「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」  
注意:某動画で課金してアニメしか見てません。あと本番がない  
 
もしも秋人が性欲に忠実だったら  
 
 
 僕の名前は姫小路秋人。聖リリアナ学園の高校二年生。両親は死に、今は妹が一人いる。  
 両親の死後、別々の親類に引き取られ離れ離れになった妹、秋子。  
 僕は鷹ノ宮家に暮らしながらも、せっせと資金を溜め築七十年の寮を買い取り、妹と共に暮らしていく環境を整えた。  
 そして六年の歳月を経て、妹を必ず迎えに行くという約束を僕は果たしたのである。  
「おかえり、秋子」  
「はい、ただいま、お兄ちゃん」  
 僕の妹である姫小路秋子は、それこそ目に入れても痛くない可愛い妹である。  
 僕は彼女に幸せになってもらいたい。だから実は血の繋がりのない兄妹であるという事実を隠している。  
 そうでなければブラコンである秋子の好意に、歯止めをかけられない。  
 僕は心から秋子に幸せになってほしい。  
 だからどんなにこの六年で類まれない美少女になっていたとしても、どんなに僕に強い愛情を抱いていたとしても、その気持ちに応えるつもりはない。  
 そんな関係になってしまえば、幸福は必ず離れていくと僕は考えている。  
 どんなに大切で大事な妹でも、だからこそ歯牙にかける様な事などしない。心から愛しているから。  
 
 
「って、考えていたんだけどなあ〜」  
 夜の寮。僕は自分の隣を見る。  
 愛しい妹が、生まれたままの姿でぐっすりと眠っている。  
「……ぐへへ、おにいちゃあん、むにゃむにゃ」  
 布団の中で寝言を呟く裸の秋子。僕はため息をついて、その頭を撫でた。  
 
 
 そもそも夜這いをかけてきたのは秋子の方である。  
 六年ぶりに会った妹は、どこかネジが外れていた。  
 秋子の中ではいまだ二卵性双生児の兄妹であるはずなのに、そんなの関係無いとばかりに一線を越えようとしてきた。  
「私がお風呂に入っているのに、どうして覗きに来てくれないんですか!?」  
「兄妹である以前に、男と女です!」  
「今夜は私と寝てください!」  
「初夜はお布団じゃなくてお外でなんて、少し寒そうですけど大丈夫です。すぐに熱くなれます!」  
「お兄ちゃんがどうしても素直になってくれないなら、草木も眠る深夜になって夜這いをっ!」  
 僕は最後まで聞かず、襖を閉めた。  
 
 いくらなんでもここまで拒絶すれば大丈夫だろう。そう考えて布団の中で眠っていた。  
 しかし考えが甘かった。重さに気がついて目を覚ますと、布団の中に秋子がいた。  
 じっとこちらを見ていた。  
「秋子……頼むから僕を困らせないで「お兄ちゃん!!」」  
 妹の目は潤んでいた。僕の胸元を力一杯に掴み、涙声を振り絞っていた。  
 
「私は、秋子は六年間、まっていました。ずっとずっと、お兄ちゃんの事を待っていました!」  
 ぼろぼろと流れる涙。僕は目をそらせない。  
「この日を待っていました! でも実感がないんです! 今は夢の中なのではないか、幻なのではと疑いが消えないんです!」  
「秋子」  
「お願いします、秋子にお兄ちゃんを刻み込んでください! 二度と離れないよう、私を禁忌で縛りつけて、共犯にしてっ!!」  
 そう言って、秋子は僕の胸に顔を押し付け、大声で泣き始める。  
 言葉にならない声が部屋に響き、涙が僕の服を汚した。  
 僕はこれ以上、妹を苦しめることはできなかった。  
「……秋子」  
 僕は起き上がり、妹を座らせる。布団の上で向き合い、互いに正座する。  
 未だにぐずる秋子の顔をあげさせて、正面をむきあった。  
「僕たちは、実の兄妹じゃない」  
 
 
 朝。  
 秋子とテーブルをはさんで、秋子の作った朝食を食べる。  
「ブラコンは個性だと思うんです」  
 食べながら妹のディベートを耳に入れる。手作りの朝ご飯は美味しく、いい嫁さんになるだろうなと思った。  
 ふと目の前で色々と自論を言い続ける妹の、その胸元が視界に入る。  
 Iハートマーク妹と書かれた服。そのIとハートマークを押し上げている、二つのおっぱい。  
「あの……お兄ちゃん」  
 どうやら秋子は僕の視線の先に気付いたらしく、頬を赤らめていく。  
「え、あ、すまん」  
「わ、私はべつにお兄ちゃんが、いいなら、今すぐにでも、応えたいんですけど」  
 真っ赤な顔を下に向け、すまなさそうに声を出した。  
「その、まだ股が痛むと、言うか」  
「いや、良いんだ、気持ちだけで」  
 僕も昨夜の事を思い出し、顔を赤くする。  
 暗闇に浮かぶ少女の肢体、布団に広がった長い黒髪、愛液にまぎれた鮮血、精液で汚れた妹の体。  
 痛みに耐え瞼を閉じる秋子の表情、舐めとった涙、シミ一つない白く美しい体。  
「……中に出してって、言ったのに」  
 ぽつりと呟いた恨めしそうな声。  
(そのまま中に出しそうなのを、ぎりぎりで抜き取ったからな)  
 次からはゴムが必要だなと僕は考えた。  
(いや、次ってなんだよ、僕は妹を大切に……)  
 もう一度、秋子を見る。  
 なぜか上着を脱ごうとしていた。  
「何をしているんだ、秋子」  
「えと、下は無理だけど、胸と口ならOKです!」  
 服は上まで持ちあがり、ブラに包まれた胸が顔を出す。  
 昨日、一晩中いじり倒した掌にぎりぎり収まるぐらいのおっぱい。  
 僕はすぐに立ち上がり、秋子を制止した。  
「お兄ちゃん」  
「いいんだ秋子……また今度な」  
「……はい!」  
 
 決して汚させないと誓った妹を、僕はこの手で汚してしまった。  
 もはや後戻りはできない。ならばせめて僕の一生をかけて幸せにしよう。  
 縁側で僕の膝枕でうたた寝している秋子の頭を撫でる。  
「お兄ちゃん、大好きです」  
「僕も、秋子が大好きだよ」  
 僕は撫でながら、絶対に幸せにすると誓った。  
 
(誓った……はず、なんだけどなあ)  
 
 
「お兄ちゃんと二人きりの、平凡で幸せな生活になるはずだったのに……」  
 ジト目で食卓に集まった皆を睨みつける僕の妹。  
「ごめんね秋人。お別れに一度、体を重ねたけど、逆に君のことが忘れられなくなって、追いかけてきてしまったよ」  
 白髪で白肌の少女、猿渡銀兵衛春臣。ギンと僕は呼んでいる。  
 鷹ノ宮家に居たころに通っていた学校で、ずっと僕の友達だった。  
 失礼ながら名前と体形から男だと思っていたが、立派な少女だった。  
 こちらに引越して来た時に別れを告げたのだが、その時に最後に抱いてほしいと頼まれ、受け入れた。  
 今生の別れだと思っていたが、まさか忘れられなくてすぐに引っ越してくるとは思わなかった。  
 料理の腕も良く、割烹着姿が可愛い。  
 ちなみに聖リリアナ学園生徒会会計。  
「処女と童貞は黙ってなさい……ああ、うっかり。ここに未経験はいなかったわね」  
 那須原アナスタシア。僕はアナと呼んでいる。  
 外国の血が入っているらしく金髪のツインテール。抑揚のないしゃべり方をする。  
 秋子とはずっと同じ学校に通い、ライバル関係らしく、ほぼ互角の成績で体形。全てがアナの方がちょっと上らしい。  
 どうも女の子が好きで、秋子を気にいってた様。僕たち兄妹が肉体関係なのを察すると、なぜか性交中に押し掛けてきた。  
 そのまま流れで3P。ここに住む事になる。  
 ちなみに聖リリアナ学園生徒会副会長。  
「かっかっか。また皆でやろうぜ、全員あたしの愛人なんだからよ」  
 赤いポニーテールに左目に眼帯、そして片手に刀。二階堂嵐。  
 男勝りな性格で巨乳。趣味は食い散らかしで男も女もいける両刀。生徒たちからはプレデターと呼ばれている。  
 僕と秋子とギンとアナが、色々あって一部屋に居たころに乱入。そのまま乱交になった。  
 ほとんど逆レイプ気味に僕は犯され、皆もそのまま蹂躙される。  
 その後、ここが偉く気に入ったらしく住みつく。その前に何十人もいた愛人全員と別れて来たらしい。  
 曰く、ここにあるハーレムだけで十分だの事。  
 ちなみに聖リリアナ学園生徒会長。  
 さらに言えば秋子は書記で、僕は書記代理補佐にされた。  
 
「ここは私とお兄ちゃんの愛の巣なんです! 無関係の人々は出ていって下さい!!」  
「僕と秋人は六年間の友人なんだ。それに体を傷物にされている、秋人には責任をとってもらわないと」  
「私も傷物にされているは、今も穴呼ばわりで性奴隷扱いよ」  
「別にいいじゃないか棒姉妹、なかよくしよーな」  
 むぐぐぐぐと歯を食いしばる秋子、ゆっくりと僕へと視線を向ける。  
 僕は視線をそらして、頬を掻いた。  
 ちなみに僕のシスコンを治そうとして文字通り体を張った、小説を出版している仕事先の担当や。  
 まだ性的なことはしてないけど、鷹ノ宮家に許嫁がいる。  
 それらをいつかは知られると思うと、頭が痛くなる。  
「お兄ちゃんの馬鹿、浮気者ぉ!! でも大好きぃ!!」  
 ごめん、節操のないお兄ちゃんで、本当にごめん。  
 

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