初投稿です。  
三国志戦記曹操編の、郭嘉赤壁シナリオで曹操がツンデレっぽいこと言っていたので  
思わず書いてしまいました。この中では曹操は女です。それを理解した上でご覧になってください。  
それではどうぞ。  
 
曹操は袁紹と領土譲割による停戦条約をむすんだ。その間に曹操は劉表の治める荊州を落とした。  
だが停戦条約を結んだ袁紹が、突如一方的に破約し曹操領に侵攻。洛陽、許昌を落とされ、曹操は窮地に追い込まれる。  
曹操は郭嘉の進言により、荊州南部へ侵攻を開始。だがその途中、郭嘉が病に倒れ、日に日に衰弱し、立つこともままならない状態に陥った。  
 
曹「具合はどう?」  
郭「……すぐれませぬ。己の体ではないかのようです」  
曹「何いってんのよ。呉攻めはあんたが言い出したのよ。途中で倒れるなんて許さないわよ」  
郭「ははは。相変わらず人使いが荒い。いつか愛想を尽かされますぞ」  
曹「ふん……。憎まれ口をたたけるんならひとまず安心ね」  
郭「……吾は赤壁へ向かおうと思います」  
曹「何ですって!?」  
郭「呉のキ督周瑜が水路よりかの地に入り、孫策は荊州南部に向けて軍を進発させたと聞きます。  
周瑜が我らの背面を突いて荊州南部を陥落させ、続く孫策軍と我らを挟撃せんとする、二面の構えでござろう。  
しかしこれは、吾の罠にかかったというもの。殿は当初の予定通り荊州南部を落とし、陸路より呉をうかがってくだされ」  
曹「けど、あんたは体が……」  
郭「周瑜の相手なぞ病の身で丁度良い。黄泉路への道連れには少々不足ですが」  
曹「……気やすく言うんじゃないわよ」  
郭「は?」  
曹「命をそまつにするような奴は信用出来ないわ。死んだ後の事は責任を持たないって言うの?  
軍師としての責務をわきまえているんなら……生きて戻って戦果を報告して。必ずよ」  
郭「殿……」  
曹「べ、別にあんたが心配だからっていうんじゃないわよ……。ただ、今あんたに死なれたらこっちが困んのよ。いいわね?」  
郭「御意に……」  
 
その後荊州南部を落とした曹操の元に一つの報告が飛び込んでくる。  
司馬「殿、よろしいでしょうか。捕虜から得た情報によれば、呉軍は主力をほとんど水軍に割き、赤壁での決戦を狙っているとのこと。孫策が率いるはおとりにございます。急ぎ赤壁に戻らねば、奉孝殿は一敗地にまみれましょうぞ」  
曹「……心配はいらないわ」  
司馬「奉孝殿は水戦に慣れておりませぬ」  
曹「心配しなくていい!郭嘉は陸路より呉を攻めろと言ったわ!ここで軍を引き返しては全てが水の泡になる!」  
司馬「されど……」  
曹「くどいわよ!郭嘉から援軍要請は届いていないわ!私が軍師の策を信じなくなったら献策しようという者はいなくなるわ!」  
司馬「……分かりました」  
 
そして郭嘉は単身周瑜の船に特攻。赤壁での戦は曹操軍の勝利に終わった。  
だが周瑜もろとも戦死してしまった……。  
 
伝「申し上げます。赤壁より早馬です。呉の艦隊は壊滅し、キ督周瑜は死亡。  
報せを聞いた孫策は建業に退いたとのことのございます」  
夏侯「おお、聞いたか!我が方の勝利のようだな!」  
伝「ただ……」  
司馬「ただ、何だ?申せ」  
伝「はっ……軍師・郭奉孝殿が戦死なさいました……」  
夏侯「なっ、何だと!?」  
曹「!?」  
伝「郭奉孝殿は単身、周瑜の艦隊に突撃をかけ、敵船を巻き込み壮絶な最期を……」  
曹「……そう、ごくろうね」  
司馬「……それだけですか」  
曹「……死んじゃったら、ね」  
夏侯「孟徳!軍師が死んで言うことはそれだけか!」  
曹「死んじゃったら何にもなんないでしょ!」  
夏侯「貴様という奴は……奉孝がどんな思いで……!」  
司馬「夏侯将軍、お待ちを」  
夏侯「ええい!黙れ!……ん!?」  
曹「ぐすっぐすっ……郭嘉の馬鹿ぁ……生きて報告しろってあれほど念を押したのに、  
誰が……誰が死んでいいって言ったのよ……」  
司馬「殿……」  
曹「ひぐっ……ひぐっ……。奉孝……軍師の任は解かないわよ……。  
私は人使いが荒くてね、私の天下平定、草庵の陰ってものでゆっくりと見ておきなさい!  
これより出陣する!遅れをとって郭嘉に笑われるんじゃないわよ!」  
 
 

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