「ちょっと! あんたたち警官になんてことをするのよ!」
コギー――コンスタンス・マギー三等官は、自分の所持物である手錠で拘束されて、左足をロープで括り付けられた状態で、仰向けに寝転ばされていた。
三人の男はコギーを下非な視線で見ている。これからおきることを期待している目だった。
コギーの口調は怯え三割、警官としての矜持三割、オーフェンが助けに来る確信が四割だった。
「大体わたしにこんなことをして、強欲、凶暴、極悪と三拍子そろった黒魔術士に人生に深い傷を負わされても知らないわよ!」
男の一人が軽く笑った。
「なによ! キースが『コギー様!今助けます!』って逃げていったのあなたたちも見たでしょう! あれはオーフェンに助けを求めに行ったのよ!……たぶん」
「そうだろうなぁ。まあ、あの執事の話を信じればの話だがなぁ」
三人はコギーの下へとにじり寄ってくる。
「な、なによ。なにもしなかったら、オーフェンに半殺しぐらいにまけさせって……、ちょ、ちょっと!」
コギーは後ろへと逃げようとしたが、左足にロープが食い込んでそれ以上下がることは出来なかった。
「警察呼ぶわよ。ダイアン部長刑事に取り調べさせるわよ。って、いやーーーーーーーーー!」
一方その頃、バグアップズ・イン。
「大変です! 黒魔術士殿! 思わず今黒魔術士殿がついばんでいるパエリアを飲み込んでしまうほど!」
神速の速さでキースがオーフェンが注文したパエリアを飲み込んだ。
「って、この変態執事! 俺の人生の結晶を……」
「ゆるせん! 我は放つ光の白刃! 我は呼ぶ破裂の姉妹! エトセトラ……」
「いやぁ!!」
コンスタンスの叫びによって、ストッキングが破られる音がかき消された。
足に残った黒いゴム上の布はもう役には立たない。男たちの目の前には白い薄布が露出している。
――これ高かったのに……。
コンスタンスは涙いた。そのため男たちがベルトをガチャつかせているのは聞こえなかった。
「一度でいいから警察官を犯してみたかったんだよな」
男の声でコンスタンスは正気に戻り、そして息を呑んだ。
目の前にあったのはズボンを脱いだ三人の男、コンスタンスに向けたその様はまさに肉の凶器だった。
両腕は手錠で拘束され、ご丁寧に動かせないように手錠をロープで柱に繋いであった。
左足もロープで45度に固定されて動かせない。
本能的に右足で股を閉じようとするがどう考えても無駄であった。
「じゃあ最初は俺からだ」
嫌らしい笑みを浮かべた男がコンスタンスの右足を掴んで、横に押し広げる。
コンスタンスは悲鳴を上げる。助けて! 誰か助けて!
「へえ、白か……、おい右足掴んどけ!」
男はパンティに手をかけた。握った指が股に当たる。コンスタンスは嫌悪感を覚えた。
そしてコンスタンスの純白の絹地を引きちぎった。コンスタンスの秘所が男の目の前にさらけ出される。
「へー、綺麗じゃねえか」
男たちは感嘆の声を上げる。コンスタンスは泣きたくなった、生まれて初めて股間を他人にさらす、しかも犯罪者に……。
「どうします。またぐらをいじってやりますか?」
「……いや、泣き叫ぶ女を犯すのが一番いい」
そういって男はコンスタンスにのしかかった。男の王冠の部分がコンスタンスの秘所に触れる。
「いやぁーーー!! やめてーーー!! わたし初めて……」
その言葉で男は動きを止めた。コンスタンスの脳裏に希望が灯る。
「へえ、初めてなのか」
コンスタンスは頷いた。許してくれる、そんな淡い思いが浮かんだ瞬間だった。
それはあっさり裏切られる。
「悪いなもう止められねえよ!!」
コンスタンスの体から軋む音がする、引き裂く音が奏でられる、絶叫が闇に響き渡る。
「いやー! 入れないで! お願い! 痛い! 痛い! 出して! 痛い!」
「もう遅せえよ!」
男は腰を一心不乱にコンスタンスに打ち付ける。コンスタンスの秘所から現れる凶器は処女血で濡れていた。
コンスタンスはただ悲鳴を上げることしか出来ない。
「へっへ、兄貴この女、痛い痛い抜かしておきながら、腰振ってますよ、まったくたいした淫乱でっせ」
――そんなわけないじゃない……。
男を押しのけようと体を動かすと、両手両足を拘束されているため腰が動いてしまうのだ。
コンスタンスは男の動きを悲鳴を上げながら受け止めることしか出来なかった。
そして、このときがきた。
「うっ、限界だ。出すぞ!!」
――えっ。
「やめて!! 射精ないで!! 膣内だけはやめて!!」
コンスタンスは必死に請願する。しかし、
「もう遅せえよ!! ……射精すぞ!!」
「いやぁ!!」
ビュルッ!! ドクドクドクッ!!
コンスタンスの膣内で何かが暴発した。
男が凶器を引き抜いた後からは、桃色が混じった白濁液が流れ出た。
コンスタンスの目に光はなかった。ただ、泣き声だけをあげていた。
「じゃあ、次は俺だな。ちょっと待ってろよ」
変わった男がナイフを右手に持った。
――ヒッ!! コンスタンスは息を呑む。殺される。そう思った。
「動くなよ……。動くとプスッと」
言って男は、ナイフを上下に振るった。派遣警察の制服が上下に切り裂かれる。
コンスタンスは金魚のように口をバクバクさせている
「ふう、肌に傷はついてないな、おっ」
男は何かに気づいたようだ。
「いや、いや、出ちゃう。出ちゃう!!」
ジョー
コンスタンスの股間から黄金色の液体が流れ出た。
「いやーーー!! 見ないでーーー!!」
男たちは嫌らしい目つきで笑いを浮かべながらコンスタンスの痴態を見つめていた。
「いや、やめてよ、膣内に入れないでよ……」
再びコンスタンスの膣内に肉棒が挿入される。男は腰を打ちつける。コンスタンスは変化に気づいていなかった。
『痛い』という叫びが減り、肌が上気し、いつの間にか肉棒の滑りもよくなってきた。女性の防衛機能が働いたゆえというのは残酷だろうか。
「……あっ。……あっ。……あっ」
その変化は男たちの方が気づいてしまった。
「ようやく感じ始めたようだな」
「兄貴……、俺もう我慢できないんですけど……、口使っていいすか」
「好きにしろ」
最後の男がコンスタンスに向かって歩き始める。
「へえ、婦警さんが俺ので感じてくれるんだ、嬉しいなぁ」
「あっ、そんなことない」
感じていると認めるのはコンスタンスの世界が崩れることだった。警官の矜持だけは守りたかった。
「乳首やアソコオッタテテ言う台詞じゃないね」
そういって、クリトリスを捻りあげる。コンスタンスは悲鳴を上げる。一瞬気を失った。
コンスタンスが意識を取り戻すともう一人の男がペニスを目の前に突き出していた。目の前に差し出されたペニスはコンスタンスにとって恐怖の象徴だった。
「婦警さん。俺のこれパンパンになっちゃってさ、咥えろよ」
コンスタンスは目をそむける。肉棒の腐臭が鼻に来る。
男はコンスタンスの鼻をつまむ。
「兄貴、腰動かしてくれよ」
コンスタンスは懸命に耐えていたが、酸欠と刺激には勝てなかった。口が少し開く。その瞬間喉にペニスが入り込んだ。上から肉棒を飲み込まされる無理な体型。コンスタンスの表情が紅潮する。
――ううーーっ! うっ! うっ! ガブ。
「痛てえ!! 歯立てやがったなこの無能!!」
口に挿入していた男はペニスを抜き出し、コンスタンスの頬を殴る。
「ごめんなさい!! ごめんなさい!! 今度から気をつけますから」
コンスタンスは泣いて男に懇願した。その中で、一つの言葉に反応した――『無能』。
「おい、この女叩かれて濡れてやがるぜ」
「へえ、マゾかい……今度こそうまくやれよ、この雌豚!!」
そういって男は口にペニスをぶち込む。もう一人の男がヴァギナに挿入する。
いつしかコンスタンスは男のペニスに舌を這わせていた。
「へえ、この女俺のをうまそうに咥えてますよ」
「こっちもかなり濡れてきたぜ、この淫乱が」
――あっ、あっ、ああっ。
口をふさがれているので声を出せなかったがコンスタンスは感じていた。
『無能』『雌豚』『淫乱』
自分をさげずむ言葉が飛び交うたびに感じてしまう。そこには警官の矜持はもうなかった。
「ううっ、イクゾ!!」
「おれもです!!」
コギーの上下の口に白濁液が放出された。
――ああっーー!! イクーーーーーっ!!
コギーの視界が真っ白になった。