あんたの知らないあたしを見て見たい?
・・・バカ言わないで。
そんなの絶対ダメだから!!!!!
アルバム
「キャハハハハハ!!!」
あたしはテーブルをバンバンと叩いて大爆笑。
お腹が痛くて死にそうだった。
大好物のケーキを目の前にしても、笑いすぎて食べれない。
もう、ケーキどころの騒ぎじゃないし!!!
「笑うんじゃねぇ(怒)」
「だ・・・だって景吾が・・・・!!!キャハハハハハ!!!」
爆笑の理由は、あたしが景吾のアルバムやら卒業文集やらを見たから。
幼稚舎低学年の文集なんてもうサイコーだよ?マジで笑える!!!
だって、コイツの将来の夢が・・・・・・・!!!
「将来の夢、跡部景吾。僕は、大きくなったらカンガルーになりた「復唱すんじゃねぇ(怒)」
景吾は、あたしの手からヒョイと文集を取り上げた。
「あー!返せー!!あたしの文集ー!!!」
「俺のだ(怒)」
も、いいよ。高学年のがあるから。
「将来の夢、跡部景吾。僕は「没収だ(怒)」
また、あたしの手から文集を取り上げた。
「いいじゃん、誕生日なんだから!」
「よくねぇよ(怒)今日は俺の誕生日だろうが!」
「・・・つまんない。」
「お前がな。」
「ひっど!彼女に対して言うか?フツー」
「言う(キッパリ)」
「わーん!!こうなったら幼少時代の景吾の恥ずかしい写真全部学校中にばら撒いてやるー!!!」
「待て待て!!!いつの間にんなもん手に入れた?!!!」
「今さっき。ついでに母子手帳もスッた(ニッコリ)」
あたしは、カバンから景吾恥ずかしい写真集part 1と景吾の母子手帳を出した。
景吾はそれも取り上げようとしたが、もう同じ手には引っかからない。
あたしは素早くそれをカバンに戻した。
「寄越せ、(怒)」
「イヤv絶対返さんvv」
「・・・テメェが持ってて何になるんだよ?」
「ファンの子に売ろうと思ってv」
「売るんじゃねぇ!!!返せゴルァ!」
あたしは両手首を景吾に押さえつけられた。
「イヤンv景吾のケ・ダ・モ・ノv」
「バカ言ってんじゃねぇよ、アーン?(怒)」
アレ?
なんか、本気で怒ってる・・・・・・?(←当たり前だ)
「・・・ったよ、返すから放して!」
あたしは手首を放してもらうと、カバンからアルバムと母子手帳を出してそれを返した。
「・・・・まさか中見てねぇよな?」
「え?見たよ。面白そうなラベル貼ってあったから、即全部見た。」
「・・ッテメ!お前のも見せろよ?!」
「今そんなもの持ってませーんv残念でした。」
「なら、お前ん家行くまでだな」
景吾は立ち上がって車を呼んだ。
「え・・・・!!ちょっと待って!!!ダメ!!」
「アーン?テメェ、俺のアルバム見たんだろ?俺がお前の見たらお相子じゃねぇか」
「だ、だめだめ!!!文集もアルバムも絶っっっ対見んな!!」
「今日は俺の誕生日だよな?」
「そーですね。」
「じゃ、見に行くぞ」
「どうぞご勝手に・・・」
ていうか、あたしの見られたらマジでやばいんですけど!!!!!!
どうしよう!!!
あんなの景吾に見られたら絶対、強請られる!!!
そうこうしている内に、あたしの家に着いてしまった。
ガチャリとカギを開けて、景吾を出迎えた。
2階の自分の部屋に行って幼稚園のときのアルバムを持ってきた。
「はい、あたしのアルバム」
あわわ・・・・・!!!マジでこんなの見られたら笑われる!!!
「私の将来の夢、。」
あああ・・・・!!!読まないで読まないで!!!
「私は、大きくなったら妖精さんになりたいです。・・・ッ・・ハハハハハハハハ!!!」
「笑うなー!!!!カンガルーよりはマシだっ!!!」
「うるせぇ。お相子だろ?」
見られた・・・・!!!見られた・・・!!見られた・・・!!!!
よりによって、景吾に見られた!!!!
ああ、もうあたしの人生終わりだ。
「最ッ悪。」
「お前意外とドリーマーだな。バカじゃねぇの?」
「うるさーい!(泣)」
妖精になりたいなんてどうしてかいたんだ!!!!!
くっそー!!!当時のあたしのバカヤロー!!!!!
「・・・実家に帰らせていただきます」
「もう帰ってんじゃねぇか、妖精」
「くそぉー!!!(泣)妖精言うなー!このカンガルー!!!」
「・・・ま、いいんじゃねぇの?・・・可愛くてよ」
「へ?」
あのー!!今なんと仰いましたか景吾さん!!!
あたしの事を可愛いと仰いませんでしたか?
「ゴメン、聞こえなかった。もっかい言って!!」
「アーン?2度と言うかよ!」
「いいじゃん!減るもんじゃないしー!もっかい!!」
「お前が言うことべき事も言ったら、俺も言ってやっても良いぜ?」
言うべき事・・・って何?
あたしあんたになんか言ったっけ?
「・・・ごめんなさい?」
「バカかお前は。謝ってどうする」
「じゃあ何?ありがとうとか?」
「今日が何の日かわかってねぇようだな」
・・・・・今日?って10月4日?
ああ!なるほど
そういえば、言ってなかったな!
あ!ケーキ食べる前にほったらかしてきちゃった!!(そういう問題か!)
「・・・おめでとう。」
「言えんじゃねぇかよ。」
「そりゃあたしはあんたと違って素直ですから。素直に言えば良いのに、言ってほしいっでぇ!」
ボカッと一発、平手で頭を殴られた。
「痛っー!何すんだ!!!」
「うるせぇ(怒)一言余計だ。黙っとけ」
「はいはい」
礼の一つも言えねぇのか、この俺様野郎・・・・・・!!!
しかも、女に手をあげるとは何事だ!!!!!!
・・・・・・・・・・まぁ、いいか。
今日はこいつの誕生日なんだし、大目に見てやろう。
すっかり忘れてて、プレゼント用意してなかったあたしもあたしだしな。(←最低)
誕生日、おめでとう。
コメント
昨日幼稚園のときのお誕生日アルバムが部屋から見つかったんですよ。
で、あたしの将来の夢は妖精って書いてあったのさ!!!
年中のときはセー●ームーンでした・・・・・!!
アホかーーーーーーーーーーーー!!!
でも、Lちゃんが「可愛いっ!」って!!
・・・・・可愛いか?
普通に考えてみろぃ!妖精だぞ?妖精!!!
非現実的にも程があるよ!!!!
ていうか、誕生日夢こんなんでゴメンなさい!!!
もっとちゃんとしたの書きたかった!!!!!
うわああああああああああん!!!(泣)