「じ〜〜〜〜〜〜〜〜」  
「りょっ亮士、その・・・・・・みっ見るな・・・」  
そして、おおかみさんは熱い視線にさらされ続けたから弱ってます。  
真っ赤になってのぼせたような状態になって、もじもじとうつむいています。  
いやぁ、ここまでなるとは・・・あと一押ししたら、おおかみさんの毛皮がスッポーンと  
一気に抜けそうですね。  
「じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」←ガン見する亮士くん  
「だから・・・見るなよ・・・」  
ほら、おおかみさんってば真っ赤になって少女化してますし。  
声なんか消え入りそうなほど弱くなってます。  
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜うぅ〜!!」  
あ、耐えられなくなったおおかみさんが本邸に逃げ・・・戦略的撤退をしていきました。  
その際にひらひらとロマンを隠している最終防衛線がゆらいで、いつもは  
見えないような脚やらなにやらが見えそうです。  
「!!」  
ガタガタッとおおかみさんの方に行こうと亮士くんがイスを懸命に揺らして  
進もうとしてます。  
もう主人公として色々ダメになってますね・・・前からですが。  
まあ、ラブコメってる二人は放っておいて、白鳥さんです。  
白鳥さんは、なんだかわけのわからなくなってる二人を見ながら言った。  
「・・・・・・こんな男の人もいるんですね」  
自分を見ても完全無視、一瞬たりとも視線を自分に留めずにただ好きな子だけを見続ける。  
それほどの想いに感心し、白鳥さんは心揺さぶられる。  
「・・・・・ただ・・・あの視線はちょっと」  
感心しつつも、引いてる白鳥さん。男嫌いに白鳥さんが、あんなぎらぎらした視線を直撃  
じゃないにしても近くで見てしまったら引くのも仕方ありません。  
「子宮にキますのよね、あの視線は。実際涼子ちゃんがおかしくなって逃げちゃい  
ましたし・・・うふふふ、ああいう涼子ちゃんもかわいいですのね〜」  
男というより雄って感じですからね。あと、りんごさん、お願いだからそのかわいい顔で子宮とか言わないでください。  
まあ、そんなわけで、亮士くんを見て、今まで自分の周りにいた男とは違うということを  
知った白鳥さん。これで男がすべてがダメとは思わなくなるでしょう。  
任務完了ということで、雪女さんが事態を収拾しようとぱんぱんと手を叩いた。  
「よっしゃ、こんな感じでいいか」  
「いいんじゃないですの?・・・これ以上は、亮士君が哀れですし」  
りんごさんの視線の先では、亮士君がいまだにイスを揺らして進もうとしていた。  
「ガッタンガッタンガッタン」←イスを揺らしている亮士くん  
それを見た雪女さんは  
「じゃあ亮士、話が進まないし、色々と危ないから部屋に戻れ」  
 
そのころおおかみさんはがむしゃらにおかし荘の中を走っていました。  
とんでもなく速いです。今なら金メダルとかとれそうな勢いです。  
「うぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」  
でも顔は真っ赤。とってもかわいらしい生き物になっています。  
おおかみさんその勢いで階段をかけあがり、二階の通路にあったドアを乱暴に引っ掴んで開き、部屋の中に転がりこみました。アレ?この展開は・・・  
「はぁ・・・はぁ・・・・・はぁ」  
荒い息を整え、顔をあげたおおかみさん。しかし、その表情が愕然としたものになりました。  
「!!」  
きました!お約束です!!そう、おおかみさんが転がり込んだのは亮士くんの部屋でした。  
当然おおかみさんは固まります。視線のレーザービームを受けてただでさえ弱っているのに、逃げ込んだところが逃げてきた理由の人の部屋なんですから。  
そんなおおかみさんに襲い掛かるのは、部屋のにおいです。固まっても呼吸はします。  
そこにくる亮士くんのにおい。あ、ゴミ箱を見てください。おととい自分で使ったであろうティッシュがあります!今の亮士くんの部屋は大変な亮士くんの部屋になっています!  
この猛攻撃におおかみさんは・・・アレ?おおかみさんの様子がおかしいです。  
頬が赤く染まり、目が潤んでいます。脚をぷるぷるさして、スカートをつかんでもじもじしています。  
おおかみさんに何があったんでしょう。・・・って言うまでもありませんね。  
ちなみにそんなおおかみさんの心の内はというと・・・  
亮士のにおい亮士のにおい亮士のにおいりょうしのにおいりょうしのにおいりょうしのにおいりょうしのニオイりょうしのニオイりょうしのニオイリョウシノニオイリョウシノニオイリョウシノ・・・  
大変です。おおかみさんとんでもないことになっています。  
スッとおおかみさんが歩を進めます。その先にはベッド。一歩、そしてまた一歩。緩慢な動きで近付きます。  
そしておおかみさんは  
「うきゅ〜」  
なんとおおかみさんが奇声を上げながら亮士くんのベッドにダイブしました。語尾若干上がりめです。デジャヴなんてなんのその。  
おおかみさん毛皮を脱ぎました。亮士くんの部屋で脱ぎました。テンションをあげると  
脱☆毛皮 です。一時的だろうが何だろうが脱☆毛皮は脱☆毛皮です。  
心が軽くなったおおかみさんは若干・・・いえ、相当暴走気味のようです。  
思いっきりにおいを吸い込み、布団と絡み合っています。もふもふを繰り返しています。  
ですが、すぐにものたりなくなったようで、動きが遅くなりました。  
 
・・・体が・・・熱い・・・  
おおかみさんは悶々としながらそんなことを考えています。  
勿論祟り神的なノリではありません。・・・ごめんなさい。  
おおかみさんの心に戻ります・・・  
体が熱い・・・特に・・・・  
おおかみさんはギュッと布団をつかみ、体を強張らせます。しかし、その掴んだ手を次第に緩め・・そのまま手を胸の方に寄せ・・・  
「んっ・・・」  
ガチャ バタンッ  
「ひゅいっ」  
「ぐはっ」  
突如ドアが開き、何かが蹴りこまれ、すぐにドアがしまりました。奇声をまたしても上げたおおかみさんはこれまたまたしても固まります。  
「誰も近付かないようにしてやるから、一人でするなりなんなりしやがれ」  
聞き覚えのある声―――といっても雪女さんなんですが―――がし・・・足音が遠ざかっていきます。さっきはよほどトリップしていたのか聞こえなかったみたいですが。  
「・・・っつ」  
そしてむくりと蹴りこまれたなにかが起き上がります。  
ビクッとおおかみさんが身を寄せ、見たソレは見覚えのある制服。長い前髪、その前髪に見え隠れするいい意味で情熱的な目・・・  
 
起き上がった際に見えたのは乱れたベッド、健康的で引き締まった脚、その奥にあったフリルのついた何か、腰まである長い髪、スレンダーな体、赤い頬、潤んでいるつり目・・・  
 
「・・・亮士」  
「・・・涼子」  
 
忘れられない時が始まる・・・  
 
 
おおかみさんの顔は真っ赤を通り越してゆで上がったタコみたいに湯気まで出してます。  
「あ・・・」  
私今何しようとしてた?なんで亮士がここに?その眼やめろ 頭がおかしくなる・・・  
今呼び捨てにした! かっこいいほうなのかな? いや、そうじゃなくても・・・  
違う違う!  
頭の方も茹だってきてるみたいです。  
一方亮士くんはというと・・・  
涼子 ベッド メインディッシュ 皿 食べる・・・  
 
 
いただきます  
 
 
「涼子!!」  
「えっ?きゃあっ」  
この主人公もうダメです。男らしさをこんなところで使っちゃってます。  
亮士くんはベッドの上のおおかみさんを押し倒すように・・・いやもう押し倒しました。  
ちゃっかり脚と腕を押えています。  
そして最初に思ったことは  
髪が邪魔だ・・・涼子の顔をもっと見たい  
男らしさM☆A☆Xです。←☆二つになりました。  
無駄と言ってはいけません。ただの変態だといってはいけません。亮士くんはそれだけ真剣なのです。  
何に対してかはご想像にお任せします。ですがおおかみさんへの想いはちゃんとしています。涼子LOVEです。  
亮士くんは髪をかきあげ、準備万端といったようにおおかみさんの顔を見ます。  
 
「――――――ッ!!」  
亮士くんはずっとおおかみさんみていた。だからこんな状態でもおおかみさんの異変に気がついた。気づいてしまった。  
瞳が揺らいでいる・・・その奥にあるのはたしかに恐怖だった。肌が触れている脚や腕に震えが伝わる。その震えから罪悪感が広がるように感じた。  
「・・・・」  
亮士くんは唇を噛んだ。  
俺は何をやっている・・・これじゃあいつとなにもかわらない・・・!!  
亮士くんはさらに強く唇をかんだ。ベッドのシーツを強く握った。  
頭に浮かぶのは羊飼の顔。そして今目の前にある表情と同じ顔をしたおおかみさん。  
俺は・・・  
 
わたしは・・・  
怖い・・・あいつと同じことをされるのは怖い・・・体が熱い・・・亮士がそんな顔をしているのは嫌だ・・・肌が恋しい・・・でもあいつと同じことを亮士にされたら・・・もっとひっつきたい・・・亮士を嫌いになるだろうか・・・  
嫌だ。亮士を嫌いになりたくない。でも・・・亮士はあいつと違う・・・今だって・・・  
おおかみさんは亮士くんの顔を見た。見ていてこっちが悲しくなるような顔をしている。  
唇から血が滲んでいるのがわかる。  
 
それを見たとき、おおかみさんは心が満たされるのを感じた。恐怖が消えた気がした。  
亮士はやさしい  
亮士は私が好きだと言ってくれた。  
私も・・・  
だからそんな顔しないで・・・血が滲むほど噛まないで・・・  
おおかみさんは亮士くんの血を見てなんだか嫌な気分になった。さっきは嬉しかったのに、今は・・・  
おおかみさんが上半身を起こすそして亮士くんの頬に片手を添えた。  
亮士くんの表情が怪訝なものにかわる。  
さっきの顔よりそっちの顔のが好きだ。  
おおかみさんはそんなことをおもった。そしてこうもおもった。  
 
 
レモン味じゃ絶対にないなぁ・・・  
 
目の前におおかみさんの顔があった。さっきの比じゃないくらい近くに感じた。ふっと甘いにおいがした。唇がなにかに塞がれた。ただそれだけだった。  
それだけのはずなのに亮士くんは思考がショートした。  
「―――――――」  
目に入ったには閉じられた目だった。閉じててもつり目なのがわかる。  
ぼんやりとまつ毛ながいなぁと思った。  
「・・・ん・・・」  
ちゅっという音がした。唇を吸われる感覚がする。  
ちょっといたい・・・あぁ・・・さっき噛んだところを吸われてるのか・・・って  
アレ?  
「・・・はぁ・・」  
微かな吐息が聞こえ顔が離れた。  
 
「「・・・・・・・」」  
 
唐突に現実に戻った気がした。  
亮士くんは何も考えれなかった。ただ前にいるおおかみさんに見蕩れた。  
ぼんやりとした夢うつつのような・・・そんな邪気のない顔。  
だが、その瞳は徐々に見開かれていった。ぱちくりとまばたきひとつ。亮士くんを見ている。  
「・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」  
 
「・・・・・・・・・・・ななななななななななななななななにしやがる!!」  
 
おおかみさん落ち着いて、それ亮士くんのセリフです。  
ちなみに亮士くんはぼんやりした顔からはっとした顔になり、顔を赤らめました。  
「涼子・・・」  
亮士くんは嬉しさを隠しきれないようです。名前を呼ぶだけなのに恐ろしいまでに感情がこめられています。男が顔を赤らめるとかキモい。とか、いってあげないでください。  
おおかみさんにむけられたものなんですから。  
「うっ・・・」  
ほら効いた。おおかみさんには効果抜群です。赤面度が一割増しです。←当社比  
いやぁ、やっぱりおおかみさんシリーズにはシリアスは似合いませんね。かといってこうイチャつかれると殴りたくなりますけどね☆☆☆  
まぁ、もうしばらく見てみましょう。おおかみさんのかわいい姿は見たいですし。  
「だ、だって血がでてたから・・・その・・・」  
「涼子!!」  
「うひゃあっ!」  
ガバッと亮士くんがおおかみさんに抱きつきます。ついでに言っとくと倒れこみました。  
あ、ちなみに亮士くんはオーバーヒートしっぱなしです。ヘタれません。もっとも下半身はずっと・・・ごめんなさい。  
亮士くんは強く、それでいてやさしくおおかみさんを抱きしめます。  
で・す・が・肝心のおおかみさんはじたばたと抵抗しています。何というヒロイン失格!  
「ちょっ・・・離――」  
「さっきはすまなかった。涼子のことも考えずに・・・」  
「―――」  
そう亮士くんがいった途端、おおかみさんは抵抗をやめました。  
 
・・・なんかあったかい・・・  
 
おおかみさんは自分の腕を亮士くんと同じように相手の背中にまわした。  
「大丈夫・・・気にすんな」  
「だが・・・」  
「気にすんな」  
そう言っておおかみさんは亮士くんを抱きしめます。  
 
「・・・あぁ」  
それに応えるように亮士くんもさらに強くおおかみさんを抱きしめました。  
 
「・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・」  
いったいいつまで抱きついてるつもりなんでしょうねこいつら。  
亮士くんの顔はどうでもいいですが、おおかみさんなんて見たことないくらい穏やかな顔をしてます。  
・・・・あぁ・・・落ち着く・・・・・亮士のにおい・・・・・安心する・・・  
亮士のにおい・・・亮士のにおい・・・・・・ん?・・・亮士のにおい・・・・・  
・・・亮士の・・・・  
 
「―――ッ!!」  
 
おや、おおかみさんの顔がみるみるあかくなっていきます。さっきまでの穏やかな顔は何処にいったんでしょう。  
あ、よく見れば目も潤んでますね。脚ももじもじ・・・っておおかみさんその位置は・・・  
 
ビクッ←文字通りおおかみさんがビクッてした音と亮士くんの(ry  
 
「・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・」  
さっきとは違う意味の沈黙がつづきます。正直気まずいです。おおかみさんは顔真っ赤です。亮士くんは切羽詰まった顔をしてます。  
ちなみにふたりの心の中はこんな感じです。  
 
落ち着け さっき涼子を苦しめたばかりじゃないか だがさっきキスまで・・・  
これは間違いなく相思相愛だ そうじゃなかったら嘘だ ・・・そうだまず段階を踏むべきだ 告白・・・・はもう何回もしているじゃないか・・・ どうすればいい・・・  
・・・いや・・・もう一回告白しよう まずはそこからだ  
 
どどどどどどうしよう!! 意識したらからだが・・・りょ、亮士も・・・げ、元気だし  
それに・・・・亮士なら ででででもキスしたばっかだし 私たちまだ付き合ってない・・・  
そうだ まず付き合わないと・・・ え・・・じゃあ付き合ったらしてもいいのかな・・・  
じゃなくて―――  
「涼子」  
「ひゃっ・・・ひゃい!!」  
思考の海から強制的にサルベージされたおおかみさん。最初に目に入ったのは亮士くんの顔。ちなみにこのときおおかみさんは亮士くんをかっこいいとか思っちゃってます。  
 
 
「大神涼子。好きだ、付き合ってほしい」  
ずっと想い続けてきた気持ちをのせて、最初の日と同じ言葉を。今度は付き合ってとつけて。  
「あ・・・」  
 
言われるのはわかってた。言われなれたはずだった。だけど・・・  
 
おおかみさんはすこしびっくりしたように・・・・  
 
「・・・うん、わたしも亮士ことが好きだ」  
 
けれどもつぼみが綻ぶじゃ足りない・・・花開くような笑顔でそういった。  
 
 
やっぱり嬉しい  
 
――――――――――・・・・・・・  
 
「それで・・・・・亮士になら・・・されても・・・・・いや・・・・亮士となら・・・した・・・ぃ・・・」  
 
・・・おおかみさんがバカになったようです  
 
 
ボタンを一つはずし、おおかみさんから服を一枚脱がせます。  
服に詳しくない亮士くんは服の名前がわかりません。が、おおかみさんに似合っててかわいいのは確かです。  
カーディガンか何かだろうと思いつつ、やはり目につくのは服ではなく愛しのおおかみさんの赤らんでいる顔です。  
緊張が見てとれるその顔を見てると、亮士くんは不安になります。  
本当に大丈夫だろうか。羊飼のことは・・・  
そう思って亮士くんは口を開きかけます。  
ですが、それはおおかみさんによってさえぎられました。  
 
「亮士・・・キスして・・・」  
 
おおかみさんのその言葉は、頬を染めた今の顔と相まって破壊力抜群です。  
亮士くんはその言葉で、ただでさえぐらついている理性の塔が大地震を受けたような錯覚を感じながらも、おおかみさんのためにやさしく唇を重ねます。  
おおかみさんの口から吐息のようなものがもれ、ふっくらとした柔らかい唇から舌が出てきました。  
 
[――!!」  
 
開けてほしいといったふうにチロチロと唇をなぞられた亮士くんは、動揺しながらも応えるように舌を突き出します。  
舌と舌が触れ、相手の熱さを感じる。どちらからなんて無粋なことをなしに絡み合う。  
 
温かくて気持ちいい・・・  
おおかみさんはからだが溶けるような感覚を覚えながら、熱を求めるように亮士くんに舌に自分のソレを使って撫でる。  
それを繰り返し、つつき合い、唾液を混ぜ、唇を離す。  
はぁ、と息を吐き  
「もう大丈夫」  
おおかみさんはそうつぶやいた。  
その眼を見て亮士くんはコクリと頷き、キャミソールに手をかける。  
捲りあげたその服の下にあったのは、引き締まっているお腹と、スポーツブラ・・・ではなくリボンのついた可愛らしいブラジャー・・・  
 
「り、りんごがどうせなら下着も勝負するべきですの!って言ってこれしか穿かせないようにしたんだ!」  
 
おおかみさんがそう叫び、手をあたふたとさせます。  
亮士くんは心の中でガッツポーズをし、包むような格好でその布越しにおおかみさんの胸に手をおきます。  
 
ぺたん  
 
「・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・」  
 
包めませんでした。  
 
泣きそうになるおおかみさん。  
しまったといった感じの表情を浮かべた亮士くん、は焦る気持ちの中で解決方法を考え  
 
手をブラの中に滑り込ませました。  
 
「んひゃあっ!!」  
 
突然のことに対する驚きと、それ以外の何かに襲われ、おおかみさんは声をあげた。  
亮士くんはそのままもう片方の手も対になるわずかなふくらみにあて、両方の頂点をつまんだ。  
 
「あっ、ああぁんっ・・・」  
 
そこは既に固くなっており、おおかみさんは予想外の快感を受け正常な思考をさらにとばした。  
あっ、凄っ・・・自分でするよりずっと・・・・  
先ほど少しだけ触れたときのことを思い出しながらそんなことを考え身を悶えさせた。  
 
「やっ・・・ヤダッ・・・・はぁ・・亮士・・・」  
 
おおかみさんの声に亮士くんは昂り、その場所を円で描くように指で擦る。  
 
「ふひゃっ、あっあっ・・んぅ・・・」  
 
触れられただけで鋭い快感がはしるソコを刺激され、声が押えれない。  
でも・・・  
目に映る亮士くんの姿に、安心感、そしてどうしようもなく自分がかき乱されるのを感じた。  
矛盾してるように感じながらも、亮士くんに求められている嬉しさが湧きあがってきて、自分が乱れている。でもそこに求められる安心感があるんだろうと、快楽に呑まれかけている頭でそう思った。  
だが、その亮士くんがブラを捲りあげ顔を自分の胸近づけ、乳首を口に含んだ瞬間そんな思考は呑まれた。  
 
「ふぅっ、んうぅっ!」  
 
身をよじり、喘いだ。  
 
「こらぁ・・・りょうしぃ・・・」  
 
恥ずかしさからそんなことを言っていても、腕は亮士くんの頭を抱き、はなすまいとしている。  
左右の胸を交互に舐められ、唾液でべとべとにされる。でも、それが亮士くんのものになった証みたいで嬉しかった。  
体がじんじんと疼く。おおかみさんは太股の付け根がじゅんとし、疼きが強くなってくのを感じた。  
亮士くんはおおかみさんのにおいを胸いっぱいに吸い込んで、夢中になって胸に吸いついた。丹念に舐め、ねぶり、味わう。はしたなく音をたてて口を離し、すぐに含んで甘噛みした。  
 
「あっ、あはあぁぁっ!」  
 
ぎゅっと亮士くんに抱きつき、何かに耐えようとするおおかみさん。  
その様子に亮士くんは十分だろうと思い、おおかみさんを抱き締める。  
そしてこう言った。  
 
「―――」  
きた、とおおかみさんは思った。  
しかしそれは恐怖からのものではない。  
大丈夫・・・亮士だから・・・  
 
「うん・・・」  
 
ゆっくりとおおかみさんの体を亮士くんの手がなぞる。  
スカートを脱いだおおかみさんの下着姿に亮士くんは  
きれいだ  
と呟き、その言葉におおかみさんがきゅんきゅんしたのは書くまでもないだろう。  
ショーツの中に指が入り、薄い陰毛を撫でる。  
そして指先が柔らかな肉のひだに触れた。  
「―――っぅん―――」  
おおかみさんの体が跳ねる。  
すがるように抱きついている亮士くんの体に身をよせる。  
亮士くんは左手でおおかみさんをだきつつ指先の濡れた右手の指をひだに滑らせた。  
 
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」  
 
ビクッビクッとおおかみさんの体が小さく痙攣し、ぬめりけのついた亮士くんの手をさらに濡らす。  
ぬらぬらとしているおおかみさんのそれに亮士くんは何度か指を擦りつけ、ナカにゆっくりといれた。  
 
「っあああぁあああぁああああっ!!」  
 
おおかみさんが嬌声を上げ、体を大きく痙攣させた。  
指を押し出そうとでもするかのように指を締め付け、そこから大量の愛液がベッドに垂れた。  
亮士くんはゆびを抜き、よがるおおかみさんを懸命に抱き締めた。  
「はぁ・・はぁ・・・・はぁ」  
息を切らすおおかみさんは呆けたような顔で全身を弛緩させ、亮士くんに抱きついていた手をベッドに落とした。それでも目だけは亮士くんのほうをむいて、何かを訴えるようだった。  
・・・キス・・・  
亮士くんはそれを見てほほえみ、おおかみさんの頭を撫でながら唇を落とした。  
ふと、右手をみるとおおかみさんの液でべとべとになっていた。  
亮士くんはしげしげとそれを見た後、ぺろっと指を舐めた。  
ぽかっ  
「くはぁ」  
「ななななにしてるの!!」  
いつの間にか息を整えていたおおかみさんはぽかぽかと亮士くんの胸を叩きました。  
注)一発目は頭  
「お、おちつけ」  
そういって亮士くんはおおかみさんの背中を擦りますが・・・  
「うひゃあっ!・・・やんっ・・テメッ・・・塗りつけるなああああああああああ!!」  
逆効果です。おまけに恥ずかしさで口調がおかしな感じに混ざり合っています。  
そんなおおかみさんに突き飛ばされ、押し倒される亮士くん。  
「汚いからぁ、舐めるな!塗りたくるな!私恥ずかしくて―――」  
「そんなことはない」  
亮士くんがおおかみさんの言葉を止めます。  
「俺は涼子の全てを受け入れる。愛してる」  
「―――――」  
男らしさ全開です。おおかみさんの股にあたっているズボン越しの何かも  
 
「・・・こここんなにしてるから台無し」  
 
おおかみさんはそういって、赤みの増した顔をプイッとそらしました。  
 
「だから・・・つづき・・・」  
 
ズボンのチャックをおろし、ズボンを脱ぐ。  
そしてパンツを脱ごうとしておおかみさんの方を見た。  
捲りあげられていたブラをはずし、ショーツに手をかけているおおかみさん。  
 
「こっちみんな!!」  
 
素早く視線を戻し、恥ずかしがっていても仕方がないを思い返す亮士くん。  
意を決してパンツを脱ぎ棄てました。  
いきり立ったモノがあらわになります。  
 
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」  
 
声にならない声がきこえたような気がして、亮士くんがおおかみさんの方に振り替えるとおおかみさんが動揺しています。  
恥ずかしそうにこっちをみているがチラチラと目線が下にいっているのがわかります。  
無性に恥ずかしかったらしく、照れ隠しで涼子は脱がないのか、と亮士くんがききました。  
 
おおかみさんはうめきます。  
 
「あ、あんまりみるな・・・」  
 
そういいながらするするとショーツを脱いでく姿を見て、亮士くんは今すぐ押し倒したくなる衝動にかられましたが、どうにかおさめました。  
 
一糸まとわぬ姿となったおおかみさんが横たわり、その上に亮士くんが覆いかぶさります。  
「んちゅ・・・」  
お互いを確かめるような深いキス  
 
「涼子。行くぞ」  
 
 
「・・・・・・・・・・・・・・ん・・・きて」  
 
亮士くんが膣の入り口に自分のモノを押しあてた。  
 
熱い・・・・ぬるぬるする・・・  
 
既に先走りの液で亮士くんのもべたべたとしている。  
亮士くんが体重を乗せる。  
ゆっくりと、くぷくぷという音とともに亮士くんのが入っていく。  
 
まだ先端だけだというのに、おおかみさんの体はもうおかしいくらいの快感に襲われていた。  
 
「あっ あああああっ・・・」  
 
子宮の内壁を擦られて、そこから火が出るようだった。  
 
「っく―――」  
 
亮士くんも声を漏らす。  
だが、ある部分にさしかかったとき亮士くんの動きが止まる。  
おおかみさんにも、いや、おおかみさんの方がその理由は解っていた。  
おおかみさんは亮士くんの目をまっすぐ見て頷いた。  
亮士くんも頷き、体重を乗せてくる。  
 
―――――ぶちっ  
 
「痛っ・・あっ・・くぅ・・・」  
 
破瓜の痛みがおおかみさんを襲う。  
痛い・・・泣きそう・・・  
眼が涙目になっているのがわかった。  
泣いたら心配をかける。泣いちゃだめだ。  
そう思っていても涙が止まらない。  
 
痛い  
 
 
ふっとにおいを感じた。そして温かみ。  
 
「大丈夫だ。俺が支えている。我慢しなくていい。痛みが引くまでこうしていよう」  
 
そう言って私をつつむ・・・  
また心配をかけた。我慢してるのはどっちだ。動きたいだろうに。でも・・・  
・・・勝てない・・・  
だから今はぎゅってしよう。  
ぎゅって・・・  
 
「うん・・・」  
 
 
 
「亮士、もう大丈夫だから・・・その・・・・・」  
 
おおかみさんはそう言って、心配そうな顔をする亮士くんを振り切った。  
実際痛みはもうほとんどない。  
あるのはまたこみ上げてきた熱さと、一つになれた嬉しさ。  
おおかみさんはじらされたような格好になっていた。  
 
「・・・わかった」  
 
亮士くんももう限界だった。  
そう言った途端腰を引き、おおかみさんに向かって打ちつけた。  
 
「あぁあっ!!亮・・士・・・――ああああああぁぁあああああぁああぁあぁぁあっ!!」  
 
肉棒を思い切り根元まで突きいれられ、おおかみさんは快楽で狂いそうだった。  
 
さっきまであんなに痛かったのに・・・なんでこんなに気持ちがいいの・・・?  
 
瞼の裏が白くかすんで、気絶しそうなくらい気持ちがいい。  
自分の中を突く固いものを強く感じ。亮士くんを強く感じる。  
膣の奥の子宮口をゴリゴリと押しあてられ、ここぞとばかりに耳を舐められた。  
 
はんっ、んぁっ、は、あああ・・・あああああぁぁぁああぁぁあああぁぁ・・・やっ、みっ、ッ耳ダメっ、ああああああああああぁぁあああぁ、あ、あ、あっ」  
 
おおかみさんはたまらず身をよじる。しかしそれは催促するようにも見え、亮士くんはさらに強く腰を打ちつける。  
 
背筋に電流が走るようだった。  
乱れきった布団には愛液が垂れ、部屋のにおいですらおかしくなりそうだった。  
 
「あんっ、りょうし、りょうしぃ、おかしくなるっ、おかしくなるからぁ!!」  
 
亮士くんは耳をねぶりつつ、腰の角度を変えながらひたすらに打ちつける。  
 
「涼子っ、俺も・・・くっ―――」  
 
ふんばり、打ちつける速さを上げる。  
 
「あぁあっ!奥までっ、りょうしの奥までぇっ!!」  
 
亮士くんに触れられている全てが性感帯になったようだった。触られるところ全部が熱くて、気持ちよくて、舐められたらおかしくなって、突かれて壊れそうだった。  
 
「やあっ、あぁあぁあああっ!!激し・・・ああぁぁぁあああああっ!!」  
「涼子、涼子・・・ぐっ・・・出る」  
 
亮士くんが腰を大きく引き、最奥まで貫いた。  
 
「あ、ぁあああああああああああああああぁぁぁあああああああぁぁぁああああぁぁああああああああぁっ!!」  
 
おおかみさんの股間からぷしゅっとおとをたてて愛液が飛び散る。そしてどろりと白濁の液がおおかみさんの中からあふれ出てきた。  
 
「あっ・・・あぁ・・・熱い・・・んっ・・・」  
 
「はぁ・・・ぁ・・・はぁ・・・・っ」  
 
唇と奥でつながり、二人は文字通り一つとなった。  
 
「んっ・・・あ・・・亮士の・・・まだ・・・」  
 
ばつのわるそうに亮士くんが眼をそらします。  
そんな亮士くんにむけておおかみさんが言い放ちます。  
 
「わ、わたしももっと亮士と・・・「涼子!!!」あぁん、亮士・・・」  
 
ふたりはこの日幸せになりましたとさ  
 
おまけ  
 
とある日、御伽銀行にはマチ子さんが訪れた  
り「どうしたんですの?急に依頼だなんて。近くにいるヘタレだった人とかに頼めば貸し借り無しでうけおってくれますのに」  
マ「そのダーリンが問題なのよ!来る日も来る日も隣の部屋から涼子の喘ぎ声!  
一回に降りれば真昼の部屋から阿比留の喘ぎ声!  
ヘンゼル先輩の部屋からはグレーテル先輩の喘ぎ声!雪女さんの部屋からは若人さんの喘ぎ声!  
魔女さんは気にしてないみたいだけど・・・いつからおかし荘はラブホになったのよ!!」  
り「ちょwww」  
 
 

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