許せない。
これだから男は嫌いなんだ。
許せない。
あたしはあんたを許さない。
+ Beauty and the Beasts +
何度も迷いながらも、無事あたらしい我が家に到着。
それにしても、新築の1件家だなんて(しかもバルコニーと庭がついている!)
嗚呼、ありがとうお母様!!(←ゲンキン)
ガチャ
「新築なのは嬉しいけど・・・・・・何もねぇじゃん!」
んのクソババァ!!家具くらいそろえとけよ!!
いや、待て・・・・・母さんのことだ。
あたしには到底縁のない思いっきり乙女チックなのにしそうだからこれでよしとしよう!
よし、ナイスだ母さん!
「デパート行こうかな・・・・・・機内食だけじゃさすがにお腹減るし」
確か、さっき空港で地図見たときは駅方面だったな・・・・・・・・・
注:は極度の方向音痴
お腹も鳴っているので、そのままデパートに行くことにした。
「つかれたー・・・・・ていうかココどこ?」
歩けど歩けどデパートが見える様子はない。
それどころか、駅すら見えない。
注:全くの反対方向に来ています。
「・・・・・・お腹すいたー」
・・・・もう限界。
あたしは、イヤになってその場にしゃがみ込んだ。
「きゃっ!離して下さい」
極限状態のあたしの耳に入った、女の子の甲高い声。
・・・・・・なんだなんだ?
人買いか?(なワケない)
「アーン?この俺様が誘ってやってんだから感謝しな」
「離して下さい、彼氏が待ってるんです!」
・・・・・・・・ほーぉ、ナンパか。
白昼堂々、しかもこのあたしの目の前で。
・・・・・・・・・・・・・・・いい度胸してんじゃないの(恐)
「そんな奴やめて、俺にしときな。可愛がってやるぜっっ」
側に落ちていたスチール缶を右手で握りつぶし(マティ)
それを男に向かって投げるとゴスッと言う音がして見事男の後頭部に直撃した。
「嫌がってんじゃん。離してあげれば?」
つかつかと踏み出し、あたしは男の前に出た。
「アーン?テメェか?俺様に缶ぶつけた奴は」
男は、後頭部を痛そうにさすりながら言った。
「そんな事どーでもいいし。この人の事あきらめないなら、もっかい喰らわせるまでだけど」
後ろをチラリと見ると唖然とする女の子。(そりゃそうだろーな。)
再び前を向くと勝ち誇ったようにフッ、と笑った男。
何がそんなにおかしいんだよ?!もしかして頭可笑しい?
「お前、俺の女になれ」
そして、あたしの体はグィッと男の方に引き寄せられた。
「はぁーー???」
こいつ、本当に頭大丈夫?
何、ほざいてんの?寝言は寝て言わんかい、このアホ。
「ざけんじゃねぇ!!あんたみたいな男はあたしの1番嫌いなヤローだ。
覚えとけ!!この世の女が皆テメェのモンだと思ったら大間違いだっつうの!!」
あたしは、男を突き飛ばして「走るよ」と女の子の手をとって走りだす。
そして、腹が立ったのでとりあえず(とりあえずかよ)
男には通りすがりに回し蹴りを一発入れておいた。
ったく、調子こきやがって!!
「ここまでくりゃ、安心だな。・・・ねぇ大丈夫?」
「あ、はい。助けてくれてありがとうございました。」
「お礼なんていいよ、当然のことしただけだし。ほら、彼氏のとこ行きなよ。次からは悪い男に引っかかんじゃないよ?」
「はい。気をつけます。では、さようなら」
「おう。じゃあ・・・・ってちょっと待って!!・・・ダ●エーってこっちの方向でいいんだよね?」
「え?ダ●エーですか?なら、反対方向ですけど・・・・」
はぁー?!
・・・・・・・マジで?
「そっかサンキュッ!じゃあな!!!」
あたしは素早くUターンして、猛ダッシュで目的地のダ●エーに向かった。
本日、マジで自分の方向音痴を恨みましたv
コメント
やっと1人ご登場ー。
にしても・・・・なんだこれは?
本当に夢か?
あたしの夢は夢っ気0%な気がする・・・・・
文才ほしーよー!!!