「僕の思い通りにならない君達は最高に魅力的だよ」  
その男は眼前で両手、両脚を拘束されている少女達に向かって言った。  
一人はここに連れて来られる前に激しく争ったのか、服装が乱れ、至る所に  
痣をつくり、擦り傷を負っていた。  
しかし、その切れ長の眼はキッとその男を睨み、口を真一文字に結んでいる。  
その名は大神 涼子。  
そしてもう一人は肩で綺麗に揃えられている赤毛。  
その容姿からは『御伽学園の赤頭巾ちゃん』と称される赤井林檎だった。  
 
『リアルおとぎばなし』  
 
廃工場に林檎を伴って行った事が致命的だった。  
鬼ヶ島校の不良共に捕縛され、連れてこられたのがこの屋敷だった。  
「ざけやがって…オレの事は好きにしやがれ、りんごには手を出すな!」  
全ての黒幕は白馬王子……いや、この類のヤツは『黒馬の魔王』とでも称した方が似合うだろうか  
張り付いたような笑みを見せて王子はソファに腰掛け、二人を眺めている。  
「うんうん。君ならそう言うと思ってりんご君を一緒に連れてきたのは正解だった。  
心配はいらないよ、僕は彼女には興味はないからね」  
ソファから立ち上がり、二人の目の前まで来た王子は言った。  
「君が素直になってくれるのなら、りんご君には手をださない」  
両手を枷で拘束され、今では何もできない。  
「さ、最低ですの。白馬先輩!あなたは人間として――――――」  
ビリリィと絹が裂かれるような音が室内に響いた。  
「き、きゃああああッ!」  
「りんごッ!!」  
赤毛を振り乱し、りんごは身体をよじらせた。王子が力任せにりんごの胸元から  
衣服を裂いたのだ。あらわになる白い肌に下着に王子はハハハと笑った。  
「ただし、逆らったりするとこうなる。りんご君の身体を汚されたくはないだろう?」  
「涼子ちゃん、ダメです!こんな人の言うことを聞いてはダメですの!」  
「連れて行け」  
王子は叫ぶりんごに上着を掛け、控えていた黒服達に目配せをした。  
一礼してりんごを連れ、退室していく男達。  
室内には王子とオオカミだけになった。  
「さぁ、大神君…君の態度次第だ…わかっているだろう?」  
 
「…………」  
男達がりんごを連れ、出て行った後、王子はオオカミに近づいて来た。  
拘束されたオオカミの手はぴくりとも動かない。頑丈な枷だ、壊すことなど到底できそうにない。  
スリットが入ったスカートの脇からスッと王子の手が忍び込んできた  
「君はスレンダーな身体をしているね。胸はないようだが、お尻はそれなりについているんじゃないかい?」  
スカートの下で王子の指がぐにゅりとオオカミのお尻に食い込んだ。  
「さ、触るな!」  
「そうかい?制服を着たままの君を好きにできるなんて僕は幸せだね。こっちはどうなのかな?」  
王子は空いている手で荒々しくオオカミの服を捲り上げようとした。  
「や、やめっ!――――――っっ!!」  
猛烈な嫌悪感からオオカミは叫んだ。  
イヤイヤと首を振り、押さえられている手を必死に動かした。  
「んん、興奮するね。君でも胸を見られるのは恥ずかしいようだね?」  
そして王子は力任せにオオカミの胸元を引き裂いた。  
ビリイイと繊維の千切れる音と共に肌が顕わになった。  
「み、見るなっ!見るなああ!!」  
「素直じゃないねぇ……躾が必要なようだ」  
ドスっと王子の拳がオオカミの腹部にめり込んだ。  
「―――かはっ!あ………はっ…」  
オオカミは身体を二つに折り、呻いた。しかし両手が拘束されているため腹部を押さることもできない。  
息ができない、口から逆流してくる胃液に喉が詰まる。  
「言葉遣いには気を付けてくれるかい?大切な友人が大勢の男にレイプされるのはいやだろう?」  
王子はオオカミの髪を掴み、ボロ切れのようになった上着を完全に破り裂いた。  
女性としては魅力に欠ける乳房が外気にさらされた。おつうやアリスのように弾む程  
ボリュームもなく、淡く膨らんだ程度の脂肪に桜色の突起が慎ましくついている。  
「は…はあ…はぐ……」  
「言うことを聞いてくれないとわかっているね?」  
シャツを脱ぎ、カチャカチャとベルトを弛め、全裸になった王子がオオカミに問う。  
「なっ…てめぇ……」  
初めて見た異性の身体。しかし、顔を赤らめるどころかオオカミの顔から  
血の気が引いた。初めて見る異性の生殖器は赤黒い肉の棒。  
グロテスクな肉の凶器であった。  
「…………」  
この男は狂っている……この思考が常ならば、狂人以外の何者でもない。  
「まだ抵抗する?いいけど、今度、下品な言葉遣いをしたらりんご君の安全は  
保証できないよ。まぁ…それも一興かな?毒づく君を無理矢理犯すのも悪くはない」  
「ふっ…ふざけ――――――」  
オオカミはその言葉を吐こうとして何とか押し止まった。  
 
「良い返事をきかせてくれるかい?」  
「………は…い」  
オオカミは眼を閉じ、おずおずと言った。自然と涙が溢れてくる。  
桜色の突起を中心に整った乳房が呼吸に合わせて上下している。  
オオカミにとってはこれが他人に肌を曝すのは、初めてといっても過言ではない。  
それも異性に、こんな形で己の肌を曝すのは屈辱以外の何物でもない。  
「はははは、恥ずかしい?」  
オオカミは唇を噛みしめ、両手を握った。  
「ひとつ聞くけど、君は処女?」  
オオカミの乳房にふにっ手を這わせ、弄びながら王子は言った。  
むにゅ…むにゅと王子はその手に吸い付くような肌を堪能し、  
その先端の突起を指で摘んだり、弾いたりしている。  
「ん…くっ…や、…やめ…」  
「うしし、もう一度しか聞かないけど…処女?」  
王子の鋭い眼光。声は温和だが眼は笑っていなかった。  
「………じょ…です…」  
オオカミは消え入るような声で言った。  
「聞こえないよ?」  
「…し、処女……です」  
「ははは、ちょっと感動してしまうね。君の口から『処女です』って言葉が聞けるなんて」  
王子はオオカミの乳房に食らいつき、びちゃびちゃといやらしく音を立てて吸い始めた。  
同時に片方の手で股間を股探りはじめ、陰部に指をつきたてた。  
愛撫のつもりなのだろう、王子の赤黒い肉棒は隆々とそそり勃っている。  
「ん…んん……うっ…」  
王子が付けている本来なら香しいはずの香水の香りも  
噎せ返るような嫌悪感にかき消された。オオカミは顔を背け、必死に堪えた。  
王子は乳房に歯形が残るほど荒々しく吸い続ける。  
「痛っ…あ…んっ、くうう…」  
「加減がききそうにないな……」  
王子はオオカミのぐったりした身体を抱え、机の上に倒した。  
枷に連結された鎖がジャリジャリと金属音を上げながら引き延ばされていく。  
「さて、胸は貧相だが…お尻は相応に育っているんだろうね。期待させて貰うよ」  
王子の手がスカートに掛かり、一気に捲り上げた。  
「い、いやだ!やめろ、やめろぉ!」  
オオカミが拒絶の言葉を口にしながら後ろを振り向くが、王子はその頭を机に叩きつけた。  
「うう…ぐ……んん」  
オオカミは不意に涙がこみ上げてきた。  
必死に繕ってきた『大神涼子』という名と拳で培ってきた強さ。  
強くあろう、強くあろうとがむしゃらに戦ってきた自分。  
しかし、王子に為す術もなく叩きのめされた自分。  
りんごも守れず、今はこうして王子のなぐさみものとして扱われている自分。  
今まで培ってきた力は何なのか?必死に守ってきた嘘の毛皮が剥がされようとしている  
「胸は小振りだったけど、お尻と太股は肉付きいいね」  
捲り上げられたスカートの下には純白の下着に覆われた尻があった。  
発育のよろしくない胸とは違い、年相応に育った丸く、柔らかい尻肉。  
 
「君みたいな乱暴な女の子を相手にする男はいないだろうからね。  
一人で慰めることが多いんじゃない?  
………ああ、僕は違うよ?君みたいな強気な女の子を力ずくで犯すのが大好きなんだ」  
王子はそう言うと下着を太股まで勢いよくずり下げた。  
外気にさらされた秘所がキュッと締まり、尻肉がぷるっと波打つ。  
王子は遠慮無しに両手でオオカミの尻を掴み、そして尻肉を左右にクイッと広げた。  
「あ…はァ!」  
オオカミが声を上げた。きゅっと中心がより引き締まる。  
腰を持ち、尻を後ろに突き出させる格好にすると尻の下に  
ぴっちりと閉ざされた秘所が顕わになった。汚れのない女性の秘部。  
「さて、まずは僕の肉棒で犯してその後に口と尻と手でして貰おうかな。  
僕の言うことを聞いてくれないと悲しいけどりんご君が身代わりになってもらおう、いいかい?」  
「ああ……わ、わかった…り、りんごにだけは手は出すな」  
オオカミは弱々しく頷いた。りんごだけは守らなければならない。  
どうあっても親友だけは自分のように惨めな思いをさせるわけにはいかない。  
オオカミが感傷に浸っている間に王子は涼しい笑みを浮かべながら  
胸や尻と執拗なまでに責め続けている。胸を揉みほぐし、尻に頬を寄せ、肉棒を擦りつける。  
「君をやっと手に入れることができた。僕自身、少々感動してしまう。  
このつきたてのお餅のような柔らかいお尻を堪能できるなんてね」  
尻肉にぐにゅぐにゅと指を食い込ませ王子はその感触を堪能した。  
「いいお尻だね…そうだ君は僕の飼い犬にしてあげるよ。ちゃんと躾して、首輪もつけて」  
「うっ……い、犬…ふ、ふざけるな!」  
「りんご君でもいいんだよ?」  
「ち…畜生……」  
オオカミは動かない身体を揺さぶった。がそれは何の意味もない。  
尻肉が波立ち、机と胸の間で乳房が震える光景は、この王子の欲情を高ぶらせるだけだ。  
「聞き分けのいい君は大好きだよ。今、交尾してあげるからね」  
王子がオオカミの首と尻を手で押さえのし掛かってきた。  
「ぐっ…あぐ…ううう」  
ぐいっと押さえつけられ動くことができない。そして秘部の入り口にピタッと  
肉棒の先端があてがわれた。  
「いやっいやだ!やめろ、やめろおお!」  
この男に犯される。初めてを散らされ、『女』にされる。  
最低の男の子種を膣内に受け入れなければならない。  
この『黒馬の魔王』の子種を、だ。オオカミは半狂乱になって足掻いた。  
「この瞬間は、どの女の子でも最高だよ」  
王子は肉の凶器と化した分身をオオカミの膣口にしっかりとあてがい、腰をゆっくりと進めた。  
「さすがに鍛えているだけ合って……んっ!」  
ろくに濡れてもいない女の秘所に無理矢理挿入する王子の欲望の塊。  
王子は少し眉間に皺を寄せ、眼を潜めながら腰を打ちつけた。  
ぶちっ…と肉棒に閉ざされていた秘所が開かれる感覚、  
身体の中心を引き裂かれるような痛みがオオカミの下腹部から脳天に突き抜けた。  
「は、はあっ…い、痛い、痛い、痛いいツツ!」  
その痛みと苦しさにオオカミは眼を見開き、喉を仰け反らせ叫んだ  
「なかなか…ううっ…締まりが……くっ」  
王子がオオカミの波打つ尻肉を掴み、背後から乳房を荒々しく揉みしだいた。  
「あぐッ…さ、触るなっ!痛っ…ぐッ…や…いや…や、やめ」  
完全にオオカミの中に押し入った肉棒が、ぐいっぐいっと突き上げられる度に  
オオカミは短い悲鳴を上げ、腰を、喉を仰け反らせた。  
「加減が効かない…最高に興奮するよ。一度、射精してじっくり楽しもうか…」  
「やッ…いや…な、中に…中に出すな!…いやああッ!」  
王子はオオカミの腰を両手で掴み、ぶちゅうと膣口に埋め込んだまま、オオカミの柔尻と己の下腹部を密着させた。  
「はッはッ出すよ!しっかり受け取ってくれ!」  
最後に最奥に肉棒を押し込んだ後、王子が短い呻きと共に白濁液がぶちまけられた。  
ぶりゅっぶりゅうううううう  
「んんん…いやああああっ!」  
体内で広がる熱い体液の猛烈な不快感にオオカミは叫んだ。  
嘘の毛皮が剥がれ落ち、年相応の少女のような声で泣き叫んだ。  
 
「はぁ…んっ…ま、まだ出る…あのオオカミ君をレイプできるなんて…努力した甲斐があったよ」  
オオカミは尻の谷間に熱くたぎった肉棒と射精によるドロドロの精液の粘着感を  
感じながら目を閉じた。その眼から涙がつつーとこぼれ落ちた。  
「んんっ…うう…うっ」  
王子は眼を閉じ、呻き声と共にオオカミの背に密着して未だ射精を続けている。  
びゅるるる…びゅる…びゅぅぅ…  
「ふぅ……さてまた犯す前に、ちゃんと綺麗にしておかなきゃなね」  
王子は萎えた肉棒をオオカミから引き抜き、乱れたオオカミの長い髪を掴み、  
萎えた肉棒に付着した鮮血と精液を拭い始めた。  
「あ…ああ……りんご…ごめん…私…も、もう…」  
「そうだ、りんご君も呼んであげよう」  
王子がドアに向かって声を掛けると、ボロボロの服に白濁にまみれた赤頭巾が入ってきた。  
「なっ――――――り、りんごっ!?」  
ぐったりとしたりんごにオオカミは駆け寄った。拘束された手で何とか抱え上がると  
りんごはうつろな目で何かを呟いている。  
「もっと…もっと犯して…た、足りないですの…もっと、もっとオチンチン欲しいですの」  
「りんごっ!りんごっ!しっかりしてくれ!て、てめぇら、りんごには手を出さないって!」  
オオカミは王子を睨み付けた。  
黒服の男達が王子に何か耳打ちした。すると王子は笑い声を上げた。  
「はははは、ごめんね………僕はそんなつもりじゃなかったんだけど。  
部下達が君を殺すって脅したら『涼子ちゃんの為なら何でもする』って言ったらしくてね。  
この場合はいいよね?りんご君から申し出てきたんだから。  
頑張ったらしいよ…眼に一杯、涙をためて耐える姿は可愛かったろうね。  
まぁ、何人か相手したらショックでネジがゆるんじゃったみたいだけど」  
「て…てめぇらっ!!」  
オオカミは股の痛みに耐えながら立ち上がった。  
「いいのかい?君とりんご君の陵辱ビデオが学園に広まったら御伽銀行としては  
信用が地に落ちるだろうね……」  
王子はりんごを抱えるオオカミに向かって言った。  
「畜生……りんご…りんご…ごめん…ごめんなさい……ゆ、許して……うう」  
毛皮の剥がれたオオカミは王子に仕留められ、その後は飼い犬として暮らしたらしい。  
 
END  
 
 

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