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愛慰奴 〜アイヌ〜
A9A/文
A9A/画


 前回までのあらすじ(……って、前回なぞない)

  とある村で同じ民族の少女が、近くの山賊退治を請け負ったと聞き、言い知れぬ不安を覚えたナコルルは、急ぎその少女の後を追う。

  そして彼女が見たのは、山賊の返り討ちにあい追い詰められているリムルルであった。

  思わず助けに飛びだした彼女であったが……

 

 

 「おおっと、そこまでだ」

  三人目を叩きのめしたとき、背後から――リムルルを逃がした方向から、余裕に満ちた声がかけられた。

  ふりかえったナコルルが見たのは、背後から抱き締められ短刀を突き付けられたリムルル。

 「お、親分。さすが……」

 「こいつを助けたければどうするか……わかるよな?」

  頭領がにやにやと笑いながら言う。

 「お姉ちゃん……逃げて!」

 「逃げてもかまわんが、その時はこいつがどうなるかな?」

  絞りだされるような、必死のリムルルの声にいやらしく笑いながら頭領は、すっと服の帯を切る。

  はらりと服がはだけ、幼い胸元があらわになる。

 「ひぅ……!」

 「や…やめて! わかったから、やめて! お願い!」

  息を飲み、硬直したリムルルの姿に、ナコルルは必死で叫んだ。

 「まずは、武器を捨てな。それから、お願いしますだ。お前が素直だったら、こいつは見逃してもいいぜ」

 「お願い……します…」

  頭領の言葉にナコルルは、唇を噛み締めながら従う。

 「これで、いいでしょう」

 「おっと、ほかにも何か隠してるかも知れねえ。裸になりな」

  ナコルルの言葉に頭領は首を振り、追い打ちをかける。

 「そりゃあ、いい。女には隠すところが多いからな」

 「ほれ、はやくすっぽんぽんになりな」

  形成逆転を悟った山賊たちが、はやしたてる。

 「わかり…ました」

  どうしてこんな奴らに……!

  屈辱と羞恥に肌を染めながら、ナコルルはおずおずと服を脱いでいく。

  日の下にさらされた、北国育ち特有の抜けるように白い肌のうえを無数の男たちの視線がはいずり回る。

 「ふふん。そーいや、女ならではの隠し場所があったな。自分でおっぴろげて、なーんもないって証明しな」

 「え………!?」

  何を言ってるの?

  ナコルルの頭が理解することを拒否して、真っ白になる。

 「まんこおっぴろげろって言ってんだよ! さっさとしねえと、妹がどうなるかわかってんだろう」

  それでもためらうナコルルに、頭領の顔が悪意に歪む。

 「姉さんは、お前よりてめえの方だ大事だとよ」

  言葉とともに、リムルルの胸をまさぐる。

 「ま、待って! する。するから、リムルルには手をださないで!」

  慌てて、ナコルルは脚を開き、股間にいきずく密やかな秘裂を自ら開く。

 「ふむ、なにもないようだが、きれいな桜色だな。使い込んだ様子もないし……お前、処女か?」

  その問いに、ナコルルは頭領をにらみながら無言でうなずく。

 「だったら、自分で慰めな。濡れてねえと、俺のものを入れるのはつらいだろうからな」

  わかってるだろうなとばかりに、短刀がリムルルの肌のうえを滑る。

 (機会をうかがわないと)

  リムルルを助ける。その思いだけで命令に従い、ナコルルは自らの秘裂をなぞり、胸をまさぐる。

  可憐な美少女が始めた、初々しい自慰に周囲の山賊たちの息が荒くなる。

  欲望にぎらつく視線が少女の秘所に突きささる。

  わたし、見られてる。見られてるのに……

  衆人環視のなかで自らを慰めるという異常性が、ゆっくりとナコルルの理性を痺れさせていく。

 「はは、こいつさっそく濡らしてやがるぜ」

  う、うそ……

  否定しながらも、ナコルルは自分の体の奥から蜜がにじみ出ていることを感じていた。

  命じられたからでなく、指の動きが自然と早く荒々しくなる。

 

 

  ふふん。こいつはとんだ拾い物かもしれんな。

  羞恥に肌を染めながらも自らを慰め、明らかに感じ始めている美少女の痴態に、頭領はほくそ笑んだ。

  人質の小娘は、そんな姉の姿を震えながらじっと見つめているだけだ。

  隙をついて逃げるということに、考えが及ばないらしい。

  それを確認しながら、頭領は部下に目で合図する。

 

 

  粘液質の卑猥な音を股間から響かせ、羞恥以外のものに肌を染めていたナコルルに頭領が声をかける。

 「そんだけ濡らしゃあ充分だ。もうやめろ」

 (もういいの……?)

  ナコルルが潤んだ瞳で頭領を見上げた。

 「ほれ、四つんばいになって尻をこっちに向けな」

 「……はい」

  リムルルを助けるためだと自分に言い聞かせながら、言葉に従う。

 「はは、尻の穴まで丸見えだぜ」

  嘲笑混じりの言葉に、体の芯が熱くなる。

  その時不意打ちで、肛門に何かが差し込まれ、その何かから正体不明の液体が、直腸に流れこんでくる。

 「な、なに!? や…いやあぁぁっ!」

  何をされているのかわからないという恐怖から暴れるナコルルを、山賊たちがその作業が終わるまで押さえ付ける。

 「な、なにをしたの?」

 「じきにわかる。それより、さっさと来て自分で入れろ」

  解放されたナコルルに、座り込んだ頭領が己れのモノを指差し命じる。

  これをわたしの中に入れるの……?

  誇らしげにそそり立つそれを、恐怖混じりの視線で見つめながらも対面座位の格好で、ゆっくりと位置を確かめながら腰を下ろしていく。

 「さっさとしねえか」

  焦れた頭領が、ナコルルの腰をつかみ引きずり下ろす。

愛慰奴 〜アイヌ〜

 「ひ…ぐぅ……あ…」

  処女肉を切り裂き、貫かれる苦痛のナコルルは、口から苦鳴を洩らして悶える。

 (い…痛いッ! 死んじゃ…う……)

  ナコルル自身の体重も手伝い、肉の凶器はたやすく奥までえぐり、蹂躙する。

 「くく、やっぱ処女は締め付けが違うぜ」

  快感ではなく、苦痛に悶えるナコルルの様子を気にすることなく、頭領は自分の快楽を求めて腰を突きあがる。

 「おらおらもっと腰を振らんかい」

  艶やかな黒髪を振り乱し、悶えるナコルルに頭領は無茶な要求をする。

  そしてどれだけの時間が立ったのか、ナコルルは自らの体の変調を悟った。

 (な、なに……おなかが…まさか…)

  その下腹部の感覚は、急速に切羽詰まったものになってくる。

 「ん? 急に締めつけが……そうか、効きだしたな」

 「な、なに?」

 「いや、なに。前だけでなく、後にも何か隠してたらやばいな、ということで浣腸したのさ。その様子じゃ、隠してなかったようだが……」

  俺がいくより先にもらしやがったら、妹もいただくぜ。

  耳元で囁かれたその言葉に、ナコルルの顔が蒼白になる。

  リムルルまで餌食になれば、なんで自分がこんな目にあったのかわからない。

  痛みをこらえ、必死で腰を振り、男を締め付ける。

 「はっ、これは楽でいいぜ」

 

 

  純潔の証に股間を赤く染めながらも、髪を振り乱し、腰を振るナコルルと頭領が奏でる淫猥な水音がリムルルの耳まで届く。

 「お…お姉ちゃん…」

  明らかに、自分から腰を振り男を咥えこんでいる姉の姿にリムルルは、目を見開きかすれた声でつぶやく。

 「へへ、お前の姉ちゃんも好き者だな。初めてだってのに、あんなに必死に腰を振って、たいした淫乱だよ」

  リムルルを見張っている山賊が、げびた笑い声とともにリムルルに囁く。

 

 

  処女のつたない技術で頭領が満足するはずもなく、逆に自らの激しい動きがナコルルを追い詰めていった。

  も…洩れちゃう……

  脂汗をびっしょりと浮かべ、必死の表情で腰を振っていたナコルルの太ももがひくつく。

  それに気づいた頭領が繋がったまま立ち上がると、とどめとばかりにナコルルを責め立てる。

 「くく、出そうなんだろ?」

  頭領が嘲笑い、ナコルルの尻たぶを開く。

 「だ…だめえぇ……!」

  耐え切れず、ほんの一瞬肛門がゆるむ。その一瞬に、ぶりっという音とともに軟便が少し洩れる。

 「洩らしたな?」

 「や……あ…!」

  青ざめ、必死な顔つきで首を横に振るナコルルに頭領は、悪意にあふれんばかりの笑顔を向ける。

 「締まりの悪いケツだな。栓をしてやるよ」

 「へへ、待ってました」

  頭領の合図を受け、山賊のひとりがナコルルの菊門に己れのモノを勢い良く突き刺す。

 「ひ…ぎっ……ぐうぅ……!」

  本来は排泄のための器官を蹂躙される苦痛に、ナコルルは背筋をそらせ、口をぱくつかせた。

  真紅の液体がまた一筋、ナコルルの股間からしたたり――黄色く色づいた液体が弾けるようにほとばしる。

 「うわっ! こいつ洩らしやがった!」

 「ははは、失禁するほど良かったてことだろうよ!」

  わたし…わたし……

  男たちのあざけりを聞きながら、ナコルルの意識の中で決定的な何かが崩れ落ちた。

  もはやナコルルは、人形のように男たちの腰の動きにあわせて揺れるだけであった。

  そんなナコルルの子宮と直腸に、男たちは精を放つ。

  そして……

 

  ぶぼっ…ぶりっ…ぶりりっ……

 

  肛門から肉棒が抜かれるとともに、水っぽい排泄音とともに血と精液が混じった軟便がほとばしり、異臭をあたりに漂わせる。

 

 「うわ、こいつ濡らしてやがる」

  リムルルの体をまさぐっていた山賊の台詞に、頭領が振り返り微笑む。

 「姉さんがあんな目にあって、お前だけ無事ってわけにはいかんよなあ」

  良心がとがめるよな、と囁きながら近づいてくる頭領を射すくめられたように、身動きひとつせずに見つめる。

 「大丈夫。姉さんのあんな姿をみて濡らすぐらいの淫乱だ。すぐに良くなる」

 

 

  そして数日がたち。

 「はあぁぁん。いい…いいのぉ!」

 「もっとぉ、もっとかけてえぇ」

  二人の少女の嬌声が、山賊たちの根城に響く。

  背後から男に貫かれながら、姉妹が淫蕩な顔で互いに舌を絡ませる。

  昼となく夜となく、山賊たちに前も後も貫かれ、口で、手で、全身で奉仕させられた姉妹は、すっかり淫獄に堕ちていた。

  全身、山賊たちの精液にまみれながらなおも男を求めて腰を振るその姿に、もとの清楚な印象は欠けらもない。

  もはや、アイヌの巫女はいない。

  いるのは、色に狂った二匹の牝。

 


解説

  舞台が江戸時代の日本なので、カタカナの使用を可能な限りさけたら苦労した。現代人がいかに、カタカナ語を使っているかということを実感しました。

 


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