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王女のお仕事〜第三章〜
チェシャ/文


 絶頂の余韻で、ピクンピクンと体を震わせながら横たわるシーラの姿を、大臣達がニタニタと笑いながら見下ろす。

 「さあ、シーラ様…約束を守っていただきますぞ…」

 焦点の合わないシーラの顔に、ファサッと布がかけられ、あっという間に目隠しをされてしまう。

 「ん…っ…な…にを…するのですか…」

 思考することすらだるい状態でも、気丈にシーラが半ば咎めるような口調で尋ねる。

 「ご心配めされませんよう…我ら一同、姫様の御身を危険に晒すようなことはいたしません。

 今以上に愉しんで頂けるように、準備をしたまででございます。」

 そう説明されても、シーラの不安は消えることはない。体に力が入らないため、抵抗も出来ない。

 だが、シーラの心の奥では、それ以上にこれからされる、『何か』への期待が湧き上がっていた。

 「きちんと…説明なさ…いっ!いやぁ!冷た!な、何を…あぁ!何をしたのです!」

 期待のためか、不安のためか、これからされることを知ろうとしたシーラの体に、何か冷たいものがかかる。

 胸の辺りに冷たい何かが滴り、敏感な皮膚をトロトロと流れていく。

 それだけで、絶頂を迎えたばかりのシーラの体は、ピクンピクンと反応し、快感と認識して甘受してしまう。

 しかし、何をされているか分からない恐怖と、警戒心から、体を這い流れるソレが与える快感に対して、

 わずかに残って消えない理性が堕ちることを許さず、シーラは切なそうな顔をして耐えていた。

 「心配はいりません…蜂蜜ですよ。それも、極上の…ね。」

 大臣はそう言いながら、シーラの皮膚にまとわりついた蜂蜜を指ですくうと、ツッと乳肌を撫でながら、

 シーラの口許に運び、可憐な唇に塗した。

 不安から荒くなり、快感に耐えながらもわずかな吐息をこぼすシーラの唇の間から、甘く滑らかな蜂蜜が口内に流れ込む。

 「ん…む…あ、甘い…」

 芳醇な甘さが口に広がり、鼻腔から伝わる蕩けるような甘い香りが、本当に質の高い蜂蜜であることを証明していた。

 シーラの追い詰められた精神状態と、肉体が、その甘さによって多少の回復を果たす。

 同時に、限界まで高まった不安と警戒心すらも、幾分緩和されて、心身ともにリラックスできた。

 「姫様には、大変貴重な"蜜"をご馳走になりましたからねぇ…高貴な王族の女性の"蜜"をね…」

 散々シーラの秘所を貪っていた大臣が、品の無さと同時に、自分の言い回しに自信を持って笑みを浮かべる。

 (うわぁ…)

 それを聞いた他の大臣たちは、一斉に心の中でため息をついて、あまりの低俗さに一歩引いていた。

 「さあ、今度は姫様にこの蜂蜜を味わっていただく番ですよ。そのお体でね…

 …ん?どうかしましたかな?卿ら?」

 「い、いや…何でもありませんぞ。では、我々の手で、姫様のお体に召し上がっていただくことにしましょう。」

 下衆な冗談に一瞬、やる気をなくしながらも、シーラの極上の体と、これからの愉しみに大臣達が群がった。

 「ひっ…!何をするつもりです!いやぁ!やめて!触らないでっ!」

 シーラの体に、更にトロトロと蜂蜜が垂らされ、それを体中に塗りこめるように大臣達の手が滅茶苦茶に這い回る。

 目隠しをされているシーラは、自分の体を這い回る手はおろか、全てに関しての視覚からの予測や確認が出来ないため、

 全くの未知の状態で、愛撫を受け入れなければならなかった。

 まだ半分ほど脱がされたとは言え、着衣は完全には脱がされておらず、布地が蜂蜜を吸って重くなる。

 胸を掌で揉みくちゃにされ、蜂蜜でヌルヌルの指で乳首を擦られ、柔らかい脇腹、首筋、脇の下、

 太もも、更には脚の付け根まで、10本の腕が這い回り、シーラに蜂蜜以上に甘い官能を塗り込めていく。

 (だ…だめ…このままじゃ…私…本当に堕ちてしまう…私、どうしてこんなに淫らに…

 さっき達してしまったせいで…体が、敏感になりすぎて…それに、体の奥から、何かが溢れるみたい…

 逆らいたくても…体も心も…こうされるのが嬉しくて…私…本当に…マゾヒストになのでしょうか…?)

 シーラの思考が何度目かの屈服を始めてしまう。

 理性に頼り、誇りを盾に耐えてきた今までよりも、容易く屈してしまうようになっていた。

 蜂蜜の冷たさが、シーラ自身の熱によって温く替わって行く。まるで、粘膜に覆われているような錯覚すら覚える。

 「姫様、おいしゅうございますか?」

 大臣の一人が、ヌラついた指で、乳首を押し潰すようにこね回しながら、白々しく尋ねる。

 「そ、そんな…ぁ…分かるはずがありません…っ!」

 上辺だけ残る理性と虚勢で、大臣の言葉を否定する。

 ただし、大臣、そしてシーラ自身も、それが単なる口だけの虚勢であることは明らかだった。

 「姫様は意外と、味覚に自信がないようですなぁ…

 しかし、お体の方は、おいしいと喜んでおりますぞ…この通り、乳首が悦んで立っておりますわい…」

 ピンと自己主張した乳首が、大臣の指に摘まれると、シーラはビクッと背筋を逸らして反応する。

 「んうっ!んっ…んく…んふぁ…」

 辛うじて動かせた手を口に運び、小指を噛んで嬌声を堪える。

 だが、目隠しを外し、大臣を振り払う力はなかった。否、その力を発揮する意志がなかった。

 「うーむ…下着が、こうまでも濡れてしまっては、もう役目を果たせませんな。」

 蜂蜜をたっぷり吸った下着に大臣の手がかかり、老域であることが信じられないような力で、

 腰の部分の布を掴んで、ビッと引き裂いてしまった。

 「さて、姫様の美しい"花びら"を観賞させていただくとしましょうぞ…」

 大臣がシーラの下半身から、引き裂かれ、機能を失った下着を剥ぎ取ろうとするが、

 シーラがしっかりと脚を閉じ、そして余力を振り絞って、下着を奪われまいと抵抗する。

 「あぁ…っ!だめ!だめです!それだけはなりません!!放しなさい…放しなさいっ!」

 シーラは必死に快感を押さえ込みながら、大臣の企みを察知して下着を掴む。

 しかし、蜂蜜を吸った下着は、ヌルヌルとシーラの指から少しずつ滑り抜けていく。

 「何をおっしゃいます…散々指で可愛がられて悦んだというのに、今更見られても良いではありませんか。

 それに…放せ放せとおっしゃいますが…指を放しそうなのは姫様の方ですぞ?」

 下着を剥ぎ取ろうとする大臣はしっかりと下着の紐に手を引っ掛けているので、滑ることはない。

 シーラが本当に焦り、快感に耐えながら抵抗する姿は、他の大臣達を更に興奮させる。

 シーラの体は、更に揉みくちゃにされ、シーラから抵抗の力を奪い去っていく。

 (だめ…!指に力が入らない…!)

 シーラの指は、もう辛うじて下着の端を摘んでいるだけだった。

 「ほれほれ…もうちょっとですぞ!」

 大臣は、シーラをからかうようにわざとゆっくりと下着を引っ張り、シーラの焦りや羞恥を逆なでする。

 「く…っ!うぅぅ…お願いです…もうやめてください…」

 涙を目に貯め、シーラが大臣に哀願する。だが、シーラの姿は、まるで逆効果であった。

 快感に頬を染め、本当に困ったように哀願する様子は、大臣の獣欲を一瞬で最高潮にまで高める。

 「では…ワシに純潔を…処女を捧げてくれますかな…?」

 その余りの色気に、大臣はゴクリと喉を鳴らし、飛び掛りたい衝動を押さえて尋ねた。

 「な…馬鹿を言いなさい!」

 「…では聞けませんな!!」

 大臣は凶暴な笑みを浮かべると、一気にシーラの下着を引っ張った。

 片側の腰紐を切られ、残る片側の紐を引っ張られた下着は、スルッとシーラの腰から脱がされてしまう。

 「いやあぁぁぁぁっ!!」

 シーラは、もう形振り構わず悲鳴を上げていた。目隠しをされているため、恐怖心は並大抵ではない。

 股をピッタリと閉じ、手で大切な部分を覆って、下衆な視線から守り通そうとする。

 「み、見てはいけません…!見ないでください…お、お願いですから…!」

 「姫様の頼み方では、見て欲しいと言っているようなものですよ。

 もっとも、どんな頼み方をされても、お断りしますがね…まあ、姫様にも特別に見ていただきましょか…」

 シーラのガードに手を焼いた大臣が、他の大臣2人に目配せをする。

 サッと目隠しが上げられ、シーラの目に自分の恥ずべき格好が飛び込んで、更なる恐怖を味わわせる。

 それを受けた二人は、シーラを嬲る手を名残惜しそうに引っ込めると、シーラの両側に回った。

 「姫様、お手をどけていただくか、脚を開いてはいただけませんか?」

 「こ、こんな…こんな酷い…はしたない格好で…い、いやです…絶対に嫌です…」

 大臣の最後通告に、シーラは全力で頭を振って拒否する。

 目隠しを取られたことにより、目の表情が明らかになり、大臣にとってはより興奮の材料になる。

 一方のシーラにとっては、状況が把握された分、恐怖と焦りが強くなり、身が竦むような思いから抵抗が硬直化していた。

 「では、私は手だけをどけることにしましょう。」

 その言葉で、両側に控えていた大臣がガッとシーラの膝裏に手を差し込むと、一気に左右に引く。

 「きゃあぁぁっ!んうっ!?」

 「おっと!姫様、蜂蜜はいかがですかな?」

 シーラが絶叫しそうになった瞬間、それを見越したように蜂蜜塗れの指がシーラの口に突っ込まれる。

 男二人に脚を掴まれては、シーラは抗うことは出来ない。

 手を最後の砦として、捕えられた両脚をバタつかせて、何とか逃げようとするだけだった。

 「では、お手を…」

 股間の前に鎮座した大臣はそう言いながら、シーラが必死に合わせた手をそっと掴む。

 「ん…ぐ…うぅ…!ぷぁっ!やめなさい!放しなさいっ!」

 口に突っ込まれた手を吐き出し、上半身と脚だけで暴れて抵抗する。

 暴れることで形の良い乳房が大きく揺れ、上半身を嬲る大臣達を誘っているようだった。

 「ソコだけに集中していてよろしいのですか?」

 「え…?あぁぁっ!やめ…卑怯…なこと…っ!んっ!…っ…いやぁ!」

 シーラが完全に手に集中している隙をつき、二人の大臣がシーラの双乳に吸い付いていた。

 下品で激しい音を立てながら、乳首を中心に、乳肉自体を吸い込むように吸い立てる。

 そうなってしまうと、どんなに理性や誇りが甦っても、体の力は根こそぎ消えていく。

 何度もその繰り返しで、シーラの体には愉悦への無意識の服従心が生まれて育っていた。

 「どうされたのです?急に力が抜けていらっしゃるようですな?」

 大臣の手に力が軽く込められるのに対し、シーラはより強く力を振り絞るようになっていた。

 美しい小さな手を必死に合わせ、大切な部分を隠し守る美姫の姿は、これ以上ないほど加虐心を掻き立てる。

 「…んっ…んくっ…く…うぅ…やめっ…やっ!やぁっ!あぁっ!」

 瞳をトロンと濁らせながらも、紅照した顔に艶美で切なそうな表情を浮かべて、喘ぎながら首を振って抵抗する。

 「くくく…ほぉら…もう手が剥がれてしまいますぞぉ…」

 大臣の手がシーラの手首を掴むと、ついに片手を引き剥がした。

 最後の砦と化した片手で、震えながらしっかりと股間を押さえる姿は、もはや何の誇りも余裕もない。

 「やめて…やめて…やめて…っ!」

 恐怖と快感に体を震わせ、瞳を潤ませるシーラは大臣の興奮を掻き立てるだけだった。

 シーラの細い手首をしっかりと大臣が掴む。

 「我々の奴隷となることを、ご自分の意志で決めるのなら…やめて差し上げよう。

 民を捨て、国を捨て、D・Sへの想いも捨て…そして、ご自分の誇りも理性もお捨てになりますか?」

 「そのようなことは聞けません!」

 全てをシーラ自身に放棄させようという誘いを、きっぱりと断り、手に力を入れる。

 「なるほど…もっとも…拒んだところで、同じ結果ですがね!」

 大臣はこれから行う残酷で卑劣な行為を暗示させ、掴んだ手を一気に引き剥がした。

 両手を掴まれ、両脚を広げられたシーラの秘華が、ついに大臣たちの目に晒されてしまう。

 もうすでに隠すことなど出来ない。大臣達の視線から逃れる術も無い。

 誰の目にも晒されたことの無い―ましてや王族の―秘華が、老醜の陵辱者の目にだけ映し出される。

 シーラの頭の中は羞恥と恐怖と絶望、そして得体の知れない興奮で真っ白な閃光に包まれる。

 何かを叫んでいるようだが、自分で何を言っているかも分からない。

 そんなシーラに構わないように、大臣達は遠慮の欠片もなく、シーラの秘華を執拗に凝視する。

 隠し、守り抜かれた秘華は、密やかに、そして控え目に男達の視線に晒され、観察されていた。

 「おぉぉぉ…!この色…子供でも、ここまで美しく透けるようなピンク色ではあるまい…」

 「いや、全く…それに、微塵も形が崩れてはいない…」

 「叢の方も…薄っすらと控え目で…」

 どよめきと、感歎の声と共に、口々に絶賛の声を浴びせ掛ける。

 「何よりも…奥から滲み出る愛液が、この透けるような桃色を輝かせて…もはや芸術と言えますな。」

 度重なる愛撫、そして蹂躙により、溢れ出た愛液は、隠しようもなく秘華を彩っていた。

 「姫様は、濡れているのを隠したくて必死だったのではないですかな?」

 「同感同感…しかし、この美しさ…きっと、滴る愛蜜を吸って、ここまで美しい色になったのでしょう。」

 シーラは、涙を流しながら、半ば呆然としながら、大臣達の言葉も理解できないようだった。

 「やめて…見ないでください…お願い…もういや…」

 何度もそう呟きながら、現実から逃げるように、涙を流す瞳を固く閉じていた。

 舌を噛んで死んでしまいたい、否、死んでいるであろう屈辱の中でも、不思議と自害することはできなかった。

 それどころか、自我を崩壊させ、全てから逃げることすらできない。

 心の奥底では、下衆な老人達に、秘肉を視姦されていることで興奮している。

 体は、大臣達の目を喜ばせるように、ヒクヒクと秘肉を震わせ、そしてジュンジュンと愛液を分泌させていく。

 頭の中で、声がグルグルと回る。

 『恥ずかしい所を見られて嬉しいのでしょう?もっと見て欲しいのでしょう?もっと辱めて欲しいのでしょう?

 ならば、もっと抗ってごらんなさい。貴女が拒む姿は、彼らを駆り立てる…自分でも分かっているのでしょう?』

 それは、自分の声。鏡でしか見たことの無い自分の顔が、頭の中で一杯になり、語りかけてくる。

 その声を聞き、大臣達の視線を感じるだけで体は熱くなり、どうしようもなく昂ぶっていく。

 『もう見てもらうだけでは足りなくなりましたね…彼らの指が…肉棒が欲しいのですね。

 心配は要りません…ほら…彼らは、貴女を満足させてくださいます…』

 頭の中に浮かんだ自分が、抗う自分に口づけし、暗闇の中に引きずり込んでいった。

 その時にシーラは悟った。もう逃げられないことを…

 「さあ、姫様…今度は、下のお口で蜜をお召し上がりください。」

 ひんやりした粘液が、トロッと秘肉に滴り落ちてくる。

 粘膜を伝い落ちる蜂蜜は、粘度の高さからまるでじっとりと愛撫をしているような感覚を与える。

 「は…っ…うっ…く…ふぅ…んっ…あっ…」

 愛液と混じりあい、秘肉に溶け込んでいくような錯覚すら感じる。

 蜂蜜の動きに、ヒクンと小さく体を跳ねさせるシーラを、大臣達は満足そうに眺めていた。

 「おやおや…?下のお口は、せっかくの蜂蜜を飲み込まないようですな…どれ、食べさせて差し上げましょう。」

 大臣はそう言うと、シーラの秘所に手を伸ばすと、ピンク色の秘肉をクイッと大きく広げた。

 「あぁ!?そんな…だめです…っ!」

 小さな秘裂が大きく広げられ、薄桃色の膣肉がヒクヒクと誘うように蠢いているのが分かる。

 そこから分泌される白っぽい愛蜜を逆流させるように、黄金色の蜂蜜が膣内に染み込んでいた。

 「さあ、存分に味わってくださいませ…」

 蜂蜜と愛液で濡れそぼった秘所に、大臣の指がグチュッと潜り込む。

 たった一本の指でさえ侵入を拒むように、膣肉がギュッと絡み付いていた。

 「ふふふ…姫様の中…素晴らしい締め付けですな!」

 処女膜を破らないよう、注意しながら、できるだけ深く指を潜らせ、膣襞を掻き回してその具合を堪能する。

 「んんんぅ…んっ…くっ…くぅ…」

 指一本とは言え、胎内の異物感に不思議な感覚を感じ、また未開発に等しい膣内を攪拌される快感に、

 シーラは少し苦しそうな、しかし甘い声を漏らしていた。

 「もう感じていらっしゃる…ご心配はいりませんよ…

 今に、指などよりも、もっと太く、もっと長いもので掻き回されるのがクセになりますからな…」

 その言葉にシーラの膣内がキュッと萎縮する。それが恐怖からなのか、それとも期待からなのかは本人にも分からない。

 大臣の下卑た言葉を拒絶するように、恥ずべき現実から逃れるように、シーラは瞳を逸らした。

 「さあ、もう一度目隠しをいたしましょうね。」

 大臣が再びシーラの目を覆い隠した。

 それは、見られる羞恥心からシーラを解放するためではなく、更なる罠に導くためであった。

 目隠しをされたことにより、不可視の恐怖から身を強張らせたシーラに、大臣たちが責めを激しくする。

 「姫様、もっと蜂蜜をお召し上がりください…口移しで飲ませて差し上げましょうか?」

 シーラの体にかかった蜜を舐めながら、一人がそう尋ねる。

 「ば、馬鹿なことを…!そのような真似をしたら…許しませんよ!!」

 口移し、つまり口づけという図式が脳裏に浮かんだシーラは、怒りを露わにする。

 「分かりましたよ…それでは約束を違えることにもなりますな…

 そんなことになっては、姫様からのお約束も守ってはいただけなくなる…」

 そう言うと、大臣は丹念にシーラの体の上に唇を這わせ、トロトロの蜜を吸い始めた。

 「…くっ…ふぁ…んんっ…」

 肌の上を、ヌメヌメとした唇が這い回り、また吸い付かれるくすぐったい快感に、シーラから甘い声が漏れる。

 首筋、肩、胸、腹、そして秘部までを唇は移動し、快感でシーラを脱力させた。

 「シーラ様…この戦時下にシーラ様のために民が苦労して採取した蜂蜜、もっと味わっていただきとうございます…

 ですから、接吻しての口移しがお嫌でしたら、どうかお口を開いてくださいませ…」

 口づけを迫った大臣とは違う大臣の声が、耳打ちされる。

 シーラの脳裏に、苦境にも負けず、必死に働く民の姿が浮かび、心が締め付けられるような思いに囚われた。

 シーラの優しい心が、大臣達の姦計によって利用され、シーラはその口を開いてしまった。

 「さあ、存分に召し上がれ…」

 シーラの口に、ツッと甘い粘液が滴り落ちてくる。

 口の中に、生温い蜂蜜の甘さが広がる。ただ、それは先ほど舐めた味とは多少の違いがあった。

 当然である。目隠しされたシーラだけは分からないおぞましい事実。

 シーラの口に滴る蜂蜜は、蜂蜜を吸い上げた大臣が口に溜めたものであった。

 それは純粋に蜂蜜だけでないことを意味する。

 おぞましい大臣の唾液、シーラの汗、そして、秘部から溢れ出た愛液と蜂蜜の混じりあった粘液であった。

 正体を知っていたら、決して飲むことはないであろう液体を、シーラは味わい、嚥下していた。

 「う…んむ…ふぁ…はぁ…お…おいしかった…です…」

 味に違和感を感じながらも、大臣の言葉で連想した民の姿を思い浮かべ、彼らの功を労うように感想を述べる。

 決して大臣に向けていった言葉ではない。それは、大臣たちも十分に察知していた。

 だが、そんなシーラの様子を見て、大臣たちは下衆な笑みを浮かべると同時に、強烈に昂ぶっていった。

 飲みにくい液体を嚥下したシーラの口許に何かが押し付けられた。

 押し付けられた何かから唇を伝い、甘い蜂蜜がほんの僅かに流れ込んでくる。

 「さ、姫様…こちらの蜂蜜も舐めてみてください…歯はたてませぬよう…」

 シーラは、また指でもしゃぶらされるのかと、半ば諦めて、ソレに舌を這わせた。

 ペチャペチャと、怯えたように小さく舌を這わせ、蜂蜜を舐めていく。

 シーラが舌を這わせるものの正体、それは膨張した大臣の肉棒であった。

 蜂蜜を塗り、淫臭を消し、目隠ししたシーラに気付かれないことを幸いに、恥辱の極みとも言える行為をさせていた。

 「そうそう…うぐっ…もっと舌を動かして…段々と舐め上げてみてください…」

 「…こう…ですか…?」

 幹に塗られた蜂蜜が舐め清められると、今度は敏感な先端部に舌を近づかせる。

 何も知らないシーラが、逆らうことも出来ず、ただ懸命に蜂蜜に包まれた裏筋、雁首、亀頭を執拗に舐めていた。

 「はうっ…ぐ…うぅ…さあ、姫様、お口にお含みください。」

 大臣は、シーラに醜い肉棒を舐めさせているという興奮から、拙い舌使いにも関わらず、限界を迎えていた。

 込み上げる射精感を必死に抑えながら、シーラの唇に亀頭を押し付け、口内に侵入させる。

 「む…むぐ…む…んっ…んん…」

 蜂蜜の味とは明らかに違う、生臭い何かを口に入れられたシーラが苦しそうな吐息を漏らす。

 半ば強引に口に侵入した異物を吐き出すこともできず、大臣の思惑通りに肉棒を口に挿入されてしまった。

 口に肉棒を咥えさせた大臣は、その様子で僅かに射精してしまい、シーラの口内に数滴の汚れた液体を滴らせていた。

 他の大臣たちも、同様に何もしていないのに射精感すら誘われてしまっている。

 ただ、一人、リーダー格の大臣を除いて、他の3人の大臣は肉棒を取り出し、シーラに群がっていった。

 一人はシーラの細い胴に跨り、その柔らかい乳房を掴み、真ん中に寄せると、自らの怒張を挟みこんだ。

 触れた部分が飲みこまれるように柔らかい乳肉であったが、強引に寄せてみると、中にやや芯のような弾力を感じる。

 吸い付くようで、かつ滑らかな肌と、包み込むように柔らかく、そしてかすかに抵抗感のある乳房は極上の感触だった。

 その極上の双乳を、両側から揉みながら肉棒を挟みこみ、フニュフニュと肉棒に快感を与える。

 柔らかく軽い感触が吸い付く感触が、脈打つ肉棒に絡みつく。乳肉は手を動かした分だけ、形を変えて肉棒にまとわりつく。

 「むっ!?むむぅ!んんぅ…」

 シーラ自身、乳房を乱暴に愛撫され、不覚にも感じてしまい、肉棒を咥えた口から低く声にならない吐息を漏らす。

 乳肉を揉むことで十分すぎる快感が伝わり、腰を動かすことすら出来ず、溢れる先走りがシーラの乳肌を汚していた。

 もう一人は、シーラのサラサラとした美しい髪を手に取り、肉棒に巻きつけてしごき上げる。

 それだけでなく、しごき上げながら、先走り汁を溢れさせる肉棒をシーラの美貌に擦りつけて、ベトベトに汚していた。

 先ほどすでに手に吐き出した大臣は、勃起もしないのに射精感だけに囚われ、シーラの顔や体に汚れた肉棒をなすりつける。

 汚汁の残滓と先走りの粘液が、まるでナメクジが這った跡のように、シーラの体に穢れの痕跡を残す。

 それぞれが、シーラの極上の体により、あっという間に射精感が込み上げてくるのを堪えていた。

 彼らの射精を押し留めているもものは、連帯感や仲間意識からではない。

 ただ、一秒でも長く、高貴で淫らさを秘めた、自分たちの服従すべき存在を汚し、快感を貪りたかったからである。

 誰もが、思い切り射精したかった。

 しかし、シーラの体は、まるで一秒でも長く我慢し、濃縮された精液を吸わせろと言わんばかりに狂おしい快感をもたらす。

 中でも、口に含ませていた大臣は、すでに限界を越えつつあり、気が狂わんばかりだった。

 彼はシーラの口に肉棒を含ませただけで、身動きすら出来なくなっていた。

 ただ、シーラの口内の暖かさ、粘膜の震え、唾液の流動を感じているだけで、射精を誘われていた。

 先走りの生臭く苦い液体をダラダラとシーラの口内に流し込み、シーラがその不味さに呻くたびに、

 他の大臣の動きでシーラが悶えるたび、シーラの口内は心地良い振動が生じ、大臣の肉棒に溜まらない快感を与えていた。

 彼の限界が近いのは他の大臣の目からも明らかであった。このまま動かなくとも、もう何秒も持たないだろう。

 「やめるかい?」

 シーラの乳肉を変形させ、パイズリの快感を味わっていた大臣が見かねて声をかける。

 「イヤ…」

 その問いに振り返りもせず、細い声で答えを返す。

 「まだほんの少しだけど…闘えそうなんだ…続けるよ…あと2分!!!」

 兄に上腕大動脈を食いちぎられた、最年少の地下闘技場の格闘士のような悲愴さと、強烈な闘争心を露わにした。

 (きッ…きった――ッ)

 その次の瞬間、大臣は過剰な脳内麻薬が分泌されるのを感じた。

 シーラの口に肉棒を含ませたまま腰を大きく振り、何度も強烈に抽送をはじめ、肉棒をねじ込んだ。

 (こいつッッ…どこにこんな力が…ッッ)

 他の3人が信じられないと言った面持ちで、その急変を見つめた。

 しかし、次の瞬間、彼らもたぎる物に突き動かされ、猛然と射精に向ってスパートをかけ始めた。

 「ぐっ…やめ…い…いや…ふぐっ…んぇぇ…んぶっ!」

 口の中を、太く固い異物が激しく出入りし、シーラは思わず咽てしまっていた。

 シーラには何が何だか、もう分からなくなっていた。

 蜂蜜を舐めさせると言われたはずなのに、口の中は蜂蜜とは程遠い生臭い液体が流れ込み、

 指だと思った異物は、脈打ち、苦い液体を吐き出す何か凶悪な別の物体である。

 シーラ自身の性的な無知さにより、口内を犯すモノの正体は分からず、逆にシーラを助けることになった。

 肉棒を進んで咥えるなどシーラに出来るはずもなく、出来なければ大臣たちにより、更に苛烈な手段を取られていただろう。

 何も知らないシーラは激しく抽送されているため、肉棒を吐き出すことも出来ず、逆に身を強張らせ、唇をすぼめる形になっていた。

 シーラの可憐な小さな唇が、大臣の肉棒の幹を擦り、雁首をニュプニュプと引っ掛けてこの上ない快感を与える。

 パイズリをしていた大臣は、シーラの控え目な乳首を摘み、真ん中に寄せて互いに擦らせながら、

 左右の手を滅茶苦茶に動かして、きつく挟み込んだ肉棒に刺激を与える。

 髪を巻きつけていた大臣と、体中を這い回らせていた大臣は、最後を迎える場所をシーラの顔に定め、

 先走りを絶えずシーラの顔に塗し、まるで犬が縄張りを主張するように汚していく。

 「さあ、姫様…我らの蜜をお受けくださいませ。」

 今まで傍観していた大臣が、シーラの下半身に回りこみ、節くれた指で、シーラの敏感な肉芽をコリッと擦った。

 男達の欲望に晒されたことにより、無意識のうちに火照り、快感を求めていたシーラの肉体が、それに過剰に反応した。

 蜜壺から、ピシュッと熱くやや白濁した蜜混じりの潮を迸らせ、ヒクンヒクンと秘肉が脈動する。

 「んっ…んきゅぅっ!!」

 甲高い、しかし声にならない悲鳴のような音を発し、訪れた絶頂にシーラの体が大きく震えた。

 その振動は、淫らな波紋となり、大臣たちの快感を増幅させる。それが大臣たちの絶頂を誘う。

 最初に、イマラチオを堪能していた大臣が、ブルブルと震えながら、シーラの口内深く突き入れた肉棒を暴発させた。

 シーラの口の中に、強烈な男臭さが広がり、口一杯にベタベタする気持ちの悪い粘液が断続的に流れ込んでくる。

 しかし、吐き気するそれをシーラは吐き出すことはなかった。絶頂に霞む体の中で、何かがそれを渇望している。

 肉棒が最後の一滴まで欲望を吐き出すと、ズルズルと汚濁の糸を引いて引き抜かれる。

 口の中に溜まった汚濁が、ゴプッとシーラの口から溢れ出て、顎を、頬を伝って流れ落ちる。

 シーラは、無意識のうちに舌なめずりをして、それを舐めてしまっていた。

 次に、シーラの乳房の谷間に挟み込んでいた大臣が、乳肉に射精する。

 しっかりと寄せられ、肉棒を挟みこんだ乳肉は、その狭間に射精を受け、まるで吸い取るように谷間から一滴もこぼさなかった。

 自ら吐き出した汚濁により、乳肉の狭間はヌルヌルと滑りを増し、大臣は何度も何度も射精を繰り返す。

 やがて、シーラの胸の狭間に蓄えきれなくなった精液が、プピュッと小さく噴出し始め、シーラの肌を流れて汚した。

 髪を撒きつけていた大臣は、シーラの顔の下半分、顔に擦りつけていた大臣は、鼻から上に向って盛大にブチ撒けていた。

 吹き出る精液でシーラの顔をヌルヌルに汚し、なおも射精の続く一物をシーラの顔になすりつけて、徹底的に汚し尽くす。

 痺れるような絶頂は、シーラの淫らな女としての本能を呼び覚まし、全身を汚す精液を快感の証として受け入れさせていた。

 目隠しをされ、何をされたかは知ることはない。シーラの知識では予測すらも出来ない。

 だが、体に浴びた感触、口内を満たす味、そしてむせ返るような牡臭により、それが快感を与えられた証だと錯覚していた。

 「さあ、姫様…目隠しを外しましょう…これが現実でございますよ!」

 シーラの目隠しが外される。絶頂で濁った視界が、徐々に像を結び、現実の映像を映し出していく。

 下半身を露出し、だらしなく男性器をぶら下げた老人達が自分を見下ろしている。

 絶頂に浮かされた頭は、どこか非現実的なように、目の前の光景を受け止め、理解には及ばない。

 しかし、全ての感覚が少しクールダウンしてくると、シーラの精神もようやく理解を始める。

 「あ…あ…う…そ……ひ…」

 汚された唇からは、意味のある言葉など出てこない。

 顔にかかった生臭い液体に触れ、ヌルッとした感覚に怯える。

 「嘘?いえいえ、嘘でも、夢でもありません。現実でございますよ。

 姫様は、見事約束を守り、彼らを見事に射精に導いたのでございますよ。」

 呆然とするシーラの側により、彼女の手を取って精液に覆われた顔に導く。

 ヌチュッという不快な感触と共に、シーラの指先が白濁で汚される。

 「ほら?お解りでしょう?これは男の精…姫様のお口に注がれたのも同じです。

 実に美味しそうに飲んでおられたではありませんか?蜂蜜よりもお好みのようで…」

 大臣はそのまま、白濁で汚れたシーラの指で、彼女の唇をなぞり、そして薄く開いた口に咥えさせた。

 「接吻は頑なに拒まれておりましたが…口淫は満更ではないようですな。」

 虚ろなシーラの瞳が、だらしなくブラ下がった大臣たちの肉棒を呆然と見渡す。

 誰の物かは分からないが、この中の一本が、自分の口を犯していたのだ。

 接吻を神聖なものとし、脅迫されてまで守り通していたその口を、醜い一物で汚された。

 ショックで完全に脱力したシーラだったが、その体の奥では何か抑えきれない感覚がざわめいている。

 嫌でも鼻腔に伝わる牡の匂い、口の中に残る白濁の味、皮膚を伝い滴る粘液の感触、そして執拗に与えられた快感の残滓。

 それらが虚ろになった心に、影を落としていた。

 『もう守るべきものはない。さあ、堕ちなさい。』

 再び、自分の中の黒い自分が囁く。頭の中の声に同意しかねるように、シーラはゆっくりと首を横に振っていた。

 『だって、汚されて嬉しかったのでしょう?精液を浴びて、愛撫されて、気持ち良かったのでしょう?』

 汚濁を浴びた瞬間の弾けるような熱い感覚、そして絶頂を味わった狂おしい感覚が記憶の中で甦る。

 『ほら、否定できない。彼らは、まだ私を気持ち良くしてくれる…悦びを与えてくれる。

 今のまま満足ができるの?だって、この先には今以上に素敵な悦びが待っているのに…』

 シーラ自身の黒い欲望が呼び覚まされ、心を書き換えていく。

 どんなに誘惑されても、高貴な心は淫売のように失墜したりはしない。

 ただし、確実に欲望への抵抗力はなくなり、羞恥心の裏で汚されるのを期待する矛盾した心に変質していった。

 それがどんなに苦しく、また興奮することなのか、彼女自身は気がついていない。

 禁忌と理性に踊らされ、快感を容易に受け入れられない。我慢する分だけ、反動は大きく彼女を悦ばせる。

 しかし、その悦びすら素直に受け入れられない。聖女の顔で拒み、淫魔の体でよがり泣くのである。

 「さあ、姫様…彼らへの約束を守ってくださいましたが、私への約束はまだですな。」

 呆然としているシーラの顔に、リーダー格の大臣が、肉棒を突きつける。

 「…ひっ!い…いや…イヤ!そのようなモノ…見せないでください…し、仕舞いなさい!」

 ゆっくりと現実に戻ったシーラが、理性で拒絶する。

 「今更何を仰る…もう接吻以上のことをなさったではありませぬか?」

 「それは…私の意志ではありません!」

 大臣の言葉にシーラは反発する。しかし、心の奥ではそれら全てが無駄だということに気がついていた。

 「では、約束は守っていただけなのですな?その汚れた唇を、私に差し出してくださるのですな?

 いくら汚されようと、姫様のご意志でなかったというのなら、姫様にとってはまだ、意味のある行為のはずです。

 それにも関わらず、私との約束を破って、接吻をお許しになることを選びますかな?」

 大臣は、血液を集め、すっかり起立した肉棒で、顔をそむけるシーラの顔を弄る。

 逃げ場を失ったシーラは、心の中の奇妙な期待感を無理矢理散らしながら葛藤を続けていた。

 このままでは接吻、つまり婚礼の儀式を迫られる。しかし、自ら汚されることなど選べない。

 いや、汚されることを本能的に求めてはいるものの、きっかけが足りない。堕ちるための必要性が足りないのだ。

 「私としては、是非とも姫様に約束を守っていただきたい。無理矢理、接吻してもお心はいただけませんし。

 何より…姫様は約束を守ってくださらない不誠実なお方だ、などと噂を広げたくはありませんからね。」

 大臣がニタリと笑って、シーラの横面を肉棒でぺチッと叩きながら、止めの一言を口にした。

 「…卑劣な…脅迫を…」

 シーラの背筋が凍りつく反面、心の奥でドキッと希望が膨れる。

 「脅迫?何のことでしょう?私は、事実をそのまま陛下や国民、そしてD・Sに知っていただきたいだけです。

 姫様は、我々の精液を搾り取っておきながら、最後には約束を破ってしまわれた…とね。」

 シーラの退路は完全に絶たれた。同時に、彼女が押し留めていた欲望を解放を迎えた瞬間でもあった。

 「このようなこと…私は…決して許しませんよ…!」

 キッと大臣を見上げて、怒りを湛えた目で睨みつける。

 「結構ですな。許されずとも構いません。我らには、許しなど必要ありませんのでね。

 さあ、その高貴なお口で、私の汚いチンポを咥えて、舐めて、しゃぶって、下賎な種汁を吸い出してくださいませ。」

 震えるシーラの唇に、先走りでぬめる亀頭の先端が押し付けられる。

 口を開けることだけはかろうじて出来たものの、恐怖と屈辱、形だけ残った理性がそれから先を許しはしない。

 半端に開いた口から、熱い息を漏らし、大臣の肉棒を乾かしていく。

 「突然、口で奉仕しろと言われても、できないのは無理もございませんな。

 ですが、このままでは埒があきません。衛兵や侍女が部屋に入ってくるかもしれない。

 いや、もしかしたら…グズグズしている内にD・Sが帰還し、この部屋に飛び込んでくるかもしれませんぞ?」

 「くっ…D・S…ごめんなさい…ごめんなさい…私は……ごめんなさい…」

 シーラは何度もD・Sへの謝罪を口にして、ついに自ら大臣の肉棒を口内に飲み込んだ。

 自ら汚れることを選んだ結果に、想い人を裏切ることに、ガクガクと体が震えてくる。

 口内を満たす、生臭い男の欲望の象徴を持て余し、しかし吐き出すことも出来ずに、そのままにしていた。

 「誕生の瞬間から、ずっと見ていた姫様が、このように自ら男を咥えるようになるとは…大した成長ですな。

 さて、このままでは生殺し…私の射精に導くことなど出来ませんぞ。舌を絡め、唇をすぼめて首をお振りください。」

 シーラは言われたとおりに、不味い肉棒に舌を這わせ、唇をすぼめて肉棒を口内から出し入れした。

 あまりに屈辱的な行為に、シーラの心は麻痺し、変わりに黒い心が再びシーラの心を操っていた。

 「そう…良いですぞ…私が射精した精液を全部飲むことが出来たら、約束は守りますぞ。

 このことを口外することはありませんし、今後、姫様にまとわりつく気もありません。

 民のために全力を尽くしましょう。私の汚れた精液を全部飲んでくださるのでしたらね…」

 その言葉を合図に、他の大臣たちがシーラに群がり、その体に無遠慮な愛撫を加えた。

 「ん…むぅっ!ん…ふ…ふむぅ…ふ…むっ…う…ふぅ…ん…!」

 口の中に肉棒を押し込んだシーラが、抗うような、しかし甘い声を上げる。

 (また…また流されてしまう…このままだと…もう壊れてしまう…)

 シーラの不安の通り、太ももを一撫でされ、乳房を揉まれ、乳首を摘まれるたびに、自分が自分でなくなるようだった。

 快感が与えられるたびに、口内を満たす肉棒が愛しくなってしまう。愛撫の手を求めてしまう。

 何より、王女である誇りが、まるで重荷のように感じられ、ただ快感を求めてしまう。

 大臣たちの愛撫は、先ほどシーラに浴びせた精液を体に擦り込むように執拗に繰り返された。

 臭い汚汁が、白い肌に、首筋に、柔らかい太ももに、美しい乳房に擦り込まれるたび、

 同時に性感帯を刺激され、シーラの体が淫らに蕩ける。

 羞恥心と理性と常識で精液を拒むが、同時に植え付けられた快感に洗脳され、嫌悪感は消え去っていた。

 体が狂うと、心も追随して狂い始めていた。

 憎しみを持ちながらも、大臣の肉棒に熱心に舌を絡め、唾液を啜りながら刺激を与えている。

 愛などの感情ではない。ただ、黒い欲望が命じるままに、大臣の白濁を求めるが故の行為だった。

 男の欲望に汚されるということが、シーラのマゾとしての本能を刺激し、駆り立ていた。

 可憐な唇の狭間を、グロテスクな肉幹が出入りし、シーラの唾液でテラテラと鈍く輝いている。

 「儀式とは言え、D・Sに捧げた唇に、ご自分から汚れた男根を咥え込むお気持ちはいかがですかな?」

 大臣はシーラの頭を掴み、逃げ出せないようにしながら、残酷な質問を投げかける。

 口の中を肉棒で満たされているため、シーラは抗議の言葉を出せず、モゴモゴと呻くだけだった。

 非難と苦悶の表情を浮かべた瞳で、大臣を見上げるシーラ。

 その切なそうな表情のあまりの艶っぽさに、大臣は自分の睾丸がキュッと射精に向ってせり上がったのを感じた。

 「姫様のお口は本当に気持ちがよろしゅうございますよ。

 凛々しくもお優しい姫様のお口を汚している…考えただけで、もう限界です。

 さあ、姫様…もうすぐそのお口に注がせいただきますよ!しっかりと口で締め付けてください!!」

 大臣はそう言うと、腰を大きく振り、シーラの口腔を激しく陵辱した。

 シーラは、苦しさから逃れるためか、それとも本能が精液を求めるためか、口をキュッとすぼめ、

 一刻も早く射精を導こうと、苦しそうな吐息を漏らしながら大臣の肉棒を締め上げる。

 まるで肉幹に吸い付くようにすぼめられた唇からは、肉棒が抽送されるたびに、口内に溜まった唾液が口の端を伝う。

 肉棒が口内を暴れるため、巻き添えにされた舌がかすかに動き、それが大臣に快感を与えていった。

 「お…おぉぉ…・!姫様…もう…っ!」

 大臣は射精を必死に堪え、一秒でも長く快感を味わうと共に、シーラを更なる罠に引き込む一言を投げかけた。

 「さあ、そのお口に…好きでもない男の汚れた精をお受けくださいませ…ですが、それはご自分が選んだ道…

 姫様は…これから、その汚れたお口で陛下や、臣下、そしてD・Sと話すのですよ…!

 姫様の慕うD・Sに想いを告げようとも、我々のザーメンが汚した言葉しか出てこないのですよ!」

 大臣は、言い終わると同時に、シーラの口に濁った欲望を盛大にブチまけた。

 その言葉を聞き、シーラの中にあるD・Sへの恋慕や理性が悲鳴を上げ、シーラの体を突き動かした。

 「むぶっ…ん…うぅ…むぐぅ…ひ…いやぁぁ!助けて…!ダーク・シュナイダー!!」

 口内に射精されながらもシーラは首を振り、何とか大臣の肉棒を吐き出すことに成功した。

 だが、それは汚されることから逃げられたことにはならない。この行動により、更に汚され抜くことが決まってしまった。

 シーラは口の中に放たれた汚濁を口からゴポッと溢れさせ、未だ収まらない射精を顔にブチまけられる。

 額から鼻筋までブチまけられた白濁が、ツッと滴りながら美貌を汚して流れ、こびりつく。

 「おや?姫様…どうやら約束を守ってはくださらないようですな?

 私は全部飲んだら…と条件をお出ししたはずですが?」

 シーラの顔に、精液をまだ滲ませる肉棒を擦りつけながら、大臣がニヤニヤと笑みを浮かべる。

 射精によって汚されたシーラの顔が、更にヌルヌルに汚されていく。

 「も…もう…もう許してください…」

 涙を浮かべたシーラが、大臣の脚にすがりつくようにして懇願する。

 「決められた約定を守ることもできない方が王女では、この国の行く末も長くはないでしょう。

 そんなことにならないよう…我々がしっかりと罰を与えて、調教…いや、教育して差し上げますよ。」

 他の大臣達も怯えて後ずさるシーラに群がり、魔手を伸ばしていく。

 「いやです…いや…お願い…いや…・いやあぁぁ!!」

 口から滴り、胸を汚した精液を、乳房を揉みながら、ヌルヌルと塗りたくり、ようやく訪れた陵辱の時に備える。

 今まで策謀の限りを尽くし、シーラの優しさを利用し、ようやくシーラの純潔を奪うところまで漕ぎ付けた。

 大臣たちは感動に涙を浮かべながら、触られただけで身悶えるようになったシーラを揉みくちゃにしながら愛撫を加える。

 大臣たちは、感動の中である異変に気がついてしまった。

 「…た、勃たない…」

 高齢の大臣たちは、欲望は果てしなくても、精力は微々たる物だった。

 先ほどの射精で、全精力を使い切ってしまっていた。

 全員が悲しい現実に呆然としながら、ガックリ肩を落としてしまう。

 その生ける屍たちの輪の中心で、ようやく愛撫から解放されたシーラがグッタリとしていた。

 恍惚としたシーラの瞳の奥で、妖しい光がチラチラと見え隠れしている。

 胎内の黒い何かが、更なる快感を求めるようにゾワゾワと蠢く。

 そして、奇跡が起きた…ただし、それは大臣たちにとっての奇跡…

 

 ―続―

 


解説

 ようやく次回で、待望のシーンです。

 今回は、更に半分に分けられるくらい長くなってしまいました。

 あまり小分けにして、お待たせするのも申し訳ないので、長いままのお届けです。

 ところで、バスタードって、一般的な需要があるのでしょうか?

 あまりに反応がないので…

 


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