裏新宿の最深部、無限城と呼ばれる巨大な廃墟がある。
廃墟ビルが融合しできた、この巨大な城は表世界では生きていけない者やジャンクキッズが巣くう無法地帯だった。
生き抜くために熾烈な生存競争が繰り広げられるこの無限城では、一般の常識や甘さは通用しない。
この危険地帯で油断すると…
「んっ…んん…」
無限場内の牢の中で、プラチナブロンドの美しい女の苦しそうなうめき声が漏れていた。
「ん…っはぁ…!はぁはぁ…」
寝返りをうって、苦しみから解放された女が目を覚ました。
「…自分の胸に押しつぶされて起きるなんて…はっ!?ここは…?」
女は、自らの乳房の重さによって悪夢を見るほどの圧迫感に襲われていた。
それもそのはずである。女の双乳は、白く柔らかそうな肉が爆発的な膨らみで、小山のように自己主張していた。
寝返りで体が横向きになったため、天を衝くように盛り上がっていた双乳は、柔らかく形を変えていた。
女は目が醒めてから、周囲を見回す。後ろでにはめられた手錠と足かせによって体は拘束されている。
飾り気のない灰色の壁。分厚い鉄の扉。かろうじて洗面台がついているが、ここは明らかに牢獄だった。
「…ここは無限城で…そうか、入り口で見送った後、でっかい奴に気絶させられて…」
囚われの美女の名はヘヴン。「仲介屋」を営む国籍不明の極上の美女だった。
長いプラチナブロンドに長い脚、無駄な肉のない引き締まった体、そして全身の余分な肉を集めたような美しい爆乳。
その体を包む服は、マイクロミニのスカートに、乳房を半分も隠していないビスチェだけだった。
露出過多な服装は、依頼人に対してのサービスであり、時にはこの体を使って多くの仕事を仲介していた。
そんなヘヴンがこの無法の極地である無限城で囚われていた。
「奪還」の依頼を受けた仕事人を見送りに来たヘヴンは、彼らと別れた後、すぐに油断して捕まってしまっていた。
『こいつは高く売れる』
気絶させられる瞬間に聞いた台詞だった。ゴリラのような大男だったが、その声は少女のものだった。
無限城では生き抜くため、外見では見分けのつかないような人々も存在する。
薬品によって声と姿を老婆に変えた少女や、男装する美少女、あの男もきっとその類なのだろう。
「私は売られちゃったのかな…」
ヘヴンは自分の置かれている状況から、一番自然な判断をくだした。
しかし、多少の余裕はある。自分の肉体の魅力に絶大な自身があるヘヴンは、いざとなったら色仕掛けで逃げる自信もあった。
それに陵辱されることは珍しくなかった。危険な仕事をしている以上、それも覚悟もしていた。
それでも一番の安全策である脱出方法を模索していると、コツコツと硬い靴音が床を打つ音が響く。
ヘヴンの体に緊張感が満ちる。
小さな金属音の後、ドアノブがゆっくりと回り、暗い室内に灯りが差し込む。
急な光に眉をしかめながら、ドアの隙間に目を向ける。
逆光を背に立っていたのは、長身痩躯の男の影だった。
「クク…良い女だ…」
低く渋い声がヘヴンの耳を打つ。しかし、何よりも印象深いのはその押し殺したような皮肉っぽい含み笑いだった。
「…誰よ…?」
ヘヴンが気丈に問い掛ける。強気を演じなければ、さすがに不安に勝てそうもない。
「クク…俺か?俺は不動琢磨…オマエを買った男だ…」
扉を閉めて部屋の中に入ってくる。仲間がいるらしく、不動が部屋に入ると扉に鍵がかかる音がした。
「私を買った?へえ…随分とお金持ちのようね?私は高いわよ?」
ヘヴンが嫌悪感を露わに不動に憎まれ口を叩く。床に転がったっままでは危険なので、体のバネをフルに使って何とか上半身を起こす。
不動が部屋の電気をつける。蛍光灯が白々とした灯りで暗い室内を照らしだした。
「ああ…高かったぜ?何せ5人も殺っちまったからな。」
ようやくヘヴンが目にした不動の姿。
片目を眼帯で覆った男。左手を覆った白い手袋が赤茶色の染みでべっとりと汚れていた。
ヘヴンの顔が険しくなる。この男は危険だと、恐怖心と警戒心が悲鳴を上げている。
「ま、高いといっても俺は何の損もしていないがな…とにかくオマエは俺のものだ。」
一つしかない瞳に暗い狂気の光を湛えた不動が、薄い笑みを口元に浮かべたままヘヴンに歩み寄る。
「来ないで!」
不動の瞳に浮かぶ底知れぬ不気味さに、ヘヴンは恐怖を感じて体をよじって逃げようとする。
「俺はな…人一倍"欲望"ってのが強くてな…」
不動は身動きが取れずにもがくヘヴンを静かに下ろしながら近づいてくる。
足枷のせいでロクに動かない脚をバタつかせているヘヴン。その短すぎるスカートから白く長い脚や、むっちりとした太ももが派手に露わになる。
「物欲、食欲、性欲、支配欲、殺戮欲…あらゆる欲望が抑えられない…つまり…」
不動の隻眼がヘヴンの太もも、そしてまくれあがったミニスカートから覗き見える下着に異常なまでに熱い視線を注いでいる。
自分の傍らに立つ不動を恐る恐る見上げるヘヴン。不動の手がそっとヘヴンに伸びる。
「っぅぅぅ!!!」
ヘヴンの細い首を不動の左手が掴んで持ち上げると、背後の壁に叩きつけるように押し付けられた。
「殺されるか、犯されるか…どっちか好きな方で俺を満足させな!」
ヘヴンの体は壁に押し付けられたまま、宙に浮いている。首を圧迫されているため、美貌が窒息感で赤く染まっていく。
「じゃ、決めてくれ…殺されたいか…?」
ヘヴンが覗き込んだ不動の隻眼が実に愉快そうに狂気を輝かせる。そこに一切の偽りはない。
心の底から怯えてしまったヘヴンの顔がゆっくりと左右に振られる。
「それなら、その体で俺を満足させるんだな?」
ヘヴンの首は動かない。乱暴に持ち上げられたため、爆乳が不動の顔の前でユサユサと重たげに揺れる。
「…?」
不動は無言でヘヴンを見つめる。その左手に力がこもり、ヘヴンの首が悲鳴を上げる。そして首が顎がかすかに縦に動く。
「良い子だ…」
不動の顔に歪んだ笑顔が浮かび、ヘヴンの体が床に落とされる。
「っぐ…ゲホッグホ…はぁ…はあ…はぐんぅ!?」
命の危機から解放され、涙を浮かべながら咳き込むヘヴン。しかし、不動は何の躊躇もしない。
「じゃあ、まずは口だ!」
咳き込んで大きく開いたヘヴンの口に、突然不動の肉槍が突っ込まれる。
突然口の中を満たし、喉の置くまで抽送を繰り返される不動のペニスにヘヴンはさらにむせてしまう。
「具合の良い口だ!!」
不動は苦しむヘヴンの様子などには全く構わずにガンガンと腰を振り、ヘヴンの口に欲望を激しく打ち込む。
ヘヴンの口の中は自らの唾液と、不動の先走りでグチョグチョに攪拌されていた。
「ぐぅぅぅ…ん゛んん!!」
美しい眉根を寄せ、涙を浮かべて苦しむヘヴンとは対照的に、不動はイマラチオを堪能していた。
ヘヴンは口を満たす強烈な牡の性臭に脳裏を灼かれるような、クラクラとした倒錯感を感じ始めていた。
ヘヴンの舌は、過去の悦楽の経験に忠実に、無意識のうちに口内の男に絡み付いて刺激を与えていた。
その快感にヘヴンの頭を掴んだ不動が、腰の動きを加速させる。
ヘヴンの口が激しくクチュチュプと液音を立て、ヘヴンの口から垂れた唾液が糸を引いて胸元に垂れ下がる。
「最高の口だ…もう射精[だ]すぞ!オマエの口マンコに俺の欲望をたっぷりと流し込んでやる!!」
「んぶぅぅぅぅ!!!んぐ…んぐぅ…」
不動はヘヴンの口を性器に見立てて、喉まで突き入れた亀頭の先端から、白濁の欲汁が勢い良く噴射させる。
不動はヘヴンの頭を押さえつけたまま、心の底から気持ち良さそうに小刻みに腰を震わせて、射精を続ける。
不動とは対照的に、ヘヴンはねばっこい粘液を無理矢理飲まされる続ける不快感と苦しさにうめき声を上げていた。
「っぐふ…げほぁ!!」
ジュポ、という音させ、不動の野太い逸物がヘヴンの口から抜き去られると、ヘヴンは堪らずに激しく咳き込んだ。
白濁と唾液の混ざった糸を引きながら男根が抜き去られたヘヴンの口から、飲みきれなかった汚濁がこぼれて胸に滴る。
苦しそうに咳き込むヘヴンを見下ろし、不動の隻眼が三日月に歪む。
吐き出されたばかりの精液を口から垂らしながら、憎しみのこもった視線を向けるヘヴンを見ているだけで再び欲望に火がつく。
その視線が舐め回すようにヘヴンの体を見つめる。
口から流れた白濁と唾液の混合液が、爆乳の谷間に流れ込んでいる。不動はそれに目をつけた。
「ククク!次はその乳だ!!」
「きゃっ!ちょっと!やめなさい!!」
胸を鷲掴みされたヘヴンが反抗する。口は突然奪われたが、今回は必死に逆らおうと思った。
しかし、ヘヴンの顔が不動の左手に掴まれる。ギリギリと力がこもるその手は、まるで金属のように硬かった。
「ククク…気の強い女は征服しがいがあって好きだ…だが、時間がないんでな…」
プロ意識が高く、危険に対しても覚悟はしているヘヴンだったが、目の前の不動の瞳を覗いた瞬間、背筋が凍りついた。
悪党と呼ばれる人間は何人も見てきた。しかし、不動の瞳から感じられるのは、想像を絶する狂気を抱えたものだった。
「俺を満足させたら、解放してやる…できなかったら、オマエを殺して犯して欲望を満たすことにする…どっちだ?」
「……っ…」
圧倒的な狂気と欲望に晒されたヘヴン。命の危機以上の恐怖を感じたヘヴンは、無言でビスチェの紐を解いた。
「そうだ、いいぞぉ!!」
不動は晒された美爆乳の谷間に、硬直を続ける欲望の分身を押し付けた。
「…絶対に生きて…借りは返してやる…!!」
憎しみをこめた瞳で不動を見上げながら、体を上下に動かす。
不動は立ったままヘヴンの乳肉を両手で強く寄せ、自分の剛直をきつく挟み込む。
ヘヴンの乳房は真中に寄せられた状態で潰れて変形し、憎い監禁者の分身を飲み込んでいる。
「その目つきがまた興奮させてくれる!ククク!オマエの乳は最高だな!」
「くっ!」
くやしがるヘヴンを嬲るように、不動は乳肉の狭間を、腰を使って擦り上げる。
先ほど流れ込んだ粘液と不動自身の先走りのおかげで摩擦の抵抗感はない。
ヘヴンのむっちりと柔らかい乳房が、限界まで寄せられたことで弾力を増して不動を楽しませる。
「動きが足りねぇ!もっと動け!!」
「いやよ!」
精一杯突っぱねるヘヴンに、不動の加虐欲が燃え上がる。
「ククク…なら、俺が動かしてやるよ!」
「痛い…そんなに強く掴まないでぇ!!」
不動はヘヴンの双乳を更に強く掴むと、手首のスラップを利かせて激しく上下に揺さぶった。
桃色の頂点が残像を残すほどのスピードで激しくシェイクされた爆乳の中で、不動のペニスがめちゃくちゃに揉み潰される。
グチャグチャヌチャヌチャと、爆乳内の潤滑油代わりの粘液が卑猥な水音を立てる。
タプタプと小刻みに、乳肉が踊り回る音が水音と共に狭い部屋に響く。
「おおおお!!オマエの乳は最高だ!!また射精するぞ!!」
「いやぁ!!あぁぁん!」
ヘヴンの拒む声とは対照的に、不動の昂ぶった声が快感の大きさを伺わせる。
ヘヴンは強制的に限界まで寄せられた乳肉の狭間で、熱い塊が脈動するのを強く感じた。
そして次の瞬間、胸の狭間に一際熱い衝撃が走り抜ける。一瞬遅れて、それは顔にまで届いていた。
ビュルビュルと大量の精液がきつく寄せられた胸の狭間を通り、ヘヴンの美貌に浴びせ掛けられる。
勢い良く射出された白濁は額や髪にまで飛び、瞼を塗りつぶすようにたまり、鼻を冒すように流れ、口の中に消えていった。
「あむ…むぅ…」
乳谷の中での脈動と、顔に浴びせられる精液の匂い、そして口の中に流れ込んだ味がヘヴンの女を呼び覚ます。
強烈な牡の証をきっかけに、ヘヴンの本能が恐怖を性的な昂ぶりへとすり替えられていく。
人の本能的な行動により、口に流れ込む白濁を無意識のうちに飲み下すヘヴン。
生来の天性もあり、陵辱されている状況ですら、男を求め始める本能が動き出す。
「淫乱が…そんなに俺のザーメンが美味いか?」
「そんなわけないわよ!」
ヘヴンは無意識で官能に従ったことに気がつき、慌てて否定する。
「いいや、オマエは口を犯したときも自分から舌を使ったし、乳を犯したも感じていた…」
「勝手なことを…一つしかない目も腐ってるんじゃないの!?」
焦りが必要以上に口を悪くする。だが、一方の不動は…
「ククク…腐っている、か…いいさ、教えてやるよ…オマエの本性を…」
「アンタに教わることなんてないわ!あたしの体を貸してやるから、さっさと満足して解放しなさいよ!」
余裕の笑みを浮かべる不動に、ヘヴンが憎しみを露わに喚き続ける。
「俺には見えるぜ…オマエの未来が…よがり泣いて狂うオマエの姿がな…」
反抗的に険しい表情を向けるヘヴンを見下ろしながら、不動は狂気を露わにする。
「さあ、これからはお互いに本気になろうぜ…ククク…」
左手の手袋をゆっくりと外す不動を、ヘヴンは強い意志を込めた瞳を向けて睨みつけていた。
―続―
「ゲットバッカーズ奪還屋」の爆乳悪女(仮)のヘヴンのお話です。
今回はスムーズに筆が進みました。
まあ、導入編だからということもあるのですが…
直前に書いていた「敗北の大元帥」の登場人物・ポルノと名前を打ち間違えまくりましたが…
後半部のほとんどを「ポルノ」と間違えていた辺りは書き上げてからの訂正が悲しかったです。
直し忘れを見つけたらご一報くださいね。
それにしても、今回の話はかなりハードかも…
でも、ヘヴンには持ち前の「才能」を発揮してもらうので、こんな鬼畜パターンは続かない…かもしれません。
あと2話はある予定なので、どうかお付き合いください。
あとは予告。
次は「いけないリツ子先生」の続きを書く予定です。
書き方の関係で時間がかかるかもしれませんが、お待ちください。
もしかしたら、同時進行の「シラエキヒメ」の続きの方が早くできるかも…