ボウッ
「うわちゃっ!」
突然オレの右腕が炎に包まれ、悲鳴をあげてしまう。オレは後ろを振り向く。
そこには杖をこちらに向け、申し訳なさそうな顔をしたヤツ―レイナがいた。
「あ・・・! ゴ、ゴメンなさい! 大丈夫ですか!? ・・・・・う、うしろっ!」
一応オレに謝罪の言葉を述べるレイナ。・・っと、振り向かせる原因を作っておいて何を言う。
分かってるっての。
オレは妖魔が振り下ろす棍棒をかわし、脳天に刃を突きたてた。
「あの・・・大丈夫・・ですか?」 「あん? オマエの魔法喰らって大丈夫でないのがいるってのか?」
オレは心配そうに語りかけるレイナに一瞥をくれ、イヤミを言うオレ。
そうさ、何の役にも立ってないだろ・・・。
―この娘を無事に送り届けて欲しい。こう見えてもいにしえの魔道士の生き残りだ。
足手まといにはなるまいて―
・・・・依頼主―スペンサーとか名乗ってたっけか―は確かにそう言った。
ややだぶだぶのローブ姿で、頭には魔法学院の学生の証である三角帽子までかぶっている。
しかもいにしえの魔道士、なんて枕詞があれば誰だって絶大な魔法を使えるって想像するだろうよ。
ところが、だ。レイナときたらひ弱だから荷物が持てるわけじゃない、炊事もできない、洗濯もできない、
肝心かなめの魔法は今見たように威力は無いわ、狙いは狂うわではっきり言ってジャマそのもの―だ。
依頼でなければほっぽり出していたよ、こんなの。
ま、流れの冒険者に依頼する時点でおかしい、と気がつかなかったオレもオレ―だがな。
―!? 不意に気配を感じて振り向くオレ。最近、レイナを連れてから感じる気配。
だが、それはすぐに消えた。
依頼人の言うとおり、何やら面倒なことが待っているようだ。そう感じたオレは歩を進めた。
次の街はまだ先だ。
レイナを連れるようになってから数ヶ月。相変わらず魔法の腕はさっぱりだ。
だが、それ以外の炊事洗濯はどうにかこなすようになっていた。・・・本当に魔道士かよ。
これじゃただのお手伝いだろ。
そんなある日―いつものように宿屋に泊まったが、その日は満室だからってレイナと同室になっちまった。
オレは長椅子に横になってうとうとしていたが、不意に夜中に目が覚めた。
ふと見るとレイナはベッドに腰掛け、窓から見える月を見ている。その目に光るのは・・・涙?
見なかったコトにして寝返りを打とうとしたが一瞬遅く、レイナと目が合ってしまった。
「あ・・・やっぱり椅子じゃ眠れなかったですか? ゴ、ゴメンなさい。
何なら・・・ベッドで眠って・・・いいですよ」
レイナは言いながらオレにベッドを勧める。そんなんじゃない。こんな仕事をしてればイヤでも眠れるさ。
だが・・・・その日のオレはまるで吸い寄せられるようにレイナの隣に腰掛け、聞いた。
「何を・・・泣いていたんだ? オレのそばにいるのがイヤになったか?」
「あなたの・・・・そばにいるのがイヤだと思ったことなんて一度もありません・・。
ただ、昔を思い出してしまい・・・」
レイナは首をぶるんぶるんと振りながら答えた。
―それは、オレの想像の遥か外にある、辛い悲しい過去だった。
「わたしは・・・スペンサー様のおっしゃるとおり、
本当に、いにしえの時代の魔道士だったんです・・・。
もっとも、いにしえと言っても今の時代から見て、なんですが。
あの日、わたしは御主人様の屋敷で本の整理をしていたのですが、
その内の一冊に呪いが掛けられていたようで、
わたしがそれを開いたと思った次の瞬間、気がつくと今の―この時代の魔法学院にいたのです」
何だそりゃ? 本に時代を渡らせる呪いでもあったというのか?
「どうやら、その本には開いた者を石化させるという呪いがあったらしく、
わたしは長い間石になっていたらしいのです。
それこそ、わたしの知り合いが皆亡くなり、魔法の時代が滅んだのにも気がつかず、
学院で呪いを解かれるまでずっと―」
オレは言葉を出すことが出来なかった。と、レイナは言葉を続ける。
「石から人間の姿に戻りはしたのですが、完全に呪いが解けていないせいか、
わたしの魔術の力はすっかり失っていました。
それを知った学院の人間たちは、様々な手段でわたしの―当時の魔術を呼び覚ませようとしたのです。
まるでそれは、実験でした。無理もありません、
誰一人、わたしを人間として見ていなかったのですから―」
首を振りながら自嘲気味に語り続けるレイナ。抑揚のない、感情のこもっていない声で―。
「実験の結果はご存知の通りです。わたしは魔術をまともに使用することが出来なくなっていました。
ですので、学院は邪魔な存在になってきたわたしを追い出すためにもっともらしい理屈をつけ、
あなたにわたしをあてがったのでしょう」
レイナの告白の後、オレは何も言うことができずに固まっていた。
もっとも、オレだって似たようなもんだが。生まれも分からない、家族もいない、
気がつけば一人で生きていた。
だが彼女と決定的に違うのは、連続した時を生きていたというコトだ。
彼女みたいに突然、何が起こったかも分からないうちに、気がつけば何百年も先の未来にやってきて、
知り合いも誰もいない、そこがどこなのかも分からない、そんな場所に放り出されたら
誰だってどうにかなってしまうだろう。
それでも強く、しっかりと前向きに生きているレイナにオレは尊敬に似た情を持っていた。
オレがぼうっとそんなコトを考えているとレイナが言った。
「ずっと・・・ずっと・・・・・一人でした。友達も、父様も母様も、
それどころか知っている人が誰もいない。
今の・・・学院でも誰からも人間扱いされずに追い出され、
いにしえの魔道士というだけで奇異の目で見られ、
この世界でわたしは生きていける自信が無くなっていた。
でも・・あなたは・・・ずっとわたしを普通の、一人の人間として見ていてくれた。
嬉し・・・かったです」
レイナの目は潤み、体をオレに預けてくる。オレはそっとレイナの肩に手を回した。
ふと顔を見上げ、オレをじっと見つめるレイナ。その瞳を見たとき、
オレはまるで何かに吸い込まれるように、レイナのくちびるを奪っていた。
レイナは一瞬、ピクリと体を動かすがオレに身を任せたように目を閉じ、肩に手を回してくる。
突然、オレの頭の中で何かが弾けた。
「きゃっ」
ベッドにレイナを押し倒す。そのとき軽く悲鳴を上げたが、
その声もオレの劣情を煽る言葉でしかならない。
オレはそのままレイナの寝巻きを一気に上までたくしあげた。と、形のいい胸が露わになる。
迷うことなくその頂に吸い付く。
「あんっ・・・んっ・・・」
オレはひたすら胸の頂を舌で転がしながら吸いつづけ、左手でもう片方の胸を揉みしだく。
レイナは抵抗するでもなく、ただひたすら身悶えしながら悲鳴を押し殺していた。
オレは胸を開放し、レイナに言った。
「レイナ・・・・キミが・・・欲しい」
顔を真っ赤にして頷くレイナ。オレは再び彼女のくちびるを奪い、舌を奥まで侵入させる。
最初はレイナも舌をオレに絡める程度だったが、少しずつその動きを大胆にしていく。
長い長いくちづけが終わり、一旦離れた二人は生まれたままの姿になった。
オレはレイナの裸身を見て声を出すことができなかった。
腰まで伸びるさらさらしたストレートの金髪、真っ白な肌、適度に大きな胸、くびれた腰。
まるで、物語に出てくる女神みたいに完璧な美しさを持っていた。
一瞬、手を出すのが躊躇われたが、その優しい瞳に見つめられたとき、
オレはまるで何者かに取り憑かれたかのように彼女の体に吸い寄せられていった。
「はうっ!」
舌を伸ばして胸の頂を舐める。それだけでレイナは悲鳴をあげ、体を仰け反らせる。
オレは舌を離すとレイナの両足を広げ、彼女の股間に顔を埋めた。
「はあ・・・・んっ・・」
手で口元を押さえ、悲鳴を押し殺すレイナ。―もっとレイナの声が聞きたい、こらえてる姿が見たい―。
そう思ったオレは両手でレイナの割れ目を押し広げ、その中に舌を這わせる。
途端に彼女は体をビクンと震わせ、片方の腕でオレの頭を押さえてなんとか引き剥がそうとする。
だが、その程度でオレが動きを止めるハズがない。
オレは舌をレイナの割れ目に侵入させながら、右手で割れ目の上に顔を見せている
肉芽をちょんちょんと突っついた。
「あん・・・・あんっ!」
敏感に反応するレイナ。オレはゆっくりと体を起こし、完全にいきり立っているモノを
レイナの割れ目に擦りつけながらそのまま彼女の体に覆いかぶさった。
「もう・・・もう・・・・わたし・・・」
目を潤ませながら耳元でささやくレイナに対し、オレは上半身を起こし、
モノをゆっくり、ゆっくりと割れ目の中に侵入させた。
それだけでレイナは全身を震わせ、あられもない声をあげ続ける。
一方でオレのほうも、今まで抱いた女とは違った快感が全身を襲っていた。
まるでモノから全身にかけて電流を流されたような感覚―。
確かに何回か女を抱いたことはあるが、こんな感覚を味わったことは一度たりとて無かった。
「リック・・・さん・・。わたし・・たち・・・ひとつに・・・・なって・・るん・・ですね・・・」
途切れ途切れにレイナが言う。その言葉に興奮したオレは無意識のうちに腰を前後に動かす。
快感がモノから脳髄に届き、さらに全身に響き渡る。
レイナも同じように全身をビクンビクンと震わせる。
と、レイナがおもむろに両手をオレに向かって伸ばす。迷わず、オレはその手を握り締め、
彼女の上に再びもたれかかった。
レイナの温かく柔らかい体に触れ、心臓の鼓動を感じたとき、どこか懐かしい、
心落ち着く感情を覚えていた。
できるだけ―できるだけレイナと肌を重ねていたい。
オレはもたれかかった姿勢のままレイナとくちびるを重ねる。
レイナもオレと同じ考えのようで、お互いに手を離そうともせずに抱き合っていた。
一方、その姿勢のままでも腰の動きは止まらない。
半ば無意識に腰は動き続け、さらなる快感を全身に伝えていた。
と、今までとは比べ物にならない快感がモノからこみ上げ、腰の動きをさらに激しくさせる。
もはや腰だけが別の生き物のように、オレの意志は存在せず、ひたすらに動き続け、快楽を貪っていた。
「ん゛ん゛! ん゛!」
突然、舌を絡めていたレイナがくぐもった悲鳴を上げながら、全身をビクビクと震わせたかと思うと
次の瞬間、まるで糸が切れたかのように力が抜けていく。
同時にレイナの締め付けが力を増し、オレはその刺激にたえられずにレイナの中で果てていた。
「なあ・・・レイナ」 「何ですか・・・? リックさん?」
あれからオレたちは何度も愛し合った。ひたすらお互いがお互いを求め続けた。
幾度目かの絶頂を終えたとき、傍らに横になっているレイナにオレは言った。
「依頼のコト・・・なんだがな、わざわざ目的地に行く必要はないんだろ?
だったら・・・オレのそばにいてくれないか?」
突然の告白に目を丸くするレイナは、慌ててオレに返事をする。
「そ・・・な、何を言ってるのですか!?
それじゃあ、依頼を果たすことができないじゃないですか!?」
「ああ、分かっている。だが、レイナはそれでいいのか?
着いたからと言って新しい生活が楽しいものとは限らない。
前の学院と同じような扱いをされるかもしれない。
・・・・それに何より、オレがレイナと離れたくないんだ」
そう、何だかんだと理屈を付けてはみたが、本当の理由は簡単だ。
レイナがどう思っているか―よりも、オレがレイナのそばにいたかったんだ。
「わたし・・・そんな・・突然言われても・・・その・・」
顔をうつむかせ、考え込むレイナ。そう・・・だよな。
オレはレイナの気持ちを置き去りに言いたいコトを言ってるだけだし―。
「こんな・・・こんなわたしでも・・・いいのですか?
いにしえの時代の生き残りの、普通の人間じゃない、
しかも何の役にも立たないわたしですよ?」
レイナは上目遣いにオレを見つめる。その表情は不安な色を隠しきれてなかった。
「構わないさ。レイナが何者か、なんて関係ない。自分を信じて今を生きていけばいいんだ。
オレはレイナのそばにいたい。レイナがオレのそばにいてくれればそれで―」
いいんだ―と、言葉を続けようとしたができなかった。レイナが飛びつきながら、
オレのくちびるを塞いだのだ。
オレはしっかりとレイナを抱き締めていた。
レイナと結ばれてから数日後、オレは依頼を無視するべく旅を続けた。
が、時々感じていた何者かの気配を今までよりも強く感じ取り、傍らの茂みに向かって叫んだ。
「おい! そこにいるのは誰だ!? こそこそしないで出て来い!」
すると、ガサガサという音と共に人影が姿を現す。その姿を見たオレは思わず声を失っていた。
・・・スペンサー?
そう、そこにはレイナをオレに預けた依頼主のスペンサーがいた。傍らに同業者を4人ほど連れて。
満足げな表情を浮かべ、スペンサーはオレに語りかけた。
「さて、ご苦労だったな。これでお前の用は済んだ。安らかに眠るといい」
用は済んだ? ふざけるな、いったい何を企んでいるんだ?
「ふむ。まあいい。このまま廃棄処分しても構わぬのだが、時間はある。
ゆっくりと聞かせてやるわ。
我々の研究の成果ではいにしえの魔道士はな、常に傍らに擬似生命体―ホムンクルスを従えていた。
そしてホムンクルスと交わることにより、魔道を我が物とできるようになる。
ま、一種の封印だったようだな。
その一方でホムンクルスもまた、魔道士の精が無くしては生きてはいけぬ。
ゆえにお互いがお互いを求めたのだ。
貴様、レイナを抱いたとき、言いようのない衝動に駆られて抱いただろう?
それは愛情によるものではない。生存するための習性に基づいてのものなのだ。
リック、いや、ナンバー6よ」
ふざけるな・・・。オレはリックだ。間違いなく、人間としてのリックの記憶はある!
「別に不思議なことでもなんでもない。
ホムンクルスを製造するときの素体の記憶が残っているだけだろう。
何せホムンクルスを作るときには人間の肉体が必要だからな」
じゃあ・・・じゃあ・・・オレは・・・。
「ま、そういうことだ。お前もレイナも別に愛し合ったというわけではない。
学院の研究材料として、我々の手の内で踊っていただけなのだ。
これで分かっただろう? 大人しくしていればもう少し生かしておいてやらなくもな―」
ドカーン!!
ヤツが話し終わる前に耳をつんざく大音量とともに爆発が巻き起こる。
オレは呆然としているうちに何者かに腕を取られ、その場を逃げ出していた。
「大・・・丈夫ですか・・・?」
地面を見つめ、うつむいているオレに優しく声を掛けるレイナ。
そうか、オレと交わったから、魔道の力が復活した―のか。
オレは何も言わずにゆらりと立ち上がり、レイナを背にしてフラフラと歩き出した。
―オレは・・・これからどうなるというんだ? どうすればいいんだ?
あのとき、確かにレイナを愛したはずなのに、それが本当は愛情ではなく、ただの習性だった、なんてな。
そう思ったオレは、レイナの顔をまともに見れるはずがなかった。
「待って」
そんなオレをレイナは背後から優しく抱き締めた。オレは立ち止まり、肩越しにレイナを見つめる。
レイナはオレの背中にすがり、震える声で言った。
「あのとき、あなたはわたしに言ってくれましたよね? わたしが何者か、なんて関係ない。
自分を信じて今を生きていけばいい、って。その言葉、そっくりあなたにお返しします。
わたしにとって、あなたはこの世で唯一、わたしを人間として見てくれた人、
この世でただ一人のかけがえのない人。それ以上でもそれ以下でもない。
―お願い、わたしを一人にしないで―」
最初ははっきりと、強い口調で。だが、その声は段々と弱々しくなっていく。
一人にしないで―その言葉に反応したオレは、すがりついているレイナの手を握り締め、振り返った。
そこには大粒の涙を流しながらもその瞳には確固とした意志の力が見える。
「あの夜の出来事が習性に基づいていてもいいじゃない。わたしは今、こうして生きている。
あなたもこうして生きているんだから、あなたが信じた道を進めばいいのよ」
「オレの・・・信じる道・・・?」
「そう、わたしはずうっと、あなたと一緒にいる道を選ぶ。それが、わたしの信じた道だもの」
弱々しく答えるオレに小さな声で、それでもはっきりと意志を込めてレイナは答える。
そうか。作られた命だとか、習性だからとか、そんなことは関係ない。オレは今、こうして生きている。
オレはレイナを愛しているんだ。これからもずっと自分の信じた道を進んでいくだけだ。
そう思ったオレはレイナを抱き締め、くちづけをした。レイナもオレに手を回してくる。
悩むことなんて何もない。レイナがそばにいてくれれば、それでいいんだ。
オレはレイナを抱きしめ、彼女の温もり、鼓動をこの体に感じながらそう考えていた―。
「実験は失敗に終わったではないか! どうしてくれるのだジェイミー!?
貴重な導師を一人失い、あまつさえ研究材料には逃げられるなんて!
最高導師さまになんと報告する気だ!?」
学院の地下は奥深く、院生はおろか導師でもおいそれとは近寄れない、禁忌の場所に響き渡る怒号。
しかし、ジェイミーと呼ばれた顔の上半分を仮面で覆っている者は薄笑いさえ浮かべ、
ひとことも話そうともしない。
「何がおかしい!? あの実験素体を外に出して研究しようと言い出したのはおぬしのほうだぞ!
どう責任を取るつもりだ!?」
その態度に声をさらに荒げる男。だが、仮面の人物はやはり薄笑いを浮かべたまま、まるで取り合おうともしない。
「ふん! 性格の壊れた人間の考えることは分からん! 私はこれで失敬する!」
男は最後まで声を荒げたまま、扉を乱暴に閉めながら立ち去った。ふう、と仮面の人物がため息をつく。
「やれやれ・・・。これで実験が終わったわけではあるまいに・・・」
仮面の人物は水晶球を見ながら、笑い声をかみ殺しながら立ち上がった。
水晶球には二人仲良く並びながら歩き出しているリックとレイナの姿がある。
「”信じた道”・・・か。どこまでも歩き続けるがいい。
・・・・・それが幻だったと気がつくまで―な」
そうつぶやきながら仮面を外す。そこには、レイナと同じ顔を持った人物が
にやりと薄笑みを浮かべていた―。