夕焼け小焼けで日が暮れて、山のお寺の金が鳴る






おててつないで皆帰ろ







カラスと一緒に帰りましょう














夕焼けこやけ













「ってワケにはいかないのよね」




「・・・やっぱダメか」



「仕方ないわよ、忘れた私達が悪いし」







下校時刻をとっくに過ぎ、夕日に染まる教室で岳人と二人きり。



ちょっとドキドキ。ありがとう、先生。



・・・・・・・・・なんで二人きりかって?



私達はバカ’sは新学期早々宿題を忘れ、二人そろって仲良く居残り。



クラスの皆、ありがとう。




・・・・・・・・・・・・まぁ、自業自得か。








「あ・・・・・・今日、俺誕生日じゃん!!!」




・・・・・・・それ、マジですか???



しまった・・・・・・・・・今日、財布持ってない!!!




「フーン。オメデト」





ああ・・・・


満面の笑顔で言うつもりが、スッゴク冷めた言い方になってしまった・・・・・・・・・・・!!




「って、なんで片言なんだよ・・・・しかもスッゲェ冷めてる!!

あ゛ー!!早く帰らないと姉貴達にケーキ食われちまうー!!




「ちょっと煩いよ岳人ー。静かにして。集中できない」




「ていうか、お前頭いいのになんでやってねぇんだよ?・・・・・・お前いつもテストじゃ跡部抜いてんだってな・・・」






ハイ、確かにあの頭のいい(←イヤミ)跡部を
蹴落とした女は私です。



最初は、あいつがムカつくので学年1位の座から蹴落としてやろうと思って1位を取りました。(←最低)



でも一回やったらスッキリしてなんか癖になったんで、そのまま学年トップを取り続けています。





「んぁ?だって宿題なんてめんどくさいんだもん・・・・あ、やった!終わりー!」






ワークが終了したので、さっさと筆箱を片付けカバンを持った。


さぁ帰るか・・・




・・・・・・・・いや、ホントは待ちたいんだけどね。



なんつーか・・・・・・・照れくさいもん。





「あ、ズリー!しかも言い方ムカつく!!俺に対してのイヤミか!!」



「っさいなぁ・・・・だって私は終わったんだもん」



「クソクソ!あー、お前ムカつくー!!!」



うるさいなぁ・・・と思いつつも、チラリと岳人のワークを見ると



まだ10ページほどしか終わっていなかった。




「あーあ、きっと今日は帰れないね・・・・・・んじゃ、バイバーイ岳人クン!



「くぁ゛ー!!マジでお前ムカつく!!」



あたしはハイハイ、と教室のドアを閉め、先生にワークを提出して帰ろうとした。



ハァ・・・・・・私のバカ!!!



なんで素直に、待っててあげる!って言えないのかなぁ・・・・・・・



おかげで私たちはいつもあんな調子なんです。


岳人に、まともなアプローチなんてした事ありません。








「あ・・・・・・水筒忘れた・・・・!!」




素直になれない私に罰が下ったのかもしれない。



忘れ物に気付き、急いで教室まで戻ると教室はまだ電気がついていた。


ドアの向こうからは、うーん・・・とか、クソクソォ・・・とか、えーっと・・・・等の声が聞こえる。




「ねぇ、まだやってたの?」



「あ!?どうしたんだよ・・・・・?」



「忘れ物。」



「あっそう。」



機嫌悪そうに岳人が言った。



そして、自分の席に戻るついでに岳人の後ろからちらりとワークをのぞくとまだ3問しか進んでなかった。



・・・・・・いや、いくらなんでも遅すぎでしょう?ホントに帰れないよ?!!!



誕生日くらい早く帰ろうよ?!!!!







バサッ




「・・・・・・なんだよコレ?」




あたしは岳人に薄っぺらい冊子を投げた。




「解答。終わったから先生にもらったの。いらないんなら返「わーっ!待った!!いるいる!!!」




あわてて私の手から回答をひったくった。







「っしゃ終わりー!!」



-----------------ていうか私のおかげでしょう?




、おまえホントはいいヤツだったんだなッ!!」



「誕生日くらい早く帰りたいでしょ?(呆)」



〜!!!」




感動してオンオンと泣きだす岳人。



ワークをしまって今度はホントに帰る用意をした。




「あ、待てよ



「何?まだ何か用?」



「コレやるよ」




岳人の投げた何かをパシッとキャッチする。


そっと手のひらを見ると、さっきまで岳人がつけていた羽のアクセだった。





「お礼。・・・じゃあな、!ほんとサンキュー★」





駆け足で、岳人は教室を出た。











どうしよう・・・・・・もらっちゃった!!!









「ってフツーは私がプレゼントあげないとダメなのに・・・・・・・・・」





嬉しそうに校門を出る岳人を教室から眺めながら、手のひらに乗っかったアクセを見つめる。





岳人の姿は、夕焼け空に消えていった。









っあー!まだ大事な事言ってないや・・・・・・・・










「誕生日おめでとう、岳人」






岳人の消えた夕焼け空の方に向かって、私は言った。

























1日送れだけど、明日プレゼント渡すね。



























・・・・・・・・・・・ついでに好きって言えたらいいなぁ











































コメント


がっくんお誕生日オメデトー!!!
って事で夢書いたんだけど・・・・・
カナリ、へタレになってしまった・・・・・・・・!!!
つーか主人公、カナリ図太いし・・・!!
まぁ、とにかくがっくんお誕生日オメデトさん★















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