毒を受けて倒れた吉祥媛子へと、しばがきの右腕が伸びた。  
矢をつがえた弓の弦のように細く、長く。  
それを見た吉祥媛子のまだ幼い目が驚きと緊張に開く。そしてなんとか体勢を立て直そうとした。  
だが間に合わない。  
しばがきの細くなった腕が、細く、やや肉付き始めた足と並走し、  
そして腰を覆う飾り布の中へと入った。  
ONIといえど、その中の構造は人間と変わらない。そう、変わらない。  
吉祥媛子の脳裏に、先ほどしばがきに陵辱された、頭の悪そうな少年と金の髪の天狗のコトがよぎる。  
そして、しばがきの腕が動き始めた。そのうねうねとした動きに顔に血が伸びる。  
布の上からでも十分感じられるほどにその動きは、力強い。  
徐々に布が湿り始めた。その異変に、いやいやをするように首をふる吉祥媛子。  
だが、しばがきは動きを休めない。左腕を、吉祥媛子の顔に伸ばしたが、  
穴がない事に気づくと、腹立ちまぎれに胸へと手をいれた。こちらの手も柔らかい。  
その柔らかい腕が、布の上からでも胸を這うのが目に入り、吉祥媛子の目は、  
次に何が起こるか本能で察し、目が恐怖におののいた。そして。  
まるでヘビのような形になった左腕が、飾り布を裂き、露になった  
吉祥媛子のまだ淡く小さい右胸の頂を、ちゅうちゅうと吸い始めた。  
その刺激に目を閉じて必死に首を横にふり、吉祥媛子は耐えた。  
人間の状態なら、口で指を噛んでいただろう。だがそれは出来ない。  
そしてまだ終わらない。しばがきの右腕が硬くなったと思った瞬間、  
股間の布とともに、吉祥媛子の清らかな部分を一気に貫いた。  
声が出せないまま、瞳孔が見開き、そこから涙があふれた。  
それを無視して、しばがきの右腕が出し入れされる。  
その度に、閉じた吉祥媛子の目がとろけて行く。真っ白な顔にも朱がさした。  
そうしてそのまま、しばがきが一気に放出したものを受けると、  
開いた吉祥媛子の目は、湯をあびたかのごとくぼぅっとしていた…  

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