〜田貫さんと宇佐見さんの自粛部分を補完してみる〜
<それまでのあらすじ>
見た目は完璧美少女なのに、最初に男だとカミングアウトするせいで、振られ通しなオカマの田貫さん。
失恋を癒すためのやけ酒のはずが、一緒に飲んでいた宇佐見さんのほうが先に泥酔したからさあ大変。
「私があんたに女の良さを教えてやる」と、強引に田貫さんへ迫る宇佐見さん。
やがて、変な気分になった宇佐見さんの手が二本とも田貫さんのスカートの中に潜り込み……
……引っこ抜くようにして中の下着を一気に剥ぎ取ってしまいました。
「あ、けっこう可愛いの穿いてんのね。これどこで買ったの?」
「なに落ち着いて眺めてるんですの!? というかそれ返しなさいっ!」
スカートの上からフリーダムになった股間を押さえつつ、田貫さんは真っ赤になって訴えました。
今まで自分が穿いていたぱんつを目の前で品評されたりしたら、それは確かに恥ずかしいでしょう。
しかし、宇佐見さんは奪い取ったそれを指先でクルクル回しつつ、呆れたように言い返します。
「バカねー、返すと思ってんの? ここまで来たら覚悟決めなさいよ」
「決まるわけないでしょう!? だ、だから、とにかくそれ返して……」
「もう、面倒ねー。よし、それじゃあ先に全部脱がすか」
「え? な、宇佐見、その手つきはなんっ……きゃあぁぁぁ!」
両手の指をワキワキさせる宇佐見さんに押し倒され、田貫さんは再び大きく悲鳴を上げました。
もちろん懸命に抵抗しますが、腕力で敵わないのはすでに立証済みです。
揉み合う内にベッドへと追い込まれてしまい、残る衣服も次々と奪われてしまいます。
皮を剥がれるのは本来ウサギの役どころなんですが、今日の宇佐見さんはワニ役兼任のようです。
そして数分後、そこには生まれたままの姿にされ、よよと泣き濡れる田貫さんの姿がありました。
「うう、まだ好きになった殿方にも見せたことありませんのに……」
田貫さんは膝を崩した姿勢で座り込み、両腕で胸を隠しつつ涙目で呟きました。
肌がキレイで無駄毛もなく、体つきも華奢なので、裸になっても相変わらず男子には見えません。
太腿の間にニョッキリそびえ立つカチカチ山さえ無視すればの話ですが。
ともあれ、そんな田貫さんの嘆きなど気にもせず、宇佐見さんはさっさと自分も服を脱ぎ始めます。
「うっうっ宇佐見! あああなたなにをっ!?」
「なにって、これからナニするんだから、脱がなきゃ始まらないじゃない」
恥じらいがないため少々色気には欠けますが、そのぶん脱いでいくスピードはかなりのものでした。
ブラの下から控えめな膨らみがぷるんと顔を出し、ミニスカートがシーツの上に舞い降ります。
田貫さんがうろたえているわずかな間に、最後の一枚までが無造作に引き下ろされてしまいます。
「ふふーん、どう? 女の子の裸なんて初めて見るでしょ?」
「そ、その格好で仁王立ちしないでっ!」
はしたなく、下ろしたショーツを足先でポイと放り捨て、宇佐見さんは得意げな顔で胸を張りました。
田貫さんに無駄毛がないと言いましたが、宇佐見さんの方は本来あるべき所にも毛がありません。
つまりいわゆるパイパンです。見た目的には児ポ法とかに引っ掛かるレベルです。
ちょうど顔の高さにある、隠すものなどない小さな割れ目から、田貫さんは慌てて目を逸らします。
「あれ、コーフンした? 別に触ってもいいんだよ?」
「してませんし、触りませんわよっ!」
「なんだ、そっかー。じゃあしょうがないなぁ……」
そう言いつつも、特にがっかりした様子も見せない宇佐見さん。
舌なめずりするように唇を湿らし、続けて上げた右手の指先に唾液をたっぷり塗り付けます。
そして、その手を自分の股間に伸ばしていくと、おもむろに大事な部分をまさぐり始めました。
「んっ、ふ……」
「ななななな、なにしてますの宇佐見っ!?」
「何って……ん、触ってくれないなら、自分で弄って準備するしかないじゃない……」
妖しい声に思わず振り向いた田貫さんへ、宇佐見さんはさも当然の事のようにそう答えました。
ベッドの上で膝立ちになり、軽く背を反らした姿勢のため、何をどうしているのかは一目瞭然です。
細い指先がぷっくらとした割れ目を上下に擦るたび、奥のピンク色がチラチラと覗きます。
もう一方の手は薄い胸を揉みしだき、時々先っちょの突起を指先でこりこりと刺激しています。
いきなり目の前で始まった友人の一人エッチに、田貫さんはほとんど放心状態です。
「あっ……これ、なんか、いつもよりっ……んっ、気持ち、いいかも……っ!」
酔っているせいか露出趣味のケがあったのか、宇佐見さんの昂ぶりは一気に加速していきました。
トロンとした目つきで息を弾ませ、指の動きを激しくして、更なる快感をむさぼります。
胸の先端は切ないぐらいにツンと張り詰め、指先が掠めるたびに小さく弾みます。
股間もすでに唾液以外のもので濡れ光り、愛撫に合わせくちゅくちゅと湿った音を立て続けます。
割れ目の上側を小さく円を描いてこね回すと、宇佐見さんの喘ぎが甘い響きを一層高めます。
(宇佐見……あ、あんな声出して……)
いくら心は乙女とはいえ身体は男、こんな状況に晒されて反応せずにいられる訳がありません。
田貫さんがそう思った途端、股間のカチカチ山がピクンと跳ねてしまいます。
しかしその小さな動きは、宇佐見さんの注意をそちらに引きつけるには充分です。
宇佐見さんは獲物を見つけた獣の表情で、硬直する田貫さんに四つんばいでにじり寄りました。
「んふ、そーだ……。こっちの方も濡らしておいたほうが、きっと入れやすいよね……?」
「え? 宇佐見、あなた何を言って……ひきゅっ!?」
伸びてきた手に竿の部分をがっちりホールドされ、田貫さんは奇妙な声を洩らしました。
宇佐見さんはそのまま身を乗り出し、掴んだその場所へゆっくり顔を近づけてきます。
「ちょ、ちょっと待ちなさい! まさかあなた……!」
ようやく先程の言葉の意味を悟り、慌てて腰を引こうとする田貫さん。
しかし、文字通り急所を握られていては、とっさに逃れることすら満足にできません。
「あむ。」
「〜〜〜〜っ!?」
宇佐見さんは何のためらいもなく大きく口を開き、赤く色づいた先端をぱくりと銜え込みます。
行為の衝撃と熱く湿った粘膜の感触に、田貫さんは声にならない悲鳴を上げました。
「ん、るろ……」
「っひんっ!」
てろんと大きい飴玉を転がす要領で一舐めされ、田貫さんの背筋がぷるっとわななきました。
小指を立てた手をとっさに口元へ当てるあたり、さすが心は乙女といったところです。
宇佐見さんは一度唇を離すと、確かめるようにモゴモゴ口を動かし、それから軽く眉を寄せます。
「んー、なんか変な味……。薄しょっぱいようなヌタッとするような……」
それはいわゆる先走りというものです。ガマン汁と呼んだりもしますが。
自分の出したモノをじっくり味わわれる恥ずかしさに、田貫さんの顔がみるみる紅潮します。
「お、お願いだから解説しないで……。というか、そんなとこ舐めたら汚いから……」
「まあいいや、別にいやな味ってわけじゃないし。はむっ、れる……」
「ひぁっ!? だっ、だから、そんなとこ、舐めちゃ、駄目っ……んん!」
すでに制止の声など届いていないのか、宇佐見さんは軽く握ったソレを念入りに濡らし始めます。
敏感な部分を撫でる柔らかな舌の心地よさに、田貫さんの腰がひくつくように震えました。
「んぷっ、ふぁ、はぁっ……。むっ、ふぷっ、んちゅ、ん……」
田貫さんの股間に顔を埋めながら、宇佐見さんは自分の大事な部分も同時に弄り出しました。
女豹のポーズっぽくちっちゃなお尻を高々と掲げ、指の動きに合わせて悩ましげに腰をくねらせます。
響く水音はますます大きくなり、行為の激しさと彼女の濡れ具合を物語ります。
なまじ見えなくなったぶん、余計に想像力を掻き立てられて、田貫さんの理性は今や風前の灯です。
「宇佐見っ……。こんな、こんな事しちゃ、いけないわっ……ん、あぁ……!」
口でこそ反対を続けてはいますが、吐息には熱がこもり、もはや抵抗するそぶりすら見えません。
むしろ、自らもっと求めたくなるのを、シーツを掴んで必死に堪えているような状態です。
なにせ宇佐見さん、本当にただ滑りを良くしようと、舌で唾液を満遍なく塗りつけているだけです。
指や唇でしごいたり、弱い部分を重点的に攻めたりとかは全然してくれません。
濡れた舌の感触は確かに快感を与えてくれますが、それだけでは次第に物足りなくなってきます。
一定以上の刺激を得られないもどかしさに、田貫さんの秘めた欲求がどんどん膨れ上がります。
「ん、はぁ……。これだけ濡らせば、たぶん大丈夫よね……?」
「あ……」
そう言って宇佐見さんが顔を上げた途端、田貫さんの口から思わず期待に満ちた声が洩れました。
宇佐見さんの欲情に潤んだ瞳と子悪魔的な微笑みに、胸の鼓動が強く高鳴ります。
軽く肩を押されただけで、田貫さんの身体は何の抵抗もなく、シーツの上へポテンと倒れ込みます。
「うんしょ、っと……」
宇佐見さんは田貫さんの足をまたぎ越え、反り返ったモノの真上で馬乗りの姿勢になりました。
その拍子に、濡れた股間から溢れた蜜がひとしずく、白い内股をつぅっと伝い落ちます。
わずかに赤みを増した割れ目は軽く口を開き、何かをねだるように小さくひくついています。
強烈に男の本能をくすぐるそんな眺めに、田貫さんの喉がこくんと上下します。
「ここ、だよね……? んっ、あれ、なかなか入んない……」
「っ、うく……っ!」
手を掛けて垂直に立たせると、宇佐見さんは田貫さんの先端を自分の秘所に宛がいました。
しかし初めての為、正しい位置と角度が分からず、ぐりぐりと押し当ててその場所を探ろうとします。
唇よりも熱く、舌先よりも柔らかいそこに擦りつけられ、田貫さんは唇を噛んで声を押し殺します。
「ううん、おっかしいなぁ……。ああもう、えい、このっ!」
思い通りにならない苛立ちに、宇佐見さんは固い幹をぎゅっと握り締め、強引に腰を落としました。
えぐり込むように引き寄せると、ようやく先端が入り口をこじ開け、浅く内部へ沈み込みます。
「んんん……っ!」
「ふぁ!?」
宇佐見さんはそのまま体重をかけ、残りの部分を一気に身体の奥へと迎え入れていきました。
とろける肉の筒にぬぷぬぷと飲み込まれていく感覚に、田貫さんは寝ぼけたような声を洩らします。
充分に濡れそぼった中の感触は、焦らされていたモノが即座に暴発しそうなくらいの気持ちよさです。
根本近くまで収まると同時に、宇佐見さんのお尻が田貫さんの腰にぺたんと着地します。
「んはぁ……。入っ、たぁ……」
「あ、うそ……」
宇佐見さんは大きく溜息をつき、達成感をあらわにした笑顔を浮かべました。
田貫さんは、小学生並みの身体が自分の全てを受け入れてしまった事に、強い驚きを覚えます。
それと自分の初めてが奪われてしまったという衝撃のダブルパンチに、田貫さんは呆然と呟きました。
「で……、あとはこう、動くのよね……?」
「ん、ふぅっ!?」
宇佐見さんは田貫さんの身体の脇に手を突くと、見よう見まねで腰を前後に揺すり始めました。
複雑な内部に全体をずるりと撫でられて、田貫さんのモノがビクビクと痙攣します。
その過敏な反応に、宇佐見さんは楽しいオモチャを見つけたかのように、大きな瞳を輝かせます。
「あは、中で跳ねてる……。お腹の奥に響いて……んっ、変な感じ……」
「う、っくぅん!」
「ねえ田貫、どう、気持ち、いい……?」
「んんっ、んー!」
くいくいと腰で左右に円を描きながら、宇佐見さんは組み敷いた田貫さんへ問い掛けました。
その田貫さんはぎゅっと目を閉じてきつく唇を噛み、いやいやするみたいに首を左右に振っています。
これは気持ちよくない訳ではなく、今にも果ててしまいそうなのを必死に我慢しているせいです。
宇佐見さんの声も殆ど届いていないのですが、経験のない彼女には今ひとつ理解できません。
「あれ、これじゃだめ? だったら……こう、かな?」
「っあぁ!」
宇佐見さんは軽く腰を浮かすと、打ちつけるようにして田貫さんのモノを深々と突き入れました。
繋がった部分から水しぶきと肉を打つ音が跳ね、先端が奥の窄まりにぐりっと当たります。
そのあまりの気持ちよさに、田貫さんはたまらず甘い叫びを上げてしまいます。
「ん、これでいい、みたいねっ……。んっ、は、ぅんっ……!」
「やぁ!? あ、宇佐……っ! そんな、激し……っ、動っ、ちゃ、……駄目ぇ!」
「んふっ、なんかこれ、あたしもっ、あふ、ちょっといいかも……!」
田貫さんはつま先を丸め、手足をシーツに突っ張りながら泣きそうな声で許しを請いました。
しかしそんな声も耳に入らないのか、宇佐見さんはリズミカルに腰を上下に動かします。
そうしながら、彼女の指がまたもや股間に伸び、ぷっくりと充血した自分のお豆を触り出します。
「あ、やだ、これいいっ……! 一緒にすると、奥っ、キュンてなっちゃう……!」
「ひあっ!? あ、中がっ、や、それっ、やめてぇ!」
「んん、すごい、これ……! ああん、いい、気持ち、いいよぉ……!」
最も感じる部分を弄りつつ、宇佐見さんは夢中になって腰使いを早めていきました。
溢れた蜜が二人の下腹部をねっとりと濡らし、部屋中にねばつく音と甘い匂いが広がります。
一層強まった締め付けと、上下に加わった左右の腰のくねりに、田貫さんの我慢もとうとう限界です。
きゅんきゅんと絞り込んでくる宇佐見さんの中で、強張りの先端がドクンと弾けます。
「アタクシ、もうっ、あ、ああぁっ!」
神経が焼け付くような快感と共に、溜まりきったものが音を立てそうな勢いで飛び出しました。
動き続ける宇佐見さんの体内へ、コシのある白濁した粘液が大量に注ぎ込まれます。
激しく跳ねる強張りの動きを感じながら、宇佐見さんのほうも急速に頂点へと登り詰めていきます。
「んんっ、はっ、あたし、イきそっ、あと、ちょっと、でっ……!」
小刻みに腰を振り、出された白濁を奥で突き潰すようにしながら、敏感な突起を捏ね回します。
強く押し込むと、中の硬いモノが裏側に擦れ、未体験の感覚を引き起こします。
そのまま数回上下するだけで、うねる快楽は一気に身体の芯を貫いて、頭の奥で白い火花となります。
「あっ、イ、くぅんっ……!」
宇佐見さんは背中を大きく反らし、子犬のように全身を細かく震わせました。
狭い内部が更にすぼまり、田貫さんのナニをきつく締め上げてから、すぐに柔らかく緩みます。
その拍子に、二人のものが混じった泡立つ半白濁が、結合部からじわりとこぼれ出します。
最大の波が通り過ぎると、宇佐見さんは力尽きたように、田貫さんの胸板へと倒れ込みました。
「はぁっ、はあ、んっ、はぁ……!」
宇佐見さんは全力疾走の直後みたいに、しばらく肩を弾ませて荒く息を継いでいました。
現役陸上部員とはいえ、慣れない動きと最後まで達した影響の相乗効果からはそう簡単に回復できません。
快楽の余韻に時々身体をわななかせつつ、宇佐見さんは乱れた呼吸を整えます。
お腹の中で、繋がったままの田貫さんのモノが、ゆっくりとその硬さをやわらげていきます。
「はっ、ねえ、田貫っ……。きっ、気持ち、良かった……?」
女の良さを教えるという最初の目的を思い出したのか、宇佐見さんはそんな事を問い掛けました。
しかし、しばらく待っても田貫さんの答えは無く、それどころか反応する気配すら全くありません。
「……あれ、たぬ、き?」
いぶかしんだ宇佐見さんは、のたのた身を起こすと田貫さんの顔を覗き込みます。
田貫さんはくったりと脱力し、わずかに横を向いた状態で完全に意識を失っておりました。
「ありゃ、もう寝ちゃったの……? ちぇ、ちゃんと感想聞きたかったのに……」
宇佐見さんは期待が外れたのか、軽く唇を尖らせつつそう呟きました。
ですがどう考えても、これは眠っているのではなく、気持ち良過ぎて失神してしまったのでしょう。
初めてで限界まで我慢したあげく、盛大に中出しさせられたのですから、まあ無理もありません。
それにしても田貫さん、気を失っても相変わらず乙女力は全開です。
汗で張り付いた髪が一筋、淡く開いた口元に掛かっているあたりなど、あざといぐらいの艶っぽさです。
一方、その辺の風情にとことん無頓着な宇佐見さんは、はわはわと大口を開けて長い欠伸をします。
「……ふにゅ、まあいいか。あたしも疲れちゃったし、明日にでも聞こうっと……」
ちゅるぽん、と萎えかけのモノを抜き取ると、宇佐見さんは立ち上がって部屋の明かりを落としました。
ベッドに戻り田貫さんの脇に腰を下ろして、寝転がる動きに合わせて掛け布団を引っ被ります。
股の間がヌトヌトしたままのはずですが、シャワーを浴びようとかよりも眠気のほうが優先みたいです。
重たげに閉じかけた瞼の間から、横にある田貫さんの顔へ最後にちらりと目を向けます。
「んじゃま、おやすみー。…………くぅ……」
そう挨拶した3秒後には、もう満足そうな寝息を立てて夢の中です。
こうして、二人の初体験はクソミソな……もとい、ハチャメチャな結果に終わったのでした。
〜〜〜補完終わり〜〜〜