--何時もの昼下がり書庫で一冊の古文書を見つけたそれは過去の大陸全土の動植物図鑑だった--  
本人の希望により大陸南方にあるギルドの資料書庫に転勤になって早3週間、全く手付かず状態だった古記録を転勤初日からずっーと整理し続けていた。  
書物が好きなので苦ではなくそればかりか手が止まって読み耽ってしまうことも多々あった。今回もその例にもれず・・・  
「・・・!あ、いけない、またやっちゃた」  
あわてて作業を再開させると、その古過ぎる図鑑を脇に避けて置く。  
「後で、借りて帰ろう」  
ここに収められている蔵書の殆どは学術的には貴重でも秘匿するに値するような危険な魔道書や禁書の類は収められていない。  
管理を任されているペルテは比較的簡単な手続きで自由に本を持ち出すことが出来た。  
ペルテは故あって魔道士の免許を返上していたが10代前半で帝立魔道院を卒業している学歴を買われ管理職を薦められていた。  
しかしこれを固辞して自らの希望で書庫の管理人に就いていた。  
薄暗く魔法の明かりしか灯ってない資料室から一息つくため隣室にペルテは出ていた。窓際の午後の暖かな日差しの中軽く伸びをして固くなった体を解す。  
 
 
 
 
”そういえば・・・” 先ほど読んだ古文書に手に入れたかった球根が載っていた。確か南方原産だったはず。  
直に資料庫に戻って最新版のレポートを引っ張り出しその古文書と比較し調べてみる事にした。  
分かった事は現在の自生場所は此処よりさらに西にある湖畔地方の遺跡群周辺でそして時期的にも丁度良い。  
遺跡群一帯は帝国の管理区域なので特別な許可がないと立ち入りが出来ない。翌日、学術調査の名目で申請しその週末に許可が下りた。  
湖畔地方の町まではテレポータで一瞬だが遺跡群までの距離は分からない。地図の上では近そうなのだが。  
季節は春から初夏に移り変わろうとする時期。程よく暖かな日差しのためペルテの装いは首元にブローチとリボンをあしらった黒系色のビスチェに同色のミニのフレアスカート。同色の肩近くまであるアームウォーマーとオーバーニーソックスを合わせていた。  
「結構遠いなあ・・・地図だとすぐ隣に描かれているのに」  
ショルダーバックから懐中時計を取り出し時間を確認する、湖畔地方の最寄りの町からこの遺跡群がある丘陵地帯まで徒歩で約1時間半。  
さらに半時間ほど巨大な木々の間を歩いてまずは適当な遺跡の内部を探索する。この地方には凶暴で動物を捕食するモンスターなどは生息していない。  
だが野生の動物などには十分に注意する必要があった、何も人を襲うのはモンスターばかりでは無い、その事は分かっていたはずだったのに・・・  
魔道士の免許を返上しているので専用の大型マジックロッドの使用は如何なる時も禁止されている。  
なので民間でも用いられている片手用ロッドで明かりを灯す、当然攻撃系などの魔法には対応していない。  
 
内部は調査以外の手が入っていないのでかなり歩き難い。明かりを頼りに所々捲れ上がった石やペルテの腰近くまで高さのある根を乗り越えて進んで行くと広い空洞部に出た。  
「・・・ここは」  
”この近くを調べてみよう” そこは今まで続いていた石畳も崩れ所々土と巨木の根が顔を出している。探している球根は洞窟などに自生しているので最適な場所の様に思えた。  
天井の裂け目から僅に差し込んだ光が薄く溶けるように空間に拡散している。その薄暗い空洞を魔法の明かりを頼りに暫く奥へ進むと目の前に腰ぐらいの高さの根が行く手を阻んだ。  
暫し逡巡の後、根の上にあがり見渡すと根と根が絡み合って奥まで続いた。  
「歩き難そうだけど仕方ないか・・・」  
器用に根の上を渡り調べながらふと顔を上げた。  
”?” 空気の流れもない空洞内でユラユラと蠢く太めのロープ状の物体に気が付いたのだ。  
足元に意識を向けていて直ぐ傍まで来るまでまったく気が付かなかった。良く見ようと手に持った魔法の灯りをかざした。  
「!!」  
”これ・・・蔦なんかじゃない・・・触手だ!!” 突然の事に体が硬直するが、事前に調べたこの地方の生態系を必死に思い出そうと頭を働かす。  
”え・・・とここで注意しなきゃならないのは・・・産卵期に入った芋虫・・クローラー種だけ、雄は名前通りの姿だけど・・・確か雌は体から数本の触手を生やして・・・!”  
「!!?・・・うそ・・・大き過ぎる・・・これが雌なら・・・雄は人と同じぐらいじゃない・・・!!!!」  
思い出した、新しいレポートにはクローラー種については触れられていなかったが古文書に記述があって挿絵も載っていた、見た時は流石にオーバーな表現だと思っていたが過大な表現では無かったのだ・・・  
この太い触手群がクローラー種の雌だ!甘く見ていたのだモンスターでは無いたかが虫、出会っても対処出来ると・・・  
しかしこの大きさはペルテの想像の範囲外だった。古い文書の記録は得てして現在から見れば大袈裟に書かれている場合が殆どである。  
だが時折その大袈裟に思える事柄の中に真実が含まれている場合があったのだ。丁度今の様に・・・・  
”!!拙い・・・今の時期は産卵期に当たってる・・・に、逃げなきゃ・・・”  
少しずつ後退して逃げようとしたが・・・前方に蠢く触手に気を取られ過ぎていた。後ろに迫る触手に気が付かなかった。  
「??・・・え?」  
突然暗がりから左腕と左足に巻き付かれた。灯りを狙ったのだろう巨大な根が絡み合った地面に無理やり引っ張られ片手杖とバックを落としてしまう。  
「きゃぁッ!!」  
左膝を地に付けた膝立ち姿勢で何とか倒れない様にバランスを取る。接近していた別の触手が右足にも巻き付く。  
「!!・・・きゃぁー・・・離してっ!!嫌ッ!!!」  
その右足を拘束した触手が徐々に空中に持ち上がり、大きく両足を広げられた不安定なポーズで固定されてしまう。  
[あッ!!」  
暴れて抜け出そうともがくが触手でがっちり固定されてしまっている。  
”そうだ鞄はっ?!” 中にナイフが入ってたはず、周囲を見回し根と根の隙間に落ちているのを見付けるが今の姿勢では取ることは不可能だった。ペルテの心に絶望感が広がる。  
真下の巨木の根を割って雌の一部と思わしき触手が姿を現した。幾重にも皺が刻まれたその姿は昆虫というより海洋生物に近く拘束している触手と明らかに形が違う、先端部分は水生生物のように蠢いてペルテの股間に徐々に近づいてくる。  
「やぁ・・だぁ・・・離してぇ!」  
”逃げなきゃ・・・” と必死にもがくが深く巻き付かれた触手が弛む事はなかった。不気味に蠢く先端部分がショーツの上からペルテの性器に触れる。  
「いゃ・・・んっ・・あっ!」  
探るように上下左右に下着の上から性器をなぞると別の触手がショーツを捲り巻き込みながら器用にずらす。そして過去に2回の陵辱を受けたとは思えない綺麗な陰裂が露出する。  
 
開かされた足を閉じることも出来ず、触手先端が巨大なヒトデの様に開き股間部分を覆うように張り付く。右腕にも触手が巻き付いてきた。  
「きゃ?!・・・やぁぁっ!?・・・ んんぁっあぁッ!!」  
触手内側はイボ状の突起が一面に生えている。それは絶えず滑る液体を分泌して蠢き内股を濡らす。  
そして両足を開かされる事で僅かに開いていた女性器の割れ目をかき分け膣口にも密着しクリトリスの隙間にも多数のイボが入り込み細かく動く。  
「きゃぁぁ!!・・いやぁ・・・やだぁ・・・」  
突然の鈍痛を含む刺激に下ろした状態で拘束されている右手で股の間の触手を反射的に掴む。すると意外に柔らかな手ごたえが返り思わず強く握ってしまう。  
「んんっ〜、うぁッ!?い、いやぁぁぁ・・・ッ!」  
ペルテは頬を赤く染め短く叫ぶ。強く握った瞬間、触手内のイボが波打つ様にう蠢き股間から腰奥を中心に痛みとも快感ともつかない甘い刺激が頭まで突き抜けた。  
新たな触手がむき出しのお腹をさすりビスチェの中に潜り込み始め、股間に張り付いた触手の内側では無数のイボがクリトリスと膣口を蠢き刺激を与える。  
 
 
 
 
「ひあゃ!!いゃああああぁ〜〜〜ッ!!」  
気持ち悪さと快感が混ざるその言いようの無い感触に不安定に引っ張られ殆ど動かせない腰を捩った。  
触手の粘液と弄られ続ける事で垂れてきた愛液が混ざってネチャネチャとした音が響く。  
”はぁ・・私、濡れて・・・ぁ?!・・・ぃっ!!!” 蠢くイボに紛れて股間の中心を掻き分けて徐々に膣口を圧迫する異物の感触に気が付く。  
「んくぅ・・・ぁッ!もう・・・あんな目に会うのは・・・嫌ぁ・・・」  
ペルテは眼尻に涙を湛え、掴んだままだった触手を引き剥がそうと右手に力を入れた。  
この触手は巻き付く力は強いが覆い被さる力は弱いらしく徐々に股間から粘つく糸を引きながら離れて行く。  
”このまま・・・ゆっくりと・・・” 息を詰め拘束された不安定な姿勢で触手を引き離すために更に力を加えた。  
触手は開いている傘をすぼめ膣内に潜ろうとしていたピンクの細長い触手を伸ばし膣口に当て続ける。だが触手自身が分泌する粘液で滑って少しづつペルテの下半身から剥がされていった。  
このまま剥がせると、安心してしまった・・・  
順番を間違えてしまっていた。例え難しくても先に右腕の拘束を解くべきだったのだ。  
徐々に股間の触手を引き剥がしていた右腕が巻き付いていた触手により突然真上に引っ張り上げられてしまった。  
「・・・くっぅ・・・えッ???・・・きゃあぁぁあぁぁぁーッ!!!」  
押さえが無くなった触手は飛び付くようにペルテの下半身に深く巻き付き、膣内に潜り込もうとして伸ばしていた触手はそのまま膣内深くに一気に入り込んだ。  
「いッ!!痛ぁ・・い!!かはぁ・・あ、はぁ、あぁ、ああぁぁあぁ・・・いやぁぁぁぁあああぁぁあぁ!!!」  
粘液と愛液で滑っていたとはいえ一息に挿入された痛みで目の裏に火花が散った。  
「ひッ!・・ぃぁっ・・・いったぁ・・・ぃ・・・いっだぁ・・あぁ・・ひやぁっっ?」  
動物では有り得ない動きで体内を蠢く異物と痛みにペルテは泣きながら耐える。  
 
痛みから逃れようと頭を左右に振るとツインテールに括った金色の髪が場違いな美しさでワンテンポ遅れて頭の動きに追随した。絶望感と痛みで涙が止め処もなく溢れては赤く染まった頬を流れて行く。  
「・・・もう・・・嫌だぁ・・・いゃぁ・・・・嫌あぁぁぁーーーっ!!」  
体内で蠢くピンクの触手先端から絶えず体液が噴き出て膣全体に動きながら染み込ませていく。  
”嫌ぁ・・・気持ち悪いのに・・・頭がおかしくなりそう・・・何か・・・出て・・!?”  
歯を食い縛りお腹の奥を這い回るおぞましい感覚に耐え続け・・・何時の間にか痛みが疼きに変っていた。  
股間前面、皮を剥かれ赤く充血し勃起したクリトリスを直接弄られ続け、震えるほどの疼きがへその奥から湧き上がる。  
「ひっ・・・嫌ぁあぁぁあああぁぁぁ・・こ・・んなの・・・だぁ・・めぇ・・はぁ!あぁー、あ、ぁあっ!あ、あ、ぃあぁ、ゃあぁぁ、あ!・・・」  
思考など押し流すほどの疼きが一気に背筋を駆け上り頭の中を望まない気持ち悪い快感が途切れることなく送られ続ける。  
”く、苦しい・・・た、耐えっ・・・・!!!”  
胸を弄っていた触手がビスチェの片側を触手先端で器用に摘むと腰までずり落とし年齢に比して大きめな胸を露出させる。  
その触手の先端がお椀型に開いて左乳房全体を包み込むように密着した。内側の多数のイボ状突起が乳房全体から乳首までくまなく蠢き刺激を与え続ける。  
「!いっ・・・ぐっ・・・はぁ・・あぁ・・胸っ・・い・・やぁ・・・・・・・?!!ふか・・いっ・・・」  
体内の触手は奥深くに潜り込み子宮口に先端を軽く密着させて体液を吹き出し続けた。この体液は動物には性的興奮を起こさせる媚薬的な効果を与える。  
揉まれ続け硬くなった乳首からの甘い刺激も手伝って快感に腰が震える。だが望まない快楽は苦しく拷問でしかない。  
「・・・嫌ぁ・・・ぃいやァ・・・あァ・・・あゃぁぁぁぁあぁぁぁぁあ・・・・・!!・・うっ!・・あぁ・・・あんッ!・・あぁ・・・あっ!・・・」  
ペルテは自分が喘ぎ声を出していることに気づき愕然とする。それは高まる性的興奮で乱れる呼吸を補うために出るもの自身の意思では抑えることなど出来ない。  
”ぁ、熱っ・・ぃ・・・んぁぁぁっ・・・だ、駄目っ・・い、イクのッ・・・”  
「あぅ!い嫌ぁ・・・だぁ・・ょ、あッ!あぁ、あッ、いぁ・・あァ、んあぁぁ、あぁ、やんッ・・・ゃあっ!・・・っん!!」  
”イクと・・・まっ白になって、逃げられない・・・怖いっ!!” 高まる快感と恐怖がない交ぜになって意識を染める。折れそうな心を必死に踏み留め抵抗する。  
過去の経験で絶頂に達すると心身ともに抵抗出来なくなり理性が保てなくなる事を分かっていた。それはどんなに泣き叫んで拒んでも与えられる全てを受け入れてしまう恐怖。  
子宮口に密着した触手は獲物の抵抗を完全に奪う為に多量の媚薬を子宮内に流し込み始めた。  
「!!?・・・がぁ!!!ぁ・・あぁ・・あッ・・・あぅ・・うぅ・・・いぁ・・・いぃぃぁあぁぁぁぁああぁぁぁ!!!!」  
へそ奥の温かな疼きが強烈な快感となってペルテの意識を白く染める。背を反り頭をさらに振り乱し快感により乱れた呼吸を補うため大きく口を開け喘ぎ鳴く。  
 
そして絶頂に達した体がペルテの意志とは関係なく尿道から潮を吹き膣を収縮させて触手を締め付けるとさらに媚薬が注ぎ込まれる。  
「・・・あぁー・・・あっ・・あぁ・・・ぁ・・ぁあ・・・あぅ・・は・・・ぁー・・あぅ・・・はぁ・・はぁ・・ぁあ・・・はぁー・・・あぁ・・・」  
強烈な快感で絶頂に押し上げられ虚ろな瞳からは涙が流れ続け半開きの口元からは舌を突き出し唾液が筋を作って垂れていた。  
 
 
 
 
快感と過呼吸で意識が朦朧とした口からは意味のある言葉は紡げず喘ぎ続け、股間からは体内から逆流してきた媚薬と愛液が混ざった体液が止めもなく流れる続けた。  
 
 両肩を拘束していた触手がペルテを地面に仰向けに寝かせ固定すると股間を覆っていた触手が力なく抜けた。  
”あぁ・・・” ペルテは全く力が入らずされるがままに従った。抜けた触手は太ももに寄りかかり粘液を吐き出し続けていた。  
抜けた膣口に新たな触手が間をおかずに再び覆い被さる。  
「!!??・・・あぁ・・・ひぃいぃぃやぁぁああぁ・・もぅ・・やぁぁぁああぁぁ・・だあぁ・・・」  
どんなに口では拒んでも力が抜けて四肢を拘束された今の状態では泣く事しか出来ない。  
貼りついた触手の内側も無数のイボが蠢きクリトリスや膣口周辺を先ほどの触手と変わらず刺激を与え強制的に次への高みにペルテを登らす用意を始める。  
その無数のイボの中から更に細めの触手が出現し膣内に挿入される。  
「?!・・ひゃぁ!!」  
口元にも触手が伸びその触手の先から更に細い糸の様な触手がペルテの口に入り込み舌と絡まった。舌に絡まった触手を噛み切ることはせずにそのまま触手を絡めたままで喘ぐ。右胸にも触手が貼り付き硬くなった乳首に吸いつく。  
”・・・嫌ゃぁぁ・・・気持ちいい・・・もう・・頭の中変になってる・・・”  
絶頂による疲れで体が鉛の様に重いのに媚薬の効果で刺激も快感に変わり増幅され意識も犯され始める。  
膣内の触手はゆっくりと子宮口手前まで進むと筒状になっていたその先端から無数の糸状触手を吐き出して狭い子宮口内に入り込み始めた。  
「???!!!・・・がぁあはぁあぁぁぁ!!・・・あ、あっ、あぁあ、あァ・・ひぃぃぃあぁァぁあぁァァあアぁぁぁ!!!!!」  
口と胸の刺激とゆっくり侵入するお腹の中の気持ち良さに考える思考を半ば手放し掛けていたペルテは、突然襲い掛かってきた強烈な快感で涙を湛える瞳を極限まで見開いた。  
空洞内にペルテの絶叫が響き渡る。  
体が弓なりに反って痙攣し一回目とは比べ物にならない絶頂の波で意識が飛んだ。まるで全力で走ったかの様に高鳴る心臓に酸素を送るため打ち上げられた魚の如くに口をパクパクさせる。  
 
 
 
 
”・・し、死んじゃう・・これ・・駄目ぇ・・・気持ち悪いのが良すぎて嫌ぁぁ・・・ひぃ、くぅ、苦しいぃ・・・”  
 
 
中を動き回る細い触手が徐々に子宮の奥に進入してくる。無数の細い触手で膣と子宮内を掻き回されその蠢く感触が快感に変わり気が狂いそうになる。  
そして子宮壁に極小の卵を植え付け始めた。  
「??!!!・・・いいぃぃやぁぁぁああぁぁぁぁぁあああぁぁぁァー!!・・・・嫌ぁぁぁぁっ!!・・・いぁあぁぁ・・・・いゃぁ・・だぁあぁぁ!!!!」  
膣内と臍奥に感じる快感でペルテは何も考えられなくなっていたがお腹の中を蠢く感覚と過去の忌まわしい体験で子宮内に卵を産み付けられている事を直感してしまった。  
触手は一本では無い蠢く全ての細い触手が子宮壁に卵を産み付け始めた・・・お腹の奥の蠢く疼きと治まる事の無い快感の波に鳴き続けた・・・  
 
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「・・・あぁ・・・あ・・んぅ・・うっ・・いゃぁ・・・もう・・嫌ぁ・・・あぁ・・・」  
うわ言の様に喘ぎ気だるく頭を左右に振る。手足を拘束されているのでそれが精一杯の動きだった。  
「・・・うぁ・・ぁ・・・」  
産み付け終えた触手が膣口から這い出てきた。だがペルテは何の反応も出来なかった。強い快感の波に思考がぐちゃぐちゃになって動くことが出来ず荒い息を繰り返していた。  
次第に周りに意識を向ける事が出来るようになった、体の火照りや下腹部の疼きはまだ収まっていないが手足を動かし何とか逃げようと模索する。  
「・・・んぅ・・くっ!・・・はぁ・・抜けな・・・い」  
事が終ったのに拘束が緩まない。嫌な予感がした。もし調べた文献通りならまだ終わりではない。むしろこれからがこの蟲にとっての本番、ペルテにとっては恐怖の続きの始まり・・・  
”早く逃げなきゃ” と、気ばかりが焦る。どんなにもがこうと拘束は緩まなかった。  
そればかりか突然両足を拘束していた触手が左右に動き出した。  
「?!!・・・いゃぁ・・・んっ・・・駄目ぇ・・・」  
ペルテがどんなに抵抗してもさらに両足を開かされていく。同時にズズッズズッと地を這う様な音が伝わって来た。  
”?!” 顔を上げて両足が開かされて見通しが良くなった正面を確認すと奥の暗がりから何かの冗談の様に強大な芋虫が近付いて来る。  
「!!!・・・い、いゃぁ!!・・・こないでぇ・・・嫌ぁ・・・ぁぁ・・・」  
近づいて来るその異様な姿に恐怖で引きつって声が出ない。ペルテの間近まで近づくと這っていた姿勢から大きく立ち上がった。  
”!!!!!!”  
立ち上がった腹部の中心から男性器に似た触手が現れる。表面にはイボ状の突起が無数に生え滑った光沢を晒していた。  
そしてペルテの生殖器に柔らかい感触が押し当てられ次第に押し込まれる。  
 
「?!!!ぁっ…やめっ・・・い、嫌ぁっ!! んぁぁぁっ、あッ・・・ひぃぃやぁああぁぁぁあぁっ!!!!」  
こんなグロテスクな生物に犯されると思うと気が狂いそうになる。瞼をきつく閉じ歯を食い縛り耐える。目を閉じて見ないことがせめてもの無駄な抵抗だった。  
蟲の口から細く赤い触手が多数垂れ下がりペルテの赤く充血し露出した陰核に巻き付きその周辺を弄り回す。  
そして徐々に蟲の体重で押し広げられ入ってきた精管は意外なほど柔らかく、故に細すぎず太すぎず隙間なく膣内に密着し丁度良い太さで収まった。  
 
 
 
 
「!・・・がぁ・・・はぁ、あぁ、あぁぁあぁあぁぁぁあ、、いぃぁあぁぁぁああ・・・!!!」  
この蟲は産卵期には人を含めた亜人種や動物の雌なども襲うため精管の太さを自在に変化させられるゼラチン質の物質で覆っている。  
この特性が挿入された雌には多大な快感を与えることになる。まるでペルテ専用にあつらえた性具の様に微妙な体内の曲線にもぴったりと合わさる。  
蟲がペルテの下半身に密着すると同時に精管の先端も子宮口に密着して止まる。  
ペルテの下腹部内に埋まった精管が根元から子宮口に密着した先端までをイボで覆われた表面を波打たせながら動き出した。  
「??!!!!ひぃぁやややゃぁあぁぁああああああぁぁ!!!!あああぁ!ぁあ!あっ!あぁ!はぁ!あっ!あっ!・・いぁ!、あっ!、いっ!やぁ・・!!!」  
背筋を快感が駆け上がり頭の中を快楽の波で意識をぐちゃぐちゃに掻き回す。  
股間からは尿とも潮ともつかないものを勢いよく吹き蟲の腹部を濡らし膣で精管を思いっきり締め付けた。  
その膣圧で精管先端から子宮口内に向けて多量の精液が放たれる。  
 
 
 
 
「???!!!いやぁぁぁぁあぃや、嫌ぁ!!ぃやぁあぁぁぁ、嫌ぁ!嫌っ!で、出てぇッ!!・・・・ひゃやややああぁぁぁああぁぁ!!!!!」  
頭を振り乱し絶叫する。腹部内に流し込まれる温かな快感に折れてしまった心では耐えきれなかった。  
唾液が垂れた舌を突き出し喘ぎ、頬を染め快感にも染まった瞳は虚ろに涙を流し続けた・・・・・・・  
 
 気がつくと盛んに精液を送り続けていた蟲は姿を消していて手足の拘束も解かれていた。  
2回目まで射精を受けたことは朧に覚えているがその後はよく覚えてい無い、気が付いた状況から判断して失神していたのかもしれない。  
ペルテは状態を確める為、まだ疼きが残り気だるく重い上半身を何とか起こして下半身を確認する。  
股間からは白っぽい精液が垂れ流れ尻の下に水たまりの様に色々な体液と一緒に混ざって広がっていた。  
「・・・・ぅっ・・・これ・・・精液?・・・犯されて・・こども・・出来ちゃた・・・・・」  
正確にはペルテの子では無く仮り腹の類だが、犯され受精された事は変え様の無い事実。分かっていても何の慰めにも成らなかった。  
ペルテは泣きながら股間を拭き衣服を整えながら後始末を黙々とこなす。  
”あんなに泣いたのに・・・まだ涙でるんだ・・・”と、からっぽの心の何処かでぼんやりとそんなことを考えていた・・・  
 
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 一月後ペルテは自室のベットの上に横たわっていた。  
横向きでワンピースのスカートを腰上までたくし上げショーツを膝近くまで下ろして歯を食い縛り額には汗を滲ませその瞳からは大粒の涙を流し何かを懸命に耐えながら震えていた。  
膝を抱える様に曲げ外に晒された女性器からは体液が流れ出て太ももを伝ってベットに広く染みを広げる。  
「!ぅんっ!!・・・かぁはっ・・・はぁ、はぁ、はっ・・んぅ・・あっ・・・はっ・・もう・・・はぁ・・すぐっ・・・んっ・・」  
ペルテの膣口から赤く細い触手が一本、二本・・・と無数に這い出て来てペルテが股間に当てた右手の指に赤い触手が絡まった。  
下腹部の僅かな痛みと幼虫でも既に備わっていた媚薬成分を子宮内と膣とに分泌された快感で頬を上気に染め漏れ出る喘ぎ声を歯を食い縛って耐えながらゆっくりと右手を動かし幼虫が這い出てくる手助けをする。  
幼虫の頭部が膣口から這い出し身をくねらせながら徐々に姿を現す。その刺激で背筋に言い様のない快感が走りペルテを絶頂させる。  
 
 
 
 
「!!・・・あぁ、ぁ、あっ・・はぁ、はぁ、はぁ・・ぁ・・あ・・・あぁ・・・」  
涙でベットを濡らしながら荒い息を付き暫し絶頂の余韻に身を委ねた。媚薬成分で昇らされた絶頂感は中々消えない上に定期的に波が押し寄せては意識を白く飛ばすそしてその代償か体は気だるく重い。  
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」  
無意識に喘ぎながら股間に当てていた右手でクリトリス周辺や軽く膣内に指をいれ自慰に耽る、ただ一方的に犯されていた時とは違って覚悟の上で産み終えた充実感で股間を弄る指が止められないほど気持ちが良い、その高揚した意識に僅かに疑問が浮かんだ。  
”・・・・産み終わった?・・!!!!”  
まだ疼く下腹部や流れる涙と唾液を止めることが出来ないほどに溶かされた意識を無理やり引っ掴んで何とか上半身を持ち上げて自分の股間をそして周りを確認する。隠れられる場所など多くは無い。  
「!!・・いないっ!!・・・どこっ!!」  
この一月で調べた結果この蟲は動物の雌に卵を多量に産み付け雄の精液で受精する。孵るまでの約一月の間借り腹になった雌の子宮から養分と体温を吸収して成長、そして一番早く孵った幼虫が他の卵を食べて出産に備える。  
他の卵を排除する行動には諸説有るが、多量に孵る事によって母体が死亡して全滅しない様に確実に一匹が残って産まれる説が有力らしいが全ての説において共通する事柄は一匹だけが産まれて来ること。そして雄も雌も初めは芋虫型で成長過程でそれぞれ特徴的な雄雌に分かれる。  
視線を僅かに上に上げるとベットに面している窓が少し開いていた・・・  
念のためベットの下、本棚、机の裏などを捜したがやはり見付からなかった。  
実は産んでから後の事は深く考えない様にしていた。襲われた生息場所まで帰すのかそれとも殺すのか。どちらにしても逃げた今となってはこのまま放置する事は出来ない、このままだと何処かで女性が襲われる可能性も出てくる。  
成虫になるまで約一年その前に見つけ処分することを心に誓った・・・・  
 
-END-  
 
 

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