいない。

  センチメンタル グラフティ・・・・。

 

  人々は、語り継ぐだろう・・・少女達が戦った熱い戦いの場所を・・・

  −戦地−

 

 終

 


解説

   リクエストに答えよう作品、弟2弾!!

   『センチメンタルグラフティで北からいってください。無難に純愛で・・・濃く』

   無難に純愛?

 ・・・本作品はギャグですので怒らないでね。作者自身は純愛のつもりで書いています。

 曖昧な指定だと、井川は面白がって無茶をする良い例ですね。

 前回死んじゃった主人公を行き返させる為に、少女達は優勝目指して戦うっていう話。

 最後のドサクサで濃くというキーワードを使い、センチを変換すると戦地。こんなくだらない理由でここまで書いてしまった。お題提供は桃色戦車様です。期待に添えてないことを改めてお詫びします。

 全てにおいて強引な展開に反省しようかと思いますが、真面目に書いたら長くなるので容赦して下さい。

 主人公が生き返るシーンを書かないのは無くても意味が通じるので書いてません。他にも説明しなければいけない部分が幾つかありますが、終わらないって・・・シャレだから勘弁してよ。

 お金とか着替えとか、大会の開催期間とか、学校は?受験は?遠藤 晶は留学してんじゃんとか、武道館をどうやって借りたの?聞くな。作者も知らん(笑)

 おまけ。

 面白がって全キャラのコマンドや裏設定まで書いてしまったので感想メールをくれる人は『設定資料下さい』と書いておけば、最も作者の意図している事に近い人に送ります。

 引き続きDDDチャットにてリクエストを募集します。よろしくお願いします。見かけたらリクエストしたいと、聞いてください。どんなネタでも添える努力します。ただ、日本語の難解度を利用して強引にボケるので容赦して下さい。

 ではー

 


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