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地獄への性欲切符(下)後編 チャプター14 ジャックの異変
ヨッシー/文


 「よし、完璧だな。」

  良牙は、鏡に向かいながら自分のネクタイを締めていた。

  良牙の服装は黒の上着、黒のズボン、黒のネクタイ、白のワイシャツという黒尽くめの男が着るようなカッコに身を包んでいる。

 「いったい、これは何!?どういうつもり!?」

  なるは、動揺の色を隠せないまま高そうなドレスをじーと見ている。

 「これは、俺からのプレゼントだ。

  まあ、ここでは一番最高のドレスなんだぜ。」

  なるは、一瞬礼を言おうとしたが、ふと我に返った。

 「なぜ、こんなに私をもてなすのよ!?」

  良牙は、ニヤリと笑いながらなるを見た。

 「まあ、座れよ。」

  なるは、ベットの上にどっさと座り込んだ。

 「まあ、お前みたいな猛獣を一時的に外に出すんだから、いろいろ問題が起こってくるな。」

  なるは、猛獣という言葉に怒りを覚え拳を握り締めたが、ヘタにそんなことをしてもなんである。

 「今から、外に出る時のルールを言っておく!」

  良牙は、強い口調で言った。

 「まず、外の人に助けを求めるな・・・。」

  良牙は、上着の内ポケットから銃を取り出した。

 「お前がいくら現役バリバリのオリンピックの選手であろうが、この銃弾ちゃんはお前を真っ先に狙うからな・・・。」

  なるは、銃口に圧倒されたのかゴクリと生唾を飲んだ。

 「べ、別にそんな事は・・・。」

  良牙は、一回咳をすると話を続けた。

 「それから、悲鳴も上げるなよ。」

  良牙の一言、一言がなるを威圧していく。

 「以上だ、わかったか?

  まあ、それさえ守ってくれたらいいもん食わせてやるからな。」

 「・・・。」

  なるは、急におとなしい顔になると無言で頷いた。

 「おい、可奈子と藤尾はどうした?」

  良牙の質問に対してショウの部下Dは首をかしげながら言った。

 「はぁ、あれから藤尾さんは行方知れずで船内を探しているんですが・・・。

  可奈子さんは、あの男の元にいるんじゃないかと・・・。」

 「まあ、そうかしらんがあの野郎どこいったんだ・・・。」

  良牙は、苛立ちながらなるの顔を見た。

 「さあ、そろそろ行こうか。」

 

  カジノ・バーは、メインのレストランとは雰囲気が違い人が少なく主に富豪達が訪れる場所である。

  広さも、メインレストランと張り合えこの船の売りといったところである。

  しかも、明日メキシコに着き航海も終わりだと言う事で今日は今までよりも人が多い。

 「お〜、待ってたぞ良牙。」

  ショウが立派なスーツに身を包みながらジャック、その他の部下と共に良牙達を出迎える。

 「遅くなってすまんな。」

  ショウは、高級感が漂うなるのドレス姿に釘付けになった。

 「いいな、こういうドレスの似合う女性って・・・。」

 「そう思うだろ?まあとりあえずパーっとやろうぜ!」

  良牙は、近くにいたウエイトレスを呼び寄せた。

 「ウイスキーをボトルで一本とグラスを四本くれ。

  なるもどんどん好きなものを頼めよ。」

 「この料理とこの料理とこの料理を10人前を。」

  ウエイトレスは、注文のメモ用紙にスラスラと書き、よほど忙しいのか早足でカウンターの方に向って行った。 

 「お前気は確かなのか?」

  良牙が、驚きの表情を隠せないでいるショウもジャックもだ。

 「人は見掛けによらずって言う奴かな。」

 「ああ、そりゃあ言えてる。」

 「あのねぇ!」

  なるは、三人の男の会話に食って掛かった。

 「さっきから黙って聞いてりゃ!

  私がここでどれだけ食おうとあなたのおごりなんだからいいでしょ!?」

  三人は、逆になるの威圧に押されほうけながら頷いた。

 「まあ、そんだけの威圧がありゃ銀行強盗に向いてるぜ。」

  突然、良牙の話を立ち切るようにジャックが立ちあがった。

 「ちょっと、トイレに行ってくるよ。」

  酒を入れたせいか、ジャックはぎこちないあしどりでトイレに向かった。

 「ふー、一服。」

  トイレは静まり返りトイレに流れる雫の音だけが聞こえる。

 「はー、次の代のボスは俺が・・・。」

  男の野望を口ずさみながら尿を放出し続ける。

  カチャ・・バタン・・・。

 「(誰か来たのかな?)」

  ジャックは手を洗ったあと、入口のドアの方に視線を向けた。

 「ん・・・?」

  仁王立ちしたウエイテレスが威圧感を漂わせながらジャックの前に立ちふさがっているのだ。

  思わずジャックはにやけてしまった。

 「ふ、ここは男子トイレですよ。」

 「いいの・・・。」 

  ジャックの言葉を気にする様子もなく一笑い見せた後、ジャックの首をがっと掴んで持ち上げた。

 「な、何を・・・!」

  ジャックは、拳銃を懐から抜いたが首が締めつけられてうまく力が入らず地面に落ちてしまった。

 「うぐぅ・・・。」

  

  チャプター15 ジャックの異変

 

 「遅いな、ジャックの奴・・・!」

  良牙達は、ポーカーテーブルにいたが特にショウは遅いジャックに苛立っていた。

 「そのうち、帰ってくるでしょ・・・、あフルハウスよ・・!」

 「なんでなるは、ついてるんだ!」

  良牙は、歯軋りしながら手持ちのトランプをテーブルに叩きつけた。

 「くそ!」

  そうした中、ジャックが戻ってきた。

 「どうしたんだ?遅いじゃねえか?」

  ショウの問いかけにジャックは

 「いや、大丈夫で・・・す・・・うぐっ!」

  ジャックは、突然腹を抱えこみながら地に伏せた。

  それを見た乗客達は騒然となる。

 「おい!」

  ショウと良牙となるがジャックの元へ寄った。

 「おい、ジャック!」

  ショウの呼びかけにも応じずジャックは苦しみもがえているだけである。

 「早く、医者を!」

  ショウはこっちに来た従業員に向かって言った。

 「すぐに、看護を呼びます。」

  そして、数分後のことだった。

 「はぁ、はぁ・・。」

  息を切らせながら看護婦が医療器具が入ってると思われているカバンを持ちながらこっちに向かってきた。

 「どうしたんですか!?」

  ショウが事情を説明する。

 「かくかくしかじかで・・・。」

  この船には、医者はいないが代わりに救命医療の経験を持つ優秀な看護婦を二人置いているのだ。

  だが、急にジャックの息が途絶え痛みを抑えていた両手も地に落ちた。

  看護婦は脈を調べたがそれもなく・・。

 「危険な状態だわ・・・!」

  二人の看護婦は、危険を察し一人が人工呼吸をし、一人が心臓マッサージを始めた。

 「脈が戻らないわ。

  看護婦1、人工呼吸を続けて。」

  看護婦2は、そう言うと心臓マッサージをするために両手を胸に当てた、その時だったっ!!

  ジャックの胸がひとりでに開いたのだ。

 

  チャプター16 乳喰らい 

 

 「え!」

  心臓と肺が露出し中から黒い影が飛び出してきたのである。

  その黒い影は、赤ん坊の原型がないほどの顔と身体をしていたが慎重は生まれたての赤ん坊並。

 「・・・!!」

  だが、看護婦2のためらうひまなくなんと黒い影は胸に飛びついてきたのである。

 「あああああー!!!」

  看護婦2の断末魔がカジノ・バーに響き渡る。

  断末魔が響き渡る中、看護婦2の乳が噛み千切られていきそれと同時に血の色がどす黒い色になっていく。

 「うぎ・・いぁあぁぁああー!!」

  激痛とはいえない神経の過敏が看護婦2の身体中を駆け回る。

  そのせいか、看護婦2の抵抗する力が失い断末魔の声も小さくなっていった。

 「ぁぁぁ・・・。」

  そして、口からは血が洪水のように吐き出された。

 「うぐぅ。」

  近くにいたなるは引き離そうと悪魔の身体を持とうとしたが。

 「あああああ!!!」

  今度はなるの断末魔の声が響いた。

  掴んだ右腕を切開するように真ん中切り裂く。

 「いやぁぁぁ!!」

  瞳に涙をため悲鳴を力一杯上げるなる。

  そして鋭くつめを生やした悪魔の右手はえぐる様に血を出していく。

 「クソ野郎!彼女を放しやがれッ!!」

  良牙はなるにしがみ付いている悪魔をばっと掴み遠くへ放り投げた。

 「おりゃ!!」

  良牙は、懐からリボルバー式の拳銃を取り出した。

  そして、放物線状で泳いでいる悪魔に向かって銃口を向け三発ぶち込んだ。

  パン、パン、パン!!

  そして、悪魔は丸いテーブルに勢いよく墜落した。

  ガシャーン!!

  良牙とショウは悪魔が生きているか確信した。

  しばらくは、けいれん程度に動いていた体も時間がたつに連れ動かなくなった。

 「ふー。」

  良牙は、汗をぬぐった。

  普通は恐怖で汗が流れるはずだがあまりにも突然の事態に身体の代謝が麻痺してしまっていて今ようやく汗が出るようになった。

 「むごいな・・・。」

  良牙の正直な一言に場にいる人間は頷かざるをえなかった。

  場にいる人間は、逃げ出した者もいたがたいていの者はその場で恐怖におののいていた。

 「どうだ、腕は?」

  良牙は、なるの腕を見た。

 「う!」

  良牙が顔をしかめたのも無理はなかった。

  なるの切り裂かれた血まみれの腕は筋肉と骨の部分が晒されていた。

  かろうじて筋肉と骨の部分は傷がなく腕も動かすことが出来るが傷が深く出血がひどい。

 「止血をしないと。

  看護婦さん、止血を頼む。」

  看護婦1は、ジャックの側にあるバックを取ろうとしたその時だった。

 

  チャプター17 こいつは何の冗談だ?

 

 「キャッ!」

  バッグを取ろうとした右手が何者かによって強く握られた。

  良牙となるとショウは数歩後ろへ下がった。

  ジャックだ!!

  良牙が、眉毛をけわしくさせながら一言呟いた。 

 「こいつは、何の冗談だ?」

 「夢か?」

  ショウは、そう言うと頬を軽くつねってみる。

  だが、ジャックはそんな事お構いなしで顔を看護婦1の顔に近づけさせた。

 「俺が一番スキな事を知ってるか?

  それはな・・・・看護婦さんの唇を奪うことさ!!」

  ジャックはそう言うと口を密着させ舌を挿入した。

 「んーうむむむむっ!!!」

  ずずずー

  看護婦1は、必死に抵抗して暴れるが女の力は男の力にはとうてい及ばない。

 「んー!んー!」

  クチャ、クチャ

 「んー!んー!」

  数十秒も経たないうちに、看護婦1のていこうがなくなった。

  そして、看護婦1の身体は地に落ちた。

 「ふふふ。」

  ジャックは不気味な笑みを浮かべながらするりと立ち上がった。

 「お前達が乗っている船はもうモリガン様の手によって落ちた。

  お前達は素直に投降してもらう。

  そして、投降したあかつきには最高の快感を一人ずつ与えてやろう。

  お前達は、今からモリガン様の性欲奴隷になるのだ!!!」

  ジャックは、そう言うとなるの方へ歩み寄ってきた。

 「止まれ!」

  ショウと良牙はジャックに銃口を向けた。

 「ふふふ。」

  ジャックは、良牙達が銃口で狙いを定めているのにも関わらず不吉な笑みを浮かべながらなるにどんどん近づいてくる。

  なるは、視線を外さないで、どんどん後ろに下がっていく。

 「かまわん!!撃ち殺せ!!」

  ショウの命令で数人の部下、良牙、そしてショウがジャックを発砲した。

 「うぐっ!ごはっ!!」

  ジャックが、苦痛を帯びた声を上げながら数十発の銃弾に倒れ、銃声があたりにこだました。

  そしてジャックは、これ以後起きてくる事はなかった。

 「ふぅ。」

  今度こそこの場にいる人間は安堵のため息を漏らした。

 

 「さぁ、見せてみろ。」

  良牙は、バックを持ってくると包帯を取り出した。

 「うわこりゃひどいな、大丈夫か?」

 「痛いってモンじゃないわよッ!!」

  なるの顔は、苦痛を浮かべ美しき瞳からは涙を浮かべ誰が見ても苦痛が伝わり中には気絶した女性もいる。

 「我慢しろよ。」

  良牙は、丁寧に血を拭きながら消毒薬で患部を拭いていった。

 「っ!!」

  言葉にできない苦痛を歯で噛み締めじーと堪えた。

 「このドレス高かったんでしょ?」

 「気にすんなよ、まさかこういう事が起きるとは誰も予想できなかったんだから。」

  そして、良牙はなるの腕に包帯を巻き終わると良牙は立ち上がった。

 「この船には何かあるにちがいない。」

 「そのモリガンっていうのとは昔の女友達または昔の彼女なの?」

  なるの質問に良牙は首を振って苦笑いを見せた。

 「まさか。

  間違っても、そいつとはベットの上で寝たくないよ。」

  良牙は、新しい銃弾を装鎮すると。

 「ショウさん、もしかするとジャックの奴トイレで何かあったんじゃないか?」

 「ああ、そのモリガンっていう奴のしわざだと断言できる。」

 「それから、藤尾の携帯に連絡できねえんだ。

  二、三回かけてみたんだが。」

 「もう一回かけてみろよ。」

 

  チャプター18 モリガンという名の女

 

  良牙は、ショウの言われたとおり一回電話をかけてみたが。

  トゥルルルル

  なるとショウは、携帯を持った良牙を見守る。

  十秒間コールの音が経った後、コールの音が途絶えた。

  おっ、もしかしてかと良牙がそう思ったときのことだった。

 「この番号はただ今使われていませ〜ん。」

  良牙の顔が、鬼の形相と化し電話の主を睨みつける。

 「誰だ、お前・・・?」

  良牙の声は、張り上げていないが低音の音声からは明らかに殺気が篭っていた。   

  そして、声の主は女性だった。

 「そうだな、どう言えばイイ?

  藤尾とジャックを操ったって言えばイイかな?」

 「ほう・・・お前がモリガンか?」

 「ああ、その通り。

  そうやって、私に立てつくのも今日で終りだよ。

  今から、この船に乗っているお前達を一人ずつ犯して殺してやるわ。

  だから・・・覚悟したほうがいいわよ・・・?」

 「そんな事はどうでもいい・・・、藤尾はどうした・・・?」

  良牙の問い掛けに、モリガンは笑って見せた。

 「今、私のチ○ポを舐めてもらってるわ。

  あ、いいもっと舐めてぇ。」

 「おい、テメェ!」

 「話が、それてごめんなさいね。

  用は私が言いたいのはね・・・、あなたが素直に屈服して私のち○ぽをなめる日も近いって言いたいのよ。」

 「くそっ!!」

  今の屈辱的な言葉に対して良牙の怒りが爆発していることは言うまでもなかったがその時は空しく電話の切れた音が辺りに流れていった。

  そのころ向こうの電話の主モリガンは・・・。

  

  藤尾の舌が普通の男子に劣らないくらいの男根をゆっくりと舌をゆっくりと舐めていった。

 「ん・・・。」

 「ちゃんと念入りに舐めなさいよ、すみずみに念入りに。」

 「わかりました、お嬢様。」

  カリと裏をゆっくりと舐めていく藤尾の舌・・。

 「あんっ!!」

  藤尾は、にやけながら休みなしでモリガンのチンポを舐めていく。

  レロ レロ

 「あっっ!!いいわよもっと刺激をー。」

  そして、前儀と言える行動が終ったあとついに本番がはじまった。

  唇をすぼめ舌で亀頭からペニスの裏側を包み込みピストンの運動。

 「んぅ。」

  ズププウプ

 「全部加えこんじゃえよ。」

  ジュル ジュプ

 「ああ!お前の口の中なんてあったかいんだ・・・!」

  ググっ

 「(モリガンさんのが大きくなってく・・・。)」

  ムクムク

 「んぐ、んぅぅっぅ!!」

 「はぁ、はぁ・・!」

  チュウ、チュウ・・・!

 「あんっ!!もっと吸うのよ!!」

  ズブ、ズブ、ズップ!!

 「ああああ!!すごい刺激っ!!

  口の・・・中で舌が動き回って・・・!!

  あ・・・ああ!!」

  チャプ、ズプ、ズプ

 「も・・・もう我慢できないわっ!!あ・・イクっ!!」

  コポ、コポ・・。

 

 続

 


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