++smile++


サラサラの髪が額にかかって。
眩しかった朝の光がほんの少し弱まった。
目を開けると、ふんわり笑った笑顔。



『おはよ。』



なんて、ちょっとはにかんだりなんかして。
普段しなれてない起こし方に、ほんの少し照れてるコイツ。
アホやな、とか。
照れ隠しが喉元まで上がってきたが…
キラキラ光る光の中で、嬉しそうに笑う笑顔を目にしてしまって。



『っ!うわ…!!』



腕を引いて、自分の上に落ちてきた身体をぎゅっと抱き締める。



『……はよ。』



眩しさと眠気に目を瞑ったまま、手探りで抱き締めて。
腕の中の身体が、ほんの少し身じろぐのが分かる。



『朝…やで。起きな。』



『ん………』



『…朝、やってば。』



『ん……』



『朝…………』



こんなときだけ真面目なこと言う唇を、
啄ばむように塞いで。



『………あさ、やからな。』



ほんの少し赤く染まった頬。
見上げて言うコイツを…
いつになく、愛しく思った朝。








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