遊 具
「ほら滝夜叉丸、見てご覧よ。美味しそうだろう。」
そう言う木ヱ門の手に握られているのは一本の張り型。
黒々と鈍く輝くそのさまが、更に卑猥さに拍車を掛ける。
三木ヱ門はこのような道具を使うのが大変好きらしい。
何人にも引けを取らない立派な持ち物が腰にあるにもかかわらず、
何処から仕入れてくるのか怪しげな道具を数多く買い込んできては、
それをいちいち滝夜叉丸に試してその使用感を事細かに聞きたがる。
使用感など滝夜叉丸のその時の表情を見ていれば一目瞭然であるのだが。
ただ単に口の端にするのも憚られるような言葉を滝夜叉丸の愛らしい口から是非にも聞きたいだけである。
「き・・・・様。また何処からそんな物をっ・・・・!」
「そんなこと気にしない、ほら、四つん這いになって。言うこと聞かないなら縛ってでもやっちゃうよ。」
厭だ、と頭は言う。でも心はあの道具のもたらす効果を期待し、身体は既に反応している。
本気で拒むなら三木ヱ門は無理強いなどしない。三木ヱ門が滝夜叉丸の身体に傷をつけるようなことする筈がない。
でも。
「そう、いい子だね、滝。」
厭がる振りをしながらも、腰を高く上げ裾を巻く仕上げる。
「挿れ易いように口に含んで・・・・、コッチは自分でちゃんと解すんだ。」
言われるままに口に頬ばり、指はもう、自分の身体の中を探り出している。
「こんな遊び道具が好きなんだよなぁ、滝は・・・イケナイ子だ。」
そうして、この遊具のもたらす快感を想像し、それに備えて準備をする。
暗い部屋中に湿った音を響かせながら、時折こぼれる吐息も既に熱い。
淫具を体内に深く埋められながら、喜びの声をあげ三木ヱ門にきつくしがみつく。
「滝は、イケナイ子だ。」
優しい言葉で咎められて、滝夜叉丸は淫液で濡れていた。
やらしさ度0.2%増量中(当社比)
お題100