「頭……良くならないかなぁ……」
突然。椅子に座ってぼけっとしていた与乃が口を開いた。
『与乃はいつも突然話を振ってくるが、少しは要領というものを弁えて欲しいものだよ』
……もちろんそんな事はいちいち口に出さず、適当な言葉を返す。
「また突然だね……なんだい?頭?そんなもの、勉強すればいくらでも良くなるよ……
というか、与乃の成績は悪い方じゃかった気がするのだけれども」
与乃がキッとした表情で、勢いよく身体ごとこちらに向き直る。その際、回転式の椅子が小さく悲鳴を上げる。
「佐里はいいわよね!特に勉強しなくても学年トップの成績が取れるんだからっ!
あたしなんて、親にぐちぐちぐちぐち文句言われながら死に物狂いで勉強して、
やっと中の上程度よ!?何が『頭?そんなもの、勉強すればいくらでも良くなるよ……』よ!
何!?何!?それは特に勉強もせずに学年トップになれる者の余裕なの!?第一っ……」
そこまで言った後、与乃は小さな身体を震わせながら俯く。大方酸欠だろう。
だが、この長台詞をよく息継ぎなしであそこまで言えたな。と感心した。
稀にこのように爆発する与乃だが、毎回毎回その肺活量には驚かされる。
昔、『勉学の道は諦めて、肺活量で世界を目指したらどうだい?いいところまでいけるかもしれない』
とからかうと、本気で怒られた事を思い出す。与乃は頭の事をからめてからかうと本気で怒るが、
頑張っている分余計に悔しいのだろう。が、そうやって怒る与乃をかわいいと感じてしまうのだから仕方が無い。
ふと、ある事を閃いた。
「そうか……じゃあそんな与乃に、頭の良くなるツボを教えてあげよう」
与乃の目が光る。
「えっ!?そんなのあるの!?」
自然と顔がニヤける。よし、上手い具合に遊ばれてくれそうだ。という内心が顔全面に出ているのが自分でも分かるが、
私の発した言葉の方に完全に気がいった与乃は、全くそれに気付かない。
そんな与乃の目を、敷いた座布団から立ち上がりながら見据える。
少し間を置いて、焦らした後に言葉を続けた。
「……だが、それはとても苦しい事かも知れないよ……?しかも、途中で止めると効力を失う。
つまり、せっかく苦しい思いをしたとしてもだ。途中で止めると全く意味のないものになって、
苦しい思いをしただけで終わる。という事にもなり兼ねないんだよ?それでもいいのかな?」
少し脅しをかけると、与乃の顔が一瞬こわばった。だが、数秒間何かを考えたような仕草をした後、キッとした表情を言った。
「分かった!どんな事でも耐える!頭が良くなるんだったら、少しくらいの苦しい事くらいどうって事ないわよっ!」
ニヤけがひどくなりそうになる。だが、これ以上ニヤけると流石に勘付かれてしまいそうなので、何とか堪える。
そして、ニヤけ顔のまま言葉を続けた。
「今すぐにでも始められるのだけれど……すぐにしてみるかい?」
「えっ……!?すぐに……!?」
「ん?やめてしまうのかい?」
「……いや、いいわ。すぐに始めてちょうだい……でも、本当に頭が良くなるのよね?」
「当たり前じゃないか。私が信用できないのかな?」
「いや……確かに、佐野はたまに意地悪になるけど、信用はしてるわよ」
そう。与乃は、私を信用している。それをいい事に今までも色々と遊んできた。胸を揉んだり、
尻を触ったり、指をいやらしく舐めさせたり。与乃は、私のいう事を一切疑わないから楽しい。
それに、やはり与乃はかわいい。私はペットを飼った事は無いのだが、もし居ればこんな感じなのだろうか?
見ているときゅっと抱きしめたくなるが、たまにいじめたくなる、仕草をいちいちかわいいと感じる等、
明らかに普通の友人同士ではありえない筈の衝動をかきたたされる。
友人をペットの様に思う私は異常なのだろうか?だが、もしそうだとしてもこんなに可愛い与乃が悪い。
ふと、与乃がキッとした表情――だが、その中に不安も混ざった様な表情――でこちらを見ている事に気付き、
思考を停止させる事にし、言葉をかける。
「準備はいいんだね?……なら、まず上着とズボンを脱いでくれないかな?」
与乃は一瞬キョトンとした表情をして、数秒後に顔を赤らめる。
「えっ……?ふ、服……?」
焦った様にこちらに向かって喋る与乃は、やはりかわいらしい。
「そうだよ、まずは服を脱いでくれないと始められないんだ」
わざと真剣な表情を作り、与乃に話しかける。与乃はとまどった様子で、
「え、え……?や、やっぱり、いやらしい事、なの……?」
顔を赤くして、座った状態のまま上目遣いに私を見る与乃は、小動物を連想させる。
「いやらしい事、か……確かに、そういう事になるかも知れない……が、私は与乃の事を思って提案したんだけどね……
私を信じてくれないのかな、与乃……?」
わざと声のトーンの落としてそう言うと、与乃は焦りだす。
「え、えっと、信用してないわけじゃ、ないよ……?」
……だめだ…顔が思い切りニヤけそうになる。だが、ここで抑えなければ意味がない。
私は、無理矢理ニヤけを抑えて言った。
「じゃあ、服を脱いでくれないかな?」
「え、あ、ぁ……うん……」
与乃は椅子から立ち上がり、まず上着から脱ぎ始めた。もうそろそろ寒くなったきたからか、それなりに厚めの上着をきている事に気付く。
だが、思った通り一枚着ていただけで、シャツは着ていない。本人曰く、『面倒だから』らしい。
だが、そのおかげで純白のブラがすぐに露になる。
与乃の胸は、はっきり言って小さい。高校一年生にもなって、せいぜいAかB辺りしかないように見える。
だが、小生意気にもブラをはめているのがかわいらしい。胸の事を気にするのなら、
私の無駄に大きい胸を分けてやりたくなる。
次に履いているGパンに手をかけるが、この時点で顔の赤みは耳まで達している。かわいらしい。
こちらをチラチラと見たが、数秒後に何かを決断した様な顔をして、一気にGパンをずりおろした。
白色の素っ気無いショーツだ。ブラと御揃いのつもりらしい。
「じゃ、じゃあ、これでいいよね……始めて……」
「そうだね……始めようか。じゃあ、ベッドに横になってくれないか」
与乃は一度ビクッと身体を震わせ、恐る恐る私のベッドに横になる。息が荒い。やっぱり恥ずかしいらしい。
私もゆっくりとベッドに乗り、与乃のふくらはぎ辺りに体重をかけないように気を使いながら跨る。
両方の腿に軽く指を置き、同時につつっと上にやる。与乃はそれだけでビクビクと身体を痙攣させ、ショーツに薄っすらと染みを作る。
右手はブラの位置に、左手はショーツの位置に置いた時に、顔を上げてみる。
目を固く瞑り、頬を真っ赤にして声を出さないように必死になっている与乃の顔があった。
どうやら、与乃は相当意地っ張りのようである。
「与乃、我慢はよくないと思うんだけどね?」
手の位置を変えないように意識しながら身体を動かし、与乃の顔を覗き込みながら言う。
無言で恐る恐る目を開けた与乃は、覗き込む私の顔に気付くなり更に頬を赤らめ、逃げるように顔を横に向けて目線を反らす。
「が、我慢なんて、してな ―― いっ!?」
右手に力を入れる。ショーツの下のワレメ辺りに一度ぐっと力を入れただけだが、それだけで与乃は随分とかわいい反応をしてくれる。
「はぁッ……!んっ………はぁっ……はぁ……」
与乃はたったあれだけの刺激の余韻に浸り、今まで我慢していた分かなりいやらしく、そしてかわいらしい声で喘ぐ。
「さてと……前座はこれくらいで終わりにして、そろそろ本番に移ろうかな、与乃?」
身体をビクビクと痙攣させている与乃に微笑みかけると、抱きつくようにして背中に手を回してブラを取り、
畳んで机の上に置く。その際、やはり与乃はかわいく啼いてくれた。
その後にショーツを脱がせ、これも机の上に置く。脱がせる際に与乃が抵抗をしなかったのが幸いだ。
さて、これで与乃の身体にはふくらはぎまである靴下以外何も身に着けていない事になった。
舐め回すように与乃を身体を見ていき、乳房を見る。中央部分にあるピンク色の突起は、固く勃っているのが見るだけで分かる。
「やだぁッ……!こんなの恥ずかしいよぉっ……!!」
両手で顔を覆った与乃がそう言う。そんな与乃の両手を軽く握り、
「大丈夫、これを耐えれば、頭が良くなるんだよ、与乃?少しの間我慢をしていればいいんだ」
そう言うと手を顔の横に置いてくれたので、与乃の顔を見る事ができた。
涙目になり、頬の赤みを耳まで行渡らせている顔はとてもかわいい。
「でも、どうしても耐えられなくなったら、途中で言うんだよ?」
問うと、与乃はこくこくと頷く。そんな与乃のふくらはぎあたりに移動し、両足を持ち上げる。
「じゃあ……始めようか」
与乃の秘部に、軽く足を当ててみる。既にかなり濡れていた秘部の感触が、靴下を通して足に伝わってくる。
少し、足を動かしてみる。
「ひっ……!」
与乃は身体をピクンと跳ねさせ、秘部からは半透明の液体がじっとりと染み出てくる。
そんな与乃の反応を楽しみ、次は指も動かしながら責める。
「はぅぅ……!?はぁっ……はあぁぁっ……!!……はげし……よぉ……!!!」
ビクビクと身体を痙攣させ、手でシーツを強く掴み、秘部からは蜜をこれでもかという程に垂れ流す与乃。
その痙攣の激しさから、すぐに絶頂寸前なのが分かった。責めを止める。
「はぁっ…はっ……」
少し待ち、引き時を見て責めを再開する。与乃は、再び秘部からの蜜を流し始める。
「ひぅぅ……!!……やッ……あぁッ……!……ひゃんッ……うぅぅ……!!」
シーツは秘部から零れた汁でぐしょぐしょになり、与乃の秘部もほてって熱くなるのが分かる。
「やぁぁッ……!くぅッ……!……あぁッ……!……ふぅぅ……!!」
また絶頂寸前になる。秘部に当てている足を離す。
「はぁ……は……くぅぅ……!」
与乃は、責めを止めた後もまだ身体をよじらせながら責めの余韻に浸り、口からは涎を垂らしている。
一旦足を離して顔を近付け、熱くなった頬に垂れる涎を舐め取る。
味はしない。が、何故か美味しいと感じてしまう。
「どうかな……?このまま寸止めを堪えられそうかい……?」
耳元で、囁きに近い小声で話しかける。
「ふぁぁ……」
急に与えられた刺激に、情けない声を上げる与乃。そんな与乃は、やはりとてつもなく可愛らしい。
「もう一度訊くよ……?このまま寸止めを続けて、堪えられそうかい……?」
今度は、言った後に首筋を舐める。すっかりほてった身体は、絶頂寸前になって尚貪欲に刺激を感じとり、ビクビクと痙攣する。
「ひゃっ……!!……た、堪えられそうに、ない……です……」
何故か敬語になり、弱弱しい視線でこちらを見てくる。
「じゃあ……気持ちよくなりたいかい……?」
右手で与乃を顎を軽く持ち、顔と顔を近付かせてから囁く。
「ふぇ……?」
頬を真っ赤に染め上げ、目を虚ろにして与乃は言う。
「気持ちよく、なりたいのかい?」
もう一度問うと、与乃は俯いて口を微かに動かす。
「……は、はい……」
聞こえづらかったが、しっかりと聞こえた与乃の声。私が言うのもなんだが、友人にこんな事をされてよくこんな事が言えるな。
と思った。与乃は思った以上に性欲が強いのかも知れない。
……まぁ、与乃の性欲が強かろうと弱かろうと、私が行う事に変わりはないが。
「どこを、どういう風にして気持ちよくなりたい?」
与乃の額に口付けをしながら、若干声のトーンを落として言った。
すると与乃はビクッと身体を痙攣させ、数秒黙る。その間、与乃の荒い息使いだけが部屋に響く。
「あたしの……を……っ」
唐突に、与乃が口を開く。先ほどよりも小さな声で、よく聞こえない。
それに、言葉を途中で区切った様だ。与乃を責める為にも、訊き直す事にする。
「何て言ったんだい?与乃」
私がそう問いかけると、与乃は私の服を両手でぐっと掴み、上目遣いにこちらを見上げてくる。
相変わらず頬は赤一色に染まっているが、目をきちんと開き、焦点もちゃんと定まっている。
それに口篭っているところを見ると、私に意思を伝えたいが、恥ずかしくて言えない、といったところだろう。
「あ、あたしの……き、気持ちいいトコ……さっきみたいに、して……」
……ま、まずい。可愛い、可愛すぎる。鼻血が出そうだ。
与乃の訴えを無視し、抱きしめて頭を撫でてやりたいところだが、何を思ったのか、私の口からは思いもしない言葉が出てきた。
「気持ちいいトコって……どこかな?」
……何を言っているんだ。訊かなくても分かるじゃないか、充分に。
だが、そう言うと既に真っ赤な頬を更に赤くして恥ずかしがる与乃を見るのはとても楽しい……って私は変態か。