「アマ公、あれから何年経ったけかなァ・・・・」  
イッスンは桜の木の下から空を見上げる。そして、昔の事を思い出していた。  
 
 
「アマ公、オイラとお前はしばらくここでお別れだィ」  
鉄の箱舟の上でイッスンはアマテラスに言う。そしてイッスンは、  
クルリと後ろを向き「じゃあな」と言い立ち去ろうとする。  
「くぅぅ・・・ん」後ろから聞こえる悲しげな声。  
イッスンはアマテラスのほうを振り向かずにこういった。  
 
 
「アマ公。オイラ言ったろ?一度しがみ付いたら離れないって、その・・・ハズいんだけどよォ  
お前の事がスキだから、またいつか、桜の下で・・・・会おうな!」  
 
「わんっ!」アマテラスは嬉しそうにそれに応える。  
それと同時にウシワカが迎えに来た。アマテラスは悲しげな顔をし、いった。  
 
 
 
 
思い出し終わり、イッスンの顔には涙が流れる。  
「・・・っう!なぁ、アマ公もう二度とお前の顔を拝むこたァ出来ないのかよぉ・・・」  
 
 
 
 
イッスンが立ち去ろうとした、そのときだった。「わん!」  
後ろから聞きおぼえのある声、「アマ公!?」  
イッスンは嬉しさのあまりアマテラスに飛び乗った。「ありがとな。」「わん!」  
そして、昔のようにナカツクニを走った。  
 

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