「あ、杉君おかえり~今日の収穫は?」
チョコがいくつも入った紙袋を、こたつに居る海老塚に渡し
「収穫ってお前ね~つか、お前からは?」
コート、上着を脱ぎ、ネクタイを緩めながらこたつに入る
「無いよ」
紙袋から出したチョコの包みを開けながら、海老塚はさらっと言う
「だって、毎年いっぱい貰ってくるし、もういっかなーって思ったんだよ…あ!これ超高いヤツじゃん!本命かな」
ニヤリと笑いながらこちらを見
「モテモテじゃん」
と言うので
「お前から貰えなきゃ意味無ぇよ」
と、拗ねた口ぶりで言ってみる
海老塚は
「今更チョコとかいらないでしょーが、はい、あーん」
と超高いチョコを一粒口元に差し出して来たが、それを食べないでいると
「何よいらないの~?」
と、そのチョコをポイッと自分の口にほうり込んだ
「美味しいの…にっ!?」
俺はグイッと海老塚を引き寄せ、唇を重ねてチョコを奪いとった
「ん…っ、チョコならまだあるでしょー!」
赤い顔で睨まれた
おしまい
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