ここは魔女さんの『開発室』  
今日も誰にも頼まれていないというのに、なにやら怪しげな実験をしている魔女さん  
「ヨーヨヨー♪ヨヨヨーヨヨーヨーヨヨー♪」  
と不思議な語尾でリズムをとっています。  
 
その背後では、火にかけられっぱなしの鍋が完全に忘れ去られています。  
鍋の中では、紫色の液体が、段々危険な雰囲気になってきていますが、魔女さんは気付きません  
 
くつ・・・くつ・・・くつ、くつ、くつくつくつくつ・・・  
グツグツグツグツグツグツゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ボボンッッ  
「ヨーーー」  
 
紫色の爆発が、部屋の中を満たします。  
とりあえず大した被害は無いものの、『お約束』としてアフロヘアーのカツラを付ける魔女さん、  
 
「何だヨー、ビックリしたのヨー」  
 
そこで紫色の液体が爆発したことに気付いた魔女さんは、恐る恐る鍋に近付き、おたまで鍋の中をすくってみます  
「ヨー・・・?」  
怪訝な顔で、おたまの端に口を付け、軽く啜ってみます  
正気なんですかね?爆発物を口に含むって、マトモな人間のする事じゃないと思うんですが  
 
ふるふると魔女さんは肩を震わせた後、恍惚とした笑顔で呟きました  
「甘くておいしいのヨー」  
 
─そしてそれから数時間後─  
 
「魔女さーん、いますかー?頭取が呼んでますよー」  
真面目一徹のアリスさんが、魔女さんの部屋の前を訪れました  
 
「いない・・・?」  
何度か呼んでみても反応が無い  
でも魔女さんってたまに実験に夢中になってて聞こえてないだけの時もあるからなぁ・・・  
 
中に入って確認するべきか迷うアリスさん  
正直入りたくない、この部屋では何度か痛い目に遭わされた経験があるのだ  
 
それでも、頭取から呼んでくるように頼まれたので、責任感のあるアリスさんは一応中を確認してみる事にする  
重いため息をつきつつ、ちょっと部屋のドアを開けてみる  
部屋の中に人の気配は無く、やっぱりいないのか、と思って、ゆっくりドアを閉じる事にする  
 
が、その時、アリスさんの視界の端に、火にかけられっぱなしの大きな鍋が目に入る  
魔女さんがいないとしたら、あの鍋の火は消さなければならない  
無視して放置するという選択は、真面目なアリスさんには出来ない  
 
自分の生真面目な性格を呪いながら、胸の前で十字を切って、恐る恐る中に進入を試みる  
ゆっくり鍋の前まで足を進めて、そっと火力を調節するツマミを小さい方へと押し上げる  
兎に角これで危険は排除された  
「魔女さんは帰ってきたらお仕置きですね・・・」  
「何のお仕置きだヨー?」  
 
部屋の隅っこから、魔女さんの声が聞こえる  
「え?魔女さんいたんですか、って・・・え・・・?」  
 
魔女さんの制服は、上着のボタンは全て外され、スカートもだらしなく垂れ下がり  
両手は股間の隙間に入れられ、蕩けた顔で快楽を貪っています  
漂ってくる生臭い臭気からは、彼女が既に何時間も行為を続けている事を指し示していますが、アリスさんは一目で異常事態だと見抜きました  
 
魔女さんは普段こそアレですが、ここまであられもない姿を晒す事はまず無いのです  
 
「魔女さん、どうしたんですか・・・?」  
魔女さんがアリスさんの肩に手を置いて、鍋の前まで誘導します。  
「この薬飲んでみたら美味しくてヨー、ついつい飲みすぎたんだヨー、アリスも飲んでみろヨー」  
明らかに説明になっていません、が、鍋の中にあるこのヤバ気な液体が異常事態の原因だという事を察したアリスさん  
魔女さんはおたまを片手に持って、飲ませる気満々ですが、それを飲むわけには行きません  
ばたばたと腕を振って逃れようとしますが、魔女さんは意外と力が強い。まぁアリスさんも運動が得意なわけではありませんから  
魔女さんが飲ませようとし、それから逃れようとするアリスさん、取っ組み合いの様相を呈してきた二人は、いつしかバトルフィールドを床に移します  
上で押さえる魔女さんに、それから逃れようとぱたぱたと手足を振るアリスさん  
 
アリスさんは自分の足が、何かに当たったのに気がつきます。そして、鍋がゆっくりとこちら側に傾いてきているのに気付きます  
 
あっと思った時にはもう遅い  
 
大きな鍋が倒れて、魔女さんとアリスさんの頭から液体がかけられます  
「おー、アリスやるじゃんヨー」  
「あ、熱っ、熱っっ」  
先程まで火にかけられていた液体を被ったアリスさんはじたばたともがきますが、魔女さんは結構平然としています  
 
「アリスー、どうかヨー?」  
「ど、どうと言われましても・・・」  
「段々良い気分になってこないかヨー?」  
「い、いえ、特に変化はありませんが・・・」  
「ホントかヨー?」  
 
魔女さんがアリスさんにそっと口を近付けます  
「えっ、ちょっ!?」  
気付いた時には既に遅く、アリスさんが抵抗する暇もなく、魔女さんが唇を合わせていました  
「んーっ、んーっ」  
 
 

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