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あれから数ヶ月後・・・  
ペルテは表面上は普段と変わらず過ごす事を心がけていた。  
仕事も順調にこなしレベルも多少は上がっていた。だが今回の依頼は少々てこずりそうだった。  
ペルテは動植物の知識が高い為に自身のレベル以上の仕事を頼まれる事が多々あった。  
「む〜〜、ウィスタリアの実の採取か・・私一人の方がいよね?」  
誰にとも無くつぶやく。植物などの採取の場合は全く知識を持ち合わせていない人間と組むと逆に効率が悪くなる。  
その上この手の依頼の場合報酬がかなり低く設定されているのも単独行動をする理由の一つだ。  
依頼品の実はかなり珍しく自生している場所は国境付近の樹海だけ。ペルテの住んでいる町からでも歩いて一月ほどかかる場所にある。  
だがギルドに所属している魔道士はギルド間を結ぶテレポート装置を使用することが許されているので最寄のギルドがある町まで跳ぶことが出来る。  
その町から樹海近くの村まで半日ほど歩かなくてはいけないが・・・  
 
樹海探索2日目・・・村をベースに西側は昨日調べたが収穫なし。今日は南側を行ける所まで行って探索する予定だ。それで見つからなければギルドに帰ろうと思っていた。  
今のペルテのレベルではこの樹海は危険すぎる。見つからなければ帰る一人だからこそ出来る気安さだった。  
「ふーっ、暑いー」  
季節は夏、少女の頭の左右で金髪のツインテールが揺れる。ペルテの装いは、肩が剥き出しで袖が無いワンピースドレス、丈が短く金の縁取りが入っている。  
足元は腿まであるサイハイソックスと足首までのショートブーツ。肩付近まであるロング手袋。全体を青系で統一している。  
樹海は直射日光が当たらないが湿度が高く蒸し暑い。時折吹く風も森の匂いと湿度を運んで来てかなり不快だった。  
「よいしょ・・と、ふっー疲れたぁー・・・歩き難いよぉ・・・」  
樹海と言っても人の手が入っていない訳では無い、成長の早い植物に半分飲み込まれてはいるが道も一応ある。見つけた沢で水分の補給を兼ねて一息つく。  
昔は人が住んでいたのか所々レンガの崩れた壁があった。  
(見つからないなー、もっと奥なのかなぁ?今日で終わりだからって随分奥まできちゃったな・・・でも・・何か変?)  
虫除けの魔法を使っているので虫は寄ってこないがどう言う訳か動物も見当たらない様に思う。昨日も危険なモンスターや動物にも出遭わずに済んでいた。  
(でも鳥は見たから・・・偶然かなぁ?・・・それにしても・・・何か変よねぇ・・・)  
何故かペルテ自身もそわそわして落ち着かなかった。時刻は既に夕方と言っても良い時間帯に入ろうとしていた。  
(見つからないし日も暮れそうだし・・そろそろ帰ろう。帰ったら夜かなぁ?)  
樹海の夜はかなり怖い。調子に乗って奥に来てしまったことを少し後悔しつつ戻ろうと腰を上げると。背後でビッチャッと熟れた果実が落ちた様な音がした。  
 
(!!・・・な、何っ!)  
ペルテから5メートル後ろの瓦礫の下に蠢く物体があった。それは薄い紫色のスライムだった。  
「きゃぁっっ!!」  
反射的に叫んで近くの崩れたレンガの影に駆け込んで身を隠す。そぉ〜とレンガの影から様子を伺うと。  
(薄い紫だから・・人には無害よね)  
人や動物を捕食対象として危害を加えるスライムは、現在確認されている色による区分では黒、青、緑、赤、黄色などで白、薄い紫、薄い桃色などのスライムは動物を捕食せずに苔、植物の実や種などを食している。  
この様なスライムは危害が加えられない限り攻撃などはしてこない。むしろこの草食性スライムがいる森は豊かな森と認識され無闇に駆除したりはしない。  
ほっ、と息をつくと逃げ出す様にその場を離れる。  
過去の忌まわしい記憶のため例え殆ど無害なスライムと言えど、ペルテには恐怖の対象でしかなかった。  
帰るべき方向にスライムが出現したので沢を半分ほど迂回した所から森を抜けて道に戻るつもりだった。  
それに何故だかこちらに行きたい衝動が沸いていた。鬱蒼と林立する木々を抜けて進むと頭上を覆っていた木々が突然途切れる。  
(?・・・あ、あれ?・・道だと思ったのに・・・)  
そこは、ほぼ円形の小さな空間だった。そしてその広場の中心に夕日を浴びた一輪の花が佇んでいた。  
「!・・・あれは・・・」  
急いで駆け寄って観察する。花の大きさは2メートルぐらい周りに無数の蔦が広がっている。  
「こっ・・これ・・・ヒドノラじゃ・・・」  
ギルドの研究施設で球根は見たことがあったが成長した花は専門書の挿絵でしか見たことが無かった。  
花の回り一帯に良い香りが広がっている。依頼された品ではないがそれ以上に貴重な花。好奇心を抑えることが出来なかった。  
(・・こっちに足が向いたのはこの香りのせいかなぁ・・・?)  
考えるとこの香りが絶えず漂っていた様に思う、近くで嗅ぐと何だか気分が良い。よく観ようとさらに近づいて地面に広がる蔦の中に入ってしまった。  
右足が突然重くなる。  
・・・?。見ると右足首に蔦が絡まっていた。あ、と思う暇も無く右腕にも巻きついてきた。  
「え?ええっ?」  
その間にも周りの蔦が次々と持ち上がってペルテに迫る。言い知れぬ恐怖に全ての行動が遅れてしまった。  
蠢く蔦の一本が左足にも巻き付くと左右に引っ張られる。  
「は、放して・・よっ・・・いやぁーっ!」  
倒れないように何とか踏ん張るとまだ無事な左の腕を前方に掲げる、その手にはマジックロッドが握られていた。  
攻撃系の呪文を唱えるために花の中心にロッドの先端を向ける。だが・・・  
(・・・貴重な・・花なんだよね・・・あれ?確か・・咲く時って・・・)  
うまく思い出せない、咲く理由があったはず。それに花の下になっている実は傷つけずに持ち帰りたかった。  
そのことが一瞬判断を鈍らせてしまった。  
 
「・・・きゃっ!」  
左右に掛かっていた力が突然下方向にかわった、思わずペルテは尻餅をついて座り込んでしまう。  
「いっ・・たぁ・・・っ」  
再び左腕を構えて魔法の詠唱に入ろうとするが頭がぼーとして集中力が途切れてしまう。  
簡易詠唱式で簡単な呪文なら発動名さえ念じられれば効果が発揮されるのにその僅かな集中力さえ続かない。  
(なんか・・熱い・・変だ・・・あっ!・・この香りのせい?)  
辺りに漂う甘ったるい香り、頭の中がぼーとして危機感が薄らいでいく。  
(何とかしないと・・・それに何か・・忘れてる・・・)  
蔦が触手の様に動き両足を拘束してペルテの動きを封じると新たな蔦・・・触手が起き上がり胸元から侵入し衣服をずらし始める。  
乳房を囲む様に、包む様に触手が動くと少女の豊かな胸が衣服から押し出されてこぼれ出た。  
「なっ!・・・え?・・・えーーーっ?!!」  
触手の先端が3っに割れると左乳房を包み込む。  
割れた触手の内側は柔らかいイボが無数に生えていて、その中心に開いている穴に乳首が飲み込まれた。   
すると触手全体で乳房を揉み始める。  
「ひぃッ!・・・やだぁぁーーーっ!!」  
飲み込まれた乳首は即座に反応し充血して固くなる。触手の口はその堅くなった乳首を甘く噛む。  
軽い痛みの後、刺激とくすぐったさが混ざった感覚が背筋を駆け上がり体の力が抜けてしまう。  
右胸にも吸い付かれ顔を真っ赤にして頭を振る。  
「む、胸は・・先はだぁめぇーっ!・・・やぁぁぁっ!」  
両足を閉じた状態で尻餅をついていたが絡みついた触手が足を左右に引っ張り出す。  
徐々に足が開かされるのを阻止しようと左手のロッドを叩きつける。  
(・・猿並の・・・知能を持っている花だった筈・・・だけど肉食じゃ・・無いし・・あ・・頭が変になりそう・・)  
数回触手を打つが力が入っていないのでダメージを与えられない、さらに打とうと振り上げた左腕に他の触手が巻きつき引っ張られた。  
「あっ、杖・・・い・・ひっ!・・足開かないでぇ・・・」  
過去の恐怖で取り乱し呪文を唱えるのを忘れていた。ロッドにも巻きつかれ簡単に奪われる。  
完全に開かされた両足の付け根そこを覆っている白い布地に細い触手が潜り込み下着を横にずらした。  
「!!・・・ア・・あ・・い・・いゃ・・・っ・・・」  
周りの拘束している触手とは雰囲気が違う触手が花弁の中心から伸びて近づいてきた。  
外気に晒され少し涼しさを感じた瞬間、閉じているペルテの性器に触手が密着してグニグニと上下に動く。  
スライムに犯された時の記憶が蘇る。  
「ひっ!・・・いやだぁ!!」  
恐怖と気持ち悪さで何とか抜け出そうと手と足を暴れさせるが拘束している触手が弛む気配は無い。  
上下に動く触手がペルテの膣口に密着して止まる。  
「うっ・・ア・・・あぁぁぁぁあああああ!!・・いやぁぁぁー!!・・やだぁぁぁーーーっ!!」  
 
まだ閉じているペルテの性器に触手の先端をねじ込み徐々に膣内に潜り込む。  
涙がポロポロと零れ強烈な痛みと刺激が頭まで突き抜けると目の奥に火花が散った。  
「かぁ・・はッ!・・・いっ・・・痛っ・・いょ・・・」  
膣深く入ってくるその痛みに息が詰まり下半身の圧迫感で体が反って口をパクパクさせる事しか出来ない。  
花からごく細い触手が伸びて来て触手をくわえ込んだペルテの性器の上。  
被さっている肉を掻き分けて小さな突起に覆いかぶさる。  
「ひっ・・・ッ!!やぁぁーーーっ・・・!!」  
クリトリスを包み込むと内側の毛細で不規則に蠢く。突然の刺激に腰が浮き、快感が背筋を昇って意識を白く染める。  
挿入された触手の先端から高揚感が高まる分泌物が絶えず流れ出て、触手が前後に動くとペルテの愛液と混ざって膣奥まで送られる。  
まだ痛みや恐怖の方が勝ったが少しずつ腰の奥が疼いてきた。  
自分が感じ始めていることに気がつき恥ずかしさに顔が染まる。  
「あッ・・はッ!あっ! あっ! あっ! あんっ!・・いぁ・・やぁ・・・・なん・・で・・・こんな・・酷い・・」  
媚薬効果により次第に痛さより快楽が勝ってきた。無理やり頭の中に送られる快感に泣きながら耐える。  
何かを思い出そうとするが思考が奪われていく。  
膣の中程までを解され高まっていた快楽を抑えることが出来ない。  
体液に濡れた触手がさらに奥深く入り込むとペルテの精神は限界を超えてしまった。  
強烈な快感で腰から全身にがくがくと震えが広がり涙が流れる目をきつく瞑り脳内に送られる絶頂間に喘ぐ。  
「んぁあっ!!・・・ふ、深っ・・いっ・・・・あぁッ!きちゃ・ぅ・・うあぁぅああぁぁッ!!」  
イッた痙攣の震えが止まらない、意識が快楽に染まる最中思い出したことがあった・・・膣内では奥深く入った触手の先端が開き子宮口に密着する。  
(・・花が咲く理由・・・ヒドノラは100年に・・そう100年に一度・・・種を動物の子宮に産らん・・産卵?!)  
触手・・密着した産卵管の中から4ミリぐらいの管が子宮口を難なく通過して子宮内をうねり捩れながら管が伸びて行く。  
そして管から種が子宮の内壁に植え付けられる。  
「?!・・あ、あぁ、あッ!!・・・いっ・・嫌っ!・・いゃあぁあぁぁっっ!!」  
 
 
 
 
お腹の奥を蠢く気が狂いそうな感覚に頭を振りながら絶叫する。  
振り解こうと暴れるが解けることはなかった・・・  
・・・感じるの・・苦しい・・・自分の股間に刺さった産卵管が蠢くのを泣きながら見つめるしかなかった。  
「・・・うぐっ、いゃ・・ぁ・・・・・・・・はぁ、あぅ・・・・・はぁ・・ぁあぁぁあっ!!」   
2度目の絶頂が訪れ余韻が続く最中。突然産卵管がペルテの股間から抜かれ新たな触手が両肩と腰に巻きついた。  
まったく力が入らないペルテを持ち上げて膝立ちの状態にされるとワンピースも完全に脱がされてしまった。  
 
クリトリスに今も吸い付いているのと同じ触手がペルテの口にも入り込み舌と絡まる。  
「あんっ・・・んんっ・・(・・な、なに?・・・終わって・・ないの?)・・・」  
朦朧とした意識でうまく考えが纏まらない、膝立ちで固定されているペルテの股間に下から覆いかぶさる感覚が伝わる。  
丁度その物体の上に座った様な感じになった。  
「!!」  
座らされている物体の中心には穴が開いていてその上にはペルテの性器があった。  
その穴の中をごく細い触手・・数十本以上がペルテの開き閉じていない膣口に入り込んできた。  
「え・・え?・・何・・がっ?!ぁあぅぁああぁぁあぁーーーーーっ!!!」  
イッた余韻が続く中、一本一本は太目の糸のように細い触手が数十単位で膣内に進入し、膣内部で蠢き奥を目指す。  
膣内をまるで無数の細い昆虫が蠢き這いずる様な感覚が押し寄せる。  
恐怖と未知の快楽に半狂乱になって泣き叫ぶ。  
「ひっ!!・・やぁああぁーーだぁッ、く・・くるひぃ・・イきたくな・・んんぅーーっ!・・んぁっ!!・・」  
ペルテの股間から尿とも愛液ともつかぬ体液が勢い良く流れ出て股間を覆っている触手を濡らす。       
子宮内部に進入を果たした触手が植え付けられている種に精液を浴びせた。  
「・・あ・熱? い?・・ひっ!!・・いっ、ぃあああぁっ、ああああああッーーー!!」  
叫ぶのと同時に背筋が反って子宮を満たす熱い快感で絶頂を迎えてしまった。  
目を最大限に見開き口が言葉も出ずに陸に打ち上げられた魚の様にパクパクと開閉する。  
大粒の涙が止まらない。垂れた唾液が白い喉を伝って胸に落ちる。  
書物には書かれていなかったが直感で分かってしまった。  
これは・・・おしべだ!植え付けた種を孵す為の!!  
種に精を放った触手は抜かれ代わる代わる子宮内に入っては射精する。  
中には膣内に出す物もあり、瞬く間に股間から白い粘性の液体が流れて地面に白い水溜りを作る。  
「いやっ・・だぁ・・・ッ!!・・・こんなの・・嫌アァ・・・ッ!!」  
だが絶頂でイかされ続けた体には子宮内や膣内で蠢く感覚・・注がれる熱い精の感覚に耐える精神力はすでに無い。  
「あっ!あっ!あんっ!!・・はぁッ・・あぁ・・っ! ・・・んんっ!」  
子宮内に精液を注がれる度に駆け上がる快感と絶頂。 射精は断続的に小一時間も続きイク度に体が痙攣し知らず悲鳴が上がる。  
「・・んぅ!・・・はぁ!、いッやぁぁ・・・・くぅひぃよぉ・・・あんっ!あっ!あ!あっ!・・・・」  
 
 
 
ペルテは無理やり与えられた快楽を拒むことも出来ず鳴き続けた。  
 
 
うっん・・・どれぐらい時間がたっただろうか、記憶が曖昧ではっきりしない。  
気が付くといつの間にか地面に倒れていた。   
ペルテは気だるく首を廻らすと体の節々が痛みの抗議を上げる。体が動かない?  
痛みに眉をひそめると地面に横たわる緑色の紐がその瞳に映った。  
・・・何だろう?蔦?・・!!突然全ての記憶を思い出した。  
・・・犯された。  
何度も何度も絶頂させられた。  
無理やりに幾度も・・・  
なんで?またこんな目に・・・涙が溢れたが一刻も早くこの場から逃げ出したい。  
草地に着いたままの頭を上げて自分の体を確認した。  
腕、腰、足には蔦がそして股間には今だおしべが刺さっていて下腹部を僅かに圧迫している。  
膣内にひょっとしたらもっと奥に入っているおしべを早く抜きたい、そして子宮内に生みつけられた種子を何とかしないと・・・  
解毒魔法の中には植物性の毒や異物を浄化せずに体外に出す魔法がある。  
その魔法なら植え付けられた種などにも効くかも知れない。  
ならば一刻も早く抜け出したい衝動を抑えて様子を伺うが・・・  
(動かない?・・・枯れたの?)  
犯されている時に感じた生きた植物という感覚が既に無くなっていた。  
「うん・・・くっ」  
ペルテは何とか拘束を解こうともがくが一向に蔦が外れる気配は無い。  
くっ・・うん〜〜〜・・・再び動き出すのでは?と言う恐怖の中、唯の紐だと自分に言い聞かせて、痛む体を動かし絡みついた蔦を外そうと模索していると、足に何か滑った感触が覆いかぶさって来た。  
「うっ・・外れな・・ひぃッ!!?」  
な、なに?何なの?・・・!!僅かに暖かいそれは瞬く間に下半身を覆うまで進んできた。  
それは・・・記憶にある感触だった。得体の知れない恐怖に恐る恐る下半身に視線を向けると。・・・!!  
「ひっ!!・・・あ・・・あ・・いっ・・・いやぁぁぁぁッ!!」  
薄紫のスライムが下半身を覆いながら蠢いていた。  
(・・なっ何故っ?何なのっ?・・・人は・・襲わないはずなのにっ!?)  
訳が分からない、ただ偶然に覆いかぶさって来たとは思えない意思みたいなものを感じた。  
それに草食性とは言っても木などは例え枯れていてもこの手のスライムの餌にはならない、餌になるのは苔、実、種・・・!!種!!  
「・・・あ・・・ぁ・・・・い・・・嫌っ!・・・やめってぇ・・・」  
 
昔読んだ書物の内容を思い出したのだ、一部の植物は種が硬い胞嚢に包まれている為、これを食するスライムなどは種を植え付けられた動物を襲うことが書かれていたことを。  
・・・襲われた動物は必要以上に抵抗しなければ体内の種を食されるだけで開放されるはず。  
だがそれが問題だった、確かに種は無くなるかもしれないが・・・  
ぁ・・あぁ・・・いやだっ、いゃだぁぁぁぁ!!数ヶ月前のスライムに犯された記憶が、快感と苦しさの紙一重の快楽が、思い出したく無くとも忘れられない記憶と共にその体に蘇って来る。  
「・・・あぁ・・あれは・・嫌なの・・苦しい・・の・・・うっ・・ぅ・・・あぁぁぁ・・・ッ!」  
ペルテは泣きながら嫌々と頭を振る。だがもうどうしようも出来ないことも分かっていた。  
だから歯を食い縛り目をきつく瞑り必死に耐えようとした。  
下着に潜り込んだスライムが蠢きパンツを右側に引き千切った。  
左側だけ下着の残骸を残し、まだ幼い性器と今だ挿入された状態のおしべが露になる。  
スライムは少女の秘所がくわえ込んでいる生殖器との隙間を見つけ、徐々に膣内部へと流れ込むと全身を使っておしべを引き抜きにかかった。  
「うぅ〜・・・ん!!・・いっ!?・・ひゃぁっ!!!」  
少しまた少し、とくわえ込まれているおしべを引き抜いていく、さらに開いた秘所の隙間から膣内に多量のスライムが流れ込んで内部を満たす。  
「あんっ!・・あっ!!!・・・うぁ・・・・あぁ!!!あんっ!!ぁあーーっっあぁぁっ!!!」  
下腹部から背筋を駆け上がって頭に抜ける物凄い快感が突き抜けた。  
まだ注入された媚薬の効果が切れていない上に何度もイって敏感になっていた体には耐える事など無理だった。  
「かっ・・・はぁっ!!ぁ・・あぃ・・やぁ・・・くぅ・・るひぃ・・・いっ!?」  
本来の目的である餌を求めて子宮内部に流れ込んでいく。  
徐々に子宮に溜まっていく暖かな忘れ難い感触。腰の奥が甘く疼く。  
びくっ、と体が反って意識が白く染まる。絶頂のさなか、ペルテはいつかの惨劇を完全に思い出していた。  
意識は拒んでも体は快感を脳に絶え間なく送りつけてくる。  
涙が止まらない。ゼェ、ゼェと舌を突き出し喘ぐ口からは唾液を垂れ流す。  
「あっ!?やぁ・・・めぇ・・んくぅ!・・あっ!あんっ!・・あっ!ぃやっ!!・・だぁっッ!!!」  
同時に下半身を包み込んでいるスライムが他の穴にも侵入を開始した。  
「あっ!?、いゃぁぁッ!!だぁ・・めぇぇー・・・」  
 
尿道から膀胱内に肛門から腸内に次第に圧迫しながら入り込んできた。  
今まで感じたことが無い部分の刺激だが、今はそれすらも快感の一部となってしまう。  
スライムが蠢くたびに、スライムが密着し入り込んでいる全体に振動が伝わった。  
それは波紋の様に広がる。  
剥き出しのクリトリス・・子宮の奥・・体内に入り込まれた全てに耐え難い快楽が押し寄せた。  
「・・んあぁぁぁ・・んぁ、ん、んッ!!ふぁ、あぁ・・んんんっー!!やぁ・・らぁぁ・・・」   
蔦に絡まれて思う様に動かない腰を切なげに前後に揺する。  
(おへその奥・・疼くのぉ・・止まんないよぉ・・・お腹・・温かい・・・)  
涙を流す瞳は虚ろに空間をさ迷っているが、ペルテはまだぎりぎりで正気を保っていた。  
子宮に溜まったスライムが意思を持った波と化し種をスライムの中心に運ぶ為、子宮内を掻き回し始める。  
「 ・・あんっ、あぐっ!?・・・ひっ?、やぁッめぇあぁああぁっ!!・・・もぅいやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」  
 
 
 
激しく蠢動しながら子宮内から膣を抜けて本体へと種を一つ一つ運び始めた。  
「こ、こぁ・・れぇ・・ちゃうょ・・・ひっ!!はぁっ・・あぁ・・・あ、あっ、あっ!あっ!あっ!あっ!・・」  
臍の下辺りを中心に下腹部内全てに快楽の波が伝わる。  
「やぁ!めっ・・あんっ!はぁ!・・へぇ・・んにっ・・なぁ!・・んぁーあぁ・・・!!くっ・・くるしぃ・・・ょ・・」  
荒く喘ぐ口の端や舌の先から唾液が糸のように垂れる。涙に濡れる瞳はどの風景も捉えていない。  
下半身から送りつけられる絶頂感に何も考えられなくなっていた。  
「ひぁ・・あーーーーーーぁ・・ゆふひぃてぇ・・・ぁ・・」  
唐突に下半身からの激しい蠢動が止まった。そして波が引くように体内からスライムが流れ出る。  
(?・・・お、終わった・・・)  
まだ絶頂感は続いていたが、終わったと思うと体の疲労と安堵感からペルテの意識は遠退いていった・・・  
 
 
んっ・・どれぐらい時間が経ったのだろうか、薄い靄を通して光が差し込んでいた。  
ペルテを拘束していた蔦は全て地面に落ち体に巻きついているものも既に力なく覆いかぶさっているだけだった。  
痛む体を起こしペルテは自身の体を見下ろす。  
股間部分や周辺は色々な体液で今だ粘り濡れていたが、節々の痛みとお腹の奥にまだ疼きの残る以外は問題なさそうだ。  
種は無くなっただろう・・・ペルテはその場で膝を抱えて頭をつけると、肩を震わせすすり泣いた・・・  
意識が遠のく前は考える余裕もなかったが殆ど全裸と言ってもよい格好で無事に起きられたものだと思った。  
「そっか・・・ヒドノラがいたから動物・・いないんだ・・・」  
(・・・直に動物たちも戻ってくるかな・・・次のヒドノラの産卵期は100年近く後だから・・・)  
ペルテは暫く泣いた後、バックと衣服とを拾い集めて近くの沢で体を洗った。  
股間に手を当てるとまだ痺れる余韻が駆け上る。  
んん〜っ、と歯を食い縛り耐えながら洗う、そのままでは気持ち悪過ぎる。  
股間から白っぽい体液が垂れると惨めな気分になり再び涙が零れる。  
肩掛けのバックからタオルを取り出し体を拭くと、幾分落ち着いてきた。  
「・・花も完全に枯れちゃってたし・・・向いてないのかなぁ・・・」  
下着は破かれパンツとしては使えないので、ペルテはバックの中から予備のパンツを取り出し履く。  
最低一枚は野宿などの時のため持っていた。  
ワンピースはボタンが2つほど飛んでいたが問題なく着れる。  
衣服を整えると樹海から去った・・・その後、ギルドに戻ると書物管理の内勤を申請した・・・。  
 
おわり  
 
 

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