「…ん…ココ…は?」
オーフェンが目を覚ますと、そこは薄暗い部屋であった。
(なんだ…俺はなんで、こんな所にいるんだ?)
ズキッ…
「痛ッ…」
身体をひねってみると、両手首が後ろ手に革のベルトで拘束されている。牙の塔で修練をつんだオーフェンでさえも、こうもぴったりと括られていてはそれを外すことは出来なかった。
「くそ…だ、誰がこんなことを…?」
「オーフェン」
背後から聞こえる女の声。
「ク、クリーオウ!?」
数メートル離れて、クリーオウがそこにいた。いつもの姿と同じに見えたが、違う。上はバタフライイエローのブラウスに、下はこの少女にしては珍しく膝と腿を丸出しにしたデニム生地のミニスカートをはいていた。
「てめぇクリーオウ!見てないで…助けやがれ!」
オーフェンはいつまでも助けてくれないクリーオウに向かって怒鳴りつける。
「やーよ」
「…………は?」
「だってオーフェンを監禁したの、私なんだもん」
「な!?」
「オーフェンの寝顔って、ホント可愛かったわ♪
その鎖骨とか、ほどよく引き締まった筋肉とか……もう食べちゃいたいくらい」
クリーオウがオーフェンに近づき、あちこち触り始めた。呆然と為すがままになっていると、その手の動きは大胆になっていき、ズボンにまで伸びてきた。
「うあっ!…ク、クリーオウ…なぜこんな事する!?」
「そーねぇ……私って小さい頃から欲しいものはなんでも手に入れてきたの。
オーフェンと出会って、始めて男の人を好きになったわ。
……でも、オーフェンは私の気持ちに応えてくれない……」
少女は軽く瞳を細めて言ってくる。
それを「悲しげな表情」と受け取ることも出来たのだが、あくまで白い手はズボン越しにオーフェンのモノを愛撫する動きを止めなかった。
「うあっ!そ、そこを触るな…!」
「だから…私無しでいられなくしてあげる…」
オーフェンとて、女性との肉体交渉が今までなかったわけでもない。
少ないか多いかは他人と比較したことがないので分からなかったが、明らかにクリーオウの手つきは武装盗賊団にいたころの仲間……に連れてかれた歓楽街の商売女より巧みであった。
クリーオウがニヤニヤしながら、まるで血統書付きの猫のような顔でオーフェンを覗きこんでくる。
「ねぇ、気持ち良い?」
「キ、キモイわ!…は、はやく…俺を解放しやがれ…!」
「……へぇ……こんなに大きくなってんのになぁ」
「そ、それはお前が…さ、触ってるから…!で…ウ、くう…!!!
や、やめろ…チャックを下ろすな…あ!」
「うっわ…おっきいわねぇ。
昔ズボンをずり下げて、無理やり見てやったマジクのより、全然おっきい…
ううん、違う生き物みたい…」
クリーオウはしばらくオーフェンののペニスを華奢な指先でつついたり、眺めたりしていたが、次第に堂々と手で握り、扱いたり舌で撫で上げるように舐め始めた。それさえもエスカレートしていき、全体をしゃぶり終えると今度はそれをぱくりと口に含む。
「や、やめろ…クリ…オ……!どうしち……まったんだ!……お前…」
「……ん…んぅ……はぁ…………オーフェンが悪いのよ」
クリーオウの唇で、クリーオウの舌でオーフェンのペニスが貪られ食べられている。
そんな錯覚と、彼女が喋る度に当たる歯の感触が、耐えきれない快楽で身体全体を押し流して、オーフェンは何も考えられなくなっていった。
「うふっ…こんなに一杯出しちゃって!…オーフェンったらエッチなんだから」
クリーオウがパンティを脱いで、それをオーフェンの口に押し込む。
「ん!…んぐ!」
「フフ……どう?オンナノコのパンティよ。いい匂いでしょ。
オーフェンが寝てる間にどんな事をしようか考えて、ずっと触ってたから……」
オーフェンの口の中一杯に、甘酸っぱい匂いが広がる。
鼻がツーンとする、キツイ匂い。
クリーオウはこの行為をやめる事を考えてもいないのか、ブラウス越しに自分の胸を触りながらもう一方の手でスカートの裾からちらちらと覗くピンク色の肉を弄っていた。
「ねぇ、オーフェン……ずっとこうしたかったんだよ」
再びオーフェンのペニスを上下にしごきながら、喋りかけてくるクリーオウ。
「オーフェンとSEXしたかったの……やっとできるのね…」
(ダメだ…も、我慢できないっ!)
「うあああ…ああ!!」
ドピュルッ!!
精液が、目の前でそれを扱きたてていたクリーオウに飛び散る。
顔全体にかかった精液の、目の付近を手でぬぐってクリーオウはニコっと笑った。
「一杯でたね」
ゾクッ…
その時のクリーオウの顔は、男の性を吸うとされる魔物――サキュバスのような――に見え、とてもとても卑猥だった。
「でも…私の中に出す分は、とっといてね♪……綺麗にしてあげる」
「うあ…く、くあああ」
萎えたオーフェンのペニスをしゃぶりはじめるクリーオウ。
舐め終えると、やや上体を起き上がらせていたオーフェンを再び押し倒し、胸にキスして乳首を吸い出した。
「ひぃあ!あ…あああ!!!ク、クリーオウ!クリーオウ…!」
不意打ちに、とんでもなく声を上げるオーフェンに、クリーオウはにやりと微笑むと唇を無理やりに重ねて、舌をからませてきた。声は止んで、代わりにピチャピチャといった水音が響く。
「ん…んん…」
「んく………………ん…………プハ」
唇が離される。
唾液が互いの唇を繋いでおり、それが妙にいやらしく光った。
「オーフェン…私のこと…好き?」
突然愛撫の手を止め、クリーオウが聞いてきた。
「……はぁ…はぁ………い、いまさら……何聞いてやがる」
同意も取らずにこんなことしやがって…と心中で毒づく。が、クリーオウはオーフェンのそんな表情には目もくれず、相変わらずの唐突さで爆弾を落としてくれた。
「私……オーフェンの子供が欲しい」
「…!!…な…な、なんだ…と!」
「今日ね……ヤバイんだよ」
クリーオウが、床に転がっているオーフェンの目の前にまで腰を移動させてくる。そのまま、オーフェンの頭の上で足を開き、媚肉を顔へと押しつけた。
「ぶふっ…ん〜っ!!」
「あっ!…オ、おーふぇんぅ…」
甘えた声が頭上から聞こえる。太股を伝っていた愛液がべたべたと顔になすりつけられる。鼻や口を包み込む柔らかい肉から解放されると、首を曲げて肩口のシャツで口元をぬぐいながらオーフェンは疑問の声をあげた。
「……ぷはぁ……っ、ヤ、ヤバイって……な、何が…だ」
「…だからさ、危険日ってことヨ」
「!!」
「さーてぇ……記念すべき、処女喪失&受胎の時間よ」
「や、やめろ!クリーオウ」
オーフェンの顔の両脇に立てた膝を移動させ、クリーオウはもう既にいきり立っているペニスの手前で止まった。それを少し体温の低い手で握る。
「好きよ…オーフェン」
そのまま自分の秘部にあてがい、少しづつ腰を落とした。
オーフェンのペニスがクリーオウの身体の内に隠れていく。
抵抗も出来ずにそれを霞んだ目で見る。
ズブッ…ズブブ…
「あ、んぁっ…」
亀頭の部分が完全に膣内に収まり、残りの竿の部分もどんどん入っていく。
「オ、オーフェン…私…幸せ…」
うっとりとした表情で呟くクリーオウだが、途中でペニスの侵入が止まる。
「あは…オーフェン。私の処女膜を…破ってね…」
クリーオウがペニスをつかんでいた手を離し、オーフェンに、ねだるように腰を振った。
その顔は恍惚としていたが、痛みもあるのか、細い眉はしかめらている。
少女とは言えない、美しい、女の顔だ。
ブチィ…
「ぁああぁあはあぁあああああああ!!!!!!!」
本能に負けた。クリーオウに負けたのではない。
そんなことを何かに言い訳しながら、ぐいと腰を浮かせて、子宮まで一気に貫いてしまった。
結合部から、赤い液体が流れてくる。
「くぁ…ふふっ…あ…オーフェンが私の内に…っ!」
ズブッ!ズブッ!ズブッ!
「あ…んんっ…は」
興奮して破瓜の痛みを感じないのか、吐息を漏らしながらクリーオウはオーフェンの腹部に手をついてすぐさま腰を振り出した。
結合部からは赤い液体だけでなく、愛液もにじみ出てきたようだ。
ぬちゃ、ずちゃっといういやらしい音が部屋内に響き渡る。
クリーオウの腰の振るスピードが上がる。
「や…やめろ…そんなに……で、出ちまう…ぅ」
「あら…はぁ…は…さっさと…出しなさぃよ…私の中に」
「だ、だめだ…」
「はぁ…はぁ…逃がさないから…存分に…しましょ…ね…オーフェ――あっ!」
軽いオルガニズムに達したのか、ビクンとオーフェンは締め上げられた。