緑の檻〜女子大生・白河 樹編〜
『毎日がツマラナイ』
白河 樹はバイト先のコンビニの帰りふらふらと歩いていた。
いつもと同じ道。
いつもと違う景色。
道の端でみずぼらしい姿の中年が座り込んでいた。
樹は気にせず通り過ぎようとしたとき声をかけられた。
「お嬢さん。あわれなジジイに食べ物をくれないかい?」
自嘲するような声。
だが樹はコンビニの袋を差し出していた。
「ありがとう。つまらないものだけどお礼だよ」
中年が樹に小さな種を渡す。
「はまりこむほど素晴らしい植物の種だよ。帰ったら植えてごらん」
中年が妖しい笑いを浮かべながらいうのを樹は頷いた。
誰もいないマンションに帰りついた樹は500mlの牛乳パックにマンションの花壇から少しとった土に種を植えた。
「どんな植物かな。こんな風に種を植えるのって久しぶり。はやく、大きくなってね」
数日後、樹の願いは叶う。
種を植えて数日後。
芽が出た途端に急激に成長していった。
植物は蔦を伸ばし大きくなる。
それが牙を向けたのは、ある日の昼。
「ただいまグリーン。そろそろ切らないとね」
成長し過ぎる蔦に樹はハサミの刃を入れる。
その瞬間蔦が樹に絡み付く。
「うそっ!」
力強い締め付けに樹は驚く。
蔦の成長は急激的で樹が手を引いて逃れようとも絡み付く。
「なに、これ?」
植物の知識のない樹には目の前の植物がなにであるかはわからなかった。
だが、自分がハエとり草にかかった虫のようだと感じた。
樹が恐怖を感じているいまも蔦は成長する。
やがて部屋を覆い尽した蔦は樹へ迫る。
蔦に絡み付かれ逃げれない樹はただ蔦の行方を見守るだけだった。
蔦は遺伝子情報に組み込まれた動きのように樹の四肢に絡み付き、胸の膨らみの先を蔦の固い部分で刺激する。
「あっ…うそっ、こんなの」
樹は乳首の刺激に感じていくことを隠せなかった。
蔦はやがて樹のパンツの上から秘部を刺激しはじめた。
数分の愛撫の後。蔦は樹の服を乱暴に破る。
樹の思考は快感に侵されていく。
蔦は集まり、樹の秘部へ突き進む。
「ひゃうっ!」
いままでと違う大きな快感が樹を襲う。
蔦はその快感のメカニズムを再現するように攻めていく。
植物は実を結び。樹に栄養と水分を供給し続ける。
緑に覆われた部屋には蔦に絡まれた裸の女性があえぎ声をあげ続ける。
緑の檻 〜白河樹編完〜