ヤツフサとフセ姫。  
幼馴染の二人が、屈託なく遊んでいる時から、二人はいずれ夫婦になることを期待されていた。  
気力の強いフセ姫、霊力の強いヤツフサ。  
この二人が風神宮の後継ぎとなり、さらに子孫をなせば、さらに強い力を持つ子孫が生まれるだろうと思われていた。  
親同士は、幼い二人を許婚としたが、そんなこととはかかわりなく離れようがないかのように戯れ合い、寄り添っていた。  
 
二人はお互いの区別すら無かった。  
彼は私で、私は彼だった。  
子犬の様に遊んだ、時を忘れてじゃれあった。  
いつの頃からだろうか、違う体を持つ者同士として、男女として、  
意識しだすようになったのは。  
彼の逞しく割れた腹筋、私の膨らみだした胸。  
変わっていくことが不安で、不思議で、互いに違うところを、確かめあった。  
性行為と知らぬ間に、体を求めあっていた。  
 
 
“あなた……あなたぁ…どこ?あなた…ヤツフサぁ……”  
夢の中で、思い人を探し求める。  
そんな夜を何度過ごしたことか、もう思い出せない。  
その思い人とは、幼いころから寄り添っていた。  
これからも、ずっとずっと頭が白くなっても、腰が曲がっても、共に過していくのだと思っていた。  
優しすぎて、時々甘すぎると怒ることもあったけど、本当はそんな甘やかさが好きだった。  
あの人は、どこ、どこ、どこなの?……  
 
幼いころから、あの恐るべき妖怪に奪われるまで欠かされたことなどなかった優しい愛撫。  
その温もりが恋しい。  
“ああ、あなたの逞しい腕、低くささやく声が恋しい、恋しい…”  
幾度思い人を恋うて、自らを慰めたか。  
「…ああ、もう、何も知らない時には戻れないのに……んぁ…」  
体が疼いてならない。我慢が出来ず、両肩を抱きすくめる。  
「は、くううん。」  
敏感な中心は熱さを増し、疼く。  
かつての甘いひと時を思い出す。  
 
“フセ…”  
 (男の、うなじを這う唇、背筋を這う指先を思い出す)  
ひとり寝の床で、乳房をかき抱き、乳首を指先で転がす。  
“フセ…”  
 (あばらを一本一本数えるようにゆっくりとなでる熱い指、脇腹の曲線を確かめ、少し押してほぐす手のひら)  
乳房を両手でもみしだく、震えながら敏感になってゆく乳頭。  
“フセ…”  
 (殿部から、太ももを伝う手のひら、ひざの下に差し入れ、片足を持ち上げる)  
敏感になった乳首を片手の指先で転がし、もう片方の手を下半身へ…。  
“かわいいよ、フセ…”  
 (黒い茂みをやわやわと掌底でなで、指先で菊門と花びらをなぞる)  
乳首をこねつつ、陰核をなでる、陰唇をかき分ける。  
“フセ、大好きだよ、フセ…”  
 (顔を下半身へ、へそ下に唇を這わせ、そのまま茂みに降りていく)  
両手を陰部へ、陰核を指先でこねる、陰裂の縁をなぞる…。  
“ピチャ、ペチャ、チャ、チュ”  
 (女陰をなめまわす、大陰唇を親指で広げつつ、小陰唇を含み、舌でまんべんなく撫でる、  
 蜜を滴らせだした陰裂に、硬く突き出した舌を差し込みその縁の内側を愛撫する)  
指を割れ目に差し込み、くちゅくちゅとかき回す。  
“行くよフセ”  
 (上げていなかった方の足を持ち上げ、股を広げる。女の体に覆いかぶさり、怒張した男根を差し入れる)  
うねる躰、陰裂に指を深く差しこみ、掻き回す。  
 (かつての囁き、耳元でつぶやく言葉)  
“フセ…大好きだよ… フセ……愛してるよ…”  
 (ゆっくりとうねる腰、大きく、小さく、徐々に激しさを増し、強く打ち付けるように動く)  
指を大きく抜き差しし、陰核を強くこねる。  
 
行為で興奮し、夢とも現ともつかぬ狭間で漂う意識が、恋願う  
抱きしめて欲しい、口づけして欲しい、愛撫して欲しい、  
………体の隙間を埋めて欲しい。  
指では、駄目…、足りないの……。  
空腹のときに空腹をなだめる為にと、少しの食物を摂ると、かえってますます飢えてしまう  
失われ、戻ってこない者を強く求めてしまう。  
 
…その心に、魔が忍び込んだ。  
 
「う、はっう!」  
自慰で達し、息を弾ませる。  
朦朧としている脳裏に、ぼんやりと  
ヤツフサが浮かんだ。  
(フセ……)  
夢うつつでフセ姫は思わず抱きついた。  
(…フサ、ヤツフサあ、会いたかった、会いたかったの!夢でもいい。夢なら醒めないで。)  
 
幻想のヤツフサは、フセ姫の額に口づけし、肩を抱きすくめた。  
そして、その手は肩の曲線を伝い、脇から、乳房に向かう。  
ナメクジが伝うかのように、じっとりと乳房の周囲を撫で、指一本一でもみほぐすようにやわやわと愛撫する。  
だが、乳首には触れようとしない。じっくりと周りから責めていく。  
(はあ、あ、ぁああん、気持ち、いいよう)  
開発しつくされた女体は、男の愛撫に素早く反応し、官能を高めていく。  
(フセ、もっと可愛いところを見せて。お前のして欲しいことを言って)  
ヤツフサはフセ姫の耳元でつぶやき、執拗に胸をほぐし続ける。  
(ん、あ、私の、弱いところ、わ、解ってる、くせにぃ…)  
フセ姫は悶えた。今の愛撫も気持ちいいけど、もっと、もっと、まさぐって欲しい所があるのに。  
(おねだりを聞きたいんだよ。さあ、フセのして欲しいこと、聞かせて?)  
両手で、大きく乳房をこねつつ、一番敏感な頂点には手を触れない。  
そのもどかしさに、フセ姫はとうとう降参した。  
(ああ、乳首、強くつまんでぇ、口を、舌を吸ってぇ)  
その言葉を聞いて、ヤツフサは、ゆっくりと行動を変えた。  
乳頭を合わせてひと舐めし、口唇はフセ姫の唇をふさぐ。  
歯茎をゆっくりと舌で愛撫し、舌に舌で絡める。  
フセ姫もその舌に応え、舌を強く絡める。  
口唇の愛撫と同時に、乳房の愛撫も加わる。  
乳房は軽くもみほぐしつつ、親指と人差し指で乳首を回りから潰すように転がし始めた。  
フセ姫の呼吸が乱れる。  
乳首を襲うきつめの刺激、膨らみ全体を覆う、こそばゆい刺激、舌を愛撫する艶めかしい刺激。  
異なる三種類の快感の波に、覆いかぶさる幼馴染の体重では抑えきれず、くねくねと体を躍らせる。  
やがて、乳首が十分に充血し勃起したところを狙い、キュッとひねる。  
とたんに、ビクン!と何かの合図があったかのように女のからだが跳ね上がり、喘ぎが高くなる。  
(く、あ、あああ、か、感じ過ぎちゃう、乳首、いいよう!)  
乳首の愛撫はなおも続いたが、右手はそろそろと脇腹から尻に伸び、唇は手が離れた乳首に下がっていった。  
(ふ、ああ、お尻、気持ちいいよう。胸、気持ちいいよう、ああ!どっちもいいの!くうん!)  
大きな掌を開き、指で両方の乳房をおし潰すように寄せ上げ、乳首を舐めたり、少しだけきつく噛んだりするのと同時に  
尻の双丘をもみほぐすようにつかんだり、ネットリとすり上げるように擦ったりしているのだ。  
やがて掌で肉丘を押すように愛撫しつつ、その指は双丘から谷間にうつり、尾?骨から菊門の間をじっとりと擦りながら往復する。  
(ひっ、は、ああああ!お尻、お尻が気持ちよすぎるよう、や、お尻でイクのやぁ!)  
(イクのは嫌なの?じゃあ、やめるかい?)  
と、手を止める。  
 
フセ姫はヤツフサの頭を抱きすくめ、その体に足を絡めた。  
(くうぅ、何で、そんなに意地悪なのぉ、やだ、やめちゃやああ…)  
(じゃあ、どこでイキたいのか言って?)  
胸の谷間を上下に舐めずり、手は、下腹部の陰毛に触れるか触れないかの下腹部をなでながら、ヤツフサが促す。  
その焦らしにたまらず、懇願する。  
(あ、足、の、間を、触って…)  
(ん?ここでいいかな?)  
また尻と菊門をいじる。  
(はああん、ちがうの、その、前…)  
(前、じゃわからないよ、どこ?)  
(う、あ、毛の生えてるとこ…)  
(ふうん、じゃ、ここでいい?)  
女陰の丘を触り、黒く素直な毛並みをねじり、軽く引っ張るが、最も敏感なあたりには手を触れない。  
亀裂から最も離れたあたりを愛撫し、恥毛の生え際の周囲を撫でさする。  
溢れた愛液で濡れ、毛が濡れそぼってくる…  
(やあああ、もう、やああああ、股の割れ目、さわってえ、周りだけじゃ、やだあああ)  
(触るだけ?さあ、ちゃんともっとして欲しいことを言って、聞かせて?)  
(あ、あなたの、その、股の棒、欲しいの、私の、穴に、入れて欲しいの)  
(それじゃだめだよ、ちゃんとはっきり言うんだ、さあ、どこになにが欲しいの?)  
ヤツフサは、女陰の核をクイッとつまみながら言った。  
さんざんじらされ、大きく火がついた女体は大きく跳ね、恥じらいを捨ててたまらず答える。  
(はあっ!あ、あなたの、おちんちん、欲しいの、あう!私のおまんこにつっこんでえええ!)  
その言葉が合図のように、愛液が大量に湧き出し、フセ姫の股間はまるで粗相をしたかのようにビチャビチャと濡れた。  
綻んだ女陰に両手を伸ばし、両親指で容赦なくばっくりと開き、強く蜜を吸い上げる。  
ジューッ、チュ、ジュブ!  
硬く尖らせた舌先で、陰核を攻めつつ、乱暴なほどに激しく、亀裂を手指でこねくりまわす。  
(ひあああぁあああぁあ、あ、はげし!い、あはあ!あ、い、いよう!いいよう!)  
やっと望みの場所に愛撫を受けられたフセ姫は歓喜を迎え、いよいよくねくねと身もだえる。  
と、フセ姫の女陰をまさぐる手が止まった。  
(あ、やあ!やめないで!もっと、もっとお!)  
淫夢は夢とは思えないほどの濃密さで、フセ姫を絡め取っていく。  
(さあ、もっと欲しがって、もっとさらけ出すんだ!欲望をもっとみせろ!)  
陰核の包皮を向き、人差し指の爪でかるく引っ掻く。  
(く、ひああああああ!)  
ヤツフサは時に乱暴に、時にやわらかく、フセ姫の体を翻弄し、その快楽の壺を抑え、心の襞も剥いていく。  
 
何か、おかしい。  
((ヤツフサは、こんな意地悪じゃ、ない))  
((ヤツフサは、私にこんなこと、言わない))  
心の中で、警鐘が鳴り出す。  
おかしい、おかしい、たとえ夢でも、彼がこんなこと言うなんて。が、すでに遅し。  
体は抑えようがないほど燃え上がり、もう自分でも欲望を止められない。  
『さあ!フセ!これが欲しいんだろう?しゃぶれよ!』  
「あは、はい、しゃぶる、しゃぶりますから、はやくぅ、欲しいのお」  
淫夢の命じる通りに男の陽根を咥え、れろれろとしゃぶる。  
苦い液を残らずなめとろうとするが、後から後からあふれて舐めきれない。  
フセ姫の股間は不思議とその液をなめとる度に、熱さを増していった。  
ダラダラと流れる愛液。  
「ふふふ、素直でいい子だ。さあ、入れて欲しいんだろ!?入れてくださいと頼め!じゃなきゃぶち込んでやらんぞ!」  
「ぶは、はああ、もう、もう限界!入れて、入れてください、私のマンコにぶち込んでぇ!じゃなきゃおかしくなっちゃうよう!」  
その哀願と同時に、淫夢のヤツフサは蜜壺に陽根を差し込んでいた。  
 
ジュ、グチャグチャと嬲られる様に掻き回される。  
パンパン!パンパン!  
容赦なく股間を打ちつけられる。  
ジュジュ!っと、熱い精が腹に大量にそそがれたのを感じた。  
「ひあああ!あついいいいい!」  
生々しすぎる感覚、これは夢ではない!  
 
愛液と精液がダバダバと女陰から溢れだす。  
フセの中で、淫夢、の陰茎が形を変え、子宮口をえぐるように雁首が肥大し、銛が打ち込まれたかのごとくにがっちりと結合する。  
フセ姫は、恐ろしいほどの違和感と快感で頭を振り乱した。  
「ああああああああ!くあああああ!いい!いいよう!う、うそ、うそ!ああいや!ああ!いやああああ!」  
愛液と涙に濡れた板の間、そのどろどろの液体の水たまりに、おぼろげに妖魔の姿が映った。  
自分を犯している、これは、妖怪だ!  
「くあ!ひやああああああああ!よくも!ぁあ、離れ!あ、良いいいあ、やあ、嫌、やああああ!」  
「くっくっく、バカめ!もう遅いぞ」  
ガッチリ両手をつかみ、その手を封じると、ますます荒っぽくフセ姫を犯す。  
「さっきまで、お前に色々答えさせたのはなあ、お前の心の中をさらけ出させて、ガッチリとり憑くためさあ」  
妖怪が増える。  
「さあ、こうやって、荒っぽく犯されるのが好きなんだろう?旦那は優しすぎて物足りなかったんじゃないか?」  
増えた妖怪は、フセの乳首をきつくつまみ、口を犯す。  
太く固い舌にふさがれ、舌を噛むこともできない。  
(んんーっ!ふううううー!)  
さらに妖怪が増える。  
「本当は尻も好きなんだろう?前だけじゃ物足りないだろうが。」  
体位をひっくり返され、騎乗位にさせられる。  
尻がつきだされ、菊門に愛液でべっとりとぬらされた異形の手が伸びる。  
(嫌ー!いやあああ!)  
菊門に指が入れられ、腸壁をこねられ…。  
その間も、口と乳首、女陰を犯され、抵抗はむなしく、かえってその抵抗のための動きが快感と妖怪との結合を増すことになってしまう。  
(駄目、だめよお!そこは……あの人にも!)  
ズグウ!  
菊門に大きな違和感と異物感が溢れた。  
「ふぶぐうう!ぐくう!んん、ぎゅぅ〜……」  
違和感と、嫌悪感と同時に身体には、すさまじい快感がおとずれる。  
どっと汗が流れ、さらに愛液が溢れ、激しい動きを受けて股間は白く熱く泡立つ。  
「おお!嬉しいか、もっといい声で鳴け!」  
「それ、もっとほしいか、もっと動け!」  
「ほら乳首はまだまだ欲しがっておるようだな、もっとねだれ!」  
(ひ、あああ、やあ、だめ、なの、ああ………)   
 
前と後、口を犯され、体中を舐めつくされ、おぞましい絶頂を迎え。  
……フセ姫は妖怪に憑りつかれた。  
 

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