(ううぅ〜む、トイレに行きたい・・・)  
夢だと分かっているけれど、俺は下半身に違和感を覚えた。  
夢の中で尿意を覚える時は危険だ。  
早く目覚めないとこの歳になって寝小便する事になる。  
・・・・・・・・・いや待てよ? 今朝はまだ空が薄明るい時分に一度起きなかったか?  
そしてそのついでにトイレに行って用を足した筈だろ。  
まだ妹たちが起こしに来ないから、それから二時間程度しか経ってないはずだ。  
そんなに便所が近くなる歳じゃないはずなのに・・・ この排泄器官に感じる違和感は一体・・・  
 
「ん?」  
「おにひほん、」「お目覚めですね。」「ほひゃほほ、」「ございます。」  
目を覚ますと、俺の双子の妹たちが挨拶してきた。  
昨晩はこの二人の日だったから、こいつらと一緒に朝を迎えるのは何ら不思議ではない。  
だが、問題は別にある。  
「愛花、可恋、お早う・・・ そしてお前達は朝っぱらからナニをしてくれているのかな?」  
「あはの、」「ご奉仕です。」  
愛花の言葉はいまいち聞き取りづらい。  
そりゃそうだ、口の中にモノを入れたままじゃ巧く喋れなくって当然だ。  
「朝の奉仕って・・・」  
「おひゃふりでふ。」  
「・・・愛花、しゃぶりながら喋るのはやめなさい。可恋、代わりにお前が話してくれ」  
「はーい」  
この双子は常に思考が真同じなので、どちらと会話しても問題ない。  
学校のテストではクラスが違っているにもかかわらず点数が一緒、  
計算ミスをする場合も二人全く同じ間違いをするほどだ。  
「では可恋、お前たちの日は昨日だろう? 今日は『俺の日』だぞ」  
「うん、その通りなんですが、でもお兄ちゃん、昨日は帰ってくるのが、遅かったじゃないですか。」  
「ほうほう、おほかったひゃないへふか。」  
「だから口に咥えながら喋るのは止めなさい・・・」  
(舌やら歯やらが当たって気持ち良くなっちゃうじゃないか)  
「なので、私たち、相談したんです。昨日は私たち、途中で眠くなっちゃったから、  
 十分お兄ちゃんに、可愛がってもらえなかったねって」  
「・・・」  
「そしてお兄ちゃんにも、十分ご奉仕出来なかったねって。  
 だから今朝は、夕べのロスタイムとして、お兄ちゃんにご奉仕しようか、と思ったんです。」  
 
こくこく  
 
俺のモノをしゃぶりながら、愛花も妹の言葉にうなずく。  
それがまた口の中に当たって気持ちいい・・・っていやいや、そんな風に感じてる場合じゃないよな。  
たしかに昨日は大学で色々雑事があったので帰ってくるのが遅くなった。  
だから二人とのえっちにもそんなに時間を掛けてやることは出来なかった。  
だが、それは長女の情も次女の思織も同じ様な日がある。  
俺にも学業があるのだから、その点は配慮してくれなければこの生活が成り立たない。  
ここは兄として、ビシッとこの二人に言い聞かせなければ!  
 
「あー、二人とも・・・」  
「じゅるじゅるじゅっ!!」  
「うぉっ!?」  
「ふふ、愛花ちゃんのお口、すごいでしょう。夕べは出来なかったけど、この一ヶ月、  
 二人で秘密の特訓を、していたんですよ?」  
「ひっ・・・秘密特訓って、おおぅっ」  
舌で絡みつくように巻き取られたかと思うと、喉の奥まで引き込まれるように引き込まれる。  
唾液でぐじゅぐじゅになった竿が、大渦に飲み込まれるが如く翻弄されるのはまさに新境地。  
これまで味わった事の無い新必殺技だ。  
「うふふ、お兄ちゃん、気持ち良さそうですね?」  
「・・・こんなテク、一体ドコで覚えたんだ」  
「思織姉さまの、お部屋にあった、ご本を読んで、覚えました。」  
「どんな本だよ・・・」  
「『恋する貴女必見!男の子を虜にするマル秘SEX』と  
 『マンネリ化したエッチとはさよなら。彼氏を飽きさせない新技48』って本でした」  
「・・・」  
思織め、そんな本を持ってたのか・・・  
「ちなみに思織の部屋のどこにあった?」  
「ベッドの下です、姉さまは結構、ベタな所に、隠すんですね。」  
「勝手に人の部屋を漁らないようにな」  
「はーい」  
「ふゃーい」  
「次に勝手に人の部屋を探ったら、三ヶ月えっち無しだからな!  
 家族の間だからこそ、お互いに尊重しあう心が大切なんだぞ?」  
「はい」「ふゃい」  
ホントに分かってるんだろうな・・・ この小悪魔コンビのことだからよくよく注意せねば。  
 
ぐじゅるる、ぐじゅるる、べろべろじゅるる  
 
(うお、本気で気持ちいい)  
「愛花ちゃん、良かったね。お兄ちゃん、気持ち良いいって。バナナで、練習した甲斐があったね。」  
それで最近バナナの皮が生ごみによく出されてたのか・・・  
「思織姉さまは、あのご本を買ってみたけれど、恥ずかしくって、最後まで読めなかったんでしょうね。  
 姉さまは、読みかけのページには、折り目をつける、癖があるけど、アレには無かったもの。」  
久しぶりに一人で喋るからだろうか、途切れ途切れに言葉を繋げる可恋だった。  
そして愛花といえば、妹が解説している間にも俺のナニを新手で攻め続ける。  
(ぐぐぅ、ここまで飲み込みが良いとは・・・我が妹ながら末恐ろしい奴)  
「お兄ちゃん、夕べは二人で、この特訓の成果を、お兄ちゃんに見せようと、決めてたの。  
 でも結局、あんな終わり方だったので、がっかりしちゃったの。」  
 
じゅびじゅび  
 
「御免なさい、私も愛花ちゃんも、本当はお兄ちゃんに、叱られるかもって、怖かったんだけど、  
 どうしても今回お兄ちゃんに、練習の成果を、味わってもらいたかったの」  
・・・今まさに味合わされてますが、結構なお手前です。  
「約束を、破ってしまったけど、お兄ちゃん、許してくれる?」  
二人で俺の顔を見つめる。  
横に寝そべる可恋も、ナニをしゃぶりながら上目遣いに俺を見つめる愛花も、  
心底不安そうな瞳で俺を見ている。  
 
「いいよ・・・、今日のところは」  
・・・こんな可愛い目で見られちゃったら、叱れる訳が無いじゃないか。  
「わぁい、お兄ちゃん、ありがとう」  
「今日だけだぞ」  
「うん、お詫びに愛花ちゃん、あの裏技でお兄ちゃんに、お礼をしてあげて」  
(えっ?、まだあるの?)  
「うん、いひまふよ〜・・・ひぇい」  
「おあうぅ!」  
すでに愛花の口の中で堅く張り詰めた棒が、緩急硬軟織り交ぜた口技の猛攻に襲われる。  
こんな技使われて我慢が出来るほど、俺は不感症じゃない。  
「お兄ちゃん、そろそろイきそうですか?」  
「ま、愛花っ」  
「んんんっ!?」  
妹の頭を掴んで、さらに奥深くまで飲み込むように押し付ける。  
そして腰を容赦なく突き上げ、喉にこすり付ける快感を奪い取ろうと動かした。  
「うぐん、うぐぅ」  
俺の腰使いにも関わらず愛花は唇で軸をしっかり咥え、肉棒の感触に変化を与えるべく舌を蠢かしてくれる。  
そのけなげな口使いに、限界に達していた俺のモノは耐え切れず、妹の喉に盛大に射精してしまった・・・  
 
 
 
「愛花ちゃん、いいな、一杯お兄ちゃんのせーえき、飲ませてもらって」  
俺の放った精を、愛花は一滴残らず飲み干した。  
喉の奥にぶちまけたというのに、つかえずに飲み込めるのは妹ながらすごいと思う。  
「ふふ、可恋ちゃんもお兄ちゃんに、飲ませてもらいなよ」  
「そうだね・・・」  
一度出して半勃ち状態になってる俺のモノを手で弄りながら、可恋も期待混じりの目で見つめてきた。  
「可恋・・・」  
「なあに? お兄ちゃん」  
「お前たちが特訓したのは、おしゃぶりだけか?」  
「えっ?」  
やっぱ姉にだけえっちして、妹は放置じゃ可哀想だ。  
でも双子に同じことやらせるのも芸は無い。  
「・・・うふふ、」「おしゃぶりだけじゃなくって、」「別のことも、」「練習しましたよ」  
「じゃあ可恋にはそっちの練習の成果を見せてもらおうかな。  
 そして今度は下のお口に飲ませてやる」  
「わあい」×2  
二人とも嬉しそうに笑っている。  
この顔だけ見ればこいつらは可愛らしい天使なんだけどな。  
「じゃあ、特訓の成果をお見せしますね」  
「ああ、俺を驚かせることが出来るかな?」  
「失礼しまーす」  
そう言うと、可恋は俺の身体に跨り、その柔らかい唇を俺の口に合わせてきた・・・  
 
・・・  
 
「おっ・・・おはよう」  
「おはよう、兄さん」  
事が済んで、俺達は台所に降りてきた。  
今日の食事当番の情は、すでに朝飯を作ってくれていた。  
「お早う、」「御座います、」「情姉さん」  
「おはよう、愛花、可恋」  
・・・こいつらは元気だな。こっちは朝からグッタリだってのに。  
「今日は情姉さんが、」「お食事当番だから、」「和食ですね。」  
これで情は和食が得意なのだ。  
日舞とか華道茶道を習ってる思織が洋食が上手いのが不思議だが、  
二人が交代で料理をしてくれている為、ウチの食生活は非常にバラエティーに富んでいる。  
もし愛花と可恋が成長すれば、中華が得意になるのだろうか?  
「兄さん、・・・ちょっと」  
そんなことを考えてたら、情に手招きされた。  
食器を並べる双子に悟られぬように情の側に寄ると・・・  
 
ぎゅう  
 
(痛っ)  
いきなり抓られた。  
(何するんだよ、情)  
(それはこっちの台詞だよ、一体朝からナニをしてたんだい? 兄さん)  
それを言われると・・・やっぱり痛い。  
『俺の日』の朝っぱらから昨日の続きを双子とやってたなんて言ったら、上の妹二人は不公平だと思うだろう。  
ただでさえ次の日のことを考えずにすむ分、愛花と可恋は恵まれてるのだ。  
まあ二人で一日なんだからその点は割を食ってるが、二人一緒にやりたいというのはこいつらの意思だ。  
・・・それは置いといて、やっぱ気付かれたか。  
(判っちゃったか)  
(そんなやつれた顔してればね、どんな事をしでかしたの? あの二人と)  
それは・・・ 幾ら長姉とはいえ情にも言えない。  
(私は良いけど、思織に気付かれたらまた悲しむよ? もっとシャッキリしてくれよ)  
(了解)  
「お兄ちゃん」「情姉さん」「まだお話してるんですかー?」  
「ああ、今行くよ・・・ 兄さんはもう一度顔を洗って気合を入れ直して来て」  
「OK」  
こいつは色々気配りが出来る凄い奴だ。情に僻まれても仕方が無いトコなのに。  
「もう一つ、今晩は特別に精が付く物を作ってあげるから、残さず食べてくれ。  
 今朝の疲れを明日の『私の日』に残されちゃ嫌だからねっ・・・」  
「ふっ、判ったよ」  
色々朝飯前に話し込んでしまったが、俺と情も愛花と可恋が待ってるテーブルへ向かう。  
間もなく思織も降りてくるだろう。  
そんなこんなで色々ある日々も、やはり兄妹の絆があってこそ楽しく過ごせるのだ。  
そう思うと、いつまでも皆で暮らしていけたらいいなと改めて感じた朝だった。  
 
(終わり)  
 

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