くえす「いい天気ですわね、ゆうちゃん」  
優人「…そうだね、くえす」  
くえすに膝枕してもらいながら、俺は答えた  
ちなみに、緋鞠達には鬼切りの特訓という事で伝えている  
もともと頭が良いくえすだから教え方も上手い  
ちなみに今はしばしの休息中だ  
くえす「こうしていると私達、恋人に見えるかしら?」  
優人「…仲の良い兄妹とか見えたりして…」  
勿論、これは冗談だ  
本当は照れ臭いので、ついこういう風に言ってしまう  
くえす「じゃあ、今度からお兄様とでも呼んでみましょうかしら?」  
優人「…ゆうちゃんでお願いします…」  
くえす「…よろしい」  
実際そういう趣向が好きな奴がいるが、残念ながら俺には無い  
ふと、足元に柔らかい感触がした  
足元を見ると、小さいボールが転がっていた  
女の子「私のボール、どこ?」  
どうやら、声の人がボールの持ち主らしい  
俺は起き上がり、ボールを拾って女の子に渡した  
女の子「ありがとう!お兄ちゃん!」  
女の子は元気に家族の元へ走り去った  
 
くえす「あの子、ボールが見つかって良かったですわね…」  
優人「ああ、本当にそう思うよ」  
あの子のボールを渡した時の笑顔を見て、それが偽りない気持ちだ  
くえす「ゆうちゃんだったら、いいパパさんになれますわ」  
優人「ぶっ…!」  
思わず吹き出しそうになった  
実際、パパと呼ばれてもおかしくない事をしているから…  
くえす「…今更だけど…私との事…後悔してない?」  
俺はその問いに優しく口づけして返した  
くえす「あっ…ゆうちゃん…」  
優人「これが答え。後悔してるなら、こんな事しない…」  
くえす「…ゆうちゃん…」  
野外なのに、俺とくえすの距離が近づいていく…  
???「…で、若殿はこれからナニを特訓をしようと言うのじゃ?」  
何やら聞き覚えのある声がした  
恐る恐る、その方向を見ると鬼神の表情の緋鞠がいた  
緋鞠「…特訓という事で、心配して来ればこういう事とな…」  
優人「あ、あの緋鞠さん…今は休憩中…」  
頭の中に、かなしみの〜というメロディが流れてきた  
緋鞠「…じゃが、許せぬのは若殿の貞操を奪おうとする魔女じゃな…」  
いや、貞操なら残念ながらこの間、失いました  
 
恐る恐るくえすの表情を見ると、さっきまでの乙女な表情は無く  
こちらも阿修羅の表情に変わっていた  
くえす「ゆうちゃん!!!」  
緋鞠「若殿!!!」  
優人「は、はい!!!」  
俺は思わず直立不動の姿勢になった  
くえす「…ゆうちゃん、続きは今日の夜でも…」  
緋鞠「…ふん、主にもう今宵は来ぬわ…」  
明らかに二人ともやる気マンマンだ…  
くえす「…場所をかえますわ、猫。ここだと周りに被害が出ますから」  
緋鞠「若殿に醜態を晒したくないからじゃろ?よかろう…」  
そして、二人ともあっという間にいなくなってしまった…  
優人「…ハハハ…」  
俺は腰が抜け、その場に崩れてしまった  
凛子「優人〜遅くなってごめん…どうしたの、優人?」  
どうやら、緋鞠が先に行っていた所を凛子が追いついたようだ  
凛子「猫姫、血相変えて出るから…あれ?猫とくえすは?」  
優人「…ふたりっきりで大事なお話だそうだ」  
凛子「そ、そう!じゃあ一緒に帰ろうか!」(一偶千萬のチャンス到来!)  
優人「ああ…帰ろうか…」  
俺は凛子に起こしてもらい、家へ帰った  
この後の事はまた後日で  
 
続く?  
 

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