それは、リサがアイとユウに会う少し前のお話。
エージェントとして異界を回っていたリサは、桃色の霧に包まれた世界にたどり着いた。
「この霧・・・体に害はなさそうね」
氣現術によって霧の性質を読み取ったリサは、そのまま調査を続けた。
しばらく歩くと、巨大なキノコが並んでいる場所を発見した。
ほとんどのキノコはくりぬかれていた。
と、そのくりぬかれたキノコ中から喘ぎ声のようなものが聞こえた。
「何かしら?あの声は・・・」
リサは物音をたてないようにキノコの洞穴に入っていった。
洞穴は通路になっており、中心部は大きく球状にくりぬかれていた。
そして、そこには沢山の触手によって犯されている、人間の女性がいた。
「たいへん!助けない・・・と・・・」
その光景を目の当たりにしたリサの体は熱くほてっていた。
桃色の霧には誘淫作用がある物質が含まれていたからだ。
それでも女性を助けるべく、リサは氣現術で触手を弾き飛ばした。
「だ、大丈夫?!」
リサは女性に近寄った。
しかし、すぐにあとずさった。
なぜなら、その女性の顔は、まぎれもなくリサの顔だったからだ。
リサは疑似餌につられて魔物の中心部に来てしまった。
それに気付いたときにはもうリサの体に触手がまとわり付いていた。
「くっ!」
必死に氣現術を使おうとするが、霧を吸いすぎたせいか集中することが出来ない。
触手はみるみるリサの体を包んでいった。
「んっ!・・・っく!」
服が破られ、リサの体があらわになっていく。
そして豊満な胸が触手によって何度も形を変えられていく
「ああっ!・・・んはっ、あうっ!」
胸にこすり付けたり、りぼったり、乳首を押し込んだりと、
様々な方法で弄ばれていく。
そして、ついに触手は女性の穴に向かって伸びていく。
「ひっ!いやぁぁぁ!や、やめってっ!」
まだ男を知らないリサの恥部に、一番太い触手が伸びていく。
それとともに、口にも触手が伸びていく。
「んふっ!っんふ!ふぁぁぁぁぁふっ!」
リサが絶頂に達した時、上と下両方の触手からドロッとした液体が流れた。
それと同時に触手はスッとキノコの中に消えていった。
「・・・ハァ、ハァ・・・苦い・・・」
触手から出た液は蜂のプロポリスのような成分と菌糸が混ざったもので、
栄養を与える代わりに菌糸を遠くに運ばせるというものだった。
「・・・ふぅ。異界には、ほんっとに変わった植物がいっぱいあるわね・・・ハァ」
溜息をついたリサは、キノコから脱出してまた別の異界へと旅立っていった。
伯爵に捕らえられたとき、触手の感触でこの体験を思い出したようだが、
それはまた、別のお話。
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