私立一ノ瀬女子学園2年E組。
学級委員長の菅野知香は、放課後に一人教室に残って教室の片隅にある鉢植えの世話をして帰るのが日課になっていた。
成績も上位で、誰にでも優しい知香はよくクラスの皆から一緒に帰ろうと誘われるのだが、最近は
「ごめん、お花に水あげてから帰るから先に帰ってて」
と、断ることが多くなっていた。
しかし、本当は違う。
知香には放課後まで残っていなければならないもう一つの訳があるのだ。
今日も、知香はいつものように鉢植えの世話をしていた。大好きなチューリップの花がつぼみをつけて、2、3日後には咲くことだろう。
そんな素敵な光景であるはずなのに、眼鏡の奥にある知香の瞳は曇っていた。
一人ぽつんと部屋に残っていると、突然教室のドアを乱暴に開けて、一人の男が入ってきた。
びく、として知香が振り返る。
入ってきたのはあずき色のジャージ服に身を包んだ、小太りの男。髪はボサボサで、その頭には白いフケがいっぱい溜まっている。汗臭い体臭は、1週間に1度しか風呂に入らないという生徒たちの噂もあった。
体育教師の権田重行だ。
女子高である「一ノ瀬女子」の生徒の中では、トップクラスの嫌われ者だった。
重行は教室に一人残っていた知香を見ると満足そうに微笑んだ。
重行の右手にはハンディサイズのビデオカメラがある。
「知香、よくいいつけを守ったじゃねぇか……そりゃぁそうだよなぁ、天下の一ノ瀬女子の学級委員ともあろう娘が、あんな恥ずかしい姿を撮られたとあっちゃ……な」
重行は右手のビデをカメラを構えて言った。レンズの向こう側には怯えた表情の知香の顔が映っている。
「お願いだから……もうやめてください。テープを返して」
「おっと、両親から教わらなかったのかい? 世の中ギブアンドテイク、さ」
重行が舌なめずりをした。これから起こるであろう背徳の行為を想像しただけで知香の背筋が震えた。
「さ、いつもみてぇにさっさと服を脱ぐんだ」
知香は、無駄なことだと分かっていながらもできるだけ顔を写されないようにうつむきながらスカーフに手をかけた。
シュルッ……と清らかな音を立ててスカーフが外れる。
重行はビデオカメラを構えたまま、1枚1枚脱いでいく様を撮影していく。
知香は、靴下と革靴、そして三つ編みに結ばれた赤いリボンだけを残す格好にさせられる。
日焼けとは無縁の白い肌がまぶしい。
腕を重ねて隠そうとするも、膨らみかけた胸はまだまだ未発達で、胸の先の突起もイチゴのように綺麗なピンク色をしているコトを重行は知っている。
「へへへ……たまにはこんなマニアックな格好もいいだろ?」
重行は言われるがままの知香をいいことにやりたい放題だった。教壇の上に上がってオナニーショーをやらされたり、裸のまま四つんばいで校舎内を一周させられたりもした。
「おら、委員長。早く机に上がりな」
勿論、知香は従うほか選択肢は無い。
小さな体を僅かに振るわせながら、机の上に足をかけた。
上がろうとする瞬間、申し訳無さそうに薄い茂みの奥から「くいっ」と割れ目が広がる。
重行はそこにもカメラのレンズを向けることを忘れない。
「もたもたするんじゃねぇ。そっちの机に左足を乗せるんだよ」
知香は肩幅ほどにも離して設置されているもう1つの机にまたがるようにして立たせられる。
「さぁ、そっから腰を下ろしな」
重行が、机の上に脚を広げて立っている知香を見上げながらカメラを床に置き、ちょうど知香の秘部を正面から見上げるようなアングルに固定する。
膝を微かにふるわせながらゆっくりと腰を下ろす知香の秘部に、重行は自分の肉棒の焦点を定める。
知香の花弁と重行のペニスの先が触れた。瞬間びくんと知香の身体が震える。
恋人でもない男の汚らわしいモノが自分にあてがわれていることに知香は強い嫌悪感を抱き、腰を下ろす動きが一瞬、止まった。
「オラ、なにためらってんだよ。分かってんだろ? あ?」
重行の一喝に、知香は仕方なくまた腰を下ろし始める。むりむりと重行の肉棒が知香の花弁を押し広げて侵入する。
「う……ううぅっ……!」
知香は両目をつむって下半身にこみあげてくる異物感を必死にこらえながら、中腰の姿勢から完全にしゃがみこんだ。
ずぶっ。
「ああっ……! はぁ……ん」
知香が身体を縮込ませながら喘いだ。その表情は、頬が朱に染まり眼鏡の奥の瞳に色っぽささえ感じられる。
ずりっ、ずりっと知香の膣壁をゆっくりとこすりあげるように重行のペニスが進んでくる。
「へへっ……入った入った」
そうして根元まで達すると、重行は満足そうに知香の小ぶりの乳房に舌を這わせる。
誰にも吸われたことの無かった乳首を重行は当たり前のようにチュウチュウと音を立てて吸う。
「あっ……外に聞こえちゃう……お願いだから音を立てないでッ……ください……!」
知香は目を硬く閉じて、この悪夢のような営みが終わるのをじっと待っていた。
しかし知香の思惑をあざ笑うかのように、重行のペニスは抽出を始める。
ズプッ、ズプッ、ズプッ。
「あうっ……ううっ……」
「へへっ……もうずいぶんほぐれてきたみてェだな……」
ズプッ、ズプッ、ズプッ。
「あ……! んんっ! ……お願い……あんっ!……もう、やめてっ……抜いてくださいッ……!」
ふるふると震えながら必至に耐えようとする知香の表情がたまらず、重行は止めるどころか逆に徐々に腰を動かす速度を上げていった。
「ん……あっ……やっ」
じゅぷじゅぷと音を立てて重行のペニスが出入りするたびに、知香の秘穴がめくりあがる。
知香の秘部からてらてらと溢れ出す愛液が重行のペニスを伝い、ポタリ、ぽたりと床に染みを作っていく。
重行が腰を動かすたびに愛液と肉棒がからみつく音が響き、それに呼応して知香の微かなあえぎ声が重なる。
「おらッ! そろそろフィニッシュだ……。俺が教え込んだつもの挨拶をしてみろ……!」
重行は腰を動かし続けながら言った。
「いやッ……もうッ、はあっ、あっ、ゆ、許して……」
涙で潤ませた瞳を重行に向けながら、知香が首を左右に振る。
「おら、そんなにビデオの映像を校内に撒き散らされたいか」
重行ははき捨てるように言った。はっ、と知香は机の下に設置されたビデオカメラを見た。ビデオのレンズはただ冷徹に知香と重行の結合部分を映し出している。屈辱的であったが、知香はどうすることもできない。
「い、いいます……。言いますからっ……あんっ、ああっ……そんなに動かさないでッ」
更に激しく重行が腰を動かし始めたので、知香はそう哀願した。しかし、重行はそんな知香の意見を聞き入れるような男ではなかった。
ぬぷっ……ぬぷっ……ぬぷっ……
重行が腰を上下に動かすたびに、知香の乗った机がギシギシと音を立てて軋んだ。
「ううっ……ど、どうか……私のオマンコにたっぷりと……精液を……そ、注ぎ込んでくださいッ……」
それは重行が知香に教え込んだ挨拶であった。
「よし、たっぷり出してやるからな…………おらっ!」
重行の肉棒が深々と知香の蜜壷に挿入されたかと思うと、その剛直から勢いよく精液がほとばしる。
どくどくと注ぎ込まれる精液を感じながら、知香の瞳に溜まっていた涙が頬を伝って流れ落ちた。
重行はすべての精液を注ぎ込むように、終わった後も2、3回ストロークを繰り返すとゆっくりとペニスを引き抜いた。
「うっ……ううっ……」
重行の汗と自らの涙でぐしゃぐしゃに濡れた眼鏡は知香の小ぶりで可愛い鼻先までずり落ち、机の上にそのままぺたんと座り込んだ知香は嗚咽を漏らすことしかできない。
「へへっ……知香、明日は体育倉庫で特別授業だ。ハダカで新体操でも踊ってもらうかな……ヒッヒッヒッ……」
「終」
本業が忙しくて、しばらくぶりの投稿になってしまいました、佐々野智子です。
読み返して見ると肝心のエロシーンがちょっと短かったですね……。反省。
次回は人物の気持ちとか、心理的な部分の表現も精進していきたいなぁ、と思っています。
感想やリクエスト送ってくださる方々、本当にありがとうございます。できるだけ応えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。